「システムエンジニア」や「サーバーエンジニア」など、エンジニアは情報技術に関する仕事の総称です。
専門職であるエンジニアは将来性があり、実務未経験の場合も職種によっては年収アップが期待できます。
この記事では、エンジニアの転職で年収アップを狙うための、具体的なポイントを解説します。
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目次
エンジニアの平均年収を紹介
厚生労働省が発表した令和3年賃金構造基本統計調査によると、エンジニアの平均年収は523万円です。（参考：厚生労働省公式サイト）
ただし、賃金構造基本統計調査はシステムエンジニアやソフトウェア開発などの職種が統一されており、ボーナスである賞与が含まれていません。
また、20代や30代など年代の区別がなく、フリーランスを含まないで計算した場合の業界全体の年収です。
エンジニアの年収は企業規模やスキル、経験などを加味すると、多くて1,000万円ほどの差があるとも考えられます。
エンジニアの将来性と採用の動向
採用動向は経済と連動し、時期や景気によって転職にも大きく影響します。
まずは、エンジニアの採用動向と将来性をチェックしましょう。
業界のニーズを事前に掴むことで、転職活動の負担を減らせます。
技術の進歩により需要拡大の可能性あり
技術の進歩により、エンジニアは需要拡大の可能性があります。
生産性向上を目指す企業のIT化が進み、仮想デスクトップ インフラストラクチャ導入やサイバーセキュリティ強化のニーズに拍車がかかりました。
サービスのオンライン化は行政機関や教育現場にも広がり、エンジニアの需要が増えています。
エンジニアは今後も必要とされ、業種を問わず企業から必要とされる人材になるといえるでしょう。
即戦力の採用ニーズが高い
即戦力として活躍できるエンジニアは、採用ニーズが高い傾向にあります。
テレワーク導入や業務効率化など、コロナウィルス流行でITの必要性がアップしました。
今後、情報技術者は業種を問わず、企業から必要とされる人材といえます。
一方で、エンジニアとして実務未経験の人材を採用する企業は少なく、ニーズは低い状態です。
エンジニアとして活躍し年収アップを狙うためには、知識や技術を身に着ける努力をしましょう。
エンジニアの転職で年収アップはできる?
エンジニアの転職で年収アップはできるのか、気になりますよね。
年収の差に開きがあることも、エンジニアならではの特徴ではないでしょうか。
転職で年収アップを狙うために、企業や職種選びで気を付けたいことを解説します。
年収アップには企業選びが大切
年収アップのために、エンジニア職への評価基準が明確で成果が反映されやすい企業を選びましょう。
上層部にエンジニアや経験者が多いと、スキルのチェックに間違いが起こりにくいため、適正な評価が受けられます。
エンジニアが成果を出しやすい体制の企業も、年収アップに結び付くのでおすすめですよ。
ただし、人手不足の状態や企業の規模によっては、同じ職種でも年収や待遇が異なるため注意してください。
年収アップが期待できる業種を選ぶ
エンジニアとして発揮するスキルは同じでも、上流工程は給料の水準が高い傾向です。
要件定義や設計、予算作成など上流工程担当の職種を狙えば、年収アップが期待できます。
外資系企業や金融、医薬品業界もエンジニアの給与水準が高いため、転職におすすめします。
ただし、専門知識がある経験者が対象のケースが多く、転職へのハードルが高いことに注意しましょう。
専門知識が必要とされるエンジニア職への転職は、仕事で必須となるスキルや、月給の目安や待遇についてよく調べてください。
エンジニアは実績やスキルによって年収差がある
エンジニアは実績やスキルによって、年収に差が出ます。
年収アップを転職の目的にするときは、自分の場合は現職と比べてどれくらい収入が上がるか確認を徹底しましょう。
転職先や仕事の内容によっては、年収の現状維持や減少となるリスクがあります。
また、実務未経験の場合も、エンジニアになったからと言って必ず年収アップに結び付くとは限りません。
エンジニアの転職で年収をアップさせる5つのポイント
エンジニアの転職で年収をアップさせるためには、覚えておきたいポイントが5項目あります。
それぞれのポイントについて、具体的な方法を詳しく紹介します。
1.需要にマッチした経験やスキルを積む
エンジニアの年収をアップさせるために、キャリアップに重点を置きましょう。
上流工程を担当したり、プロジェクトマネージャーを目標にしたり、年収アップを狙って経験を積んでください。
専門性の高いスキルを磨いて、仕事に希少価値を生むこともおすすめです。
例えば「データサイエンティスト」や「テストエンジニア」への転職は、必要スキルのレベルが高く年収もアップできる可能性があります。
職種の目標を立ててから、必要なスキルとキャリアプランを考えるのも一つの手です。
2.職務経歴書を意識して仕事に取り組む
転職時に職務経歴書に書けること意識して、エンジニアの仕事に取り組むことも大切です。
スキルを磨き、重要なプロジェクトに参加するといった実績を積みましょう。
エンジニアとして実績を積むと、転職で有利な職務経歴ができます。
優遇や年収アップにつながるため、転職の際に必要な職務経歴を意識して仕事に取り組むこともおすすめです。
3. 転職に有利な資格を取る
エンジニアの転職で年収アップを目指すために、資格を取ることをおすすめします。
自分の価値を上げるためにも、資格取得を目指しましょう。
エンジニアの転職に有利な国家資格をいくつか紹介します。
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 応用情報技術者試験
- ネットワークスペシャリスト試験
4.勉強会や交流会で人脈を作る
エンジニアが対象の勉強会や交流会で、転職でプラスになる人脈を作りましょう。
参加者とコミュニケーションを取り、他社の状況を集めると業界の流れが読みやすくなります。
専門職の人脈はリファラル採用や仕事の紹介につながるため、勉強会や交流会に参加することをおすすめします。
5.市場価値の高い職種を狙う
ITコンサルティングやマネジメントなど、市場価値の高い職種への転職は年収アップが期待できます。
エンジニアの経験者ならではの知識を生かして、課題解決や管理の仕事を考えてみましょう。
同業種でもスキルが生かせる違う職種を狙うことで、年収アップにつながります。
エンジニアの転職で年収アップにつながるスキル
エンジニアの転職で、年収アップにつながるスキルは職種によってさまざまですが、一貫して必要なものがあります。
今回はどの仕事にも共通する、エンジニアが転職するときに持っておきたいスキルを紹介します。
協調性とコミュニケーション能力
エンジニアは協調性とコミュニケーション能力が求められます。
業務の工程が多く連携が必要なエンジニアは、スムーズな意思疎通ができて、協調性のある人材はいい評価をされるでしょう。
相互コミュニケーションのスキルは欠かせないので、日ごろから相手の情報を理解し自分の考えをわかりやすく伝える工夫をしましょう。
先端ITのスキル
AIやIoT、ビッグデータなど先端ITスキルの需要は増えています。
エンジニアとして先端ITにかかわるスキルを取得することで、年収アップにつながる可能性があります。
平成３１年に経済産業省が発表したＩＴ人材需給に関する調査によると、2030年のIT人材に最大約79万人の不足が想定されています。（参考：経済産業省公式サイト）
今後の需要を見越して、先端ITのスキルを育てることも、転職での年収アップにつながるでしょう。
未経験者もエンジニアへの転職で年収アップが望める
未経験者もエンジニアへの転職で年収アップが望めます。
転職後3年は土台作りをし、エンジニアの上流工程を目指すといった年収アップのための具体的な目標を立てましょう。
未経験者はエンジニアとして実績を積むことを前提に、長期的なスパンでの年収アップを目指してください。
エンジニアの転職で年収アップのためにはスキルを磨こう
エンジニアの転職で年収アップするためには、今の仕事でどんなスキルを発揮し、どのような業務についているかが重要です。
自分が仕事に即戦力として貢献できることを、徹底的にアピールしてくださいね。
また、転職先の企業や仕事の内容によっては、年収アップにつながらないおそれがあるため、事前にしっかり調査しましょう。
