「もう今の保育園では働きたくない・・・」と思ってしまったら、転職して違う職場で再スタートを切ってみてはどうでしょうか?
でも他の保育園に移っても状況が変わる気がしないとすれば、「保育士の資格や経験を活かせる保育園以外の場所」に転職するという選択肢があります。
せっかく苦労して手に入れた資格や経験を活かせる職場に転職を果たせたのなら、スッキリした気持ちでもう一度頑張れるはずですよね。
今回の記事では保育士の資格や経験が活かせる職場と、おすすめの転職先などをご紹介します!
目次
保育士の転職先は「保育園」だけじゃありません
「保育士=保育園」というイメージが強く、転職先を探すにしても保育園をまずは探してしまいますよね。
ですが現在働いている園で感じてしまった不満やストレスを解消できる様な保育園は、中々見つからないかも知れません。
実は保育士には、保育園以外に働ける場所が幾つもあるんです。
その中にはきっと保育園で感じていた問題を解決できる職場があるはずです。
他業種への転職を考える前に、「保育士の資格と経験が活かせる職場」から転職先を探してみるのはどうでしょうか?
保育士の転職先でキャリアやスキルが生かせる仕事10選
- ベビーシッター
- 病児保育
- 病院内、企業内の保育施設
- 学童保育(放課後児童クラブ)
- 幼稚園教諭
- 商業施設内
- 児童福祉施設
- 保育ママ
- 児童養護施設
- ほかの保育園
決して、これだけではなく保育士の方は他にも様々な仕事で活躍することができますが、代表的な「資格と経験の活かせる転職先」として上記した様な仕事が挙がります。
ここからはここに挙げた仕事の具体的な内容と、保育園から転職するメリットやデメリットをご紹介します。
「ベビーシッター」
乳幼児のお世話を依頼先のお宅へ出向いてするのが、ベビーシッターの基本のお仕事です。
ですが「ベビーシッター」という名前のイメージとは違い小学生のお子さんも対象となることもあります。
保護者の方からの信頼が得られれば定期的な依頼を受けられる可能性も充分です。
メリット
- お世話するのは多くても3人くらいまでなので、落ち着いて対応することができる
- 週に1日や短時間勤務も可能
デメリット
- パートやアルバイトとしての雇用が多く、正社員としての募集は多くない
- 1人で保育をするので、責任感が必要
「病児保育」
子供が病気になってしまった場合、保育園に預けることができず保護者が仕事を休まなくてはいけない時があります。
そんな場合に自宅でお子さんの看病をしたり、施設で預かりを行うのが病児保育です。
保育資格は絶対に必要ではありませんが、持っていることで採用されやすくなりますし、病気の子供を任せる保護者の方からの信頼も得られやくなります。
メリット
- 季節ごとのイベントの準備などが無い
- 体調の悪い子供が多いため激しく動き回られる可能性が少なく、それほど体力を求められない
デメリット
- 勤務先によっては夜勤対応が必要になることがある
- 体調の変化をしっかりと見なくてはならない
- 自分にも病気が伝染る可能性がある
「企業内・病院内の保育施設」
働いている方たちの子育てを手助けするために、社内・院内に保育施設を設けている企業・病院が増えています。
企業内や病院内にあるだけで普段の仕事内容は保育園と大差は無く、転職した場合も前に働いていた保育園での経験をすぐに活かすことができます。
メリット
- 福利厚生が充実していたり、収入面も高めなことが多い
- 発表会や運動会などの大きなイベントを行う施設が少ないので、日頃の保育以外の負担が少ない
デメリット
- 勤め先によっては夜勤対応も必要となる
- 園庭が狭いなど施設自体が充実していないことがある
「学童保育(放課後児童クラブ)」
学校が終わった時間に保護者が家庭にいない子供たちを対象に、小学校や公民館などを利用し子供たちを預かります。
保育士の資格は必須ではありませんが持っていれば歓迎されることが多く、一緒に遊んだり宿題を見てあげたりなどするのがメインの仕事内容になります。
メリット
- 小学生が対象なので、幼児ほど手間はかからないことが多い
- 残業は少なめ
デメリット
- 夏休みなどは勤務時間が増えることがある
- 小学生だけに口答えをしたり指示を聞かない子供もいるので、保育園とは違った対応が必要になる
「幼稚園教諭」
保育士資格と幼稚園教諭免状の両方を持っているのなら、幼稚園教諭としての転職も可能です。
保育園児よりも若干とは言え園児の年齢層が高くなることで、職場の雰囲気や仕事内容にも変化が出ます。
幼稚園以外にも保育園と幼稚園の両方を併せた存在とも言える「認定こども園」という選択肢もあります。
メリット
- 小学校前の子供たちの成長を感じることができる
- 保育園での経験を大きく活かすことができる
デメリット
- 保育園と同等の行事が行われるため、時期によってはとても忙しくなる
- 保育士資格だけでなく、幼稚園教諭免状も必要になる
「商業施設内」
大規模な商業施設の中には時間制で子供が遊べるアミューズメント施設や、子供を預けてゆっくりと買い物をしていただくための保育施設が完備されていることがあります。
この様な施設では保育士の資格が絶対に必要なわけではありませんが、「保育士在籍」をウリにしている施設も多く資格を持っていれば歓迎してもらえます。
「安全に楽しく過ごしてもらう」サポートがメインですので、利用者からはあまり多くのことは求められません。
メリット
- 運動会などの大規模なイベントが無い
- 利用者と長期的に付き合うことがないので人間関係が楽
デメリット
- 土日も仕事になる可能性があり、休みはシフト制が大半
- 正社員としての雇用はあまり無い
「施設保育士」
児童養護施設や障害児施設などの保育園以外の児童福祉施設で働く保育士を施設保育士と呼びます。
通常の保育園の様な通所型と施設で生活を行う入所施設があり、日々の生活の手助けから遊びなどを通して成長を促したりと行う仕事も様々です。
デリケートな対応を求められる場面も多く責任も重い仕事ではありますが、保育園で働く以上に「やりがい」を感じられることのある仕事です。
メリット
- 様々なサポートを通して子供たちの成長を大きく実感できる
- 保育園で働くよりは給与は高め
デメリット
- やりがいは大きいが責任も小さくない
- 入所型の場合は夜勤対応も必要になる
「保育ママ」
保育園ではなく、主に自宅で利用者のお子さんを預かるのが「保育ママ」です。
自治体の認可を受け個人事業主として開業することになります。
少人数の保育となるので子供たちに目を配りやすくなります。
メリット
- 自分の理想とする保育が実現できる
- 自宅が仕事場となるので、通勤などが不要
デメリット
- 開業しなければならない
- 子供の安全を含めて抱える責任が大きい
「児童養護施設」
児童養護施設は保護者による虐待やネグレクト、死別や逮捕、経済的な事情など、保護者の都合で生活できない子供たちが入所する施設です。
児童養護施設では児童福祉法によって職員の配置が決められています。
保育士も児童の生活や指導に、スキルが活かせる仕事です。
メリット
- 私立の児童養護施設は必要に応じて採用が行われるため転職のチャンスが多い
- 一度に採用される人数が多いため、転職成功の可能性がある
デメリット
- 子供の数が増加傾向にあり仕事が多い可能がある
- サポートする側が悩むことが多い
「ほかの保育園」
保育士として活躍を続ける場合は、ほかの保育園に転職することもおすすめです。
これまでと違う環境に身を置くことで、仕事の楽しさが新たに見つけられる可能性があります。
培ってきたスキルが活かせるため、保育士として他の保育園へ転職することもおすすめです。
メリット
- これまでの経験やスキルが活かせる
- 経験したことがあるため仕事を覚えやすい
デメリット
- 今の職場と転職先が近いとうわさになりやすい
- 同じ仕事を続けるので大幅な年収アップは見込めない可能性がある
保育士の転職先におすすめな保育園以外の仕事
ここまでの記事で、保育士には保育園以外にもたくさんの働き先があることを知っていただけたはずです。
「収入・仕事量・責任・やりがい」などの理由で保育園での仕事を辞めたくなってしまった方も、保育園以外を選ぶことで保育士の資格を活かしながら満足する環境で働ける可能性があります。
ここからは「仕事の負担」と「収入」の問題で転職を考えている方に、おすすめの転職先をご紹介します。
負担の少ない商業施設の保育施設やアミューズメント施設
「負担が少ない働き先」を求めるのならば「商業施設内の保育施設やアミューズメント施設」はどうでしょうか?
ここでの仕事は買い物中の一時預かりや、遊んでいる子供の安全確保がメインです。
時間帯によってはイベント的に預かっているお子さんたちを歌や遊びで楽しませたりするものの、「子供の成長を促す場所」ではないため教育的なサポートは求められません。
さらにハロウィンやクリスマスなどの季節ごとのイベント開催はあるかも知れませんが、保育園で行う運動会や発表会ほど準備なども大きな負担にはならないはずですよ。
たくさん稼げる職場は長時間勤務ができる職場
「収入」を求めているのなら手当が期待できる夜勤のある職場を選ぶのが近道です。
「施設保育士」や「病院・企業内の保育施設」では24時間体制で保育を行っている場所もあります。
夜は子供たちは寝ていることがほとんどですが、何かあった時には素早い対応が求められます。
楽な仕事とは言えませんが、収入を求めるならこの様な選択肢もアリですね。
企業内・病院内の保育施設は好条件
幾つもある転職先の中でも最もおすすめなのが「企業内・病院内の保育施設」です。
病院や企業が設置しているだけに福利厚生も手厚く、給与面でも想像以上に好条件であることも少なくありません。
それでいて、保育園では保育士の大きな負担となる運動会などの大規模なイベントが少ないというメリットもあります。
ただ好条件な働き先ということで、辞める方も少なく求人自体があまり多くないのが実際です。
ですから「企業内・病院内の保育施設」の求人を見つけたのなら、逃さずゲットした方が良いかも知れませんよ。
20代保育士が転職でアピールすべきポイント!経験不足をカバーするコツ
保育士は異業種への転職は不向き?
「保育士としての資格を活かせる仕事が保育園以外にあっても、一度は保育業界から離れたい」と思っているなら、それも間違った選択肢ではありません。
保育の世界から離れるということは、保育資格そのものを活かすことは難しくなります。
ですが働いている間に得た経験やスキルは、他の業種でも活かすことができます。
せっかく手に入れた保育資格だからと無理をしていても、身体も心も壊しかねません。
きっと、みなさんの手に入れた経験は一般企業へ転職した際にも役立つはずですから、思い切って他業種へ転職するのも全然アリですよ!
保育士の転職先は事務・サービス業がおすすめ
保護者へ配るプリントや掲示物の作成などで、ある程度のPCスキルを持っているのなら「事務職」への転職が向いているかも知れません。
保育園時代と違いデスクワークが中心となることで、身体への負担も軽減することができるはずです。
他にも保護者との関係を築く中で培われたコミュニケーション能力は、「サービス業」で役立ちます。
飲食店やアパレルなど接客する仕事は、想像以上にみなさんに向いているのではないでしょうか?
保育士の対人力が生かせる接客業
保育士として子どもたちや保護者と関わってきた場合、対人スキルが活かせる接客業への転職もおすすめです。
接客業ではマナーの徹底のほか、お客様の立場に立って物事を考えることが大切です。
急なトラブルが起きた場合などは、とっさの対応力も求められるため、問題解決力が高い保育士は重宝されるでしょう。
保育士のスキルが生かせる介護職
介護職も保育士のスキルが活かせる仕事です。
人手不足が続く介護業界では通年を通して求人が多く、保育の経験がある人材は需要が高い傾向です。
施設によっては柔軟な働き方が可能なため、ライフスタイルが変わった場合も仕事が続けやすいでしょう。
未経験も挑戦しやすいIT業界
パソコンが得意でIT業界に興味がある保育士には、プログラマーやシステムエンジニアの仕事がおすすめです。
スキルが高ければ、デザイナーを目指す道も考えられます。
知識や技術は独学で習得できるため、仕事を続けながら転職の勉強が可能です。
資格や経験の無さをカバーしたい保育士には、ハローワークの職業訓練を活用する方法があります。
違う業界で働くことで保育士としてのモチベーションアップ
実は保育士の仕事から一般企業へ転職した方の多くが、再び保育の世界へ戻っているそうです。
これは違う業界で働いてみることで、「自分が本当にしたかった仕事」や「向いている仕事」が保育士であることを気付かされたということです。
保育士は仕事内容に対して収入が低いとも言われていますが、それ以上に魅力的な仕事であることも間違いないということですね。
他の業界で一度働いてみるのは、失いかけていた保育士として働くモチベーションを取り戻すのにも大きな効果がある様です。
保育士の転職先探しはエージェントを活用しよう
保育士の方が理想の転職先を見つけるには、「転職エージェント」や「転職サイト」を使うのが一番の近道です。
自分だけで求人情報を探し応募や交渉などをするのは本当に大変ですが、転職の専門家の力を借りれば最小限の負担で最高の結果を得ることが可能になります。
「転職はしたいけど、どうしたら良いかわからない」のなら転職エージェント&サイトへの登録から始めましょう。
特に、保育士の転職を専門的に行っている場所を選ぶのがおすすめです!
少ない負担で効率の良い転職ができます
転職エージェントにしても転職サイトにしても、利用するのに費用は0円なのでお金の心配はありません。
それなのに求人情報の検索や様々なサポートツールの利用、転職に関する相談などのサービスが受けられるのですから大変お得です。
さらに検索機能を使ったり希望条件を伝えるだけで厳選された求人紹介が行われるので、転職活動にかかる時間を大幅短縮することができます。
忙しくて転職活動にかける時間が作れない保育士の方にとって、転職サイトやエージェントは凄く役立つはずですよ。
転職の専門家だから理想の求人紹介ができます
転職エージェントではスキルやこれまでの実績だけでなく、性格を含めた適正を見抜くことで最適な転職先を紹介してくれます。
また非公開求人と呼ばれる一般公開されていない求人も多数あり、サイトを利用しなくては非公開求人を紹介してもらうことができません。
気になる求人が見つかった後は、応募の手続きや面接対策なども転職エージェントなら行ってもらえます。
最終的には給与の交渉まで行ってくれるのですから、本当に頼りになりますね。
保育関連の求人を探している方には、保育士業界に特化した転職サイトがおすすめです。こちらの記事ではランキング形式で、保育士におすすめの転職サイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
保育士におすすめ!転職サイト比較ランキング!【2018年決定版】
また保育士から異業種の転職を考えている方には、様々な業種や職種の求人を紹介している総合型の転職エージェントをおすすめします。
保育士の転職先はスキルが生かせる職場がおすすめ
保育園で働く中で多くの不満を感じ転職を決意したとしても、「保育園以外の仕事」で子供たちとかかわっていくことはできます。
また一旦は業界を離れたとしても、再び保育の世界へ戻ることも可能です。
「保育士」の仕事はまだまだ成長段階の小さな子供たちにかかわり成長を助け見守れる、他には中々無い素晴らしい仕事です。
この仕事を嫌いにならないためにも、限界が来る前に勇気を出して、保育園以外の仕事に転職することをおすすめします!