昔から絵を描くのが好きで、仕事・稼ぐ手段として絵を描く仕事に就きたいと思っているそこのあなた。
実際に働いてみたいけれど、自分の得意をどの仕事に生かせるかわからない!という方も多いですよね。
今回は絵を描く仕事の9つと、なるために必要なスキル、絵を描く仕事に就くときの注意点を徹底的に解説していきます。
絵を描く仕事9つとなるために必要なスキル
現在絵を描く仕事の代表的なものとしては、下記の10つが挙げられます。
- フリーランスのイラストレーター
- 企業専属イラストレーター
- アニメーター
- キャラクターデザイナー
- 3DCGデザイナー
- コンセプトアート
- 漫画家
- 絵本作家
- ファッションデザイナー
- 画家
- 美術教師
以下で詳しく解説していきます。
クリエイティブ職におすすめ転職サイト・エージェントランキング
フリーランスのイラストレーター
フリーランスのイラストレーターは、顧客と案件ごとに契約をして、要望に合わせてイラストを描く仕事です。
企業から案件が来ることもあれば、YoutubeやTikTokのアイコン作成など個人から依頼が来ることもあります。
専用のサイトを持っている人もいれば、ココナラ等の案件仲介サイトに登録して仕事を受注します。
画材はデジタル・アナログは問われませんが、最近の傾向ではデジタルの方が好まれる傾向にあります。
元々はアニメキャラの二次創作を手掛けていた人が、企業から案件の提案を受けて、イラストレーターに転身することもあります。
フリーランスのイラストレーターに必要なスキル
フリーランスのイラストレーターに必要なスキルは、下記の3つです。
- クライアントの要望に合わせて描くスキル
- 画力
- 案件の提出期限管理
フリーランスのイラストレーターは自分の自由に書く事はできず、クライアントの要望をもとにキャラクターを決めていきます。
また要望に沿えるだけの画力も必要になります。
バストアップ絵だけではなく、パースやアングルを意識したイラストを描けるように、日ごろから練習しておきましょう。
またフリーランスとして働くには、複数の案件を抱える必要もあります。
案件の機嫌を過ぎてしまうと、企業からリピートを得られませんのでスケジュール管理能力は重要です。
アニメーター
日本のアニメは世界に広まっており、質の高さも評判になっています。
アニメーターはテレビで放映されるアニメの作画作業を基本的に行います。
絵コンテやキャラクター表をもとに作成するので、アニメ全体で統一された絵柄にする必要があります。
アニメ制作会社に所属するパターンや、個人でフリーランスとして働く人もいます。
制作会社の意向や担当するアニメの動きの量によっては、担当する原画数がとてつもなく多くなることもあります。
基本的にはアニメ―ター養成学校に進学し、専門の講義を受けたのちにアニメ制作会社に就職する流れが一般的です。
アニメーターに必要なスキル
アニメーターになるために必要なスキルは、下記の3つです。
- 忍耐力
- 一定の質を保てる画力
- ブレのない線を描く力
アニメーターのは激務であることはもちろんのこと、作画作業に常に携わることになるので、忍耐力が必要になります。
またアニメの質にかかわるため、一定の質を保てる画力も必要になります。
さらにデッサンとは異なり、単調な線でキャラクターを表現することも求められます。
キャラクターデザイナー
キャラクターデザイナーはその名の通り、コンテンツに登場するキャラクターの風貌をデザインしていく職業です。
ゲームのガチャで排出されるキャラクターや、ゲームソフトのキャラクターをデザインすることもあります。
キャラクターデザイナーになるには特別な資格は必要ないものの、ゲームに携わる職業柄、ゲームグラフィック関連の専門学校に通ってみるとよいでしょう。
キャラクターデザイナーに必要なスキル
キャラクターデザイナーに求められるスキルは、下記の3つです。
- デザイン力
- 画力
- モデラ―作成能力
キャラクターデザイナーにはデザイン力はもちろんのこと、モチーフを一発で描けるだけの画力も必要になります。
また最近のゲーム市場では、3Dモデルを活用してキャラクターをスムーズに動かす技能も求められてくるようになりました。
3DCGデザイナー
3DCGデザイナーは、3DCGモデルを作成し、実際に動かすまでが仕事になります。
一般的にはモデラ―作業を行うことが多く、モデリング・マッピング・リギングの3工程を行うことが多いです。
モデリングはポリゴン数に応じて、立体物を作成していきます。
マッピングはモデリングして作成された立体物に、画像を貼り付けてよりリアリティを出す作業、リギングはモデリングされた物体に動きを付ける工程です。
専門のソフトを運用するスキルが必要になるので、専門学校に通っていないと、身に着けられないスキルも多いです。
3DCGデザイナーに必要なスキル
3DCGデザイナーになるには、下記2つのスキルが必要になります。
- CGを作れるスキル
- デッサン力
主に3DCGを作れるスキルがあれば、原則としてなれる職業ではあります。
しかし就職の場では、ポートフォリオの提出が求められることもありますので事前に用意しておくことが重要です。
コンセプトアート
コンセプトアートとは、ゲームなどの世界観に合わせて建物や風景を作成する仕事です。
学園モノであれば学校の風景を、ファンタジー系であればコンセプトに合わせて風景を作成します。
決められたコンセプトをすべてオーダーに合わせてデザインし、キャラクター以外で世界観をユーザーに伝えることが重要です。
ゲーム関連の専門学校に通うことで、就職先が開けることもあります。
コンセプトアートに必要なスキル
コンセプトアートに必要なスキルは、下記の2つです。
- 風景を描く画力
- オーダーを具現化できるイメージ力
コンセプトアートは作品の根幹を作る重要なポジションですので、会議で決定された内容に合わせて風景をさくせいするひつようがあります。
またオーダーが多少あいまいでもそれを具現化できる、イメージ力が必要になります。
漫画家
漫画家は言わずと知れた、あこがれの職業です。
漫画家には月刊誌連載・週刊誌連載・web連載の3パターンが現在は主流です。
月間連載や週間連載を勝ち取るには、集英社や講談社の専門部署に漫画を持ち込むか、毎年開催される手塚賞などに応募する必要があります。
月間連載や週間連載は読者の人気投票で進退が決まるため、人気が出ないと安定しない職業になります。
Web連載の場合は、SNSやpixivで個人連載していた漫画が注目を集めて、出版社のアプリなどで連載がスタートすることもあります。
自分で持ち込めば機会をつかめるため、夢のある職業でもあります。
また同人誌即売会等で出版社の担当者に添削・持ち込みができる機会もあるので、参加時には試してみる事をおすすめします。
漫画家に必要なスキル
漫画家に必要なスキルは下記の3つです。
- コマの構成力
- ストーリー原案力
- スケジュール力
漫画家で画力よりも重要なのが、コマの構成力とストーリーの原案力です。
迫力のあるコマをつくるのはもちろんのこと、読者を置いてけぼりにしない面白いストーリーを作る必要があります。
ありふれた物語にならないように独自の解釈を入れることが重要になります。
また連載を持っている場合は、スケジュール力も必要になります。
締め切りまでに提出できないと、本誌に下書きのまま掲載されてしまう、原稿を落とすなどの失態になってしまい読者からの信頼を失ってしまうこともあります。
絵本作家
絵本作家は子供の読む絵本を作る、子どもに夢を与える職業です。
水彩画で魅了したり、独自のキャラクターを作り上げてシリーズ化することもできます。
絵本作家になるには出版社の目に留まる必要があるので、プレゼンやポートフォリオを作って持ち込みをする必要もあります。
子供の成長を促進するための本でもあるので、教育上良いストーリーを考える必要もあります。
絵本作家に必要なスキル
絵本作家に必要なスキルは、下記の2つです。
- 特徴的な画力
- 子供の教育にふさわしいストーリー構成力
絵本作家は凡庸なイラストではなく、イラストを見て「○○の作品だ」と思われるような独自性が必要になります。
独自性が必要になるので、画力がそこまで求められないこともあります。
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、普段皆さんが着ている服をデザインする職業です。
想像しているようにただ服のデザインをするのではなく、服を作る時の布地の指定や、トレンドに合わせた企画力が必要になります。
服の構造についての知識も必要になるので、一般的には専門学校に通ってから就職するか、弟子入りするか、アパレルの販売職から栄転を目指すかの3パターンであることがほとんどです。
ファッションデザイナーに必要なスキル
ファッションデザイナーに必要なスキルは、下記の3つです。
- 他のブランドと被らない独自性のある発想
- 服の知識
- トレンドを分析する能力
ファッションデザイナーには他のブランドと被らない、独自性のある発想が必要になります。
デザインが全く同じになってしまうと、パクリ問題に発展してしまいます。
また服の知識はもちろんのこと、数シーズン先のトレンドを分析する能力も必要になります。
デザイナーとはどんな仕事?種類と仕事内容、デザイナーに必要なスキルをご紹介します!
画家
画家は皆さんの想像通り、自分の世界観を十分に発揮できる職業です。
学生時代から個展の開催に積極的に参加したり、自分で個展を開催することで、周囲の認知度を上げていき、自分の作品の価値を高めていきます。
作品の価値を高めることで、買い手がついたり、企業コラボができるようになります。
美大を卒業していることが多く、さまざまな画材で自分の世界観を表現できる絵描きには理想的な職業です。
画家に必要なスキル
画家に必要なスキルは、下記の2つです。
- 唯一無二の個性
- 自分を売り込む能力
画家は自分の作品を打って商売を行うので、欲しいと思わせる価値やチャームポイントを作品に結び付ける必要があります。
美術教師
美術教師は中学校や高校で美術を教える教師のことです。
専門の美大へ進学するか、教育学部内に美術教師専攻のコースがある大学を選ぶ必要があります。
学校での美術の授業を取り行うほか、場合によっては美術部の顧問を任されることもあります。
さらに備品の管理や発注も行うこともあります。
美術教師に必要なスキル
美術教師に必要なスキルは、教員免許の取得です。
美術教師は他の絵を描く仕事とは異なり、資格が必要な職業です。
きちんと四年生大学を卒業し、教員免許を取得してから進路を考えましょう。
絵を描く仕事に就きたいなら習得したいイラストツール2選
絵を描く仕事に就きたいのであれば、下記の2つのイラスト・デザイン作成ツールを習得しておくといいでしょう。
Clipstudio
Clipstudioはセルシスが販売しているイラスト作成アプリです。
proとEXの2パターンがあり、EXは漫画の複数ページ一括管理機能やノンブル作成機能がついているので、漫画作成に向いている機能が充実しています。
パッケージ版は永久に使用でき、ダウンロード版の場合はライセンス式で数年単位でコードを購入する必要があります。
最近ではAppstoreでも取り扱いが開始され、月間・年間のサブスクリプション契約で利用できます。
またベクターレイヤー機能がついているので、デザインにも利用できるのが大きなメリットです。
Photoshop
Photoshopはデザインを専門にしたい人ならぜひとも入れておきたいツールです。
写真の加工はもちろんのこと、グラフィックデザインもできるので、ポスター作製やWebサイト作成にも向いています。
動画の作成もできるほか、ブラシの選択肢も豊富なので、イラスト作成にも活用できます。
筆圧感知機能もあり、よりリアリティのあるデッサンも可能です。
PhotoshopもiPadでアプリをリリースしているので、サブスクリプションで利用できます。
絵を描く仕事に就くときの注意点
絵を描く仕事に就くときの注意点は、以下の3つです。
副業として働く道からスタートする必要がある
絵を描く仕事を最初から専業にできない可能性があることは、把握しておきましょう。
特にイラストレーターは、フリーランスとして働くことが大多数です。
安定して働けるようになるまでには、働きながら副業として案件を受注する必要があります。
専門にして働ける人はひと握りになりますから、注意が必要です。
専門ツールを導入するなど費用がかかる
絵を描く仕事に就くには、専門のイラストツールなどを導入する必要があります。
専門ツールを導入するには、基本的に有料のものを使う必要があります。
特にイラストツールは、アイビスペイント等無料のツールがあるものの、性能は有料版には劣ります。
専門ツールを導入するには年間数千円から数万円の費用が掛かりますので、ある程度経済的に余裕がないと厳しくなってしまいます。
SNSで有名になる必要もある
絵を描く仕事に就くにはポートフォリオも必要ですが、インフルエンサーになることも重要です。
SNSで有名になって、フォロワー数を提示することで、自分の人気度合いを示すことも可能です。
実際にSNSを通じて有名になったクリエイターは、数多くいます。
SNSで有名であるかも、一つの判断材料になるので、自分のブランディングも忘れないようにしましょう。
特にTwitterだと、リツイート数等でフォロワーが増える機会も多いので、取り掛かりやすいでしょう。
絵が好きなら自分に合った仕事を見つけて活躍の場を広げよう
いかがでしたか?
絵を描くのが方であれば、自分の得意を生かして仕事を見つけたいですよね。
自分に合った仕事を見つけて、活躍の場を広げられるようにスキルも同時に磨いていきましょう。
また今回紹介したツールは、イラストを描く・デザインをする上で必須のソフトです。
レイヤー機能やベクター機能等、どれも基本的な機能ははいっているので、時間とお金に余裕がある時にぜひ導入してみてくださいね。