近頃、IT技術の発達が進む中、IT企業への就職や転職を考える人も増えてきました。
その中でも、企業のITでの課題解決のサポートをする、ITコンサルタントが注目を浴びています。
今回は、「未経験者でもITコンサルタントになることはできるのか。」を、業務内容や必要なスキルとまとめて解説していきます。
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目次
ITコンサルタントとは
IT技術を利用して、クライアント企業の経営課題の解決をサポートをする職業「ITコンサルタント」。
ここでは、ITコンサルタントの仕事の流れと、ITコンサルタントはシステムエンジニアとは、一体どう違うのかを紹介します。
ITコンサルタントの仕事の流れ
ITコンサルタントの仕事は、クライアント企業の経営問題について、システムの見直し・新システムの提案・システムの最適化や動作検証まで、幅広くサポートする職業です。業務の流れを大きく4つに分けて説明します。
- クライアント企業のヒアリングを行う。
- 分析
- 最適なシステムの提案
- プロジェクトのマネジメントを開始する
まず最初に、課題解決に向けてクライアントから現在の状況をなるべく聞き出さなければなりません。
そこから分析し、クライアント企業の抱える問題点や今後の課題を見つけ出します。
そして、「どのようなシステムの導入が必要なのか。」または、「改善しなければならないものは何か。」を考えて作り出したITコンサルタントのプロジェクト案を提案していきます。
クライアント企業が、提案したプロジェクトに合意すれば、ITコンサルタントのマネジメントが開始されます。
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ITコンサルタントとシステムエンジニアの違い
ITコンサルタントとシステムエンジニアは、ITシステムに関わる職種であるという点では、共通していますが、役割や仕事内容では大きく違っています。
ITコンサルタントは、エンジニアの仕事はもちろん、IT技術を熟知した上でクライアント企業へのコンサル力も必要とされています。
一方、エンジニア職の主な仕事内容は、システム要件に従ってシステムを構築することですので、クライアント企業と密に関わることがほとんどありません。
そのため、クライアント企業のマネジメントを行うITコンサルタントの方が、上級職と言われています。
ITコンサルタントの種類
ITの技術を使って、クライアント企業の問題を解決するITコンサルタント。
ITコンサルタントの業務は求められる問題の解決によって、内容や役割が異なっています。
ここでは、ITコンサルタントの主な5種類を解説します。
それぞれに必要なスキルも異なりますので、ぜひ参考にしてみてください。
CRMコンサルタント
CRM（Customer Relationship Manegement：カスタマーリレーションシップマネジメント）は、「顧客関係管理」の訳になります。
クライアントの情報を活用して、それを元に、ニーズに合わせた最適なプロジェクト案を提案し、クライアント企業の収益を拡大させる業務です。
その中でも「カスタマーエクスペリエンス」、「デジタルマーケティング」、「ITシステムの導入」など3つのジャンルに分けられており、CRMの仕事内容は多岐に渡ります。
IT戦略コンサルタント
IT戦略コンサルタントは、クライアント企業が抱えるさまざまな経営問題や課題についての脱出戦略立案、実行支援までを行います。
IT技術だけに目を向けるのではなく、ITでクライアント企業の問題点をどう解決していくのか具体的に提案していく必要のある仕事になります。
ERPコンサルタント
ERP（Enterprise Resources Planning)は「企業資源計画」を意味します。
一般的には、クライアント企業のもつ資源である「人・物・金・情報」を有効活用するシステムのことを指します。
ERPは、企業のもつ資源の流れを管理するためにシステムを導入し、社内の人たちが効率よく働けるよう、マネジメントする仕事です。
SCMコンサルタント
SCM(Supply Chain Management：サプライチェーンマネジメント)は「供給連鎖管理」を意味します。
主に製造業や物流業、流通業において用いられる手法です。
サプライチェーンとは、商品を作り出すところから、消費者まで届くまでの調達の仕組みのこと。
SCMコンサルタントは、サプライチェーンのプロセスを管理するシステムの導入の支援を行い、クライアント企業の収益の改善やコストの削減をはかる仕事です。
PMOコンサルタント
PMO(Project Management Office：プロジェクトマネジメントオフィス)は、主に組織内のプロジェクトを統括してマネジメントする仕事です。
PMOは、進行中のプロジェクトを円滑に進め、成功率を確実に高める重要な役割とされています。
ITコンサルタントに必要なスキルは
ITコンサルタントの仕事では、ただIT技術についての知識があるだけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力も必要とされています。
クライアントとの信頼関係を築くためにも、常に最新のIT知識をアップデートし続けなければなりません。
そのため、IT戦略の専門家であることを認定する資格である「ITストラテジスト試験」や、情報システムの開発・運用側の責任者として、円滑に指揮・監督を行う人材であることを認定する「プロジェクトマネージャー試験」など、今からITコンサルタントを目指すのであれば、資格を取得して、知識を増やすのもいいでしょう。
ITコンサルタントは未経験でもなれる
結論から言いますと、ITコンサルタントには未経験でもなることができます。
しかし、これまでも紹介してきた通り、システムエンジニアや、他のIT関連の職種よりも幅広い業務をこなす必要があるため、知識の浅い未経験者には少し難しいと感じる方もいると思います。
そのため、システムエンジニアとしての経験を先に積んでおくこともおすすめします。
ITコンサルタントに向いている人は？
ここでは、どんな人にITコンサルタントという職業は向いているのか。代表的な3つの例をあげていきます。
ぜひ、今からITコンサルタントという職業をお考えの方は、自分に向いているかどうかの参考にしてみてください。
クライアントファーストで働ける
ITコンサルタントの仕事は、自分の意見を突き通すのではなく、クライアントのニーズに合った企業の問題解決策や新システムの提案をすることです。
そのため、常に相手の企業の話を聞き入れ、その情報を元にプロジェクトを進めていかなければなりません。
他者の利益のために行動することが得意な方、または自分のアイディアで成功に繋げることがやりがいと感じられる方には向いている職業だと言えるでしょう。
礼儀正しい
社会に出れば、どの職業に就いても必要不可欠であるのが、「礼儀」です。ITコンサルタントの仕事では、クライアントとの信頼関係をとても大切にしなければなりません。
そのため、挨拶や時間厳守など最低限の礼儀を身につけましょう。
そういったコミュニケーションが、今後のクライアントとの関係に大きな差をつけることとなるでしょう。
体力がある
上記でも記したように、ITコンサルタントは、クライアントファースト。
ほとんどが高価格な案件であるため、クライアントが無理な相談をしてくることも多々あります。
そのため、どんな時にでもすぐに動き出せるように体調管理をしながら、ハードワークをこなしていかなければなりません。
IT業界に強い転職サイト3選
IT企業の需要が高まる現代では、IT企業への転職に力を入れている転職エージェントも注目を浴びています。
ここでは、IT企業の転職に強いエージェント、トップ3を紹介します。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、大手に比べると利用者はまだ少ないですが、IT企業に特化しているので、ハイクラスな企業に出会えることができます。
また、現役のエンジニアから転職のアドバイスを受けることもできるので、内定率も非常に高いと人気があります。
マイナビITエージェント
大手求人サイトのマイナビによって運営されているエージェント、マイナビITエージェント。
また、公開求人数だけでなく、非公開求人の数もとても多いのでレアな優良企業に出会えるかもしれません。
専任のアドバイザーによる丁寧なサポートで、未経験でもIT企業に転職できたという声も多く寄せられています。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大手のリクルートによって運営されています。
そのため、他社と比較しても求人数が多く、充実しているため多くの転職希望者が利用しています。
リクルートエージェントは、高収入で好条件な企業を見つけられると話題になっています。
【25選】IT/Webエンジニアにおすすめの転職サイト・エージェントランキング！未経験からから転職するポイントも紹介
まとめ
今回は、ITコンサルタントの仕事をまだ経験したことがなく、これから始めようと検討している人に向けて、ITコンサルタントの仕事内容からおすすめの転職サイトまでを解説してきました。
自分の提案したアイディアでクライアント企業の問題点解決や発展に向かうことは、とても大きなやりがいに繋がることに間違いないでしょう。
ITコンサルタントは、未経験でも始めることができます。
しかし、クライアントとの信頼関係を構築するためにも自分の知識の幅を広げ続けていくために学び続けていくことが大切になります。
今後も日々発展し続けるIT企業に、ぜひ勇気を出して足を踏み入れてみてください。
