外資系企業は、完全成果主義で年収アップなどと聞くと、転職に意欲的な人もたくさんいます。
ただ中には、外資系企業への転職で後悔している人も少なくありません。
なぜ後悔してしまうのか、実際の事例を確認したうえで後悔しないための対策を立てましょう。
この記事では、後悔した事例や対策を解説します。
外資系転職で後悔した人のよくある事例
外資系企業は、収入アップや自由な働きができると転職を目指す人はたくさんいます。
ただ皆が皆、外資系に転職して「よかった」と思っているわけではなく、中には後悔している人もいます。
そこでここでは、外資系企業への転職で後悔する良くある事例を解説します。
入社したら聞いていた条件と異なっていた
転職する前は、プライベートを大切にする風潮があり、残業は少なく休暇もとりやすいとイメージする人もいます。
入社前には、そのように条件を提示された人もいますが、実際に入社してみると残業は多く、激務で休暇も取りづらいなど入社前の条件と異なっていて、後悔することがあり注意が必要です。
外資系企業では、成果がすべてなので成果が上がっていなければ、残業や休日返上で働かなければいけません。
そのため条件と違う働き方になってしまい、後悔に繋がるのです。
成果主義が想定と異なっていた
外資系=完全成果主義だということは理解していても、想定よりもシビアで後悔することもあります。
今の実力を持って、成果主義の外資系でどんどん成果を出せば収入も上がると思って転職する人もいます。
しかし外資系の成果主義は、スペシャリストとしての高い成果を求められ、周りもスキルの高い人が集まっています。
そのため思ったような成果主義ではなく、もっと高いものが求められ想定と違い後悔するのです。
仕事が自由過ぎて管理が難しくなった
外資系に転職するメリットの一つとして、仕事の自由度が高いことがあげられます。
ただこの自由度の高さが管理のしづらさを招き、転職を後悔する人もいます。
外資系企業では、自由に働くことはできますが、その中で求められているもの、それ以上の成果を求められます。
そのため自由でも自発的に考えて行動を起こすために、高いスキルが必要となるのです。
自由という言葉だけ聞いて転職してしまうと、管理が難しく後悔に繋がってしまうことがあり注意が必要です。
収入がそこまで伸びなかった
外資系企業と聞くと、成果主義で高い収入になれると期待して転職する人もいます。
しかし実際には、高い給料をもらうためには、高いスキルや成果が求められるため、誰でも簡単にすぐに収入が上がるわけではありません。
このことを理解していないと、思ったより収入が伸びなかったと後悔に繋がってしまうのです。
英語力が足りずにコミュニケーションがうまく取れなかった
外資系企業の公用語は英語であることは知っていても、どの程度必要なのかをうまく理解しておらず、英語力不足でコミュニケーションが取れずに「辛い、転職しなければよかった」と後悔にしている人もいます。
このくらい英語力があればよいだろうとも思って入社しても、ネイティブな英語やビジネス英語が飛び交う社内では、まったくコミュニケーションが取れないというのはよくあることです。
事前にどのくらいの英語力が必要なのか調べておかないと、このような後悔になってしまい注意が必要です。
国内勤務の仕事だった
外資系企業で海外勤務を目指して転職する人も多いですが、外資系企業でも日本支社に配属されてしまい、転職を後悔している人もいます。
国外でグローバルに活躍することを目標に転職しても、国内勤務になってしまうと、それだけでモチベーションが下がるという人もいます。
海外勤務が希望であれば対象の求人に応募するか、希望をきちんと伝えておきスキルを身に着けてチャレンジしなければいけません。
支社が撤退して部署がなくなった
外資系企業では、支社の撤退・合併などは珍しいことではなく、雇用が不安定な一面があります。
支社が撤退することで、それまで働いた部署がなくなりクビになってしまうと、不安定な外資系企業への転職を後悔します。
外資系企業では、一度その職種で採用されると退職まで同じ職種で働くことになり、部署がなくなると別部署へ行くのは難しく解雇となってしまいます。
このような不安定な部分を感じてしまうと、日系企業にしておけばよかったと後悔に繋がってしまうのです。
外資系転職で後悔しないためのポイント
外資系企業で転職を後悔するポイントはいくつかあり、これらを事前に知っておくことで後悔を減らせます。
自分の希望に近い企業に転職できることが、後悔しないためには大切です。
そのためには、ポイントをきちんと押さえておきましょう。
ここでは、外資系転職で後悔しないためのポイントを解説します。
事前に企業情報を良く調べておく
後悔しないためには、事前に企業情報を良く調べておくことが大切です。
業務内容はもちろん、どのような待遇なのか、英語力はどの程度必要としているのかなど、その企業に関するさまざまな情報を調べておくことで、企業が欲しいと思っている人物像も見えてきます。
それをもとに自分に向いているのかどうか判断すると、後悔の少ない転職ができるでしょう。
英語力を事前に身につけておく
外資系では100%英語力は必要となります。
TOEIC○○点以上または同等レベルなど、明確に記されているので、まずは英語力を事前に身に着けてから転職するようにしましょう。
英語力がなければ、同僚とのコミュニケーションはもちろん、クライアントとのコミュニケーションにも支障が出てしまい仕事ができません。
仕事に必要なビジネス英会話はもちろん、日常会話も問題なく使えるようにスキルを身につけておくようにしてください。
入社後の条件を細かく把握しておく
転職前には、入社後の条件を細かく把握しておき「聞いていたものと違った」とならないようにしましょう。
年収・休暇・残業時間・福利厚生などは、ギャップを感じやすい部分でもあるので、評価制度なども含めきちんと確認するようにしてください。
もし気になることがあれば、実際に勤める人や会社に聞くと、はっきりした状態で転職できおすすめです。
年収はできるだけ交渉しておく
年収に関しては、できるだけ下がることがないように交渉しておく必要があります。
転職後に年収が下がってしまうと、生活に影響が出てしまい後悔に繋がりやすくなります。
また外資系では年収交渉は当たり前の文化となっており、自分の希望条件を示すことは必要なことです。
もちろん成果を上げることが前提ではありますが、高いスキルを持つ外資系への転職だからこそ、年収に関する交渉はきちんとして後悔ポイントを減らしましょう。
企業内の風土を事前に調べておく
外資系企業と日系企業とでは、企業文化や風土が異なる部分がたくさんあります。
外資系転職を後悔する人の中には、風土になじめないことに悩む人もいるのです。
そのため事前にその企業の風土を調べ、自分は馴染めるか確認した後に転職するようにすることが大切です。
その企業では、どのような働き方が求められているのか、それを知っておけばギャップに驚くことも減るでしょう。
外資系転職に強い転職サイト・エージェントを使う
外資系転職を目指すのであれば、それに強みを持つ転職エージェント・サイトを活用するのがおすすめです。
外資系企業に強い転職サイト・エージェントでは、求人紹介だけでなく外資系転職に必要なノウハウを持っており、さまざまなアドバイスをしてもらえます。
外資系転職に強い転職サイト・エージェントだからこそ知っているコツを教えてもらいながら、より良い転職を目指しましょう。
外資系に強い転職サイトを使用する4つのメリット
外資系企業への転職には、強みを持つ転職サイトを利用するのがおすすめですが、利用することで以下のようなメリットがあります。
英語の履歴書や職務経歴書の作成のサポートをしてくれる
外資系企業へ転職するためには、履歴書や職務経歴書も英語で作成しなければいけません。
英語が得意だと思っていても、外資系企業への転職が初めてだとどのように記入すればよいか悩んでしまう人もいるでしょう。
そんな人に向けて転職サイトでは、英語の履歴書や職務経歴書のサポートを行っているのも、メリットの一つです。
どのように記載すればよいのか、英語が適切なのかなど丁寧にアドバイスをくれるので、より効果的な履歴書・職務経歴書を作成できます。
書類審査に不安がある人には、絶対に転職サイトは使うべきといえます。
外資系企業に絞って求人を紹介してくれる
外資系企業の求人を自分では見つけるのは難しく、転職サイトを活用するのはここにメリットあります。
自分ではなかなか見つけられない非公開求人も多く保有しており、外資系企業と決めていればそれに絞って紹介もしてもらえます。
このようにより効率的に転職活動を進めるためにも、転職サイトは必要なのです。
企業に即した転職サポートをしてくれる
転職サイトでは、実績豊富なコンサルタントがその企業に即した転職をサポートしてくれるのもメリットです。
転職のプロであるコンサルタントは、その企業がどのような人物像を求めているのかなどを適切に理解しており、履歴書の書き方から面接の受け答えまで、採用されるためのコツをアドバイスしてくれます。
コンサルタントと一緒に転職活動を進めれば、よりスムーズな転職活動になるのもメリットです。
大手企業の紹介を受けられる可能性もある
転職サイトでは、そこでしか募集していないような大手企業の求人も多く保有しており、紹介を受けられるのもメリットです。
個人で転職活動を進めていると大手企業の求人を見つけることすら難しくても、転職サイトに登録していないと大手企業には転職できないこともあります。
大手企業に転職したいという希望があれば、転職サイトに登録するのがマストといえます。
外資系転職で後悔しないために事前の情報収集を徹底しよう
外資系転職で後悔する事例などを解説しました。
企業文化や風土などが日系企業と大きく異なる外資系企業への転職は、きちんと調べておかないと後悔が生まれやすくなります。
「転職してよかった」と思える転職にするために、事前調査を徹底して自分に合う企業を見つけるようにしてください。