第二新卒と既卒、どちらも似ている言葉と思われている事が多いのですが、実際の意味は全く違います。
言葉を利用する場面が双方とも似ているため、勘違いされやすいです。
第二新卒と既卒の違いを正しく把握していないと、転職を成功させることは難しいでしょう。
この記事では、第二新卒とは?という基礎部分から第二新卒が人気な理由など詳しくご紹介しますので、第二新卒の方も第二新卒を採用しようと考えている企業の方も参考にしてみてください!
目次
第二新卒と既卒の違いとは?
第二新卒と既卒の違いは何なのでしょうか?わかりやすく1つ1つご紹介しますね。
第二新卒とは?
第二新卒とは、「入社後3年以内に転職活動をしている人」と言われており、高卒だと19歳〜22歳、大卒だと23歳〜25歳になります。
一般的には、「入社後3年以内に転職活動をしている人」と言われているのですが、明確な定義はなく20代で転職活動を行っている人は第二新卒と考えている企業もあります。
辞書を引いても、記載されていることは様々なので、正確な意味は決められていません。
そのため、半年で仕事を辞めて転職している人も第二新卒ですし、3年で辞めた人も第二新卒です。
28歳の方でも第二新卒に当てはまるということです!
既卒とは?
第二新卒と間違えて使われる事が多いのが、「既卒」です。
既卒とは、「高校や大学卒業後、一度も正社員として就職した事がない人」のことを指します。
企業によっては、第二新卒と既卒を同じと考えている場合もあるのですが、社会を経験しているのか経験しているのかでは、大きく変わってきますよね。
第二新卒は社会経験あり、既卒は社会経験なし、と覚えていると間違えることはないでしょう!
中に、「第二新卒は採用するが、既卒の方は採用しない」と決めている企業もありますので、違いはしっかり覚えておいてください。
第二新卒を採用している企業は?
第二新卒とは、世間的に「やばいよ…」「すぐに辞めるよ」など言われる事が多いのですが、採用してくれる企業の割合は多いのでしょうか?
結論から申しますと、第二新卒でも採用してくれる企業は全体の約6割程度あります!
そして、採用してくれる企業も年々増えてきており、今後も増え続ける事が予想されています。
採用している企業は、ベンシャー企業から大手企業まで様々で、職種も様々ですので希望している転職先に入社することも可能です。
しかし、「第二新卒は採用しない」と決めている企業もありますので、確実に希望通り転職できるかはわかりません。
ではなぜ第二新卒は企業から人気なのでしょうか?
第二新卒は企業から人気な理由
第二新卒が企業から人気なのには理由があります。主な理由を4つご紹介します。
新卒採用とタイミングが違う
新卒と第二新卒では、採用するタイミングが違います。
一般的に新卒は、採用期間が決められており、3月〜6月あたりが忙しくなります。
一方第二新卒では、中途採用という形で採用をしますので採用期間は決められていません。
そのため、ある程度人数を考えて採用する事ができます。
大手企業なら同時期の採用でも問題ないと思いますが、人事担当が少ない企業などですと第二新卒の採用は助かります。
社会人としての基礎マナーは身に付いている
第二新卒は、少なくても一度は社会人を経験していますよね。
半年でも1年でも社会人として経験を積んでいると、最低限の基礎マナーは身につけられています。
そのため、採用する企業は教育する手間を省く事ができ、教育コストも削減する事ができます。
新卒での採用ですと、教育コストもかかり時間もかかる上に、短期間で辞められてしまう可能性もあります。
コストや時間ということを考えると、第二新卒の方がリスクが少ないですよね。
企業の馴染みやすい
上記でもご紹介しましたが、第二新卒は中途採用の枠になります。
中途採用の枠ですと、30代の社会人を採用することもできますし、40代の経験豊富な社会人を採用することもできますよね。
しかし、第二新卒の方が人気があるのです!
その理由は、企業に馴染みやすいからです。
3年以内に会社を辞めていることもありルールや考え方が染まっておらず、20代という若い世代ですので周りとも馴染みやすいと言われ、人気があります。
経験が豊富なベテラン社会人を採用すると、会社に馴染めずに成果を上げられなかったり、会社の輪を乱すようなことになる可能性がありますので、採用が避けられている事があります。
第二新卒で使用された場合には、素直に受け入れる事が大切です!
人手不足を抱えている
現代の日本が抱えている問題でもある「3年3割」が第二新卒にも大きく影響しています。
3年3割問題とは、新卒で就職した人の約3割が3年以内に辞めてしまうという事です。
多くの企業は人手不足に悩まされていますので、第二新卒でも積極的に採用する企業が増えてきているのです!
3年3割問題は年々増えてきており、増えれば増えるほど第二新卒の需要が高まります。
しかし、第二新卒の方は3年3割問題の1人です。
第二新卒を採用しない企業は、それを見越して採用しないと決めている企業が多いみたいですので、いくら需要があっても何度も何度も転職を繰り返すのは、おすすめできません。
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第二新卒のメリットとは?
「第二新卒=悪い」と思われる事が多いのですが、実は第二新卒にもメリットがあります。
- 社会人の基礎マナーを身に付けられている
- 様々な職種に転職できる
- 若いうちに転職できる
社会人の基礎マナーを身に付けられている
第二新卒は社会を経験していますので、最低限の基礎マナーを身に付けることができています。
社会人の基礎マナーが身に付いているのか、付いていないのかでは、成果や上司からの信頼も大きく変わってきます。
そして、基礎マナーを身に付けることは簡単なことではなく、新卒で最低限のマナーを身に付けている人はごく僅かと言われています。
「言葉使い」や「身だしなみ」「挨拶」など生活の一部のものは身に付けるのに、時間がかかると言われていますので、第二新卒として基礎マナーを身に付けられていることはメリットでしょう!
様々な職種に転職できる
一度就職してから会社を辞める事は、決して悪いことではありません。
例えば、前職は不動産営業でしたが、転職先では人材紹介職に就くことになれば、若いうちから様々な職種を経験する事ができます。
今後、企業することや転職することを視野に入れている人には大きなメリットになります。
さらに、20代で様々な職種を経験している人も少ないため、周りと差をつけるチャンスにもなります。
若いうちに転職できる
転職することは、若いうちに行った方が有利に働くと言われています。
現代は、どの職業も人手不足を抱えていますので、長期間雇う事ができる若い世代の需要が高いです。
そのため、第二新卒として転職することは転職が有利に働くということです!
「すぐに会社を辞めるのは良くないかな…」「まだがんばろうかな…」と無理に仕事を続けるのではなく、若いうちに転職を行うようにしましょう!
需要が高い年代で転職を行った方が希望通りに行くことも増えますので、思い切って一歩踏み出すことをおすすめします。
第二新卒のデメリットとは?
メリットもあればデメリットもあります。
メリットとデメリットを比較することも大切ですので、参考にしてみてください!
- 新卒採用のみを行っている企業がある
- 辞め癖がついてしまう
- 退職理由を聞かれる
新卒採用のみを行っている企業がある
上記でもご紹介しましたが、第二新卒を採用していない企業もあります。
新卒を採用してない企業というのはごく僅かなのですが、国内の約4割の会社が第二新卒の採用を行っていません。第二新卒にとっては、大きなデメリットになることでしょう。
そんな中での転職を成功させるためには、転職サイトを利用する事が大切で、第二新卒を採用している企業を数多く紹介してくれます。
転職サイトを利用しますと、非公開求人も紹介してもらえますので、選択肢が広がります。
転職サイトを利用して、第二新卒のデメリットを解消しましょう!
辞め癖がついてしまう
一度会社を辞めてしまうと、自分に辞め癖がついてしまう事があります。
少し嫌な事がありますと、「転職しようかな…」「会社辞めたいな」とすぐに思ってしまうようになります。
自身では辞め癖に気付きにくいとも言われていますので、すぐに辞めることを繰り返すことはやめておきましょう。
しかし、限界を超える必要はありませんので、自分の限界値を知った上で頑張るようにしてください。
退職理由を聞かれる
第二新卒の場合は、退職理由を聞かれる機会が多いです。
採用面接の時でもそうですし、入社後も同僚や上司から退職理由を聞かれる機会が非常に多いのですが、その時に退職理由を言えないと「逃げて来たんじゃないの」とも思われ、良い印象を与える事ができません。
退職理由はマイナスな事が多いのですが、極力プラスの理由を伝えるようにしましょう。
「キャリアアップのために退職しました!」「やりたい仕事が見つかったので退職しました」とプラスな転職理由を答える事ができれば、デメリットなことでは無くなります。
退職理由を聞かれることは仕方のないことですので、悪い印象を与えない伝え方を心がけてください!
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まとめ
今回は第二新卒について詳しくご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
第二新卒とは?という基礎部分を理解する事が第一歩になりますので、既卒と間違えて覚えないようにしてください!
第二新卒はデメリットになることだけではなく、求めている企業も多くありますので自信を持って転職活動を行うようにしましょう。
そして、理想の職場に就いて働きましょう!