働きながら転職する場合、面接の時間を確保するベストな方法はあるのでしょうか。
面接が平日に行われることが多いと、空いた時間での対応ではなく仕事を休んで予定を立てる必要があります。
仕事を休めない場合、転職先の面接にはどうやって行けばいいのか解説します。
応募する企業のチェックや履歴書作成にも時間がいるので、働きながら転職する場合は効率よく動きましょう。
目次
働きながら転職したいけど休めないときの8つの対処法
転職を考えているのに仕事を休めない、今の仕事のせいで面接のスケジュールが組めないといった悩みは、転職の前段階でつまずいてしまいます。
今の会社に勤めながら転職先の面接を受ける場合は、どのようにして進めたらいいのでしょうか。
働きながら転職することが難しいときの8つの対処法とその注意点を紹介します。
1.くわしい理由を説明せずに有休をとる
有給休暇を取得して企業の面接に出向くのも、働きながら転職を進める一つの方法です。
そもそも労働基準法の観点から見て、有給休暇を取る場合は特に会社にくわしい説明は不要です。
理由を聞かれた場合は、はっきりと自己都合であることのみ伝えましょう。
法事、冠婚葬祭などの言い訳をすると、有休の取得は可能ですがあとから面倒な出来事が起きる可能性があります。
まず、気を付けたいこととしてお葬式といった弔事(お悔やみごと)のウソは、付き通すことが困難ということです。
弔事での休みは会社への細かな報告が必須で、休暇やお見舞い兼の制度がある企業も多いため避けましょう。
また、結婚式や法事は土日に行われる場合が多いため、言い訳しても怪しまれる可能性が高いことを覚えてきましょう。
2.体調不良や仮病を使う
体調不良や仮病を使って平日に転職活動を行うこと自体はできますが、危険が伴います。
ただし、転職のために会社を当日に休む場合の、体調不良や仮病などの言い訳は最終手段として考えてください。
もし、面接を受けるために出向く姿を勤めている会社の他の社員に見つかると、大きなリスクが発生します。
今の職場に居づらくなってしまう可能性があるので、体調不良や仮病を使って会社を休む場合は気を付けましょう。
3.家族の都合を理由にする
親や子どもの通院に付き添うため、遠方の実家に呼ばれたといった家族都合は、比較的休みがとりやすい場合があります。
自分の都合ではないため、他の社員からの質問を避けやすく、家族と話のつじつまを合わせることも簡単です。
ただし、あまり頻繁に休んでしまうと仕事のマイナス評価につながるため、転職を考えていても休みの取得は必要な場合のみ考えましょう。
4. ライフラインに関する言い訳を使う
休みがとりにくい場合は、半日の休暇を取ることをおすすめします。
職場に休暇を申請するときは、生活に支障が起きてしまうことを理由にすれば休みがとりやすいでしょう。
市役所や銀行に行く予定がある、自宅で工事に立ち会わなくてはいけない、といったライフラインに関することは言い訳にしやすいです。
5.転職先から勤務時間外や休日に対応してもらう
転職先から勤務時間外や休日に面接をしてもらうことも、仕事が休めない場合の一つの方法です。
応募企業に相談するときは、今の仕事の関係で平日や昼間の面接が難しいことを伝え、休日や夜などのスケジュールを希望しましょう。
自分の都合だけを伝えるのではなく「面接のスケジュールについて今後どのように予定されていますか?」と尋ねたうえで相談してくださいね。
6.休みを使って複数社をまとめて受ける
現在勤めている会社の1日休みや有給が取れた場合は、複数社をまとめて受ける予定を組むこともおすすめです。
午前中の面接はA社、14時からB社、16時からはC社と面接といった具合に、面接時間と移動距離を考えてスケジューリングしましょう。
面接の日付が離れないように、複数社応募の場合は同じ時期に履歴書と職務経歴書を送ることが重要です。
書類面接に通った場合は面接日時の希望についてヒアリングされるので、日付が重なるように準備しておきましょう。
7.自宅でのオンライン面接を希望する
企業が自宅でのオンライン面接を実施している場合は、案外自由に時間を設定できます。
時間が決まっているオンライン面接なら、今の職場を早退したり午後から仕事に出勤したりすることで、丸一日休む必要がありません。
オンライン面接は家に居ながら受けられるため、移動時間が気にならないこともメリットです。
転職を有利に進めるために、可能であればオンライン面接を希望することはおすすめです。
8.難しい場合は退職後の就職も考えよう
働きながら転職をしたいのに休めない人は、退職後の就職も考えましょう。
退職してから転職活動をするメリットには以下のことがあげられます。
- 転職活動に時間をかけられる
- 急な面接にも対応しやすい
ただし、ブランクが長くなったり、転職活動に長い時間がかかったりすると精神的に不安になる可能性があります。
その場合は、転職エージェントや職業支援に相談するといった解決方法で、再就職という目標に一歩進みましょう。
働きながら転職をする場合のポイント
働きながら転職をする場合に気を付けたいことは、並行して複数社に応募し、転職成功に向けてスケジュールをきちんと組むことです。
では、働きながら転職を目指すときの具体的なポイントを確認してみましょう。
同時に複数社に応募する
転職の場合は書類審査に通らないケースも考えて、同時に複数社に応募することをおすすめします。
複数社の面接の予定を立てることに不安を感じる人もいるかもしれませんが、書類審査に通らない限り面接は行われません。
転職の場合は仮に3社に同時応募しても、3社すべての会社の書類審査に通る可能性はごくまれだと考えましょう。
志願者数が多い大手企業や福利厚生が手厚い会社に応募している場合、その確率はさらに低くなります。
転職で同時に複数社に応募することは、そのうちの1社から不採用だと判断されても精神的に立て直せるメリットがあります。
転職にかかる期間や時期を考える
転職にかかる期間は3カ月から6カ月は必要と考え、逆算して準備をしてください。
今すぐ転職したいと考えている人もいるかもしれませんが、スケジュールが長引く可能性を考えてどのように進めるか設定しましょう。
また、今勤めている会社に繁忙期がある場合は、休みが取りにくかったり引継ぎに時間がかかったりするケースがあります。
転職のプロセスを考えたうえで、いつから活動を始めるべきか見極めてください。
有給休暇の日数を見てスケジュールを組む
転職したいけど働いていて休めない場合は、有給休暇の日数を見てスケジュールを組みましょう。
有給休暇が取れる日数は会社ごとに決められており、有給休暇が取れないと転職で大事な予定が狂ってしまう場合があります。
転職するからと言って有給休暇はむやみに使わず、面接といった重要な場面で取るようにしてください。
仕事中の転職活動はNG
転職活動のために実際にはいないクライアントとのミーティングを予定したり、営業にかかった時間をごまかしたりといった行為はやめましょう。
仕事中に転職活動した場合は就業規則や規定違反と判断する企業が多く、クビや懲戒免職につながる危険性があります。
また、転職活動に会社のパソコンやメールアドレスを利用したり、転職にかかわる資料を会社のコピー機で複製したりといった行為もやめましょう。
今勤めている会社から懲戒解雇や厳重注意される可能性が高いので注意してください。
働きながら転職することが難しい人はエージェントもおすすめ
「働きながら転職したいのに仕事が休めない」という人には、転職エージェントへの相談をおすすめします。
土日も対応してもらえる転職エージェントなら、休みの日に転職活動が進められるので、現在勤務する会社に迷惑がかかることもありません。
働きながら転職したいのに仕事が休めない場合に、転職エージェントを活用するメリットをまとめました。
平日を避けた面談の予定を立ててくれる
転職エージェントには、企業との面談前に平日のスケジューリングが難しいことを相談できます。
転職エージェントが企業とやり取りをして平日を避けた面談の予定を立ててくれるため、志願者には面接日程調整の負担がほぼありません。
また、転職を考えていて、エージェントとの面談や相談を希望する場合も、土日祝や夜間も営業しているエージェントなら話しやすいのではないでしょうか。
働きながら転職をする場合も効率的に進められる
転職エージェントを活用すれば、企業との日程調整だけでなく、志願者との橋渡しを担当してもらえるため効率的に転職活動ができます。
転職エージェントは志願者の事情をヒアリングしたうえで、企業に仲介者として対応し、勤務時間外の面接やリモート面接の打診などの交渉もしています。
企業との交渉が難しいと感じる人は、転職エージェントへの申し込みを考えてはいかがでしょうか。
働きながら転職ができる転職エージェント3つ
平日に休めない人も働きながら転職ができる、土日も対応している転職エージェントを紹介します。
3つとも転職者へのサポートが手厚くメリットが大きいエージェントなので、働きながら転職を考えていて、仕事を休めない人におすすめですよ。
1.マイナビエージェント
マイナビエージェントは、大手人材紹介会社の「マイナビ」が運営している転職エージェントです。
企業との高いマッチング力と、専任性スタッフが転職者をサポートし、転職がスムーズに行えるサポートが特徴です。
マイナビエージェントの東京オフィスでは、対応部門が利用者の状況を考え、土曜日の面談を行っています。
平日昼間の相談が難しい場合は、平日夜や土曜日なら電話でも転職のサポートを受けられるため、仕事を休めない人におすすめですよ。
マイナビエージェントの営業時間は以下の通りです。
平日 | 9:30~20:30 |
---|---|
土曜日 ※東京(京橋第一)オフィスと東京(京橋第二)オフィスのみ |
9:30~17:30 |
日曜日・祝日 | – |
2.パソナキャリア
パソナキャリアは自分だけでは見つけにくい、一人ひとりに適した求人を紹介してもらえます。
転職コンサルタントとリクルーティングアドバイザーが転職者と企業のマッチをサポートし、常に有益な情報を提供している転職エージェントです。
パソナキャリアは土曜日も10:00~18:00の時間でキャリアカウンセリングが受けられます。
サービス登録後に連絡が来るので、専用フォームからキャリアカウンセリングの希望日を送りましょう。
パソナキャリアの営業時間は以下の通りです。
平日 | 10:00~21:00 |
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土曜日 | 10:00~18:00 |
日曜日・祝日 | – |
3.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界多数の求人数と転職実績を誇っている大手転職エージェントです。
幅広い業種と職種に対応しており、豊富なノウハウもあることから、高い信頼性がうかがえますね。
リクルートエージェントでは、土日だけでなく祝日も転職の相談に乗ってもらえます。
土日の面談が可能な時間は9:30~18:00、日曜は9:30~17:00まで転職者に対応しています。
希望者には電話やインターネットでの面談を実施しているため、オフィスに出向く必要がありません。
リクルートエージェントの営業時間は以下の通りです。
平日 | 10:00~18:00 |
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土・日・祝日 | 9:30~17:00 ※土日に面談が可能な時間は9:30~18:00 |
働きながら転職したいのに休めない場合は土日をうまく使おう
働きながら転職したいのに休めない場合は、土曜日と日曜日または祝日を使って面接を受けましょう。
休日の面接を受け付けている企業もあるため、効率的に転職活動を行うことは可能です。
有給はまだしもウソをついて会社を休んだり、勤務時間内に転職活動をしたりすることは危険なのでやめてくださいね。
また、働きながら転職したいのに休めない、時間を作れないという人には、平日夜や土日も対応してもらえる転職エージェントへの相談もおすすめします。