第二新卒として転職活動を進めていくと、企業の採用担当者と面接する機会が出てきます。
面接では書類ではわからないみなさんの魅力を深堀りしていくことになりますが、苦手意識を持つ人が多いのも事実です。
実際に面接を受ける前には、第二新卒としてどんな質問がされるのか、またどんな対策を取ればいいのか気になりますよね。
そこで今回は第二新卒の面接での対策法や、注意点を徹底的に解説していきます。
これから転職活動を始める方も、面接を控えている方も是非参考にしてみてくださいね。
目次
第二新卒の面接で企業担当者がチェックするポイント
第二新卒の面接では、企業の採用担当者は特に入念に面接で自社とのマッチ度合いを確認しようとします。
第二新卒の面接で企業担当者がチェックするポイントは、以下の通りです。
- 長期的に働いてくれる人材か小津か
- 会社の社風にマッチしているか
- 論理的に話せるか
- 歯垢がネガティブではないか
- 入社後のキャリアについてよく考えているか
以下で詳しく解説していきます。
長期的に働いてくれる人材かどうか
第二新卒の面接で企業の採用担当者がチェックするポイントとして、「長期的に働いてくれる人かどうか」が挙げられます。
そもそも第二新卒とは社会人になってから、1~3年ほど経過した人材のことを指します。
そのため入社した企業を短期間で退職していることになるため、企業の採用担当者とすれば、「うちの会社に入ってすぐに辞めたりしないだろうか」という点に注目するようです。
企業が採用活動を行うにも、1人の採用に数十万円かかることもあります。
せっかく入社したとしても、すぐに退職してしまうようであれば採用するリスクが大きいと判断されます。
質問を通して会社とのマッチング度合いや、長期的に働くビジョンが固まっているかどうかをチェックしていくのです。
会社の社風にマッチしているか
転職時の面接で聞かれるポイントとして、会社の社風にマッチしているかも確認されます。
企業ごとに求めている人物像や、会社の雰囲気が異なるため、転職者の持っているビジョンとどのくらい合っているのかをチェックしようとします。
会社のカラーに合わない人を無理やり採用しても、早期退職につながってしまいます。
上述した通り一人の採用には多くのお金がかかっていますので、コストを効率的に使用するためにも企業側では無駄な採用を抑えようとします。
またマッチングできていない人材の場合、会社に対する不満も生じやすくなります。
論理的に話せるか
論理的に話せるかも、面接で企業の担当者が見ているポイントです。
いくら偏差値の高い大学出身や、良い企業に就職した実績があるとしても、論理的に話せないのであれば社内での意思疎通が難しくなります。
会話している内容だけではなく面接での受け答えから、しっかりと事実に基づいて要点だけを話せているのかを判断しています。
思考がネガティブではないか
ビジネスマンとして働く上で、思考がネガティブではないかも重要なポイント。
目の前の事象に対してポジティブに考える癖がついていないと、乗り越えられない壁にぶち当たったときに挫折してしまう可能性もあるのです。
会話の内容からネガティブな思考ではないか判断して、一緒に働くうえで問題ないかを判断していきます。
入社後のキャリアについてよく考えているか
面接では、入社後のキャリアについて本人がよく考えているかも、重要なポイントです。
いくら有望な人材だとしても、入社後にどんなことをしたいのか明確に言語が出来ないのであれば、教育しても将来活躍できる見込みがありません。
入社後のキャリアについての質問を投げかけて、将来どうありたいのかをどうとらえているのかをチェックしようとします。
第二新卒の面接で自己PR・自己紹介をするときの3つのコツ
第二新卒の面接では、冒頭で自己PRや自己紹介を求められることが多いです。
自己PR・自己紹介をするときには、下記のコツを抑えておきましょう。
- 面接官の目を見てはきはきと答える
- 回答内容は数字を用いて具体的に答える
- 回答が長くなりすぎないようにする
以下で詳しく解説していきます。
面接官の目をみてはきはきと答える
第二新卒の面接で自己PR/・自己紹介をするときは特に、面接官の目をみてはきはきと答えることが大切です。
自己PRや自己紹介は面接の冒頭で行いますので、面接官の第一印象が決まります。
はきはきと明るく答えられないと、面接を通して面接官からの印象が悪くなります。
面接官の目を見て、目が泳ぐことなくしっかりと伝えられるよう、事前に準備をしていきましょう。
回答内容は数字を用いて具体的に答える
自己PRや自己紹介をするときは、数字を用いて具体的に答えることも大切です。
回答内容では自分の実績や経験を伝えることが多いですが、曖昧な内容で伝えても、面接官にインパクトは残りません。
数字をしっかりと用いて説明することで、どんな経験をしてきたのかがわかりやすく伝わります。
事前に何を伝えたいのかをしっかりと整理して、事実に基づいてインパクトのある伝え方を心がけましょう。
回答が長くなりすぎないようにする
回答が長くなりすぎないようにすることも大切です。
第二新卒での転職活動では、アピールするポイントを増やそうとするがあまり、回答が長くなってしまうこともあります。
もちろん伝えたいことがたくさんあるのは問題ないのですが、だらだらと話し続けてしまうと、論理的かつ端的に話す能力がないのかと判断されてしまう可能性があります。
事前に伝えたい内容をしっかりと整理しておいて、無駄な回答を省くようにしましょう。
第二新卒の面接で志望動機を答える時の3つのコツ
第二新卒の面接で志望動機を伝える時には、下記の3つのコツを抑えておきましょう。
- 応募先の企業の理念やビジョンに沿ったものにする
- 前職でのネガティブな経験だけを話さない
- 志望動機を捏造せず自己PRなど他の内容と一貫性を持たせる
以下で詳しく解説していきます。
応募先の企業の理念やビジョンに沿ったものにする
第二新卒の面接で志望動機を伝えるには、応募先の起業の理念やビジョンに沿ったものにすることをおすすめします。
もちろん別の転職に至った理由があるとしても、応募先の企業の求める人物像に沿ったものにしておくといいでしょう。
事前に企業情報を確認して、応募先の企業理念やビジョンを調べておくことをおすすめします。
前職でのネガティブな経験だけを話さない
志望動機を伝える時には、前職でのネガティブな経験だけを話さないようにしましょう。
上述した通り企業としては、何事にもポジティブに挑んでくれる人を積極採用したいと考えています。
全色でのネガティブな経験ばかりに基づいて、志望動機を組み立ててしまうと、せっかくいい経験やスキルを持っていても面接官に伝わりません。
仮に元がネガティブな経験だったとしても、その経験を糧にポジティブな方向に持っていきたいなどの工夫をしましょう。
志望動機を捏造せず自己PRなど他の内容と一貫性を持たせる
志望動機を考える際、全く思っていないことを伝えて自分を良く見せようとする人も多くいます。
しかし志望動機を捏造してしまうと、本心とは異なるため他の質問の回答と、乖離が起きてしまう可能性があります。
回答内容に一貫性がないと、すぐに人事担当にはバレてしまいますので、どれだけいい受け答えをしたとしても不採用になってしまう可能性があります。
志望動機を作る時には、捏造することなく他の内容と一貫性を盛った内容にすることをおすすめします。
第二新卒の面接でよくある質問例と聞いてくる意図を解説
第二新卒の面接では、ある程度聞かれる質問が決まっていることがほとんどです。
よく聞かれる質問の例は以下の通り。
- ほかに選考を受けている企業・業界はありますか?
- 前職の退職理由を教えてくだ愛。
- 新卒入社の企業は希望通りの企業でしたか?
- 仕事以外で興味を持ったニュースを教えてください。
ただ、質問例が分かっただけでは、実際にどんな意図で質問していくのかも気になりますよね。
以下では質問例に加えて、企業の担当者が聞いてくる意図も解説していきます。
①ほかに選考を受けている企業・業界はありますか?
第二新卒の面接では、他に選考を受けている企業はないかを確認されることもあります。
面接官としては応募している企業や業界を確認して、志望業界や目標にしている業界に一貫性があるかを確認したい狙いがあります。
ほかに選考を受けている企業・業界を聞かれたときには、正直に回答することをおすすめします。
ただし全く違う業界や会社に応募している場合、面接官から特に理由なく転職活動をしていると思われてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
②前職の退職理由を教えてください
前職の退職理由を聞かれる際は、前職の退職理由を聞いて志望動機と一貫性があるのかを知りたい、どんな気持ちで転職活動に挑んでいるのかを知りたい狙いがあります。
一般的に退職理由はネガティブな内容であることが多いです。
しかしそのまま面接官に伝えてしまうと、悪印象になってしまう可能性もあります。
ポジティブな天職理由であれば、採用した後でも前向きな気持ちで仕事に挑んでもらえる可能性が見えてきます。
どんな思考で働いているのかを測る目的があるので、しっかりと答えられるようにしておきましょう。
③新卒入社の企業は希望通りの企業でしたか?
新卒時に入社した企業についての質問が来る際は、みなさんの仕事観を聞く目的がありまっす。
新卒で入社した企業は、大学時に調べて入社したい企業の中から選んで応募していることが多いでしょう。
しかしその企業を辞めてしまうことは、仕事に対する考え方に変化があった可能性があるのです。
また希望通りの会社ではない場合も、なぜ希望通りではないのに入社したのかからさらに掘り下げることも可能です。
④仕事以外で興味を持ったニュースを教えてください。
仕事以外で興味を持ったニュースに関する質問では、皆さんが仕事に関すること以外でどんな情報を収集しているのかを確認する目的があります。
社会人として様々な分野に目を向けることは非常に大切です。
仕事以外で興味を持ったことについて質問をすることで、普段からの仕事の姿勢を判断できることもあります。
興味のないニュースを適当に答えてしまうと、掘り下げられたときに返答に困ってしまう可能性もありますので、事前に時事問題や業界に関わるニュースを掘り下げておくことをおすすめします。
第二新卒の面接で聞くべき逆質問4選
第二新卒でも面接で「最後に質問はありますか?」と逆質問を投げかけられることがあります。
どんな質問をするかはみなさんの自由ですが、下記の系統の質問をしてみると、良い印象を持たせられるかもしれません。
- 入社までにさらに勉強しておくことを聞く
- 異業種から転職して活躍している人の情報を聞く
- 面接担当者野会社に対するエピソードを聞く
- 会社の事業展開の展望について聞く
以下で詳しく解説していきます。
入社までにさらに勉強しておくことを聞く
入社までにさらに勉強しておくことを伝えることで、入社に対して前向きな気持ちを伝えることが可能です。
また加えて自分の持っているスキルに加えてやっておくべきことは何かを聞くことで、自分の持っているスキルをアピール出来ます。
事前に勉強しておくことを聞いておくことで、入社後に向けての準備もできます。
異業種から転職して活躍している人の情報を聞く
異業種から転職して活躍している人の情報を聞いてみるのもいいでしょう。
万が一皆さんが異業種から他の業界に転職したいと考えている場合、どんな働き方ができるのかは想像がつかないことも多いでしょう。
異業種からの転職でどんな活躍ができるのかを聞いておくことで、イメージがつきやすくなります。
また新しい環境に挑むことに対して意欲的な姿勢も見せられるでしょう。
面接担当者の会社に対するエピソードを聞く
面接担当者本人が感じる会社に対するエピソードを聞くことも重要です。
社員目線からみた会社で働くメリットや、辛かったこと、組織内の状況などが返答の内容から読み取れます。
求人情報だけでは会社の内部の情報を知ることは難しいですから、面接担当者を通して情報収集してみましょう。
会社の事業展開の展望について聞く
相手が役員など、会社の中でも上層部の人間に面接を担当してもらうのであれば、会社の今後野事業展望について聞くのもありです。
もちろん業界に関しての知識がないと、浅いと感じ取られてしまうので、事前に情報収集は必須です。
しかし会社の事業展開の展望について聞く事で、今後仕事をしていく上で高い視座で取り組んでもらえるかもしれないという印象を与えることもできるでしょう。
第二新卒が面接で失敗しないために取るべき5つの対策
第二新卒が面接で失敗しないためには、面接対策をしっかりと取る必要があります。
第二新卒が面接で失敗しないための対策は、以下の通りです。
- 新卒の就職活動とは扱いが異なることを理解する
- 服装指定を事前に調べてマッチした服装で参加する
- 事前に企業情報についてよく目を通しておく
- 回答内容に一貫性を持たせる
- 専門のコンサルタントからサポートしてもらう
以下で詳しく解説していきます。
新卒の就職活動と扱いが異なることを理解する
第二新卒が転職活動をするときには、新卒の就職活動と扱いが異なることを理解することが大切です。
新卒での就職活動は、学生の経験を元に会社でどんなことを実現したいのかなど、社会人の経験がない状態からスタートします。
一方で第二新卒は一度社会人としての経験を積んでいますから、ビジネスの現場目線での発言が求められることが多いです。
学生気分を抜けて社会人としての受け答えが求められるので、就活の時とは全く別角度で転職対策を実施する必要があるのです。
服装指定を事前に調べてマッチした服装で参加する
第二新卒の転職活動では、服装指定を事前に調べて企業にマッチした服装で参加することが大切です。
企業によってはスーツで参加してほしいと明記しているところもあれば、オフィスカジュアルでの面接参加を許可しているところもあります。
企業野指定している服装以外で参加してしまうと、応募要項をしっかり読んでいないと判断されてしまうこともあります。
服装指定を事前に調べておいて、企業ごとに合った服装で参加することをおすすめします。
事前に企業情報についてよく目を通しておく
事前に企業情報についてよく目を通しておくことも、第二新卒の転職活動では重要です。
応募要項だけではなく、企業がどんな理念を掲げて経営を行っているのか、またどんな事業を展開しているのかを確認しておきましょう。
また企業によっては採用のための専用サイトを作成していることもあります。
採用サイトに記載されている社員インタビューにも目を通しておくと、面接での質問や逆質問の時に知識が生きるかもしれません。
回答内容に一貫性を持たせる
回答内容に一貫性を持たせることが重要です。
1回目の質問と2回目の質問では回答している内容が異なる場合、どこかで話を盛っていると判断されてしまう可能性があります。
面接官を担当するのは一般的に人事担当です。
人事担当の社員は様々な人材を相手にしてきていますから、高い確率で嘘がバレてしまいます。
考えの軸を決めておいて、内容二一貫性を持たせるように努力しておきましょう。
専門のコンサルタントからサポートしてもらう
第二新卒が転職活動を行うときには、一般的に働きながら転職活動を行うことが多いでしょう。
しかし働きながらの転職活動だと、スケジュール管理や転職先の情報収集など、やることが多すぎて手が回らないこともあります。
専門のコンサルタントからサポートしてもらうことで、働きながらの転職活動を効率的に進められます。
転職サイト・エージェントでは、専門のコンサルタントからの無料の転職サポートを受けられます。
一人での転職活動に不安を抱えている方は、是非利用を検討してみてください。
第二新卒が面接に挑むときの注意点
いくら対策をとっていても、第二新卒が面接に挑むときには、注意すべき点がいくつかあります。
第二新卒が面接に挑むときの注意点は、以下の通りです。
- 応募先の企業に沿ったアピールをする
- 回答をすべて丸暗記で答えない
以下で詳しく解説していきます。
応募先の企業に沿ったアピールをする
第二新卒が面接に挑む時には、応募先の企業に沿ったアピールをする必要があります。
回答項目を他の企業でも使いまわす人がいますが、企業のききたいことと乖離していて、回答してほしい内容がクリアになっていないこともあります。
上述してきた通り応募先の企業の情報をしっかりと集めておいて、各企業に沿ったアピールを心がけましょう。
回答をすべて丸暗記で答えない
第二新卒が面接でよくやってしまうミスとして、回答をすべて丸暗記してしまうことが挙げられます。
面接で緊張して言えないときのために回答を暗記しようとすると、実際に面接の場で暗記した内容が飛んでしまい、回答できないこともあるでしょう。
どんな内容を回答するかを簡単に覚えておくと安心です。
面接対策をしっかりと取って第二新卒としての転職活動を成功させよう
第二新卒としての転職活動では、面接の場でどれだけ採用担当者にアピールできるかが重要です。
初めての転職活動で不安なこともあるでしょうが、しっかりと面接対策を取って、第二新卒としての転職活動を成功させていきましょう。