自衛官は「体育会系が多い」「男らしい人」というイメージを持っている方が多いと思います。
しかし、自衛官は体育会系の方ばかりではなく、「オタク」と言われる方も多く在籍していると言われています。
この記事では自衛官にオタクは多いのか解説します。自衛官の趣味や社会人から目指す方法もご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでいてください。
目次
自衛官はオタクが多い
自衛官は体育会系のイメージがあると思いますが、意外にも「オタク」の方が多くいます。
オタクとは、自分の好きな事柄や興味のある分野に熱中している人を指します。
一般的にはアニメ・漫画・ゲームなどに熱中している人が「オタク」と言われることが多いです。
そのイメージ通りのオタクが自衛官には多く在籍しています。
そのため「体育会系じゃないから自衛官は無理」「オタクだからなじめない」ということはありません。
自衛官は体育会系でもオタクと言われる方でも目指せる職業です。
オタクになりやすい環境にある
自衛官にオタクが多いのは、職場環境が理由だと考えられます。
自衛官は始め、営内(駐屯地内)で暮らさなければいけません。
先輩の自衛官数人と同じ部屋で生活をするのですが、自分のプライベート空間はベッドとその周りの2畳ほどしかありません。
さらに自衛官は「残留」という制度があり、休みの日でも部屋から動けないことがあります。
そのようなことを考えると、場所と取らずに部屋でも楽しめる「アニメ・漫画」などが趣味になってくるのです。
そして自衛官として働いているうちに、オタクになります。
また先輩や同僚も同じ生活をしているため、アニメ・漫画好きな方がたくさん在籍しています。
その結果、先輩や同僚とアニメ・漫画の貸し借りを行い、どんどんオタクになっていきます。
最初からオタクの自衛官が少ないかもしれませんが、職場環境が理由でオタクになっていく方が増えていくと考えられます。
オタク以外の自衛官も在籍する
自衛官にオタクは多いとお伝えしましたが、オタク以外の方も在籍しています。
アニメや漫画を全く見ない自衛官はたくさんいて、オタクとは真逆のアウトドアが好きな方もいます。
ただし、オタク以外の方がオタクを見下しているような風潮はありません。
オタクは趣味の1つになるため、各々の趣味を尊重しているのが自衛官になります。
自衛官の趣味とは?
自衛官にはさまざまな趣味を持っている方が在籍しています。
また自衛官になったことで、今まで興味のなかったことが趣味なっている方もいます。
自衛官の趣味として挙げられるものをいくつかご紹介します。
アニメ・漫画
上記でもお伝えしたように、自衛官はアニメ・漫画を趣味にしている方は多いです。
残留という制度がある自衛官の職場環境を考えると、アニメ・漫画は趣味としては最適です。
自衛官のルールとしてアニメグッズを持ち込むことは禁止されているのですが、趣味にしている方は多い傾向にあります。
アウトドア
自衛官は残留以外の休日は外に出かけることができるため、アウトドアを趣味にしている方が多いです。
アウトドアといっても、登山・クライミング・スキー・スノーボード・野球・釣りなど、多趣味です。
しかし不測の事態に常時対応できるようにするのが自衛官になるので、早朝から深夜まで自由に趣味の時間として使って良いというわけでありません。
そのため近場でできるアウトドアが自衛官には人気です。
筋肉トレーニング
自衛官には「筋肉トレーニング」を趣味としている方もいます。
筋肉トレーニングは自衛官としての能力値を高められる趣味になります。
しかし「休日は体を休めたい」という理由から、筋肉トレーニングを趣味している方は少ないです。
趣味ではないのですが、自分の筋肉に自信がない方は休日でも筋肉トレーニングをしています。
社会人から自衛官になることは可能?
自衛官は特別な資格は必要としないため、社会人からでも目指すことが可能です。
もし社会人から自衛官を目指す場合は、事前に「陸上自衛官」「海上自衛官」「航空自衛官」どの自衛官を目指すのか決める必要があります。
3つの自衛官について詳しくご紹介します。
陸上自衛官
自衛官の中で最も規模が多いのが「陸上自衛官」です。
約14万人もの隊員が在籍していて、国内の駐屯地は160カ所あります。
陸上自衛官は国民や国土を直接守るため、陸上での戦闘・情報収集・補給に当たるのが主な業務内容です。
また「歩兵部隊」や「戦車隊」などの部隊だけではなく、道路や橋を建設する部隊もあります。
そして災害時に給水を行なったり、外国からの重要な客人を警護することも業務の1つです。
海上自衛官
海上自衛官は、海上からの侵略を防ぐ役割を担っています。
日本は国土全体を海に囲まれた島国になるので、侵略の危険は海からやってくることが多いです。
海上自衛官は日本周辺の広大な範囲を監視して、周辺の海域における海上交通の安全確保をしながら、日々防衛することが主な業務内容です。
そして日本領海に侵入した船は「海上保安庁」が対応しますが、対応が困難だった場合は海上自衛官が対応します。
航空自衛官
航空自衛官は、日本に侵略してくる敵に対して空での防衛を行います。
基地は約270カ所あり、約4万人の隊員が在籍しています。
航空自衛官は日本周辺の領空を警戒・監視して、不法に侵入しようとする航空機に対して警告を与えることが主な業務内容です。
また航空機だけではなく、巡航ミサイルの監視も常時行なっています。
航空自衛官は自衛官の中で最も人気があるため、目指すことは難しいとされています。
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社会人から自衛官になる方法
社会人から自衛官になるためには「採用試験」を受ける必要があります。
この採用試験の種類が豊富にあるため、社会人から自衛官を目指す方法はさまざまです。
そこで年齢や学歴があまり定められていない採用試験を2つご紹介します。
①「自衛官候補生」の採用試験を受ける
自衛官候補生の採用試験は「18歳以上33歳未満」であれば受けることができます。
学歴は定められていないため、いきなり採用試験を受けることが可能です。
自衛官候補生の試験で採用されると、3カ月間の訓練を経て2等陸・海・空士に任官されます。
陸上自衛官の場合は1年9カ月が任期になっていて、海上・航空自衛官は2年9カ月で任期になります。
そして任期満了時に自衛官を継続するのか、民間企業へ就職するのかを選択します。
自衛官候補生の採用試験は難易度が低いため、社会人からでもすぐに目指せると思います。
②「一般軍曹候補生」の採用試験を受ける
一般軍曹候補生の採用試験は、学歴は関係なく「18歳以上33歳未満」であれば受けることができます。
自衛官候補生との違いは、訓練の期間が長いということです。自衛官候補生では、3カ月の訓練で任官されますが、一般軍曹候補生の場合は2年9カ月の訓練があります。
2年9カ月の訓練があった後に、3等陸・海・空曹に昇任して全国の部隊に配置されます。
一般軍曹候補生では、「自衛官候補生を指導する立場になる人材を育成する」という方針になっているため、採用試験の難易度は高くなります。
自衛官を目指しやすい職業に転職することが大切
社会人から「自衛官候補生」を目指す場合は問題ないと思いますが、「一般軍曹候補生」などの難易度の高い採用試験を受ける方は、自衛官を目指しやすい職業に転職することをおすすめします。
自衛官の採用試験は基本的に1年間に1回しか行われないため、1回の試験で合格を目指したいです。
自衛官を目指しやすい職業としては、「工場作業員」「ゴミ収集員」「ルート営業」などがおすすめです。
週に2日間の休日があり定時に帰ることができる職業だと、自衛官を目指しやすい環境になると思います。
そこで自衛官を目指しやすい職業への転職を成功させるコツを2つご紹介します。
自衛官を目指すための前準備になるため、ぜひ参考にしてみてください。
働きながら転職活動を行う
希望通りの転職を成功させるためには、働きながら転職活動を行うことが大切です。
退職することで転職に対する時間は増えるのですが、無職の状態で転職活動を行うことで金銭面での焦りが出てきます。
「1日でも早く転職先を決めたい」と思う気持ちは大切なのですが、転職活動において焦りは禁物です。そのため働きながら転職活動を行うようにしてください。
実際に転職を成功させた7割以上の方が働きながら転職活動を行っているため、退職することは最適な選択ではないと思います。
転職エージェントを活用する
転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスで、具体的に受けられるサポートは「求人紹介・面接対策・書類添削・日程調整・条件交渉」などです。
転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーが1人付くため、働きながらでも希望通りの転職を成功させられる可能性が高まります。
そして「どの転職エージェントが良いかわからない…」と悩まれた場合は、下記の転職エージェントを参考にしてみてください。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
自衛官はオタクでも働きやすい環境になっている
この記事では自衛官にオタクが多いことについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
自衛官は体育会系のイメージがありますが、意外にもオタクは多いです。
自衛官にオタクが多いのは、職場環境が影響していると考えられます。
そのため自衛官は体育会系でもオタクでも目指せる職業になっています。
そして社会人から自衛官を目指す場合は、上記の方法を参考にしてみてください。