転職活動は情報戦。いろいろな企業の情報を集めておきたいですよね。
なかにはハローワークを利用して求人情報を集めようと考えている方もいることでしょう。
でもハローワークを利用したことがない方からしたら不安なことも多いかと思います。
そこでこの記事では、ハローワークを利用したことがない方のために転職活動でのハローワークの利用方法から利用する際の注意点について紹介します!
目次
ハローワークは信頼できる公共職業安定所
ハローワークは厚生労働省が管轄している公共の職業安定所です。
地域ごとに設置されており、専門の職員が常駐しています。
ハローワークでは国と地方自治体に運営されているため様々な特徴があります。
以下ではその特徴について紹介します。
求人情報を検索できる
ハローワークでは様々な企業の求人情報を調べることができます。
館内にパソコンが設置されており、それを利用して自分の目的に合わせた情報検索ができます。
また、一度利用登録さえしてしまえば施設に足を運ばなくとも自宅で求人検索もできるようになります。
ただし、自宅からの求人検索では表示されない企業もあるので注意が必要です。
失業保険など諸手当の手続き
ハローワークでは労働に関する様々な給付金の手続きを行うことができます。
失業後の失業手当や雇用継続手当など様々ですが、それぞれ必要な書類が違うため窓口に問い合わせることをおすすめします。
誰でも利用できる
転職エージェントでは転職者のみが利用することができますが、ハローワークは転職者のみならずアルバイトや既卒者、ニートなど職を求めている人ならだれでも利用できます。
そのため、求人内容も正社員だけではなくアルバイトやパートといった非正規雇用の求人情報もそろっています。
無料で使える
ハローワークを利用するのにお金はかかりません。
公共の施設ですので自分の目的に合わせて自由に利用できます。
ハローワークの中には求職中のメンタルケアを行うことのできるところもありますが、そういったサービスも無料で利用できます。
そもそもハローワークを利用して転職ができるのか
結論から先に行ってしまうと、できます。
ハローワークは在職中であっても登録は可能です。
そのため、企業の採用条件と合えば転職エージェントと同様に転職をすることが可能です。
ですが、募集企業の業種に偏りがある場合や、転職者が応募できない求人もありますので注意が必要です。
転職者の初めてのハローワークの利用方法
ここからは転職者が初めてハローワークを利用する際の利用方法について紹介します。
とても簡単なので参考にしてみてくださいね。
ハローワークに行く前に
ハローワークに行く際はあまり堅苦しくする必要はありませんが、念のため行く前に持ち物や服装チェックをしておきましょう。
持ち物
- メモ帳…求人検索の結果や窓口で聞いた情報をメモするために使います。
- 筆記用具…求職者登録の際やメモの際に使います。黒のボールペンが好ましいです
- スマートフォン…求人検索のパソコンでは検索しきれない情報を検索するのに使います
以上の三つさえ揃っていれば大丈夫です。
ですが、早く転職先を見つけたい、自己PRについて相談したい場合には履歴書を持参することをおすすめします。
服装
私服で行って大丈夫です。
転職というとスーツで行動しなければならないというイメージがありますが、あくまで情報収集の段階なので堅苦しくする必要はありません。
ですが、ジーパンにしわのついたTシャツなどあまりにもラフすぎる格好は、ハローワークの職員からの印象が損なわれる場合があります。
男性だったらシャツとチノパン、女性であればブラウスにスカートなど清潔感のある服装で行くことをおすすめします。
求職者登録を行う
ここからは本題の利用方法について紹介していきます。
まず入館してすぐに窓口へ行き求職者登録のために登録票をもらいます。
この時に窓口の担当者に「自分が在職中で転職を希望していること」を伝えましょう。
この登録票の記入内容としては希望する職業、就業形態、収入、学歴や職歴を記入します。
この票の記入後は再度窓口へ戻って「ハローワークカード」というハローワークを利用する際に必要なカードをもらいます。
求職者登録はこれで終わりです。
求職者登録が終われば様々なサービスが利用可能になるので早速利用してみましょう。
求人情報を検索する
求職者登録が終わると求人情報を検索できます。
館内に設置されているパソコンで業種や収入などの項目を設定して、自分の目的に合った求人を検索しましょう。
窓口で相談
自分の条件にあった求人がみつかったら窓口でその企業について、現在も募集をしているじゃ、他に応募者がいないか確認をしてみましょう。
その求人が現在も募集をかけており、応募者の状況もわかった上で応募したいと考えるのであれば、その場でハローワークの職員が企業に採用希望の連絡をしてくれます。
そこで面接の日程も取り付けられる場合もありますのでまずは相談をしてみましょう。
ハローワークを利用した転職活動の注意点
ハローワークは無料で利用できて様々なサービスや職員のサポートが充実していますが、転職活動で利用するにあたっていくつか注意点があります。
以下では主な注意点について紹介します。
企業の労働条件が採用後と異なる場合がある
ハローワークには年間約8000件「企業の条件が求人票と異なっていた」という苦情が寄せられています。
実は求人の募集をかける際にはコストがかかるのが一般的ですが、ハローワークに求人をかける際にかかる手数料は無料です。
そのため、いい求人もあれば中には悪質な求人が紛れ込んでいる可能性が高いのです。
以下では求人票の労働条件と採用後の労働条件が異なる企業について紹介します。
ブラック企業が紛れている可能性もある
「出た!ブラック企業!」と思うかもしれません。
ハローワークの求人広告の中にはブラック企業の広告が紛れ込んでいるケースが多いのです。
このブラック企業を見極めるのがとても難しいです。
ですが一般的にブラック企業を見分けるポイントは2つあるといわれています。
やたらと好条件
年間の休日がやたらと多い、月収が平均よりもかなり高いなどいい条件ばかりを並べ立てている企業は要注意です。
特に月収を高く設定している企業は金額に騙されずに一度職員に確認してみましょう。
もしかしたら月収を高くしなければならないほど人材が足りていない可能性があるからです。
職員の方に「口コミや離職率を教えてほしい」と言えばハローワークが保有している情報を共有してくれる場合があります。
頻繁に求人情報が出る
ブラック企業は人手が常に足りていません。
そのため、常に人材を必要としています。
求人情報を頻繁に出している企業は、もしかしたら人材が常に足りていない可能性がありますので注意が必要です。
助成金目当ての企業
助成金目当ての企業に転職してしまうと、3か月ほどで自主退社するように仕向けてくる場合があるので注意が必要です。
実はハローワークで出した求人で人材を採用した場合、国から助成金が出る制度があります。
求人を出している企業の中には、そういった助成金を目的としている企業もあります。
残念ながら、こういった企業に関しては求人情報のみでは見極めが難しいです。
そのため、こちらもハローワークの職員に離職率や会社の口コミについて問い合わせてみましょう。
地域の求人情報がメイン
ハローワークの求人は基本的にハローワークのある地域の求人情報をメインに取り扱っています。
そのため、大企業の求人情報はほぼありません。
地域の中小企業を中心に取り扱っていますので、大企業に転職したい場合はハローワークではなく転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職活動をするなら転職エージェントも検討しよう
ハローワークで転職活動を行うことは可能ですが、多少のリスクが存在します。
基本的にハローワークでは自分主体で動くことが求められますので、リスク回避も自分で行わなければなりません。
少しでも不安がある方は転職エージェントを利用すること検討してみて下さい。
転職エージェントはハローワークと同様に無料で利用できるほか、ハローワークにはない特徴を持っています。
転職者一人一人にエージェントがついてくれる
ハローワークでは常に同じ人が対応してくれるわけではありませんが、転職エージェントであれば常に同じエージェントが専属でついてくれます。
また、転職活動のプロのため様々な疑問質問について答えてくれます。
企業の質が良い
転職エージェントに求人を出している企業はお金を出して求人をおこなっています。
そのため、ブラック企業や助成金目当ての企業に当たる可能性が極めて低いといえます。
安心して転職活動を行いたい方にはおすすめです。
地域での就職には向かないかも
転職エージェントが紹介する求人の企業は全国区にわたるため、地元で転職したいといった場合はあまり情報がない可能性があります。
地元での就職を希望する場合には転職エージェントはあまり向かないかもしれません。
ハローワークを上手に使い分けて良い転職先を見つけよう!
ハローワークは国が運営する公共職業紹介所です。
そのため様々なサービスが無料で受けられますが、無料で求人を載せられるという点を悪用した企業の求人があることに注意して転職活動を行いましょう。
ですがハローワークは地域の求人に特化しているため、地元での転職をしたい方は利用すべき施設です。
自分の目的に合わせて転職の情報を手に入れていきましょう!