保育士の転職時期は、入職から逆算して進めることが重要です。
転職成功に結び付くようにいつから動き始めるか、転職時期にベストなタイミングを確認しましょう。
保育士の具体的な転職の注意点と流れや、求人が多いピークの時期をまとめました。
目次
保育士の転職時期は4月の入職を目指して9月から動こう
保育士の転職時期は4月の入職を目指して、9月から開始することをおすすめします。
転職市場に乗り遅れないためには、中途採用が本格化する年明け前にある程度の準備をしておくと安心ですね。
9月から4月にかけて行う保育士の転職活動についてまとめました。
4月の入職を目指す転職活動の流れ
4月の入職を目指す転職活動のスケジュールを紹介します。
9月~10月 | 転職エージェントへの登録と相談 転職フェアへの参加 転職先の園探し 転職先の情報収集と見学 |
---|---|
10月~11月 | 求人応募 応募書類作成 面接準備と対策 転職先の面接を受ける |
11月~1月 | 内定受諾 退職届提出 |
1月~3月 | 業務の引継ぎ 退職手続き 退職 転職先への入職準備 |
転職活動を始める時期は人によってさまざまですが、9月から始めると有利に進められるでしょう。
余裕を持って活動したい人は、転職活動を夏頃からスタートしてもいいですね。
9月前に行っておく転職準備
9月前に行っておく転職準備には以下のものがあります。
- 応募書類の作成
- 引き継ぎリストの作成
- 自分の担当したイベントや委員会の仕事内容をまとめておく
9月前に行なっておく転職準備には、リサーチと転職活動の決断を行います。
転職の意思が決まったら上司に相談し、必要書類の準備や引き継ぎ内容の確認などを行いましょう。
保育園の運営やイベントが落ち着く頃の6月は、比較的活動しやすい時期のため、早めにスタートしてもいいですね。
9月から行いたい転職準備
保育士が転職準備で9月から行いたいものには以下の項目があります。
- 求人情報のチェック
- 転職先への応募と面接
- 園児の性格や保育目標をひとりずつ整理する
- 保護者の対応で重要な部分をまとめる
- 引き継ぐ後任者へ伝えるマニュアルの作成
9月後半になると新年度採用の保育士の求人数が増え、本格的な転職活動に適した時期になります。
めぼしい求人はいくつかそろえ、転職先は条件を比較して決めましょう。
引き継ぎは自分の気づいたことをまとめ、退職までに手続きがスムーズに行えるように準備してください。
保育士の転職時期は4月がベスト
保育士が転職し、働き始めるのは4月がベストです。
保育士は新年度が始まる4月に向けて採用が行われるため、担任やクラスの変更は行われず、1年度で区切りよく働けます。
保育士は年度が変わるタイミングの4月に転職するのが、理想といえるでしょう。
4月に入職するメリット
新年度が始まる4月に転職すると、保育園や保護者、子供たちにもメリットがあります。
それぞれどんなことが期待できるか、くわしく確認しましょう。
保育園のメリット
- 新年度に合わせて書類の対応や備品発注を他の書類と一括してできる
- 園の説明やオリエンテーションが一度に行える
- 4月は入園式と進級式があるので、あたらしい保育士の紹介がしやすい
- 新しい職員の数に合わせてクラス配置が可能
保育園のメリットは教育や業務の手間が少なくなることです。
新年度にあわせて保育士を雇用した場合、足並みの乱れがなく1年を通して教育ができるでしょう。
保護者のメリット
- クラス担任は1年間担当するため信頼関係が築きやすい
- 入園式や進級式のイベントがあり、新しく入った保育士を紹介してもらえる
- 保育環境が保育士が増えて安定し、子どもを安心して預けられる
保護者にとって重要なポイントは、保育士とコミュニケーションが取りやすいかという点です。
新年度が始まる時期に転職することで、一年間を通して保育士と長く付き合えるため、信頼関係につながるでしょう。
通園する子どものメリット
- 年度の途中で保育士と別れないため、かなしい思いをしない
- 新しい先生を一度に紹介されることで、入園や進級の実感をしやすい
- 4月から新しい先生と一年間を過ごすので、信頼関係ができる
担任の先生が急に変わってしまうと子供達は大きな不安を感じます。
今勤めている保育園を辞める時は、担当している子供たちとお別れするので、悲しい思い出になるでしょう。
保育士が4月に転職することは、子供に良くない影響を与えないための対策と考えられますね。
保育士の転職時期は9月スタートがベストな理由
保育士の転職時期は9月に活動開始することがベストです。
9月スタートがベストな理由は以下の2つがあります。
- 保育士の求人が出そろう
- ゆとりをもって転職活動ができる
それぞれの理由について詳しくまとめたので、確認しましょう。
保育士の求人が出そろう
保育士求人が増え始め、ピークとなるのは9月が多い傾向です。
希望に近い転職先を見つけるためには、さまざまな求人条件を比べて検討してください。
ただし10月までは来年の入職に向けて、転職活動を始める保育士が多いでしょう。
条件がいい求人は早い段階で応募が埋まる可能性があるので、早めの決断をおすすめします。
ゆとりをもって転職活動ができる
9月に転職活動を開始すると、4月の入職まで半年以上の期間ができます。
転職にも情報収集や面接の対策が重要なため、転職先を見つけるためには9月のスタートがベストです。
園の情報を集めて様々な求人を比較したり、保育施設の見学に行ったり、時間をかけた転職活動が可能です。
保育士が転職を伝える時期とポイントを3つ紹介
移植が決まったら今の職場の上司に対して意思を伝えてください。
退職を伝えるタイミングや、伝え方のポイントを確認しましょう。
1.転職を伝える時期は就業規則に沿って対応しよう
上司に退職の意思を伝える時期は、就業規則に沿って対応しましょう。
4月に転職をする場合は退職は3月末と考え、逆算して伝える時期を決めてください。
多くの保育園では10月〜11頃にクラス編成といった次年度の面談が行われます。
面談前のタイミングで、転職について上司に相談してもいいでしょう。
2.退職は電話ではなく直接上司に伝える
転職の意思はメールや電話ではなく、直接伝えるようにしてください。
事前に「相談したいことがあります」といった旨を伝えて、話し合いの時間をもらいましょう。
話す時間を設けられなかったり、理由があって職場に足を運べない場合は、電話で退職の意思を伝える方法があります。
電話で伝える場合は退職の時期をしっかり伝え、対応の内容について具体的に伝えてください。
3.転職理由は前向きに話す
転職を伝えるとなぜ辞めるのか、聞かれる可能性があります。
その際は、転職理由は前向きに伝えることが重要です。
プラスの理由を伝えれば引き止められにくくなるので、円満退職につながるでしょう。
「スキルアップを考えている」「新しい環境でステップアップがしたい」など、ポジティブな言葉で伝えてください。
保育士が転職を考える時期と辞めどきの見極め方
保育士が転職を考える以前に、辞め時が分からないという人もいるのではないでしょうか。
今の職場を辞めるか見極めるためには以下のポイントを確認しましょう。
職場で解決できない問題がある
今の状況に感じる不満を洗い出し、職場で改善できるか考えてください。
職場で不満点が改善できる場合は、無理に転職をする必要がありません。
ただし相談しても改善されない、交渉では改善が難しい問題は、転職によってトラブルが解決できる場合があります。
転職で実現したい具体的な目標ができた
辞めどきを見極めるためには転職で何をしたいのか、具体的な目標を明確にしてください。
方針が自分に合っている保育施設で働きたい、持ち帰り業務や残業を減らしたい、など、転職の目的を定めましょう。
自分が期待するビジョンをはっきりすれば、新しい職場が見つかりやすいです。
心身を壊してしまう不安がある
現在勤めている職場で働くことが、大きな負担やストレスになると体調不良につながります。
体に不調が出てしまった場合は、辞めることを決断し転職に向けて動いた方が今後のためでしょう。
責任を持って保育に取り組む姿勢は大切ですが、健康第一と考えて転職に踏み切着ることが重要です。
保育士の転職で気になるQ&A
保育士の転職で気になる疑問について、Q&A形式で解決します。
転職の全般的な問題と解決策をくわしく紹介するので、悩んでいる人は確認しましょう。
Q.働きながら転職したほうがいい?
働きながら転職することで、新しい仕事が決まらなかった場合のストレスが減らせます。
転職先が決まらずに無職のままでいると、心身的なストレスやお金の不安が重なるため働きながら転職活動をする方法がベストでしょう。
Q.保育士への転職は40代でもできる?
保育士への転職は40代も可能です。
保育士不足が深刻な問題となっているので、40代の保育士も比較的採用されやすい状況です。
未経験の場合は即戦力として採用されることは難しいため、補助の仕事がメインとなるでしょう。
Q.保育士への転職で年度途中は不利?
年度途中の採用は競争率は下がりますが、募集背景に注意が必要です。
年度途中に退職者が出た保育施設に入職する場合は、クラスを受け持つにも相当な準備が必要です。
年度途中の転職で今の保育施設を辞める場合は、大きな迷惑がかかってしまうことが前提で活動を進めましょう。
保育士の転職時期は4月入職に合わせて活動しよう
保育士の転職は4月の入職がベストです。
4月の入職に合わせて前年の9月から準備を行うと、新しい保育施設への転職がスムーズに進みます。
転職活動はタイミングが重要なため、なるべく早い段階で新しい仕事の情報収集を始めましょう。