映像に関することに興味がある方や映像の世界で働いている方ですと、「映画監督になってみたい」と考えることが多いと思います。
しかし「映画監督の年収っていくら?」「会社員から映画監督になれるのかな?」などの悩みを抱えることがあるのではないでしょうか?
この記事では映画監督の年収について解説します。
映画監督として年収を高める方法や会社員から映画監督になる方法もご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
映画監督の平均年収はいくら?
映画監督の平均年収は、350万円〜500万円と言われています。
日本の平均年収は450万円〜500万円と言われているため、平均と大きな差はありません。
映画監督は「日本映画監督協会」という組合に加入していることが多く、協会では映画1本あたり、「最低350万円」の報酬と定めています。
そのため1本でも映画を撮ると年収350万円はもらえるのですが、350万円以上を目指すのが難しいと言われています。
有名な映画監督になればなるほど、1本あたりの報酬は高くなります。
業種別の平均年収
映画監督にはさまざまな業種があり、業種によって平均年収は異なります。
業種別の平均年収は下記の通りです。
大手映画製作会社 | 350万円〜550万円 |
---|---|
その他映画製作会社 | 450万円〜500万円 |
大手広告代理店 | 600万円〜750万円 |
NHK | 600万円〜700万円 |
ハリウッド映画監督 | 1億円以上 |
日本よりもアメリカで活躍している映画監督の方が年収は高まります。
実際に日本の映画監督でアメリカの製作会社からオファーが来ることがあり、そのことをきっかけにハリウッドで活躍している方も存在します。
日本で有名な映画監督
日本で有名な映画監督の年収は数億円以上になっていると推測されています。
日本で最も年収が高いとされている映画監督は「堤幸彦」です。明確な年収は公表されていませんが、数億円以上は稼いでいると言われています。
堤幸彦監督の有名な作品は「20世紀少年」「人魚の眠る家」「十二人の死にたい子どもたち」などです。
堤幸彦監督に次いで年収が高いとされているのが、「福田雄一」です。
福田雄一監督は2010年頃から多くの作品を手掛けるようになった監督なのですが、数億円以上を稼いでいると言われています。
福田雄一監督の有名な作品は「銀魂」「50回目のファーストキス」「今日から俺は!!劇場版」などです。
2017年〜2020年の4年間で9本の映画を撮影しているため、年収は10億円を超えている可能性もあります。
映画監督して年収1,000万円以上稼ぐことは可能?
映画監督して年収1,000万円以上稼ぐことは可能です。
上記でもお伝えしたように堤幸彦監督や福田雄一監督は、年収は数億円だと言われています。
しかし、決して簡単なことではありません。映画監督として1本の映画を手がけることも難しいとされているため、年収1,000万円以上稼ぐためには相当なスキルと知識を必要とします。
ただし映画監督として一度有名になれば、年収1,000万円は優に超えられると思います。
映画監督として年収1,000万円以上稼ぐ方法について詳しくご紹介します。
ヒット映画の監督をする
映画監督として年収1,000万円以上稼ぐためには、ヒット映画を手掛ける必要があります。
ヒット映画の手掛けることで人気・知名度・1本あたりの報酬額が一気に高まります。
「〇〇監督ならば、観に行こう」というまでになると、年収は1,000万円は超えていると思います。
そして1本あたりの報酬は最低350万円と定められているのですが、契約内容によっては「アカデミー賞を取ったらボーナス」「ランキングで1位を取ったらボーナス」などさまざまな契約があり、ヒット映画を1本手掛けることで年収は一気に高まるでしょう。
多くの作品を手掛ける
映画監督として年収1,00万円以上稼ぐためには、多くの作品を手掛ける必要があります。
映画監督は映画を撮影することで報酬をもらえるため、1本でも多くの作品を手掛けることで年収は必然的に高まります。
1本あたりの報酬額は500万円だったとしても、1年間で2本の作品を手掛けることで年収は1,000万円になります。
1年間で4本以上の作品を手掛けることは時間的に難しいため、1本あたりの報酬額を上げることも大切です。
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会社員から映画監督にはなれる?
映画監督は「映像に関する大学や専門学校を卒業している」というイメージがあると思いますが、大学や専門学校を卒業していない映画監督は存在するため、会社員から目指すことが可能です。
しかし、映画監督に必要になる知識は勉強する必要があります。
映画監督は撮影場所・出演者の選択・カメラワークの指示・演技に関する指導など業務内容は多岐に渡ります。
そのため会社員から目指す場合は、まず独学で勉強する必要があります。
会社員から大学や専門学校に通って勉強することは、お金と時間のことを考えると最適な選択にはならないと思います。
会社員から映画監督になる方法
会社員から映画監督になる方法は、「映像製作会社やテレビ局に入社する」「自分で映画を撮影する」「映画監督に弟子入りする」の3つが挙げられます。
会社員から映画監督になる3つの方法について詳しくご紹介します。
①映像製作会社やテレビ局に入社する
会社員から映画監督になる方法としておすすめなのは、「映像製作会社やテレビ局に入社する」方法です。
最もスタンダードな方法で働きながら経験を積み、映画監督を目指せます。
お金をもらいながら映画監督の仕事を身近なところで学ぶことができるため、大学や専門学校を卒業していない方にはおすすめです。
しかし、映画監督になるまでの道のりは長いです。
転職して数年で映画監督まで昇進できることは考えにくいため、少しでも早く映画監督になりたい方は独立する道を選ぶ必要があります。
②自分で映画を撮影する
近年では自分の映画を撮影して映画祭に出品する方法があります。
フリーの映画監督の作品を出品できる映画祭は増えてきていることもあり、製作会社などに勤めていない映画監督は多く存在します。
実際に東映や東宝に所属している映画監督はいません。
しかし、会社員から映画監督を目指す上ではリスクが高いと思います。
映画監督としての依頼があるまでは、ほとんど収入は0になるため生活に困ることが考えられます。
また映画を撮影する知識を身に付ける必要もあるため、会社員から目指す場合にはおすすめできません。
③映画監督に弟子入りする
会社員から映画監督になる方法としては、映画監督に弟子入りする選択肢があります。
映画監督に弟子入りすることで身近なところで学ぶことができて、必要になる知識やスキルを身に付けられると思います。
また生活できるほどの給料はもらえると思うので、生活に困る心配もありません。
しかし、映画監督の弟子になることは難易度が高いです。
すでに映画監督とつながりがある場合は、弟子入りという方法も選択肢の1つになると思います。
映像製作会社やテレビ局に転職するコツ
会社員から映画監督を目指す場合は、映像製作会社やテレビ局に転職することをおすすめしました。
しかし、映画監督を目指していない方からも人気がある業界になるため、簡単に転職を成功させることは難しいです。
そこで映像製作会社やテレビ局への転職を成功させるコツをご紹介します。
少しでも成功率を高めるためにも、下記のコツを参考にしてみてください。
働きながら転職活動を行う
希望通りの転職を成功させるためには、働きながら転職活動を行うことが大切です。
「退職した方が良くない?」と疑問に感じられる方が多いと思うのですが、退職することで無職になります。
転職に対する時間は増えるのですが、無職の状態で転職活動を行うことで「早く転職先を決めないと…」と焦りが出てくると思います。
「1日でも早く転職先を決めたい」と思う気持ちが大切なのですが、転職活動において焦りは禁物です。
そのため納得ができる転職先が決まってから、退職するようにしましょう。
実際に転職を成功させた7割以上の方が働きながら転職活動を行っているため、退職することは最適な選択ではないと思います。
映画監督に必要なスキル・知識を身に付ける
希望通りの転職を成功させるためには、映画監督に必要なスキルや知識を身に付けることが大切です。
転職して働きながらスキルや知識を身に付けても良いのですが、事前に独学で勉強しておくことで仕事に対して前向きな気持ちをアピールできます。
さらに必要なスキルと知識を身に付けておくことで、即戦力で働けることをアピールできて成功率を高められます。
10分程度の映画でも良いので自身で作成したものを面接でアピールすると、転職したい気持ちをより伝えられると思います。
転職エージェントを活用する
転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
具体的には「求人紹介・面接対策・書類添削・日程調整・条件交渉」などをサポートしてくれます。
転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーが1人付くため、働きながらでも希望通りの転職を成功させられる可能性が高いです。
そしてサイトには公開されていない「非公開求人」にも応募することができるため、転職先の選択肢が広がります。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
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映画監督は年収1,000万円以上稼ぐことができる
この記事では映画監督の平均年収についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
映画監督の平均年収は350万円〜500万円と言われていて、日本の平均年収と大きな差はありません。
また、映画1本あたりの報酬は最低350万円と定められています。
そして映画監督は年収1,000万円以上稼ぐことができる夢のある職業です。
大学や専門学校を卒業していなくても映画監督を目指させるので、会社員から目指す方は上記の方法を参考にしてみてください。