ホストのみならずとも、キャバクラや夜のクラブで働くホステスさんたちも、ある程度の年齢を過ぎると将来のことを考えるようになります。
夜の仕事は若さが売りと言うところがあるため、結果がだせない、人気が落ちてきたと感じたら引退しなくてはなりません。
ホストを辞めた人たちは、その後どんな人生を送っているのでしょうか?
今回は、ホストをしていた人たちの転職にスポットを当て、引退後の様子を紹介していきたいと思います。
なかでも、昼職への転職を考えている人に、オススメの職業や転職対策をしっかりと解説します。
将来への不安がある人や、昼職の経験がない人、ホストに疲れた人は必見です。
目次
ホストを引退後ってみんな何しているの?
10年以上働いているホスト、数ヶ月で向いてないと思ったホストとでは、辞めた後の方向性が大きく分かれます。
経験が長ければ長いほど、昼職への転職が難しくなるからです。
また人気があって、常に上位クラスの成績をだしてたホストも、前者とは違う人生を歩んでいます。
系列店の運営側に回る
長年に渡ってお店に貢献してきたホストや、オーナーに一目置かれているホストは、引退して裏方に回ることがあります。
運営側の仕事は、キャストの管理や新人の育成、広告担当や幹部など。
系列店を持っていれば、そこの店長やマネージャーに就くパターンもあります。
近年では、プレイヤー後の仕事を用意しているような会社もあり、飲食店やお酒の輸入業などを経営しているグループ会社に就職できるケースもあるようです。
人脈を生かしてホストクラブを経営する
トップクラスの成績を持っているホストであれば、独立して自分でお店を開くことができます。
資金は貯金であったり、顧客からの出資だったりとさまざまです。
しかしプレイヤーとして活躍していた人が経営者としても一流というわけではないので、数年も経たずに閉店する店も多く存在します。
昼の職業に転職する
ホストの引退後でもっとも多いのが、昼の仕事に転職することです。
しかしホスト歴が5年以上ある場合は、転職のリスクが高くなり、思うように内定がもらえないことがあります。
一方で、20代で社会人マナーがあれば、水商売の経験をプラスに捉えてくれる経営者もいます。
つまり自分の価値をどんなところで活かせるか、自分の市場価値を知ることが重要になってきます。
ホストから転職できるおすすめ昼職4選
ホストの経験を活かせる、もしくは過去の経歴を問わない仕事はどんなものがあるのでしょうか?
ホストにオススメしたい昼の仕事を4つ、紹介していきます。
コミュニケーション能力をいかした営業職
ホストは接客業でありサービス業ですので、営業職に向いています。
ホストの仕事は、お客さんに楽しくお酒を飲んでもらい、ボトルを入れてもらうこと。
一方で営業職は、自社の製品やサービスの良さを伝え、購入してもらうのが仕事で、双方ともモノを購入してもらい、顧客を喜ばせるというところが共通しています。
また営業職は、「経験不問」「学歴不問」「職歴不問」など、ホスト経験者が入りやすい職種であることも注目すべき点です。
IT企業のエンジニア
「人と接する仕事はもうしたくない」「実は黙々と作業をするのが好き」という人には、ITエンジニアが向いています。
特殊な業界で、知識がなくては入れないように思っている人もいるようですが、実はまったくの未経験者でも入りやすい業界のひとつです。
さらにIT業界は深刻な人手不足に悩み、20代〜30代のエンジニアを幅広く募集しています。
エンジニアの仕事は入社してから学ぶこともできますし、会社によっては充実した研修制度を整えています。
20代後半〜30代であれば、エンジニア向けのスクールなどで基礎知識を身につけてからの方が、転職がスムーズです。
ベンチャー企業
今は誰でも簡単に起業できるため、ベンチャー企業はいくらでもあります。
起業している人も若手が多いため、ホスト経験者でも雇ってくれる会社は多いでしょう。
ウェブやSNSを活用したビジネスなどもたくさんありますので、入社してノウハウを学んで独立するのもアリです。
ベンチャー企業への転職におすすめの転職サイト・エージェントランキング
自営業
「人に使われるのがイヤ」「サラリーマンに向いていない」という人は、自分が経営者になって事業を起こすケースもあります。
ホスト時代の人脈を活かして商売を始める人もいますし、商品をプロデュースしたりベンチャー企業を起こしたりとさまざまです。
成功すればホスト時代よりも高収入がつかめ、次々と会社を起こす起業家になれる可能性も秘めています。
自営業・フリーランス・個人事業主から正社員へ再就職する方法!採用されやすくなるコツを教えます
ホストから昼職へ転職するときの注意点
次に、サラリーマンとして生きていく選択をした場合、どんなことに注意して転職活動をするべきかをお伝えします。
企業によっては「ホスト」の経歴を嫌うこともある
ホストという職業を好む経営者がいるなか、嫌がる人も確実にいます。
とくにクリーンなイメージを大切にしたい企業には好まれません。
気に入られそうな業界は、不動産や保険会社、飲食店やアパレル業界といったところでしょうか。
一方で金融業界やメーカーのようなイメージを大切にする会社は、応募しても書類選考で落ちてしまう確率が高いでしょう。
ホスト経験が長いと採用してもらえない可能性もある
1、2年でホストに見切りをつけて転職する場合は問題ありませんが、5年以上、10年までいくと就職が難しくなってしまいます。
どうしても水商売のクセや垢が落とせず、染まってしまっているからです。
新しい職場で仕事を教えてもらっても吸収のスピードが遅かったり、昼の仕事に馴染めなかったりして、「採用してもすぐに辞めてしまうだろう」と思われてしまいます。
学歴を見られることもある
ホストには、中卒・高卒・中退者・通信制・定時制高校の出身者も多いでしょう。
その場合、求人の応募条件に「学歴不問」と書いてあっても、学歴で落とされるケースもあります。
とくに地元で評判の悪い学校出身者などは要注意です。
ホストから昼職へ転職するときの対策
次に、転職を成功させる方法を説明していきます。
転職はホストクラブのように、面接してその日から働けるということはほとんどないので、計画性を立てて進めていくことが大切です。
働きながら転職活動を進める
先述した通り、転職活動は早くても1ヶ月、遅ければ半年以上のスパンを考えておかなくてはいけません。
その間も生活費や家賃などが発生しますから、アルバイトなどをしながら転職活動をはじめることになります。
貯金があっても、ホスト時代の感覚で荒い使い方をしていると、あっという間に資金が底を尽きます。
貯金は最後の手段にとっておいて、できるだけ仕事をしながら進めていきましょう。
その際はホストの仕事を辞めて、他のアルバイトをするのがオススメです。
ホストをしながらですと、面接でお酒の匂いが残っていたり寝坊したりして、就活が上手くいかない可能性の方が高くなります。
昼に活動できるようにスケジュールを調整する
ホストを辞めたら、昼中心の生活に立て直すべく、生活リズムを整えていきましょう。
ホスト歴が長い人は、時間がかかるかもしれません。
早く寝るのが難しい人は、早起きを頑張ってみましょう。
朝キツくても、起きて活動することで、夜は自然に眠ることができるようになります。
転職エージェントを活用してサポートを受ける
就活は一人で頑張るものだと思っている人は、転職エージェントというサービスがあることをご存知でしょうか?
一般的な就職は、ハローワークや求人サイトで仕事を見つけて応募し、面接に行きます。
転職エージェントは、あなたの経歴や将来のプランなどをカウンセリングした後に、あなたに合った仕事を無料で紹介してくれる人材サービスです。
面接の模擬練習や履歴書のチェックもしてくれて、正社員として就業できるように目一杯のサポートをしてくれます。
ホストから昼職へ転職するときにおすすめの転職エージェント
転職エージェントは全国に五万とあり、得意分野やターゲット層が異なります。
ホスト出身のあなたにピッタリの転職エージェントは、こちらの3社です。
就職shop
就職shopは、人材サービス大手のリクルート会社が運営している転職エージェントです。
20代のフリーターやニート、社会人の経験が浅い人をターゲットに、転職のお手伝いをしています。
一番の特徴は「書類選考なし」で面接ができること。
ホストだったことを履歴書に書きたくない人や、キャリアに自信がない人に最適です。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、東京・横浜・千葉・埼玉・名古屋・大阪・神戸・福岡の主要都市に拠点を構え、10万人以上の求職者をサポートしてきた実績のある会社です。
20代の若手をターゲットに、転職への悩みや不安がある人に向けて、手厚いサポートを行ってくれます。
未経験OKの求人が豊富ですので、ホスト以外の仕事をしたことがない人も安心です。
JACリクルートメント
ロンドン発祥で、グローバル企業や外資系企業に強い転職エージェントです。
ハイキャリアの求職者をターゲットにしているため、経営者の経験がある人や語学力が堪能な人に向いています。
優秀なコンサルタントが多いという反面で、キャリアがない人への対応がドライという点もあるようです。
ホストでも昼職での活動を目指して転職活動を進めよう
ホストでも、業界や職種を絞って転職活動を行うことで、働き口は十分に見つかるということが分かったと思います。
「職務経歴書の書き方が分からない」「面接ってどんな格好で行ったらいいの?」という人は、迷わず転職エージェントを活用しましょう。
ホストをちゃんとした仕事のひとつだと捉えてくれる経営者もたくさんいますので、不安にならず前に進んでいって欲しいと思います。
まずは生活のリズムを昼型に戻すところからスタートさせましょう。ホストよりもやりがいのある仕事を掴んでください。