転職活動で必要な書類を作っている際に、志望動機の欄で手が止まってしまうという方も多いのではないでしょうか。
志望動機は、自分の思いを相手に伝えられる、書類のなかでも重要な項目です。
しかし志望動機を記入する欄はそこまで大きくないため、何をどのように書くのかがポイントになります。
書き方のコツを押さえて、伝わる志望動機を考えていきましょう!
この記事では、デザイナー志望の方を対象とした志望動機の書き方を解説していきます。
経験やスキルが求められる職種ですが、自分の強みが最大限に伝わるような書類を作成していきましょう!
目次
企業がデザイナーの志望動機を聞く理由
書き方のポイントを押さえる前に、企業が志望動機を聞く理由を考えたことはありますか?
志望動機には志望している理由だけでなく、あなたの人柄や価値観も現れます。
- なぜいくつもある企業のなかから自社を選んだのか
- 自社が求めている人材とマッチしているのか
- 入社後の展望について、どんなことを考えているのか
- 今後一緒に働くかもしれない人の人柄や価値観を知りたい
企業は、以上のような点を意識してあなたの志望動機を知りたいと考えています。
志望動機は、相手が知りたいと思っている情報が含まれるように内容を考える必要があります。
デザイナーの志望動機に必要な要素
志望動機に必要な要素は、経験者や未経験者によっても異なります。
経験者
経験者にはこれまで培ってきたスキルや知識があるので、それらを次はどんな形で発展させていきたいのかを述べましょう。
具体的には、
- 前社で身に付けてきたスキルや知識
- 志望する会社を選んだ理由
- デザイナーとしての今後の展望
- デザイナーとして働くうえで大切にしていることや価値観
などが挙げられます。経験やスキルがあるからこそ、それをこの会社でどんな風に活かせるのかを伝えましょう。
未経験者
未経験者の場合、どんな風に自己アピールすればよいのか分からないという方も多いかと思います。
これまでの経験に変わる、デザイナーという仕事を選んだ理由や、今の時点でできることや既にやっていることをアピールしましょう。
- なぜデザイナーを志望するのか
- 今の時点で持っているスキルや知識
- デザインに対する思いや考え
- デザイナーになりたいという強い気持ち
以上のことを踏まえて考えてみましょう。
未経験からデザイナーを目指す!デザイナーになるための方法や持っておきたいスキルや資格をご紹介!
どちらにも共通していること
経験者と未経験者、そのどちらにも共通して志望動機に取り入れたいのは、
- なぜその会社で働きたいのか
- どんなところに興味をもったのか
- 自分がその会社に入って、どんなことができるのか
- どんなデザイナーになりたいのか
という点です。
大切なことは、志望動機を聞いてもらう相手、つまり企業が、あなたの何を知りたいのかということを考えながら書く内容を決めていくことです。
あなたが一緒に働く人を決める立場になったことを想像したとき、どんなことを聞きたいでしょうか?
読む人のことを考えながら、内容や書き方を考えていきましょう。
デザイナー職の志望動機の書き方のポイント
志望動機が記入できる欄は限られています。
その限られたスペースの中で、自分の伝えたい情報を分かりやすく文章にする必要があります。
文章を考えるときのポイントは以下の3つです。
結論から述べる
まず志望動機の一番はじめに、「私が御社を志望した理由は…だからです。」というような理由(つまり結論)を述べることで、そのあとに続く文章をスムーズに書くことができます。
結論のあとは、なぜその結論に至ったのかという過程を述べます。
結論からはじまる文章は、面接などの限られた時間のなかでも伝わりやすくなります。
結びの言葉を決めておく
志望動機の最後に述べる結びの言葉も、先に決めておくことでまとまりのある文章を書くことができます。
「以上が、私が御社を志望する理由となります。」といった言葉です。
そのあとに、「デザイナーとして未経験ではありますが、ひとつひとつの仕事と丁寧に向き合い、自身のスキルを高めていけるよう日々努力いたします。」といった気持ちを込めた一文を付け足すのもよいでしょう。
自分の言葉で書く
志望動機に限らず転職活動で必要なことは、“自分の言葉で伝えようとする”姿勢です。
言葉に詰まって、思っていたように伝えることができなかったという経験がある人は多いです。
うまく伝えることができないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
大切なのは上手く話すことではなく、自分の中から出てくる言葉で伝えようとすることです。
言葉に詰まっていても、自分の言葉で会話をしようとする人の話は相手も聞きたいと感じます。
文章にするときも例文はあくまでも参考として、自分の言葉で自分の思いを伝えることを意識しましょう。
「憧れ」だけでは志望動機にならない
未経験者の場合はとくに、デザイナーという職業に憧れて挑戦してみたいと考えている方もいらっしゃると思います。
憧れは新しいことに挑戦する原動力になる、大切な感情です。
志望動機を考える際に注意しておきたいことは、志望理由を「憧れ」だけにしないということです。
どうして憧れるようになったのか、そのきっかけやデザインに対してどんなことを感じて挑戦してみようと思ったのかを伝えることが大切です。
憧れていたものに実際になれたとき、憧れていたときとは別の感情が生まれることがあります。
思っていたものと違ったと思う可能性もあるのです。
「憧れていたからデザイナーになりたい」だけでは、企業にあなたの気持ちは十分に伝わりません。
デザインから何を感じ、どうなりたいと思ったのかという自分自身の気持ちの変化を伝えましょう。
デザイナーに求められるスキル
デザイナーは様々な知識やスキルが求められる仕事です。
イラストレーターやフォトショップの操作スキルは必須です。
また、デザイナーはクライアントの要望やイメージを理解したうえでデザインを考える必要があるため、相手が求めているものを察する力も必要です。
デザインに限らずコミュニケーションにおいても、細部まで目を向けられることがデザインにも反映されます。
時代の流れが著しい世の中の情報の変化に敏感で、何よりも新しいものを生み出すことを楽しめる人がデザイナーとして求められます。
志望動機にも活かせるスキルを身に付ける
アピールできるスキルがあることで、書類作成や面接に自信をもって取り組むことができます。
未経験者の場合でも、自分なりにこれまでやってきたことが自己アピールになります。
まだはじめていないという方は、今できることから挑戦してみましょう。
好きなデザインをまねてみる
自分の好きなデザインをそっくりまねてみることも、自分のスキルアップにつながります。
イラストレーターやフォトショップの操作スキルが上がるだけでなく、そのデザインがどんな仕組みで出来上がっているのかを考えながら模倣してみることで、これまで見ていたデザインとは違った姿が見えてきます。
実際に形にしてみる
未経験者の場合は実績がないという方も多いと思います。
なにか頭の中にイメージしているデザインがある人は、まずそのイメージを形にしてみましょう。
実際に自分でデザインを形にしてみることで、今の自分にはまだ足りていないスキルや知識も分かるようになります。
SNSやブログなどを活用して、自分のデザインを人に見てもらうことも創作意欲につながります。
あらゆる“変化”に目を向ける
デザイナーに必要な要素は、世の中の情報や身の回りの変化に敏感でいることです。
あらゆる情報であふれている世の中が何を求めていて、どんなことに興味を示しているのか、どんなものが流行っているのか、これから流行するものはどんなものか…。
あらゆる変化が、新しいデザインにつながっていきます。
その変化についていけるデザイナーを企業も求めています。
履歴書やポートフォリオとの“つながり”を意識する
転職活動において必要な書類はそれぞれが個々の役割を持っているだけでなく、補足し合っている必要があります。
自分のことをより詳しく相手に伝えるためには、履歴書やポートフォリオなどの内容につながりがあることが大切です。
履歴書に書いてあることでもう少し補足して伝えたいことがある場合は、ポートフォリオでより具体的に作品を見てもらいながら説明するなど、内容を膨らませるようなつながりがあると相手もイメージしやすい内容の濃い書類になります。
デザイナー&クリエイターは必見!ポートフォリオの重要性と作成時のポイントを解説します!
おわりに…
転職活動のなかでも、志望動機などの書類づくりには時間がかかります。
書類づくりは根気のいる作業ですが、しっかりと向き合ってつくった書類は相手にも伝わります。
自分の言葉で自分の思いを伝えて、デザイナーの夢に一歩近づきましょう!