ITエンジニア向けの求人に特化し、スカウトサービスが特徴的な『フォークウェルスカウト』。
そしてITエンジニアに特化した転職エージェントサービス『フォークウェルエージェント』
いずれもフォークウェルが運営するサービスです。
これらのサイトにはそれぞれどんな違いがあるのか、そしてご自身はどちらのサイトを使うべきなのか。今回は、サイト別の特徴や転職方法の違いなどを踏まえて解説していきます。
目次
フォークウェルスカウトの特徴について
フォークウェルスカウトは、ITエンジニア向けのスカウトサービスです。
『フォークウェルジョブズ』という転職サイトに掲載されている企業からスカウトが届き、そこから企業とコミュニケーションを取り、面談や面接などを行っていきます。
大きな特徴は、精度の高いスカウトサービスにあります。
一般的な大手転職サイトの場合、スカウトメールは一斉送信されます。あなた個人だけに送られるものは少ないため、結果的に面接や内定につながらないものも多くなっているのが実情です。
これに対してフォークウェルスカウトは、一斉送信のスカウトを排除しています。
つまり送られてくるスカウトは、全てあなた自身のスキルや経歴に興味を持って送られているということ。
よって、面接や内定につながりやすく、『精度が高い』というわけです。
また、送られてくるスカウトへのレスポンスは温度感によって内容を変えることができます。
例えば本命の企業であれば『面接を受けたい』、ちょっと興味がある場合は『オフィスに遊びにいきたい』『一緒にごはんでも』というように、あなたの温度感を表現することができます。
フォークウェルエージェントの特徴について
フォークウェルエージェントは、フォークウェルが運営する転職エージェントサービスです。
最大の特徴は、ITエンジニアに特化し、キャリアコンサルタントもITに精通しているということ。
ちなみに同社では、現役のエンジニアがサービスの監修も担当し、定期的にコンサルタントに対して技術講習まで実施しています。
これほどに徹底しているからこそ、ITエンジニアと対等に会話し、ともにキャリアを考えることができるのでしょう。
一般的な転職エージェントのキャリアコンサルタントは、IT系に限らず様々な業種・職種を担当します。もちろんITに関する知識も有していますが、その道のプロであるITエンジニアには及びません。
それぞれのサイトの求人数の違いは?
フォークウェルスカウトは、『フォークウェルジョブズ』に掲載されている企業が応募対象となります。よって、掲載数は700ほど。
これに対してフォークウェルエージェントは、1000件以上の非公開案件を有しているようです。もちろんフォークウェルジョブズに掲載している求人への応募も可能なようなので、合計すると1700件近い求人があることになります。
ちなみにフォークウェルジョブズに掲載するには厳しい審査基準があるそうで、問い合わせの半数以上は『掲載をお断り』しているのだとか。
大手転職サイトと比較すると求人数は多くありませんが、厳選された求人のみが掲載されているのはユーザーとしては嬉しいポイントです。
それぞれのサービスの転職方法の違いは?
同じ企業が運営するサービスですが、転職方法は大きく違います。
その違いについて解説していきますので、ご自身にはどちらの転職方法があっているかを決める材料にしていただければと思います。
フォークウェルスカウトは直接応募
フォークウェルスカウトは、あくまで『フォークウェルジョブズ』に掲載されている企業への自由応募が前提です。
スカウトを受け取ったら、自分自身で企業とコミュニケーションを取り、日程の調整をし、条件面の交渉をしながら内定を目指していきます。自分で応募するため、応募企業を自由に選択することができます。
フォークウェルエージェントは、コンサルタントが介在
フォークウェルエージェントの場合は、応募後にまず登録を行い、フォークウェルエージェントのキャリアコンサルタントを介して書類審査や日程調整、条件交渉などを行っていきます。
全てのコミュニケーションをコンサルタントが行ってくれるため、あなたは基本的に待っているだけで選考が進んでいきます。その代わり応募の自由度は制限されます。
紹介している職種の違いは?
どちらのサイトもITエンジニアに特化しているため、掲載されている業種に大きな違いはありません。
職種についても、どちらもサイトもIT関連職種が中心となっています。
一般的に転職サイトと転職エージェントでは、掲載職種に差があることがほとんど。
一概には言えませんが、どちらかというと転職エージェントの求人のほうがハイクラスな傾向です。
もちろんフォークウェルエージェントが保有している非公開案件の中には、世の中に公開できないハイクラス求人も多数あると思われます。
この点については、実際に登録したのちに、キャリアコンサルタントに質問してみるのがよいでしょう。『求人は水物』と言われることもあるほど、求人情報の内容は日々移り変わっています。
フォークウェルスカウトはどんな人にオススメ?
ここからは、それぞれのサイトが、どんな方にオススメなのかを解説していきたいと思います。まずはフォークウェルスカウトから、いくつかのポイントを交えてご紹介していきます。
自由に応募先を選びたい方
どんな開発を手掛けているのか、将来的にどんなエンジニアになれるのか、社会にどんな影響を与えているのか、何のスキルを重点的に磨けるのか。
ITエンジニアとしてのキャリアを考えたときに、いろいろと希望はあると思います。こうした希望を踏まえて、自分自身で興味を持てる企業を探したいという方には、フォークウェルスカウトをオススメします。
フォークウェルスカウトは、あくまで『フォークウェルジョブズ』という転職サイトがベースになっているため、当然ながら自分自身で求人を検索することも可能です。
自由に応募先を選び、自分自身で道を決めていきたいという方にはこちらのサービスが良いでしょう。
自分の価値を試してみたい方
企業は、あなたが登録したWEB履歴書の内容を見てスカウトを送信してきます。あなた自身に、本当に興味を持ったときにしか、スカウトは送られてきません。
結果的に、自分自身が世の中の企業から求められているのか、どんな会社から必要とされているのか、といったことを図ることができます。
名前も知らないスタートアップが、あなたの経験に注目して高い報酬を用意する…ということも、あり得ない話ではありません。
自分の価値を試してみたいという方には、ぜひフォークウェルスカウトがオススメです。
まずは気軽に企業を探してみたい方
フォークウェルスカウトは、スカウトをもらった企業に対して『一緒にごはんでも』『オフィスに遊びにいきたい』という軽めのレスポンスもできます。
つまり、「転職先として決めるにはまだ早いけど、その企業のことをもっと知ってみたい」というレベルのモチベーションでも使えるということ。
良い会社があれば転職したい、程度の気持ちで転職活動を始めた方には、情報収集のための良いツールとして使えるのではないでしょうか。
フォークウェルエージェントはどんな人にオススメ?
次に、フォークウェルエージェントがどんな方にオススメなサービスなのかをご紹介していきます。
コンサルタントに介在してもらいたい方
「仕事が忙しくて、なかなか応募先と連絡を取ることができない」「人とコミュニケーションを取るのが苦手なので、できれば誰かに介在してもらいたい」そんな方には、フォークウェルエージェントがオススメです。
登録後の書類提出から面接調整、条件面談など、全ての交渉はキャリアコンサルタントが行ってくれます。
もちろん応募先についてはあなたのキャリアプランやスキルを踏まえて相談の上で決めていくので、受けたくもない企業の面接を受ける、なんてことはありません。
ITに精通した信頼できるエージェントを選びたい方
フォークウェルエージェントのキャリアコンサルタントは、エンジニアからの技術指導など教育を受けており、ITエンジニアに劣らない知識を持っています。
一般的な転職エージェントのコンサルタントでは分からないような話も理解してくれるため、キャリアや転職先についての相談がしやすいのは転職者にとって大きなメリットです。
自分に成り代わって企業と交渉を進めるエージェントは、やはり信頼できる人を選びたいもの。業界に関する知識が豊富なことは、信頼につながる大きな要因なのではないでしょうか。
それぞれのサイトの特徴についてのまとめ
さて、フォークウェルスカウトとフォークウェルエージェントの違いや特徴について、参考になったでしょうか。
あなたの転職への志向性と照らし合わせて、どちらのサイトを使うのか、また両方のサイトを使うのかを選んでいただければと思います。
最後にもう一度、両サイトの特徴について簡単にまとめます。
◆フォークウェルスカウトについて
- ITエンジニアに特化したスカウトサービス
- 一斉送信のスカウトはなく、本当に興味があるときにだけスカウトが送られる
- 『フォークウェルジョブズ』に掲載されている企業への応募が可能
- スカウトへのレスポンスは、温度感を表現できる
- 転職することが明確に決まっていなくても、情報収集にも使いやすい
◆フォークウェルエージェントについて
- ITエンジニアに特化した転職エージェントサービス
- コンサルタントはITエンジニア並みの知識を持っているので相談しやすい
- 未公開求人を1000件以上保有している
- 『フォークウェルジョブズ』に掲載されている企業への応募も可能
いかがでしょうか。ぜひ参考にしていただければ幸いです。この記事があなたのIT業界でのキャリアにつながればうれしく思います。