新卒として入社した企業でも、働き続けているうちに段々と居心地が悪くなり、転職を検討する人も増えています。
最近では転職=逃げではなく、キャリアを考えた上の行動としてとらえられるようになり、転職しやすい雰囲気になっています。
しかしいざ第二新卒として転職活動をしようとすると、本当に転職先が見つかるのか、変な企業を選んで失敗してしまわないか気になりますよね。
そこで以下では、第二新卒が転職で失敗する理由から、転職に失敗しないための対策法を紹介していきます。
目次
第二新卒が転職に失敗した実例
これから第二新卒といして転職を検討している人の中には、転職に失敗するというのが、想像できない方もいることでしょう。
一般的に転職に失敗するとは、その人が転職に求めていることとは離れた条件で転職してしまうことを指すことが多いです。
以下では第二新卒が転職に失敗した例を紹介していきます。
聞いていた条件と転職先の条件が異なっていた
第二新卒として元の職場よりもいい条件での転職先を見つけて転職したものの、実際に働き始めてみたら労働条件が聞いていた話と異なっていたなんてこともあります。
本来は記載されている条件に基づいて働けるはずなのに、実際に働き始めてみたら制度の利用に制限がついているなんてことも。
希望条件に即していると思って入社してみたら、実は全然違う会社だあったなんてこともあります。
社内の人間関係が悪かった
第二新卒として転職先を見つけて働き始めてみたら、社内の人間関係が悪かったなんてこともあります。
社内の人間関係は転職してからでないとわからないものです。
面接の際には雰囲気のいい会社だと思って入社してみても、実際は事実と異なる会社だったなんてこともあります。
どの企業にも採用してもらえない
第二新卒として転職活動を始めたものの、どの企業にも採用してもらうことが出来ずに、落胆してしまう人も中にはいます。
後述しますが事前準備の不足や、転職対策の方向性が違うなど原因は様々です。
転職活動で必要なポイントを押さえて、転職活動を進めていくことが大切です。
第二新卒が転職で失敗する理由9選
第二新卒が転職で失敗するよくある理由は、以下の通りです。
- 志望業界をバラバラにしていて一貫性がない
- 将来なりたいキャリア像が曖昧
- 転職理由が明確でない
- 何度も転職を繰り返している
- スキルや経験に見合わない企業を受けている
- タイミングが悪い
- 企業の情報収集が甘い
- 転職理由を他責にしている
以下で詳しく解説していきます。
志望業界をバラバラにしていて一貫性がない
第二新卒が転職に失敗する理由として、志望業界をバラバラにしていて一貫性がないことが挙げられます。
転職先を選ぶときには志望業界を絞って応募することが一般的ですが、中には複数の業界に興味があり、バラバラに応募していることもあるでしょう。
面接の際には面接官から志望業界について聞かれることも多く、その場で企業名や志望業界を答えることも。
しかし一貫性のない志望業界だと、応募先に本当に熱意をもって応募してくれていたのか、仕事に対してどんな考えを持っているのかがわかりづらくなります。
企業としても熱意をもって仕事に取り組んでくれる人が欲しいですから、他の応募者に内定してしまう可能性があるのです。
将来なりたいキャリア像が曖昧
将来なりたいキャリア像が曖昧な場合も、転職に失敗する可能性が高いです。
第二新卒として転職するときには、将来なりたいキャリア像も検討しておくことで、転職先でのキャリア形成に役立てることが可能です。
しかし将来なりたいキャリア像が明確になっていないと、実際に働き始めた後でただ無難に働くだけになってしまいます。
また後から「役職者を目指したい」と考えが変わっても、企業の体制によってはポストが空いていないこともあります。
将来なりたいキャリア像が曖昧なままだと、転職先で思い通りのキャリアが築けずに再転職することになる人もいるようです。
転職理由が明確でない
転職理由が不明瞭な場合も転職活動に失敗する可能性があります。
転職理由はある程度明確に決めておかなければ、軸が定まり切っていないこともあり、上手く転職先が決まらない可能性もあります。
転職活動の軸が決まっていないと、適当に応募先を決めたり、細かい条件を決めずに転職先を決める羽目になってしまいます。
軸が決まり切らないことで、転職活動の要所要所で躓いてしまうこともあるのです。
何度も転職を繰り返している
第二新卒はポテンシャル採用をしてもらえるメリットもありますが、何度も転職活動を繰り返していると転職先が上手く見つからないこともあるでしょう。
色んな条件で転職してみて自分に合う企業を探すのも、ひとつのチャレンジではあります。
しかし短期間に色んな企業を退職していると、採用する企業側としては「すぐに辞めてしまう人材なのではないか」と疑念を持たれてしまいます。
転職活動を繰り返すことで企業側からの心証が悪くなり、転職先がスムーズに決まらないこともあるのです。
スキルや経験に見合わない企業を受けている
スキルや経験に見合わない企業を受けていることも、第二新卒が転職活動に失敗する原因の一つです。
第二新卒は新卒入社してからまだ1~3年しかたっていない新米のビジネスマンです。
もちろん中には早いうちから成績を上げて経験やスキルを積んでいる人もいるでしょうが、多くの人がまだ発展途上の段階です。
だれしも大手企業に転職したいと思うのは当然ですが、自分のスキルに見合わない企業を選んでしまうと、内定がもらえない可能性も高くなります。
スキルや経験に見合わない企業を受けてばかりいると、行きたい企業への転職ができないこともありますので、注意が必要です。
タイミングが悪い
第二新卒が転職に失敗する理由として、転職活動を始めるタイミングが悪いことが挙げられます。
中途採用の求人が出るタイミングは傾向が決まっています。
企業の求人募集がかかっていないタイミングで転職活動を始めてしまうと、市場に出回っている求人が少なく応募先が見つからないこともあります。
早く転職したいからと企業を妥協して応募してしまうと、希望した条件とは異なる企業に入社してしまうこともあるので、注意が必要です。
企業の情報収集が甘い
企業の情報収集が甘いことも第二新卒が転職に失敗する理由として挙げられます。
ただ求人情報だけを見て転職活動をしていると、転職先の細かい状況まで把握できずに転職先を決定してしまうことになります。
入社前にイメージしていた内容と、入社した後の状況で乖離を起こしてしまうことになるため、入社後にミスマッチに気づく原因です。
転職理由を他責にしている
第二新卒として転職する際には、前職の企業の企業体制に対する不満や、労働条件に対する不満など他責になるものが多いです。
しかし面接の場で転職理由を伝える時に、そのまま転職理由を他責思考にとどめたまま説明してしまうと、転職に失敗してしまう可能性が高いです。
企業としては物事をポジティブに考えられる人材を欲していますから、思考がすべて他責になっている人材に対して魅力を感じない傾向にあります。
第二新卒が転職活動で失敗しないための転職対策
第二新卒が転職活動で失敗しないためには、初めての転職活動であることも踏まえて、しっかりと転職対策を取ることが大切です。
転職に失敗する理由からみる、第二新卒が転職活動で失敗しないための転職対策は、以下の通りです。
- 求人だけではなく企業情報も収集する
- 社会人としての自己分析を行う
- 希望条件を明確にする
- 未経験向きの求人に積極的に応募する
- 就業条件をよく確認する
以下で詳しく解説していきます。
求人だけではなく企業情報も収集する
第二新卒が転職活動で失敗しないためには、求人だけではなく企業情報も収集することが大切です。
転職サイトや転職エージェントに掲載されている求人情報は、労働条件や職務内容がわかりやすくまとめられています。
しかし求人の内容だけで企業を判断するのはNG。
企業の公式サイトを確認してどんな事業を展開してるのか、組織図はどうなっているのかを確認して、会社内の様子をしっかりと分析しましょう。
また実際に応募先の企業で働いている、あるいは働いていた社員の口コミを確認して、本当に転職すべき企業なのかを判断していきましょう。
社会人としての自己分析を行う
就職活動の時に行った自己分析だけではなく、社会人としての自己分析を活用して転職の方針を固めることが大切です。
就職活動の際は大学の進路指導室のサポートや専門書を活用して、自己分析など準備を始めていきます。
しかし社会人では就活の時に使用した、自己分析の情報は使用しない方がいいでしょう。
社会人になると学生の時とは異なる価値観を獲得することになります。
ビジネスマンとしての経験を経て、どんな価値観に変化したのか、仕事に対する考え方はどう変化したかを考えていきましょう。
自己分析も転職活動をするときの軸になっていくので、現在の視点からの自己分析を実施していきましょう。
どんなキャリアを築きたいかを明確化する
将来的にどんなキャリアを築いていきたいかをしっかりと明確化していきましょう。
現時点では到底無理だと感じていても、将来どんなキャリアにつきたいかを考えておくことが重要です。
転職した後は再転職せずに長期的に働いていきたいと考える人が多いでしょうから、キャリア目標に合った企業を選択することが重要になります。
段階を踏んで将来的に目指す人物像を今のうちから考えておきましょう。
希望条件を明確にする
第二新卒が転職活動をするのであれば、希望条件を明確化することも大切です。
転職活動を進めていく際には、様々な条件で求人を絞り込んでいく必要があります。
しかし転職者側である皆さんの方で希望条件が明確になっていないと、目についた気になる求人のみに応募することになります。
転職出どんなことを実現したいのかを自分の中で整理しておいて、転職先を選ぶ際の基準を作っておきましょう。
未経験向きの求人に積極的に応募する
第二新卒が転職先を探す時には、未経験向きの求人に積極的に応募することも大切です。
経験の求められる職種の求人や、大手企業の求人の場合、経験豊富な人材が優先して採用される可能性があります。
一方で第二新卒は経験のない状態からでも、ポテンシャルへの期待を込めて、完全未経験の状態でも採用してくれる企業も多数あります。
未経験向きの求人に積極的に応募することで、経験値を積みながらビジネスマンとして成長することが可能です。
就業条件をよく確認する
第二新卒が転職先を探すなら、まず就業条件をよく確認することが大切です。
特によくトラブルになりやすいのが、休日の認識の相違です。
完全週休二日制と週休二日制では、与えられる休日の多さに差があります。
また住宅手当や通勤手当に関しても、細かい条件を付与されていることもあります。
金銭面や休養が絡む部分ですので、細かく確認しておくことをおすすめします。
第二新卒が転職に失敗したくないなら転職サイト・エージェントもおすすめ
第二新卒が転職活動に失敗したくないのであれば、転職サイト・エージェントの利用もおすすめです。
転職サイト・エージェントは、様々な求人情報を掲載しているので、条件に合わせた求人紹介が可能です。
また第二新卒向けの求人も多数掲載しているので、年齢に即した求人も検索できます。
専門のコンサルタントが在籍していることもあり、マンツーマンでの求人紹介も可能です。
完全無料で利用できるので、初めての転職活動であれば、是非一度利用してみてください。
第二新卒の転職におすすめな転職サイト・エージェント3選
以下では第二新卒の転職におすすめな転職サイト・エージェントを3つ紹介していきます。
doda
dodaは第二新卒の転職活動におすすめの転職サイト・エージェントです。
総合型の転職サービスなので、様々な職種の求人を掲載しています。
細かい条件で求人を検索できるので、転職先にこだわりを持ちたいかたにもおすすめ。
エージェントサービスを利用すれば、専門のコンサルタントからマンツーマンでの転職サポートを受けられます。
全国の求人を取り扱っているので、地方転職にも活用できるでしょう。
取扱い求人も20代向けのものが中心なので、気になる方は是非利用を検討してみてください。
ハタラクティブ
ハタラクティブは20代向けの求人を専門とした転職サイト・エージェントです。
マンツーマンで専門のコンサルタントが、求人紹介から面接対策まで徹底的に対応してくれます。
カウンセリング実績も豊富なので、転職活動に不安を抱えている方でも安心です。
面談を通して性質から適職を提案してもらえるので、転職先が上手く定まっていない方でも安心です。
第二新卒の転職サポート実績もあるので、気になる方は是非利用を検討してみてください。
ワークポート
ワークポートは国内28か所に拠点を設ける転職サイト・エージェントです。
専門の転職コンシェルジュが在籍しており、公開求人や非公開求人を多数紹介してくれます。
求人の商機だけではなく、企業との面接の日程調整も対応してくれる他、専門の転職対策も対応してくれます。
サイト内には様々な転職に関わるコンテンツがリリースされています。
履歴書のテンプレートのダウンロードや、オンラインで作成できるツール、転職にかかわる情報の公開等多岐にわたります。
様々な観点からの転職サポートを受けてみたいのであれば、是非ワークポートを利用してみてください。
第二新卒の転職に失敗したくないなら事前の情報収集をしよう
第二新卒の転職活動は他の年代に比べて失敗しにくいといわれています。
しかし対策を怠っていると、条件から外れた企業に転職してしまったり、上手く転職先が見つからない可能性があります。
今回紹介したように、第二新卒の転職に失敗したくないのであれば、事前に情報収集や準備を怠らないようにしましょう。