「派遣切り」という言葉は聞いたことはあるでしょうか?
派遣社員としては働いている方ですと聞いたことがある言葉だと思いますが、簡単にお伝えすると「クビ」ということです。
企業先から解雇されることを「派遣切り」と言います。
しかし派遣社員としての経験が浅い方や、未経験の方は「クビにされることがあるの?」と疑問に感じられている方が多いのではないでしょうか?
この記事では派遣社員がクビにされる理由や、クビを宣告された後に取るべき行動について解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
目次
派遣社員でもクビになることはある
上記でもお伝えしたように派遣社員は「クビ」になることがあります。
派遣業界では「派遣切り」と言われていることで、知られていることになります。
ただし、派遣会社をクビになるわけではありません。
あくまで企業先をクビになったという形になるため、新たな仕事を紹介してくれる可能性はあります。
しかし次なる仕事は紹介してくれないことが多いです。
そのため企業先をクビになるということは、登録している派遣会社も利用できなくなるということです。
派遣先企業や派遣社員の独断でクビにすることはできない
派遣社員をクビにすることはあり、法律的に違反をしているわけではありません。
しかし契約途中でクビにする場合は、合理的な理由が必要になり派遣社員の同意も必要になります。
また、企業先・派遣会社・派遣社員が同意することでクビが決定します。
そのため個人的な理由でクビにすることはありませんし、法律で禁止されている行為になります。
もし派遣社員として働いていてクビを宣告されるようなことがあれば、まずは自分の行動を振り返ってみてください。
自分に非がないと感じた場合は、しっかりと理由を聞きましょう。
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派遣社員でクビになる理由
上記でお伝えしたように派遣会社をクビになるということは、派遣社員に何か原因があります。
そこで考えられる理由をいくつかご紹介します。
クビにならないためにも、参考にしてみてください。
派遣社員を雇える経営状況でなくなった
1つ目の理由が「派遣社員を雇える経営状況でなくなった」ということです。
この理由は企業先の問題になります。派遣社員は正社員よりも立場が下になるため、人件費をカットする際には真っ先にクビにされます。
しかしこれは仕方のないです。
いくら一生懸命働いていても、クビになります。
企業先が原因でクビになった場合は、派遣会社も次なる仕事を紹介してくれるでしょう。
派遣社員の勤務態度
2つ目の理由が「派遣社員の勤務態度」です。
これは派遣社員をクビになる理由として最も考えられることで、遅刻・欠勤・早退が挙げられます。
契約している時間に遅刻して企業先に迷惑をかけて、注意をしても何度も遅刻を繰り返している場合などはクビになるでしょう。
企業先は派遣社員を雇うことでプラスになると感じているため雇っているのですが、マイナスになることが多くなればクビにします。
そして遅刻・欠席・早退はセンスや才能といった部分ではなく人間性の部分になるため、クビになる可能性は高いです。
1回、2回の場合は見逃してくれると思いますが、2回以上繰り返すとクビなる覚悟をしておきましょう。
能力不足
3つ目の理由が「能力不足」です。
上記でもお伝えしたように企業先は少しでもプラスになると考えて派遣社員を雇っています。
そのため企業にプラスの要素をもたらすことができない人材はクビにされます。
簡単にお伝えすると、派遣先の企業が求めている以下の能力だった場合はクビになります。
しかし、企業が派遣社員に求めることが難しいことではありません。
真面目の仕事をして言われたことを丁寧に実践していると、能力不足としてクビにはなりません。
クビにならないために大切なことは、「ミスを繰り返さない」ということになります。
派遣先の企業で人間関係のトラブルを起こす
4つ目の理由が「人間関係のトラブルを起こす」ということです。
企業先で人間関係のトラブルを起こすと、高確率でクビになります。
また周囲を不快にする言動やセクハラなどはすぐにクビになる可能性が高いです。
派遣社員として働いていると「正社員から偉そうに言われた」ということもあると思いますが、それでトラブルになりクビになるのは多くの確率で派遣社員です。
そのため人間関係で不満がある場合は、派遣会社に相談して対応してもらうようにしましょう。
人間関係のトラブルは十分に注意が必要です。
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派遣会社からクビを宣告された後の取るべき行動
派遣社員としてクビを宣告される場合は、基本的に1カ月前に知ることができます。
クビを宣告する企業側は、契約解除日の1カ月前に通知しなくてはいけないという法律があります。
そこでクビを宣告されてから取るべき行動をいくつかご紹介します。
クビを宣告されてもいつも通り働く
1カ月前にクビを宣告されるということは、クビを宣告されてからも会社に行かなくてはいけません。
「クビを言われてから会社には行きたくない」と思われる方が多いと思いますが、契約期間内になるためしっかりと働きましょう。
さらにクビを宣告されてからもしっかり働いていると、派遣会社から次なる仕事を紹介してもらえる可能性が高くなります。
今後も同じ派遣会社の登録スタッフとして働いていくためにも、クビを宣告されてもいつも通り働きましょう。
クビになる前に「有給休暇」を消化する
派遣社員には「有給休暇」があると思います。クビを宣告させたときに有給休暇が残っていた場合は、クビになるまでに消化するようにしましょう。
クビになってから有給休暇分のお金を支払ってもらうことはできないため、クビを宣告されたタイミングで有給休暇を確認してください。
そして労働者の権利として有給休暇は遠慮なく取得して良いです。
次なる派遣会社を探す
派遣社員をクビになった理由にもよりますが、高確率で同じ派遣会社では仕事を紹介してもらえなくなります。
「この人を紹介しても、またクビになる」という印象がついてしまっているため、次なる仕事を紹介してもらうことは難しいです。
そのためクビを宣告された後は次なる派遣会社を探すようにしましょう。
クビになってから探していては、無職の期間が長くなってしまいます。
また、登録する際はクビになったことを公表する必要はありません。
派遣企業の問題でクビになった場合は公表しても良いですが、派遣社員が理由でクビになった場合は、公表しないことをおすすめします。
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おすすめの派遣会社
派遣社員としてクビを宣告された場合は次なる派遣会社を探す必要があります。
しかし日本国内には数多くの派遣会社があるため、「その会社が良いんだろう?」と悩まれることが多いと思います。
そこでおすすめの派遣会社を3社ご紹介します。
マンパワーグループ
1つ目がマンパワーグループです。
マンパワーグループは人材派遣サービスを日本で初めて提供した企業で、50年以上の実績があります。
50年以上にわたり会社を続けられているということは、登録している派遣社員からも企業先からも熱い信頼を寄せられている証拠になります。
さらにマンパワーグループは取り扱っている求人数も豊富です。
2万7,000件以上の求人を取り扱っていて、希望している派遣先を見つけやすいと思います。
そしてキャリアアップできる講座を開催しているため、働きながらスキルを身につけることも可能です。
リクルートスタッフィング
2つ目がリクルートスタッフィングです。
リクルートスタッフィングは大手人材会社リクルートグループが運営している派遣会社になるため、絶大なる安心感があります。
オンライン上から24時間いつでも派遣登録ができるほか、オンラインコンシェルジュ・サービスも提供しています。
派遣登録自体が初めての方でも安心して始められるように、徹底したサポート体制が敷かれているので、クビにならない派遣先を見つけたい方におすすめであるといえるでしょう。
ウィルオブ
3つ目がウィルオブです。
ウィルオブは1997年より人材派遣サービスを開始した派遣会社になります。
ウィルオブをおすすめできるポイントは大きく2つです。1つ目が研修制度です。
基礎的な「身だしなみのレクチャー・PCの使い方・専門知識」などから、専門的な「コールセンターのおけるトーク術・強い印象を与える接客術」などまで幅広く研修が用意されています。
2つ目がフィールドサポート制度です。フィールドサポート制度とは、ウィルオブの社員が企業先に常駐して、転職者が気になることや困っていることを相談できる独自の制度になります。
ウィルオブでは研修制度やフィールドサポート制度があるため、約8割以上の方が半年以上仕事を続けています。
派遣社員でもクビにならないように注意しよう
この記事では派遣社員がクビになることについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
派遣社員でもクビなることはあるのですが、派遣先や派遣会社の個人的な理由によってクビにされることはありません。
合理的な理由が必要になるため、派遣社員が理由でクビになることが多いです。
そのため上記でお伝えした理由を参考に、クビにならないように派遣社員として働くようにしましょう。
そしてクビを宣告されてしまった場合は、次なる派遣会社を探すようにしてください。