若い世代が多く活躍しているクリエイティブ職。その中のひとつであるデザイナーもまた、若い世代が活躍の幅を広げています。
そのような中で、40代になり転職を考える方も多いようです。
これまでと同じデザインの仕事を続けるためには、どんな知識やスキルが必要なのでしょうか。
また、転職以外の活躍の場として、どんな道があるのでしょうか。
経験を積んできた40代だからこそ持っておきたいスキルや企業が求めている人材など、転職を考えるうえで必要な知識を解説していきます!
目次
40代からの転職はむずかしい…?
40代でもデザイナーとして活躍されている方はいます。
もちろん、実力やスキルが伴っていれば、年齢に限らずこれからも続けることができます。
一方で、40代以降のデザイナーが減っているのも事実です。
現役としてデザイナーを続けるのであれば、これまで積み重ねてきた経験やスキルの他にも、身に付けておきたい能力があります。
具体的な内容は以下の項目で解説しますので参考にしてください。
40代におすすめデザイナーの職種
デザイナーといっても、様々な職種があります。
これまでの経験を活かして、これまでとは異なる職種のデザイナーとして活躍されている方も大勢います。
職種が変わると、同じデザイナーと言っても求められるスキルは異なります。
しかし、視野が広がり新しいスキルも身に付くので、多様な場面で活躍できるデザイナーを目指すことができます。
グラフィックデザイナー
雑誌や新聞の広告、ポスターやチラシ、商品のパッケージといった印刷物のデザインをします。
DTPデザイナー
デザインから印刷用の入稿データの制作までをパソコンを使用して行います。
専用のソフトを使い、文章や写真、イラストなどのレイアウトを決めます。
WEBデザイナー
WEBサイトのデザインを考えます。プログラミングの知識も必要になります。
インテリアデザイナー
家具や照明などのインテリア用品や部屋や建物の空間をデザインします。
ホテルや美術館など、大きな建物を担当する場合もあります。
建築デザイナー
建築物のデザインや設計をします。デザインの経験やセンスだけでなく、設計に関する知識も必要です。
40代でもアピールできるスキルや資格
若手とは違い、これまでの経験があるからこそ、転職の際にアピールできる内容に厚みが必要です。
これまでの経験以外に幅広い知識があると、様々な職場で通用するデザイナーとして活躍できる範囲も広がります。
40代の方でなくても、これから先のデザイナーとしてのスキルアップを考えている方は、これまでの経験の他にアピールできる知識やスキルを持っておくと良いでしょう。
今後の転職活動での選択肢を、大きく増やすことができます。
任せられる範囲が広い人は、企業にとって即戦力となります。
今後のデザイナーとしての展望を考えながら、自分が身に付けておきたいスキルを早い段階から学んでおきましょう。
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デザイナーとしての経験
これまでのデザイナーとしての経験やスキルは貴重な即戦力となります。
積み重ねてきた経験を、デザインに活かすだけではなく若い世代に伝える力も求められます。
デザインで使用するソフトの実務経験
フォトショップやイラストレーターの実務経験を積み重ねてきているということは、企業にとってもプラスになる要素です。
プログラミングの知識
WEBデザイナーへの転職を考えている場合、デザイナーとしての経験やソフトの実務経験があることのほかに、PHPやJavaScriptが書けるプログラミングの知識を身に付けておくと、転職の際に選択できる範囲が広がります。
経験やスキルがあることは前提として企業も人材を求めているので、それ以外の部分でアピールできる要素があると、大きなアピールポイントになります。2年以上の経験があると良いでしょう。
コーディングの実務経験
プログラミングの他に、HTMLやCSSを書けるコーディングの知識や実務経験があることも大きな強みになります。
こちらも2年以上の経験があると良いでしょう。
より活躍できるデザイナーになるために
40代からも現役のデザイナーとして活躍するためには、実績やスキル以外の能力が必要です。
それがあるかないかでは、転職活動においても大きな差が生まれてしまいます。
より活躍できるデザイナーになるために、身に付けておきたい能力について解説していきます。
実績+α
実績やスキル以外の能力とは、具体的に以下の3つです。
これまでの経験がある40代は、企業の経営や管理といったマネジメントや、若手の人材育成を任されるようになります。
そういった能力があるかないかで、今後どのような仕事をしていけるのかが決まってしまうのです。
デザイナーとしてのスキルだけではなく、一人の働く大人として身に付けておきたい能力を改めて確認していきましょう。
マネジメント能力
マネジメント能力とは、簡単に言うと「管理する能力」です。
管理するのは、人物や組織だけでなく、モノ、お金など、経営資源のすべてが対象となります。
目的に応じて管理する対象となるモノをどう動かすか、それにより企業の存続にも大きく影響を与えます。
やりがいを感じられる立場になると同時に、これまでよりもさらに責任のある仕事になるため、しっかりとしたマネジメントの知識が必要になります。
デザイナーとはまた別のスキルが求められるということです。
デザイナーとしての経験やスキルが十分にある年代だからこそ、その次の役割を担うことになります。
次のステップを目指すのであれば、マネジメント能力はぜひ身に付けておきたい能力です。
コーチング能力
個人や組織の成長のためには、様々な角度からアプローチをし、相手(組織)が持っている潜在的な能力を引き出すことが必要です。
それが最終的に、個としてまたは組織としての発展につながるからです。
今ではかなりの数のコーチングに関する書籍が出版されており、勉強会なども様々な場所で開かれており、その言葉自体もよく耳にするようになりました。
コーチングでは専門的な知識だけでなく、相手(組織)を知ることも重要になります。相手を知るためにはより良いコミュニケーションが必要不可欠です。
知識を持っているだけでは人はついてきません。人間的な魅力を感じる人には、自然と人が集まります。
知識だけでなく、普段からの人との関わり方や仕事への姿勢、自分に対してのコーチングが大切になってきます。
コミュニケーション能力
世代に限らず持っていたい能力ですが、40代に入り部下や組織を育成する立場になると、より必要になるのがコミュニケーション能力です。
日々周りの人とどのようなコミュニケーションをとっているかで、仕事にも大きな影響を与えます。
共に働く人たちは、仕事に対する姿勢はもちろん、普段の何気ないコミュニケーションの中からあなたの魅力を感じることも多いです。
円滑なコミュニケーションが取れていると、上記にも記したマネジメント能力やコーチング能力も上がります。
社会人として持っていたい能力だからこそ、もう一度普段の自分を振り返ってみることで自分の成長にもつながります。
プロセスデザイン
プロジェクトマネジメントの手法のひとつで、対象となる計画のプロセス、つまり進め方や進捗状況といった「過程」に焦点を置きながらプロジェクトを成功に導く考え方です。
このような思考を持ってプロジェクトに関わることで、段階で予想されるリスクや結果、今後生じる可能性が考えられる問題点や課題などを想定しながら最良の選択をすることができます。
企業が求めている40代のデザイナーとは?
実務経験が長くスキルがある、というだけでは自己アピールとしては弱くなってしまいます。
経歴が長いからこそ、他の業界を経験やデザイナー以外のスキルがあると、他の企業へ転職しても活躍できる場が広くなります。
これから成長していく若手のデザイナーの育成やチームの発展に貢献できる人を、企業も求めています。
同業種への転職以外の道も
同業種への転職以外にも、これまで身に付けてきた知識やスキルを活かした別の道も考えられます。
広い視野をもって、ありたい自分に近づきましょう。
独立して企業、フリーランスとして働く
ある程度の経験を積んでから、独立して働くデザイナーも大勢います。
これまでの人脈が、企業やフリーランスを考える際に心強い味方となって支えてくれます。
また、自分の実力に見合った報酬が得られるので、実績やスキルに自信のある方にはより可能性が広がる働き方です。
他職種に転換
デザイナーとして働いてきた人のなかには、ディレクターや制作営業などの職種に方向転換される方もいます。
方向を変えてみることで、これまでとは異なる視点でデザインに関わることができ、新たな発見があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
40代からの転職は、実績だけでなく「+α」の部分が重要なポイントになります。
経験を積んできた40代だからこそ、これまで以上に視野を広げて、今後のありたい自分の姿を想像してみてください。
活躍できる新しい場所がきっとあります。