出来れば面接は技術のことだけ話しをしたい、もしくはコードだけで採用して欲しい。転職するにあたって、こんな風に考えるエンジニアの人も中にはいるはずです。
エンジニアには面接を苦手とする人が多いですが、残念ながら面接なしで入社できる企業は今の所ありません。
会社員のエンジニアとして働いていく以上、面接は避けては通れないものです。
よく質問されることや面接を受ける際のポイントを理解して、事前にしっかりと準備しておけば、より自信を持って面接に臨むことができます。
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エンジニアの面接でよくある質問と回答例
よくあつ質問とその回答例を全部で7つ紹介します。
ちなみに全てあくまでも参考例で、これをそのまま流用しても意味がありません。
それぞれの質問の意図と自分のこれまでの経験を踏まえた上で作成することが、何よりも大切です。
1. 志望動機
企業が志望動機を聞くのは「他の会社にはない特徴をしっかりと把握出来ているか」と「応募する職種に対して求められる事を把握できているか、そしてその能力が自分に備わっているかどうか」の2つを確認するためです。
面接では、この2つのポイントを踏まえて、できるだけ分かりやすく簡潔に話をしましょう。
志望動機の回答例
他の会社にはない特徴:ユーザーファーストな設計がなされている所
応募する職種に対して求められる事:ユーザーの状況や気持ちまで考慮したサービス開発
2. 自己PR
自己PRをしてもらうのは「自分の強みや特徴をしっかりと整理できているか」と「応募する職種の仕事内容がしっかりとイメージ出来ているかどうか 」の2つを確認するためです。
自分の強みをしっかりと把握できていても、それが企業から求められることからずれていると意味がないので注意しましょう。
志望動機のアピールと一部重なる部分もありますが、自己PRの場合は、より自分自身の強みや特徴の方に比重をおくことが大切です。
自己PRの回答例
自分の強みや特徴:プログラミングスキルとマネジメントスキルの両方を持っていること
応募する職種の仕事内容がしっかりとイメージ出来ているかどうか:メンバー間での認識のずれは予想している以上に起こりやすい。しっかりコミュニケーションをとる機会を増やすことが大切。
3. 転職の理由
企業が転職の理由を質問するのは「転職することによってどういう不満を解決したいのか」と「その目的を達成する場所に自社が適切かどうか」を確認するためです。
前職での人間関係が嫌になったことや残業時間が多いことなど、後ろ向きな理由を伝えてしまうとマイナス評価になるので注意しましょう。
あくまでも前向きな理由で転職を考えていて、前職の環境では自分の希望を満たすことができないから転職という方法を選択したとまとめれば、納得感も高くなります。
転職理由の回答例
転職することによってどういう不満を解決したいのか:今後キャリアを重ねても、開発から離れずにコードを書くエンジニアとして仕事をしたい。
その目的を達成する場所として自社が適切か:「今後キャリアを重ねてもずっと現場でプログラミングを続けられるかどうか」「エンジニアの意見をしっかり尊重してくれる文化があるかどうか」
4. 職務経歴を教えてください
企業が職務経歴を質問するのは「今までの経験やスキルをまずはざっくり把握したい」のと「経験をわかりやすく相手に伝える能力があるかどうかを確認したい」という2つの理由からです。
ここで自分が話した内容をもとにして面接が進み、話を掘り下げていくことになるので自分が詳しく質問してほしいことは、漏れなく盛り込むように注意しましょう。
職務経歴の回答例
5. 入社したらやりたいこと
企業が入社したらやりたいことを質問するのは「入社する意欲」と「仕事内容を把握できているかどうか」を確認するためです。
入社してからやりたいことがある人は、意欲的に仕事に取り組んでもらうことが期待できますし、会社が求める方向性と本人の志向性が一致しているかどうかを事前に確認することが出来ます。
入社したらやりたいことの回答例
入社する意欲:仕様が定まったものを決められた通りにつくることしか出来ずに不満を感じることが多かったから、エンジニアとして企画の部分から担当したい。
仕事内容を把握できているかどうか:企画から開発までトータルで担当できるエンジニア
6. これまでの仕事で苦労したこと
これまでの仕事で苦労したことを質問する意図は「困難やトラブルをこれまでどのような方法で解決してきたのか、その人の問題解決力を知りたい」「同じ問題で苦労しないために工夫する力があるかどうか知りたい」という部分にあります。
大小関わらず、仕事は基本的にトラブルの連続なので、めげない精神力と問題解決力はとても大切なスキルになります。
苦労した問題とそれをどのように解決したのか、そして再発防止策としてどのような行動をしたかという3つを特に意識しながら説明しましょう。
これまでの仕事で苦労したことの回答例
サービスをリリースする直前で、重大なバグが見つかったことから半分以上作り直しが必要になり、当初のスケジュールから大幅に遅れてリリースすることになった案件があります。エンジニアの人数や作業時間を増やすことはリソース的に不可能だったので、やるべき事をまずはしっかりと整理してから改めて新しいスケジュールをひきなおし、再び開発を行いました。
そもそも開発環境でテストした際に確認もれがあったことが原因で、検証項目に必要なポイントが含まれていないことから発生した問題でした。当時、検証項目は、エンジニアではなくディレクターが作成するかたちになっていたのですが、再発防止策としてディレクターが作成した検証シートをエンジニアも確認するダブルチェック体制に変更したところ、同じようなトラブルはなくなりました。
困難やトラブルをどのような方法で解決してきたのか:エンジニアの人数や作業時間を増やすことはリソース的に不可能だったので、やるべき事をまずはしっかりと整理した上で新しいスケジュールをひきなおし、そこから改めて開発を行なった。
同じ問題で苦労しないために工夫する力があるかどうか知りたい:ディレクターとエンジニアの、ダブルチェック体制で確認することを新しいルールにした。
7. 入社したあとのキャリアプランについて教えてください
入社したあとのキャリアプランについて質問する理由は「将来なりたいイメージが明確にあるか」「その目標を達成するために必要なことを把握できているか」「会社がエンジニアに求める方向性を把握できているか」などの3点を確認するためです。
目標と達成するために必要な事を明確にできている人のほうが高いパフォーマンスを期待できますし、入社してすぐにやめない可能性も高くなります。
キャリアプランの回答例
将来なりたいイメージが明確にあるか:プログラミングだけではなくマネジメントも出来るようになりたい
目標を達成するために必要なことを把握できているか:開発にコメットする+チーム全体のことを考えた行動を積極的にする
会社がエンジニアに求める方向性を把握できているか:プログラミングだけではなくマネジメントスキルも身につけてほしい
逆質問で好印象を与えよう
企業の採用担当者からの質問に答えるだけでなく、応募者から逆質問することも大切です。
逆質問をするメリット
ホームページの情報だけでは得られない、自分がより知りたいことを質問できるのはもちろんですが、他の面接でのやり取りよりも自由度が高い項目なので、自分の興味関心や意欲の強さをよりアピールしやすいというメリットがあります。
逆質問は採用担当者にまだ気付いてもらえていない自分の魅力を効果的にアピールできるチャンスなのです。
「何か質問はありますか?」と聞かれ「特にありません」と答えることがくれぐれもないように注意しましょう。
もしも本当にない場合は「これまでの面接の会話の中でしっかりと疑問を解決できたので不満はありません」と伝えましょう。
逆質問をする際に注意したいこと
逆質問は、自分をアピールできる効果的な方法のひとつですが、自分をアピールすることだけに意識が向き過ぎると、かえってマイナスになってしまうので注意しましょう。
面接官としっかりコミュニケーションすることが大切で、例えば面接の相手が人事担当者なのに、開発技術や言語の詳細について詳しく質問しても回答できません。
相手の立場を踏まえたうえで質問することを忘れないようにしましょう。
ちなみに、事前に調べれば簡単に分かってしまうことや面接官がこたえにくい質問をするのもマイナスになるので注意してください。
相手に好印象を与える逆質問の例
Q:サービスがリリースされるまでの開発の流れや企画の進め方について教えてください
開発の流れやリリースまでの進め方は会社によっても異なります。
この質問は実際に会社で働くイメージを膨らませることにつながるので、働く意欲が高いことをアピールできます。開発環境などについても一緒に質問してみましょう。
Q:エンジニアがアイディアの企画から担当することは可能ですか?過去にそのような例はありますか?
こちらの質問は、自分がやりたい事を新しい会社で本当に実現できるのか確認するためのものですが、働く意欲の高さをアピールすることにもつながっています。やりたい事を実現するために転職するのは、前向きな理由なのでマイナスの評価になりませんし、過去にそのような例があるのか確認することで、本気度も伝えることができます。
Q:エンジニアの評価方法や評価制度の仕組み、昇給・昇格の基準やタイミングなどについて教えてください。
会社の評価方法や評価制度の仕組みを把握しようとすることは、その会社で評価されるように努力する気持ちがあることのアピールにもなります。
また給料について教えてくださいとストレートに尋ねるのは難しいですが、このように少しずらして質問すれば相手が不快になることもないです。
そして、少なくとも仕事の成果をしっかりと評価してもらいやすい環境なのかどうか判断できる材料も得られます。
はっきりと具体的な基準や具体例などを紹介してもらえる場合は昇給しやすいと予想できますし、逆に答えが曖昧だったりする場合は制度がしっかりと機能していない可能性が高いといえます。
Q:プロジェクトリーダーやマネージャーの平均年齢はどれくらいですか?また最年少の方はおいくつでしょうか?
自分がプロジェクトリーダーやマネージャーのポジションを狙っていることが伝わりますし、キャリアップしていく意欲が高いことをしっかりとアピールできる質問です。
また最年少の方の年齢を聞くことで、年功序列の会社なのか、それとも年齢関係なく実力が正当に評価される会社なのか確認することもできます。
Q: 御社のサービスが好きで普段から利用しているのですが、今後はどのようなことに力を入れていくのでしょうか?
この質問をすると、会社に対しての興味関心が強いことや、志望度の高さをアピールすることができます。
会社としては、なんとなく志望している人より、他の会社にはない明確な理由を持って志望している人に対しての方が印象は良いはずです。
質問に絡めて自然にアピールするように注意しましょう。
Q:教育や研修制度はどれくらい充実していますか?メンター制度などはありますか?
教育や研修制度の内容を確認することで、その企業がどれくらい人材育成に力を入れているかを把握することができます。
エンジニアがスキル向上をさせやすい職場かどうかは、成長性を大事にする人にとっては重要なポイントになるはずなのでしっかりと確認しておきましょう。
ただこの質問をすると、場合によっては、会社に頼らずに自分でどんどん勉強していくことは出来ないのかな?という疑問を持たれてしまう可能性もあります。
スキルレベルなどがあまり高くない場合は、質問するかどうか慎重に判断しましょう。
Q:女性の方はどれくらい勤めていますか?出来れば年齢層なども教えていただけると幸いです
この質問は自分のアピールというよりも、女性が働きやすい職場かどうかを確認するための質問です。
会社の存続年数が長くて、女性の割合があまりにも少ない場合や女性の年齢層が低い場合は、女性が定着しにくい会社かもしれないので注意しましょう。
Q:中途入社した社員の方と面会して、お話を伺うことは可能ですか?
こちらの質問も、自分のアピールではなく、会社の状況を出来るだけ正確に把握するための質問になります。
状況や面接の感触を踏まえて質問する必要がありますが、もしもOKしてもらえた場合は、よりリアルに会社の状況や1日のスケジュールなどを把握することができます。
一方で逆に断られてしまった場合は、透明性が低かったり労働環境に自信がない会社かもしれません。
マイナス印象を与えやすいNGな逆質問の例
Q:御社の離職率はどのくらいでしょうか?
面接において印象は非常に重要ですから、逆質問の場面ではできるだけ前向きな意図が伝わる質問をするのが望ましいです。
離職率というのは企業にとってもポジティブなワードではありませんから、面接全体を通しての印象をダウンさせてしまう可能性も。
また、企業の離職率は確かに気になるところですが、この質問をすると業務内容より労働環境を重要視している印象を与えがちです。
内定前に離職率について聞くのは避けるのが無難ですね。
Q:有休の取得率はどのくらいでしょうか?
内定前の有休についての質問は、好印象にはつながりにくいです。
まだ働いてもいない段階で休みのとりやすさばかりを気にしている人、と思われてしまうリスクがありますので、出来れば避けましょう。
まずはいち早く業務で戦力になれるよう努める姿勢をアピールするほうが、重要度が高いはずです。
どうしても聞きたい場合は内定が決まった後で、面談の機会をもらえるか相談してみると良いでしょう。
Q:御社の強みを教えていただけますか?
企業の強みというのは基本的にホームページを見れば確認することができます。
この質問をしてしまうと、事前に下調べもせずに面接に来た本気度の低い人、と認識されてしまうでしょう。
そうならないためにも、企業も強みはあらかじめ調べておくようにしましょう。
伝え方によっては好印象に変換できる逆質問の例
Q:できるだけ早い段階で社員の方と同じ業務量に追いつきたいと考えているのですが、社員の方は普段何時くらいまで仕事をされていますか?
残業はどのくらいありますか?と聞いてしまうと、残業したくないんだなと悪印象を持たれてしまいやすいです。
「すぐにでも戦力になりたいから」「1日でも早く活躍したいから」という前向きな意図を先に伝えることで、プラスの印象を与えつつ残業時間を効きやすくなりますよ。
Q:繁忙期と閑散期で就業時間にどれほど差がありますか?
こちらも、マイナス印象にならず自然に残業時間について聞くために有効です。
一年間という長いスパンでの業務量や、年間を通しての労働のイメージを持ちやすくなりますよ。
ただ、繁忙期や閑散期がない場合は「時期によって就業時間に影響が出ることはない」と回答され残業時間まで話がつながらない可能性もあります。
Q:○○歳前後で活躍されている方のモデル年収をお聞きしても良いですか?
ストレートに給料について聞くと、業務内容よりも給料の方が関心が高い人と受け取られてしまう可能性があります。
平均的な年収のモデルについて聞くことで「あくまで参考にしたいだけ」という控えめな印象になりますよ。
また「自分と近い歳の活躍している方」というのもポイントです。
活躍している人材を基準にすることで、自分もそのレベルを目指したいという前向きな意思表示になりますからね。
場合によっては質問の流れから、同世代の業務内容や業務量についても確認できるかもしれません。
面接は第一印象でほぼ決まるという意見も
ここまで、面接でよく質問されることや、逆質問する際のポイントなどについて紹介してきました。
しかし、こういった何を話すかという面接の内容ではなく、実は面接の合否は、第一印象の段階でほぼ決まってしまうという意見もあります。
入室してパッと応募者を見た最初の印象の段階で「この人はきっとこういう人だろう」という仮説を持って面接を進めていくと言われており、面接での会話は、その最初に抱いた印象の仮説を確認していくために行われているという意見もあります。
つまりどんなに話す内容を準備していても、第一印象の段階で損をしてしまうと、そのような準備が全部無駄になってしまう可能性があり、逆に第一印象がよければ得することも増えるのです。
- 髪は綺麗に整えて、ヒゲは剃っておく。清潔感のある身だしなみにしておくことが大切
- 女性の場合は、髪の色が明るすぎたり、パサついていないかチェックしておく
- スーツはクリーニングに出してきれいにしておく。シワや汚れは意外にけっこう目立つので注意
- 靴に汚れがついたままになっていないか確認する
など、こういった基本的な部分に注意するだけでも第一印象はよくなります。
しっかりと事前に準備しておくことが大切です。