「職場で仕事の指示をもらえず放置される」
「話しかけようとしても無視されて一向状況が良くならない」
そんな風に、派遣社員として働くうえで待遇に不満を感じている方は多いのではないでしょうか?
この記事では派遣社員が職場で無視される理由や、無視されてしまう時の対処法について紹介していきます。
職場で無視された際のNG行動についても解説していますので、ぜひ目を通してみてください。
目次
派遣社員は職場で無視されるの?
派遣社員は派遣元の派遣会社に雇用されているため、同じ職場で働いていても現場の社員からは「よその人」というような感覚です。
それもあって自社社員と比べて仲間意識が薄くなり、何となく雑に扱われがちになるのですね。
また正社員から見ると派遣社員は立場が低いと認識されることも多く、なめられてしまうことも。
全ての現場がそうとは限りませんが、そういった例も多いということを把握しておきましょう。
正社員が派遣社員を無視する理由
では具体的に、現場の正社員が派遣社員を無視する理由にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
- 忙しくて余裕がない
- 面倒くさい
- すぐに辞めてしまうから意味がないと思われている
忙しくて余裕がない
派遣社員を無視したり放置したりする職場というのは、現場が多忙で誰かにかまっている余裕もない状況であることも多いです。
この場合派遣だからというよりも新人さんに指導したり対応する時間を確保できないというニュアンスが近いです。
立場の違いによるものではなく、現場にお状況から仕方なく後回しにせざるを得ないということですね。
派遣からすれば無視されているようで不満が溜まるかもしれませんが、相手には悪気はないケースもあるのですね。
面倒くさい
単に面倒くさいと感じて、派遣社員を放置したり無視するパターンも考えられます。
自分の仕事もある中で派遣社員の指導もするとなると、当然業務負担は増えますよね。
そのため進んで派遣の対応を買って出る人は少なく、「誰かがやってくれないかな…」と思うようになります。
派遣社員への指導や指示出し、進捗確認などの対応を押し付け合う形になり、結果として放置・無視されてしまうのですね。
メインで面倒を見る担当者が決まっていない、研修プランが確立されていない等、派遣の受け入れ態勢ができていない現場で起こりやすい例です。
すぐに辞めてしまうから意味がないと思われている
派遣社員は仕事が長続きせず、すぐに辞めてしまう印象を持たれがちです。
そのため「どうせすぐ辞めるんだから教えるだけ無駄」と思われている可能性があります。
実際は正社員が派遣を放置することが原因で派遣が辞めているということも考えられ、その結果「すぐ辞めるから教えても無駄…」の無限ループに陥っていることも。
派遣の離職率が高い職場や、過去に指導した派遣社員がすぐ辞めてしまった経験のある人に多いケースとなります。
派遣社員が職場で無視されてしまう時の対処法
派遣社員が職場で無視されてしまう時、どのように対処すべきかも紹介していきます。
- どうしてもらいたいか主張する
- 派遣元から派遣先に伝えてもらう
- 派遣先を変えてもらう
どうしてもらいたいか主張する
放置される・無視されるからと言って、こちらから何も主張しないままでは状況は変わりません。
職場で舐められないためにも、指示が欲しい、困った時の対応を決めておきたい等、こちらがどうしてほしいのかという主張を伝えましょう。
不満があればきちんと言葉にして伝えられる人だと認識されれば、現場で舐められることも少なくなるでしょう。
勤務中は多忙で話しかけずらい場合には、始業前や就業後、その他職場によって比較的余裕のあるタイミングを見計らって伝えるようにしましょう。
派遣元から派遣先に伝えてもらう
自分から現場の社員に主張することも大切ですが、人によってはなかなか言い出しにくいと感じることもあるでしょう。
そんな時は派遣元である派遣会社から、派遣先に伝えてもらえるよう相談してみましょう。
派遣先の社員も上からの指示として、「派遣社員への対応を見直すように」を指導を受けるはずですから、行動に移してくれる可能性が高いです。
自分ではどうしても言い出しにくいという時は、派遣元に相談してみましょう。
派遣先を変えてもらう
今の派遣先に特にこだわりがないのであれば、派遣会社に相談して職場を変えてもらいましょう。
派遣のメリットの一つは、短期間で就業先を変更しやすいことです。
現場で社員と話し合ったり、派遣元から派遣先に不満を伝えてもらうなどしても、状況がなかなか改善しないという時は、最終手段として職場の異動を相談してみましょう。
派遣社員が職場で無視されてしまった時のNG行動
派遣社員が職場で無視されてしまった際のNG行動は下記の2つです。
- 言葉を選らばずに感情をぶつける
- 仕事をもらいに行く姿勢を見せない
言葉を選らばずに感情をぶつける
お伝えしたように、職場で無視されてしまう時、自分から要望を伝えることは確かに大切です。
しかしその際、言葉を選ばずに感情的に気持ちをぶつけるのはNGです。
「なんで教えてくれないんですか、もっとこっちの事も考えてください」
「お忙しいのは重々承知ですが、出来ることがあれば指示をいただけませんか」
後者の方が、相手の状況も理解しつつ配慮された伝え方になっていますよね。
現場の社員さんからしても、どちらの伝え方の人に誠実に対応したいと思うかは言うまでもありません。
敵をつくるのが目的ではなく、協力して業務をこなしていけるよう協力することが目的であることは忘れないようにしましょう。
仕事をもらいに行く姿勢を見せない
仕事をもらいに行こうとした結果指示をもらえなかった、ということなら仕方ありません。
しかし、受け身ばかりで指示をもらおうとすらしないようでは、派遣側にも非はあると判断されてしまうでしょう。
派遣を無視して放置しているそっちが悪い!と思う気持ちもわかりますが、こちらからもできることはあるか、これをしても大丈夫かと尋ねたりする姿勢も重要です。
立場の弱い派遣から正社員に転職できる?
派遣の経歴が長いと正社員になるのは難しいのでは?
自分のスキルに自信がなくて正社員を目指せるか不安…
このように、派遣の待遇に不満を持ちながらも正社員になる自信がないという方は多いのではないでしょうか。
しかし、派遣社員から正社員を目指すことは十分可能です。
さらに正社員になるための方法やポイントを押さえておくことで、転職のハードルはさらに低くなるはずですよ。
派遣から正社員になる方法
派遣から正社員を目指すための方法は主に下記の3つです。
- 求人サイトで正社員求人を探し自分で応募する
- 紹介予定派遣で働く
- 転職エージェントを使う
求人サイトで正社員求人を探し自分で応募する
派遣から正社員を目指す方法の一つ目は、求人サイトで希望の案件を探して自分で応募することです。
自分のペースで転職活動できる点がメリットですね。
応募書類の作成や求人企業との連絡調整などを一人で行わなくてはいけない点に注意して活用するようにしましょう。
求人サイトによって掲載している求人に違いがありますので、いくつかサイトを併用して利用するのがおすすめですよ。
紹介予定派遣で働く
紹介予定派遣とは、ゆくゆくは派遣先で正社員として雇用されることを前提とした派遣の事を指します。
数か月派遣として働き、その後本人と派遣先が合意すれば、派遣先の直接雇用に切り替えてもらうことができますよ。
もちろん本人が派遣先にピンとこないと感じれば、直接雇用を断ってまた別の紹介予定派で働くこともできるでしょう。
通常の転職と違い、あらかじめ職場の雰囲気や詳しい業務内容等を知ってから正社員になれるところがメリットです。
転職活動をせずに正社員を目指せるのも嬉しいですね。
転職エージェントを使う
転職エージェントとは、プロのアドバイザーが求職者の転職活動をトータルサポートしてくれるサービスの事です。
具体的には希望に合う求人のピックアップや応募書類の添削、面接対策や企業との日程焼成、内定後の従業条件の交渉までサポートしてくれますよ。
入社が決まれば求人企業から成功報酬を受け取る仕組みになっているので、求職者からは利用料などをもらいません。
転職のプロのサポートを無料で受けることができ、転職に欠ける負担が軽減するため就業しながらでも転職活動が社少なりますよ。
派遣社員から正社員になるためのポイント
派遣社員から正社員になるために抑えておきたいポイントを2つ紹介しておきます。
- 自分の強みや得意分野を知る
- 責任感や積極性をアピールする
自分の強みや得意分野を知る
派遣の経験なんて正社員への転職で活かせるの?と不安に思う方もいるでしょう。
もちろん、派遣の経験は選考でアピールポイントになります。
ただ、出来れば広く浅くよりも、自分の得意なことを突き詰めていくほうが評価されやすいでしょう。
接客が好きなら接客、デスクワークが得意ならデスクワークのスキルを積極的に高めていった方が、企業にとってより強い魅力になります。
自分の得意分野を見極め、そのスキルを伸ばせるような派遣の仕事を選んで経験を積むと良いでしょう。
責任感や積極性をアピールする
企業が派遣出身者に対して心配な事の一つが、責任感と積極性です。
派遣社員は正社員と比べて責任の軽い立場なので、正社員として雇用した時に同じ感覚で仕事をされては困ると懸念しているのですね。
また派遣社員は正社員の指示待って動くことも多いため、自ら仕事を探し、判断し、改善していく積極性に欠ける人が多いという印象もあります。
この2点をカバーできるよう、責任感や積極性がある人材であることをアピールするのが効果的ですよ。
派遣社員から正社員になるためにおすすめの転職エージェント
派遣社員から正社員を目指す人におすすめの転職エージェントを3社紹介します。
- doda
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
転職エージェントによって扱う求人に違いがありますから、複数登録して多くの求人を紹介してもらう使い方もあります。
気になるサービスがあれば併用して使うことで、希望にマッチする案件に出会える可能性も高まりますよ。
doda
dodaは在職中の方や、初めて転職したい方には特におすすめです。
知名度も高い大手の転職サービスなので、安心感も抜群です。
大手企業や地方の中小企業など、まんべんなく求人を紹介しているので、まずは登録してみて損はない転職サイトですよ。
特にIT・WEB・エンジニア関連の求人も多数扱っているので、これらの業界・職種への転職を考えている人におすすめしています。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは20代~30代からの評価が高く、若者世代の転職で特におすすめの転職エージェントです。
誰もが知る大手転職サイトも運営しており、蓄積された転職に関するノウハウを活かした手厚いサポートを受けられますよ。
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30代で派遣社員はやばい?今後後悔しないための注意点と対策を紹介
パソナキャリア
パソナキャリアは取り扱い求人数の多さと、キャリアアドバイザーの質が高いことに定評のある転職エージェントサービスです。
求職者へのカウンセリングや要望のヒアリングに時間をかけてくれるので、紹介される求人にミスマッチが少ないです。
企業の内部事情にも詳しく、求人票だけではなかなかわからないような職場の人間関係や雰囲気なども知ることができますよ。
ギャップの少ない転職をしたいと考える方におすすめです。
立場の弱い派遣社員から正社員を目指すことも検討しよう
派遣社員が職場で無視される理由や対処法、職場で無視された際のNG行動についてについて紹介しました。
派遣社員は派遣先での立場が弱く、それによって雑な扱いを受けることもあります。
諦めずに自分から要望を伝えたり、派遣会社に相談したりといくつか対処法はありますが、それでも状況が改善しない場合は思い切って正社員への転職も視野に入れると良いでしょう。
紹介したような転職エージェントの活用も検討しながら、ストレスの少ない環境で働くためのキャリアプランを考えていきましょう。