HSPとは生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」のことで、日本人の15%〜20%に当てはまる性質と言われています。
そんなHSPに当てはまっている方は、「どのような仕事が向いているのだろう?」と悩まれることが多いのではないでしょうか?
この記事ではHSPに向いている仕事と向いていない仕事について解説します。
HSPが向いている仕事に転職するポイントもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
HSPとは?
冒頭でも簡単にお伝えしましたが、HSPとは生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」のことで、「Highly Sensitive Person」の頭文字を取っています。
後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質です。
割合は15%〜20%になるため、5人に1人がHSPだと言われています。
5人に1人だと理解してもらえないときも多く、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じることもあると思います。
HSPの特徴
HSPには生まれつきいくつかの特徴があります。
HSPの特徴は下記の通りです。
- 深く情報を処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 疲れやすい
- 思いやりがあり、気配りができる
- こつこつ努力する
- 丁寧に仕事をする
- 失敗を恐れて優柔不断になる
- 割りきって仕事をすることができない
- マルチタスクが苦手 など
他にもHSPの特徴と言われることはあり、人によって細かな特徴は変わります。
HSPに向いている仕事で働くためには、HSPの特徴を把握することが大切です。
全ての項目にあてはまらなくても、一つの項目に極端に症状が出ている場合は、HSPと診断されることもあります。
HSPに向いている仕事30選
HSPの特徴をお伝えしましたが、仕事をする上で強みとなる特徴と弱みとなる特徴があったと思います。
そのため向いている仕事をするためには、強みとなる特徴が活かせる仕事に就くことが大切です。
HSPに向いている仕事は、下記の5つの特徴があります。
- 人の心や体の悩みを解消する仕事
- 人と関わる機会の少ない仕事
- 細かいスキルが求められる仕事
- 想像力が求められるクリエイティブな仕事
- スキルがあれば没頭できる仕事
以下で詳しく解説していきます。
人の心や体の悩みを解消する仕事
1つ目の仕事が「人の心や体の悩みを解消する仕事」です。
HSPには「人の痛みに敏感で共感力の高い」という特徴があります。
そのため下記のような仕事をするとやりがいを感じて、ストレスなく仕事と向き合えると思います。
- 整体師
- マッサージ師
- 介護士
- セラピスト
- エステティシャン
- カウンセラー
HSPは人と関わることが苦手を言われることが多いのですが、悩みを抱えている人や落ち込んでいる人には真摯に向き合うことができます。
上記の向いている仕事は資格が必要になる場合もあるため、じっくりと考えて決断するようにしましょう。
看護師さんより、介護職員さんと話してる方が楽しいんですよね😅💦
仕事中だけど、他愛の無い会話を時折交えながら笑いながら楽しく働きたいです私は。
看護師はギスギスしすぎ。#看護師 #hsp #鬱病 #特養ナース— live (@live21429630) June 2, 2021
人と関わる機会の少ない仕事
2つ目の仕事が「人と関わる機会の少ない仕事」です。
「人と関わることが少ない仕事なんてある?」疑問に感じられた方は多いかもしれませんが、意外にも人と関わることが少ない仕事は多いです。
HSPは「人と関わることが苦手でコツコツと努力できる」特徴があるため、下記のような仕事が向いています。
- 清掃員
- ドライバー
- 警備員
- 倉庫作業
- 在宅ライター
- 花屋さん
- トリマー
- ペットシッター
- 動物園や水族館の飼育員
HSPは共感力が高いため、動物・植物の気持ちに寄り添うことができます。
上記の仕事は比較的働きやすい仕事になると思うので、一度経験をしてみることをおすすめします。
細かいスキルが求められる仕事
3つ目の仕事が「細かいスキルが求められる仕事」です。
HSPには「丁寧に仕事をする」「些細なことが気になる」という特徴があります。
その特徴を強みとして活かすには、細かいスキルが求められる下記のような仕事が向いています。
- 自動車整備士
- 工場のライン作業
- 電気機器の製造業
- 経理
- データ入力
上記の仕事は人と関わることが少なく細かいスキルが求められるため、HSPに向いている仕事です。
また経験とスキルを身につけると在宅で働くこともできるため、「人間関係がストレスに感じる」というHSPにはぴったりな仕事です。
HSPぽい友達がエンジニアやってるの理に適ってる…
— 愁 (@spacecadet1002) May 27, 2021
創造力が求められるクリエイティブな仕事
4つ目が「クリエイティブな仕事」です。
HSPは他の人よりも感受性が高く芸術的なことを好む方が多い傾向があります。
そのため創造力が求められる下記のようなクリエイティブな仕事はHSPに向いているでしょう。
- デザイナー
- イラストレイター
- カメラマン
- 俳優
- 画家
- コピーライター
上記の仕事は特別な資格は必要とせず、副業としても始めやすいです。
クリエイティブな仕事はHSPにとってやりがいを感じやすいと思うので、現職にやりがいを感じていない方には特におすすめです。
企業様へのテストライティングに合格しました!単価はまだまだ低いですがよい経験となりそう☺️
また経験を通して、ブログ記事の更新頻度も少しずつ上げてゆきます!#今日の積み上げ#HSP #HSS#ブログ書け
— ナミキ@駆け出しブロガー兼WEBライター (@namikiskill) June 1, 2021
スキルがあれば没頭できる仕事
HSPの方は周囲の環境に感情や行動が左右されてしまうことが多いですが、一つのことに対する集中することは得意なことが多いです。
物事をミスしないように丁寧に仕事を進められるので、エンジニアやプログラマーなどの正確性を求められる、スキルがあればできる仕事には向いているといえます。
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- Webデザイナー
- プログラマー
また上記の仕事は、若手層であれば未経験でも転職できる職業であることも多いです。
昨今のIT業界の発展により、人材が不足しているので、未経験でも社内で教育してくれるので知識がなくてもOKです。
一度スキルを身に着けてしまえば、その後スキルアップやキャリアアップのために転職も可能です。
内定頂きました😌
自分のhspなところを活かせる仕事で、インフラ領域のエンジニアになります!
勉強がんばる!#hspさんと繋がりたい— しろ (@oddeye1415) June 2, 2021
HSPに向いていない仕事
HSPには弱みとなる特徴もあり、向いていない仕事があります。
そのような仕事に就いてしまうと、ストレスを感じやすくやりがいを感じにくいと思います。
もし下記でご紹介する仕事に就いている場合は、向いている仕事に転職することをおすすめします。
HSPに向いていない仕事を3つご紹介します。
ノルマが決められている仕事
1つ目が「ノルマが決められている仕事」です。
HSPはマイペースで競争することを好まないため、ノルマが決められている仕事は向いていません。
仕事をしていてもストレスを感じて、高いモチベーションで取り組めないと思います。
またHSPは共感力が高いため、同僚を差し押さえて上り詰めるといった仕組みに苦痛を感じることもあるでしょう。
ノルマが決められている仕事は基本的に「営業職」です。
営業職の中でも「保険・不動産・商社」はノルマ設定が厳しいため、特に向いていないです。
速さが求められる仕事
2つ目が「速さが求められる仕事」です。
HSPは1つの物事に対して深く追求することは得意なのですが、機敏さ要領の良さが求められる仕事は向いていません。
スピード感を求められたり、同時に複数のことをしなければいけない仕事は、ストレスを感じやすく些細なミスを繰り返してしまう可能性があります。
飲食店などは速さが求められるため、向いていない仕事になるでしょう。
人を管理する仕事
3つ目が「人を管理する仕事」です。
HSPはマイペースで失敗を恐れて優柔不断な特徴があるため、人を管理する仕事は向いていません。
また人を管理する仕事は関わる人数が多いと思うので、HSPにとってはストレスに感じます。
人を管理する「プロジェクトマネージャー」や「プロデューサー」はHSPに向いていない仕事になるでしょう。
HSPの人が楽しく仕事をするときのポイント
HSPの人に向いている仕事はあるといえど、完全にノンストレスで仕事をするのは難しいです。
周囲から性質を理解してもらうのも大切ですが、自分でも少しでも負担を軽減できるように、市楽しく仕事をするために心がける必要があります。
HSPの人が楽しく仕事をするためには、普段から下記のポイントを意識してみることをおすすめします。
- 物事を客観的にとらえる癖をつけてみる
- 自分に合ったストレス解消法を身に着ける
- 社内でも安心できる場所を確保する
- 定期的にストレスチェックを受ける
- 信頼できる相談相手を作る
以下で詳しく解説していきます。
物事を客観的にとらえる癖をつけてみる
HSPの人の中には、起きたトラブルをそれ以上に重く受け止めてしまうこともあります。
小さなトラブルでも責任を感じてしまうこともあるので、一度状況を確認して自分がどれくらいの責任を感じるべきなのかを振り返ってみましょう。
客観的に物事をとらえることで、論理的な思考も身についていきます。
本来気に病むところではない部分で落ち込みすぎてしまうと、段々とストレスが溜まってしまいます。
「気にしなくていいライン」をしっかりと自分の中で線引きを作っておいて、ストレスをため込まないようにしましょう。
自分に合ったストレス解消法を身に着ける
HSPの人が仕事を楽しく進めていくためには、自分に合ったストレス解消法を身に着けることも大切です。
世間一般ではストレス解消法といわれているものでも、自分には全く合わないこともあります。
ルーティン的にやってみて安心することであったり、ストレスを緩和できる行動を生活の中でさがしてみてください。
自分に合ったストレス解消法をみにつけることで、仕事で発生したストレスを緩和できる可能性があります。
特に職場で出来るストレス解消法だと、普段から取り入れやすくなるのでおすすめです。
社内でも安心できる場所を確保する
社内でも安心できる場所を確保することも大切です。
HSPの傾向がある人の場合、社内で誰かが感情的になっているのを見ると、精神的にしんどさを感じてしまうこともあるかもしれません。
社内で安心できる場所を見つけておくことで、第三者の感情でストレスを感じる機会を減らすことが可能です。
会社の中で色んな所を利用してみて、自分が一番落ち着く場所を探してみてください。
定期的にストレスチェックを受ける
ストレスで体調が悪化しやすい場合は、定期的にストレスチェックを受けることが大切です。
心療内科で受けられる本格的なものもあれば、ネットで簡単に診断できるツールもあります。
定期的にストレスチェックを受けることで、自分ではわからない心の状態を把握できます。
もしも数値が悪い場合は、仕事の量を調節してみたり、定期的にストレスチェックをしてみることをおすすめします。
信頼できる相談相手を作る
信頼できる相談相手を作ることも大切です。
HSPならではの悩みは、普段生活していては理解されないことも多いでしょう。
信頼できる相談相手を作ることで、ストレスを分散できる可能性があります。
また相談相手を作ることで良い理解者を得られるので、働きやすい環境を作りやすくなるでしょう
HSP自体は少数派といわれていますが、周囲に理解してもらうことで、過剰なストレスを少しでも軽減できる可能性があります。
HSPに向いている仕事への転職を成功させるポイント
HSPとして現職にストレスを感じていたりやりがいを感じない場合は、上記でお伝えした向いている仕事に転職することをおすすめします。
しかし希望通りに転職することは簡単なことではありません。
そこでHSPに向いている仕事への転職を成功させるポイントをご紹介します。
HSPの特徴を強みだと認識する
HSPに向いている仕事への転職を成功させるためには、特徴を「強み」として認識することが大切です。
「HSPの特徴を仕事では活かせない…」と考えていると、希望通りに転職することは難しいです。
仕事をする上では弱みになる特徴もあると思いますが、それはHSP以外の人も同じだと思います。
弱みに目を向けるのではなく、強みに目を向けてHSPということに誇りを持って、転職活動すると成功する可能性は高まります。
向いている仕事・スキルを使える仕事に転職する
HSPが転職活動をするときには、向いている仕事やスキルを使える仕事に転職することをおすすめします。
自分の出来ることや没頭できる仕事であれば、環境要因で集中力が分散するのを防ぐことが可能です。
向いている仕事やスキルを把握しておいて、活用できる仕事を是非探してみてください。
条件を整理して苦手な環境を明確化する
HSPと言っても苦手な環境は様々です。
自分が何を苦手と感じるのか、条件を細かく整理しておいて、苦手な環境を明確化しておきましょう。
例えば日差しが入ってくるのが苦手なのであれば、日当たりを考慮して職場を選ぶのもいいでしょう。
また仕事中の会話が苦手なのであれば、しゃべらないで作業ができる環境もいいでしょう。
自分の中で何が許せるか、何が許せないかを明確化して、しっかりと転職先の条件を絞り込んでいくと、良い職場に出会える可能性が高くなります。
転職先が見つかったら思い切って転職の意思を伝える
転職活動を進めて、転職先が見つかった場合には、相手にどう思われるかは考えずに転職の意思を早めに伝えましょう。
ずるずると引き延ばしてしまうと、かえって転職しづらくなってしまい、せっかく決まった転職先もお断りすることになります。
自分の気持ちをきちんと伝えることも、転職をするうえで重要です。
ただし転職先が決まる前に周囲に転職することを言いふらすのは、NGです。
口の堅い友達でも、どこかで言いふらしてしまう可能性があるためです。
SNSでの投稿も注意しておかないと、トラブルのもとになりますノで、注意が必要です。
自分の気持ちはちゃんと言える時に言わないとずっとズルズル引きずってしまう。
だから、仕事辞めるときも引き伸ばしにしないで本当に危ない時期が来る前に言わないといつまでも言えなくなってしまう。
言えずにずっと考え続けるか、言って考える期間短くするか
#HSP— きつね (@antei_Stability) June 2, 2021
転職エージェントを活用する
HSPに向いている仕事への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
求人紹介から面接対策、キャリアプランまで考えてくれるため、希望通りに転職を成功させられる可能性が高まります。
そして転職エージェントでは数多くの転職希望者を支援してきたため、HSPの転職支援経験もあると思います。
HSPに向いている仕事や転職を成功させるノウハウを持っていると思うので、転職エージェントを活用することをおすすめします。
HSPの転職におすすめの転職エージェント
転職エージェントは若者に特化したものから業界に特化しているものまでさまざまあるため、「どのサービスを利用すれば良いんだろう?」と悩まれることが多いと思います。
そこでHSPにおすすめの転職エージェントを2社ご紹介します。
doda
dodaは業界最大級の転職支援サイトで転職サイト・エージェントのサービスが1つになっています。
両方のサービスを受けられることもあり、登録者は550万人を超えています。
これほどの登録者がいる転職エージェントだと、HSPの転職支援経験はあると思います。
さらにdodaには各業界に精通しているキャリアアドバイザー(転職のプロ)が在籍しているため、業界ならではの手厚いサポートを受けられます。
マイナビエージェント
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さらにWEBで登録・面談・求人紹介を済ますことができるため、人を関わることが苦手なHSPにはぴったりな転職エージェントだと思います。
HSPに向いている仕事に転職しよう
この記事ではHSPに向いている仕事と向いていない仕事をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
HSPには生まれつきさまざまな特徴がありますが、その特徴を活かせる仕事はたくさんあります。
ただしHSPに向いていない仕事もあるため、現職がストレスに感じていたりやりがいを感じていない場合は、HSPに向いている仕事に転職することをおすすめします。
そして転職する際は上記でお伝えした転職エージェントを活用してみてください。