家庭や育児と仕事を両立させたいと考えている女性エンジニアの方に向けて、この記事では女性が活躍しやすい会社かどうかを見極める際のポイントやデータなどについて紹介していきます。
もちろんデータだけで会社を判断することは出来ませんが、応募する企業を絞り込んだり、興味を持った企業について調べる際に役立つはずですので、ぜひ参考にしてみてください。
なお記事の最後で応募するにあたって知っておきたい転職サービスも紹介していますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
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目次
女性は育児などがあるため、男性よりも転職や仕事で不利になりがち
エンジニアに限らず、女性は家事や育児などがあることから、男性よりも転職する際に不利になりがちだと言われます。
中にはせっかく採用しても、すぐ休暇に入ってしまう可能性があり、採用するのがもったいないと考える会社もあるようです。
そういった状況に加えて、エンジニアの場合は、障害やトラブルなどの緊急対応や、お客様の会社に常駐する機会が多かったりするため、他の職種よりも、さらに働きにくさを感じる機会が多くなります。
とはいえ、最近は結婚や出産を理由に仕事を辞めていく女性エンジニアは減っており、むしろそういったイベントを経ても、働き続けたいと考えている人が増えてきているようです。
女性エンジニアがぶつかりがちな壁
しかしながら女性エンジニアの働く環境は、以前と比べて劇的に改善されたわけではなく、まだまだ解決するべき課題が多いのが現状です。
ちなみに女性エンジニアが特にぶつかりがちな壁は、大きく以下の3つに分けられると言われています。
- 育児と仕事の両立が難しい。
- 休むとブランクができてしまう
- 女性エンジニアの数が少なくてリアルな声を集めにくい
育児と仕事の両立が難しい。
育児と仕事を両立させることは簡単ではありません。
今までと同じように働いていくつもりでも、当面は業務に制限が発生してしまったりするため、ある程度の期間は、会社の理解や制度面でのサポートがどうしても必要になります。
休むとブランクができてしまう。
子供が大きくなるまで育児に専念すると、今度はキャリアにブランクができてしまい、スキルの面などで不利になってしまう可能性があります。
会社にサポートする制度がしっかりとあって実際にいざ復職しても、長期間休むとスキルの面で遅れが出てしまって仕事が出来なくなるので、仕事を続けたい場合は、育児と仕事の両立を考える方が後々有利になったりします。
女性エンジニアの数が少なくてリアルな声を集めにくい。
育児と仕事を両立させている女性が少ないことに加えて、エンジニアの場合はそもそも女性が圧倒的に少ない職種になります。
よって参考にできる事例が少なくなり、解決するためのヒントも得られなくなってしまうので、それによって困ってしまう人も多くなります。
とはいえ、女性でもしっかりとしたスキルがあれば、採用してくれる会社はある
しかしながら、そもそもエンジニアの数は圧倒的に足りていないため、男性女性関係なく、スキルがしっかりとあれば採用してくれる会社は存在します。
お子さんを育てながら仕事をしている女性もたくさんいる
中には時短勤務の制度や、ベビーシッターなどのサービスを活用して、育児と仕事を両立させている女性エンジニアもいます。
短い時間内で自分の担当する仕事を全て終わらせないといけなかったり、子供が急に熱を出してしまって周りのメンバーに迷惑をかけてしまったりと、男性よりも確実に苦労は多くなりますが、それでも仕事と両立させる事はなんとか可能なようです。
結婚や出産をマイナスに捉えない会社かどうか見極めることが大切
女性エンジニアは、自分が応募する会社が、女性というだけで自分をマイナス評価しない会社かどうか、そして女性が育児と仕事を両立できるための制度や仕組みを用意しているかどうか、しっかりとチェックすることが大切です。
育児休暇が取れるなど、サポートする環境がある程度用意されている会社もありますが、実際にそれらが機能しているのかどうかしっかりと見極めることが必要になります。
女性が活躍しやすい会社かどうかを見極めるポイント
女性が仕事をしやすい会社かどうか見極めるために参考にしたいデータや、特に注目したいポイントについて紹介していきます。
もちろんWEB上の情報だけで実態を判断することは不可能ですが、実際に面接を受けられる会社の数には限りがあるので、出来るだけ事前に情報収集しておく事も大切になります。
厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」を参考にしよう
仕事との両立支援施策が、しっかり機能しているかどうかを調べるための手段のひとつとして、厚生労働省が提供する「女性の活躍推進企業データベース」を活用しましょう。2018年現在、全部で9936社のデータが登録されています。
「採用に占める女性の割合」「育児休業取得率」「役員に占める女性の割合」など、女性の働きやすさをチェックするために様々な項目が用意されていて、興味のある企業名を検索するだけでデータが閲覧できます。
ちなみに以下の項目の平均数値に関しては公表されており、
- 労働者に占める女性労働者の割合:32.5%
- 男女別の育児休業所得率:女性の平均は83.2%、男性は5.14%
- 一月あたりの労働者の平均残業時間:14.3時間
- 管理職に占める女性労働者の割合:7.2%
となっています。( 平均の数値は2016年~2018年の、総務省・厚生労働省・帝国データバンクのデータを活用 )
これら以外のデータに関しては平均値が分からないので、複数の会社のデータと比較して、数値が高いのか低いのか判断する必要があります。
(ちなみに化粧品会社の資生堂は、女性の育児休業取得率が100パーセントになっていたりと、比較的女性が働きやすい環境であることが分かるため、ひとつのベンチマークに出来るかもしれません。)
なおデータをチェックする際は、上の3つの項目に加えて、下2つの項目も一緒にチェックしてみてください。
女性管理職の割合について
部長職など実際の現場を管理する立場のポジションに女性がどれくらいいるのかも、大切なポイントのひとつです。
自分の要望などが通りやすくなりますし、登用率が高ければ、自分がその立場を目指すモチベーションにもなります。
そして実際の開発を管理したり設計などを担当する管理職のポジションにつければ、より自分の仕事の見通しが立てやすくなるメリットもあります。
平均勤続年数又は採用10年前後の継続雇用率について
平均勤続年数や継続雇用率も注意してチェックしたいポイントのひとつです。
男性と女性、それぞれの性別ごとにデータが表示されていますので、それぞれの数値がどれくらいかと一緒に、女性の方が極端に低い数字になっていないかどうかもチェックしてみてください。
スキルがしっかりあれば採用される確率はアップする
上で紹介したように、女性エンジニアが働きやすい会社かどうかしっかりとチェックすることはもちろん大切な事です。
しかし調査したからといって転職できる可能性がアップするわけではありません。
エンジニアとして仕事をするために必要な能力をしっかりと持っていなければ、女性であっても男性であっても採用されませんし、高いレベルのスキルや経験があれば、リモートワーク可などより有利な条件で働けるようになる可能性もあります。
技術力
エンジニアとして働く上でのベースになる技術力は、しっかりと自信を持ってアピール出来るようにしておきましょう。
開発で自分が担当した範囲やチーム内での役割など、関わった開発プロジェクトなどをしっかりと一つずつ整理しておくようにしましょう。
スキルに自信がない場合は自分で勉強してレベルアップを図ることも大切です。
マネジメントスキル
経験を重ねていくと、スペシャリストになるよりも、エンジニアにはマネジメントスキルがより求められるようになるため、転職する前の会社でマネジメントの経験をしておくと、転職する際に有利になります。
アルバイトスタッフの管理などもマネジメント経験のひとつになるので、アピール出来るポイントがないかしっかりと経験を整理してみてください。
設計や企画力など
設計や企画力なども、有効なアピール材料のひとつです。マネジメントスキルと合わせて、上流工程を担当するエンジニアに必要な、貴重な能力になります。
ちなみにこういったスキルやマネジメントスキルがあれば、仕事をする際に自分でスケジュールをコントロールしやすくなるので、育児と仕事をより両立しやすくなるというメリットもあります。
女性エンジニア向けの転職サイトや転職エージェント
女性エンジニア向けの転職サイトや転職エージェントなどを5つ紹介します。自分がまだ知らないものがないかチェックしてみてください。
女の転職@type
「女の転職@type」という転職サイトには、女性エンジニアに特化したページが用意されています。
「時短勤務OK」「女性エンジニアが活躍」「女性管理職有」など検索項目の種類が豊富な事や、それぞれの求人に、企業を取材した人のレポートが掲載されている事などが特徴です。
マイナビ転職「女性のお仕事」
マイナビ転職も女性エンジニアに特化したページを用意しています。
検索項目などは少ないですが、企業情報が分かりやすく整理されていて、情報を見やすいのが特徴です。
ワークポート
ワークポートはITやWEB業界の案件に特に強い転職エージェントです。
東京や大阪はもちろん、名古屋、福岡、仙台などの地方にも営業所を構えています。
ちなみに女性コンサルタントの数も比較的多めです。
ちなみにこちらのワークポートは転職サイトではなく、転職エージェントになります。
求人の紹介はもちろんですが、面接日程の調整や応募書類の添削、そして内定時に自分の代わりに給料額を交渉してもらえるなど、利用すると様々なサポートを受けることができます。
ギークリー
ギークリーも転職エージェントのひとつです。ゲーム、IT、WEB業界の案件に特に強いエージェントで、それぞれの内訳はゲーム(40%)、IT(30%)、WEB(20%)となっています。
Wantedly
Wantedlyは、履歴書などの応募書類なしに、気軽に採用担当者にあって話が出来る転職サービスになります。
女性が仕事をしやすい環境かどうかは、実際に会って話を聞いてみないと判断が難しいこともあるので、こういったサービスを利用して、まずは話を聞いてみるのもひとつです。
ちなみに労働環境について質問する際は、質問内容を工夫しないとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
あくまでも働く意欲が強いことが伝わるように、質問する際は注意しましょう。
在宅ワークやフリーランスとして働くのもひとつ
場合によっては転職活動がうまくいかない可能性もありますが、その場合はフリーランスのエンジニアなるのもひとつです。
在宅ワークや週3日だけ働くスタイルでブランクをつくらなければ、キャリアにとってマイナスになることもありません。
自宅から離れられない場合は在宅ワーク
育児で自宅から離れるのが難しい場合は、在宅ワーク可能なエンジニアの案件に応募してみましょう。
案件を探す際にオススメのサービスは「コデアル」という求人サイトや「ランサーズ」などのクラウドソーシングです。
コデアル
コデアルはエンジニアやWEBデザイナー向けの案件を中心に掲載しているサイトで、完全在宅で対応できる案件が多いことが一番の特徴です。
リモートで開発がしたい女性エンジニアはぜひ一度チェックしてみてください。
ちなみにコデアルは、通常の正社員も募集しているので、在宅ワークでしっかりとした成果が出せれば、そこから正社員になることを打診してもらえる可能性もあります。
ランサーズやクラウドワークス
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを利用するのもひとつです。
掲載している案件の数は比較的少なめで、クライアントの対応など開発以外にも様々な仕事が必要になりますが、時々1案件で400万円以上の報酬が得られる高単価の仕事が見つかったりします。
エージェントを利用して週2〜3日のペースで働く
週5日は無理でも、週2~3日なら仕事が出来るという女性エンジニアの方も中にはいるかもしれません。
そういう人はフリーランスエンジニア向けのエージェントを利用するのもひとつです。
企業に常駐して開発を行う働き方になりますが、残業が少なめの案件を探してもらうことも可能ですし、仕事が途切れないように継続して案件を紹介してくれるので、仕事が獲得できなくて困るリスクは、ほぼなくなります。
フリーランスというと、安定していないイメージを持つ人が多いですが、エンジニアの数が足りていないこともあって、フリーランスエンジニア向けのエージェントを利用すれば比較的安心して仕事をすることができます。
ちなみにフリーランス向けのエージェントには、レバテックフリーランス、Midworks、ポテパンフリーランスなど、様々なエージェントがあります。
一つだけではなく複数のエージェントに登録すると、より有利に仕事探しができますので忘れずに覚えておいてください。