自衛隊は陸・海・空の3つに分けられる「特別職国家公務員」で、日本を防衛することが主な業務です。
そんな自衛隊を「辞めたい…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
この記事では自衛隊を辞めたいと思う理由について解説します。
自衛隊を辞めるメリット・デメリットや、辞めてからの転職活動についてもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
自衛隊を辞めたいと思う人は多い?
自衛隊を辞めたいと思っている方は、「自分だけ辞めたいと思っているのかな…」と不安に感じているかもしれませんが、辞めたいと思っている方は多いです。
実際の離職率を民間企業と比べると、圧倒的に低いのですが、「辞めたい」と思っている方は多い傾向にあります。
辞めたいと思っていても離職率が低い理由は、しつこく引き止められるからと考えられます。
自衛隊は引き止められることが多くあるため、¥離職率が低くなっているのでしょう。
ただし自衛隊を辞めたいと思っているのであれば、無理をすることなく辞めることをおすすめします。
自衛隊を辞めたいと思う理由
自衛隊を辞めたいと思う理由は、さまざまな考えられます。
中でも自衛隊の退職理由として挙げられている理由をいくつかご紹介します。
人間関係の悪化
自衛隊の住居は基地内の寮になり、他の自衛隊と集団生活をします。
衣食住を共にすることに加えて、職場も一緒と考えると、人間関係は上手くいかないことが多いでしょう。
特に上司や先輩との人間関係を理由に辞めたいと思う方は多いです。
自衛隊では上下関係を重じている傾向があるため、上司や先輩との人間関係にストレスを感じたり、パワハラを受けることも考えられます。
自衛隊に限らず、人間関係の悪化は「辞めたい」を思う理由になることが多いです。
常に危険と隣り合わせ
自衛隊は日本という国を守ることが主な業務です。
陸上自衛隊であれば、国民や国土を直接守るため、陸上での戦闘・情報収集・補給に当たるのが主な業務内容です。
そのため常に危険と隣り合わせで仕事をする必要があります。
常に危険と隣り合わせで仕事をすることに、不安を感じて辞めたいと思うと考えられます。
民間企業に勤めている場合に、危険と隣り合わせになることはないので、自衛隊ならではの退職理由になるでしょう。
プライベートの時間が少ない
上記でもお伝えしたように、基地内の寮で他の自衛隊と集団生活をします。
そのためプライベートの時間が非常に少ないです。
1人になれる時間はほとんどないと言っても過言ではなく、ストレスが溜まる日々です。
また休日があっても寮を外出できないことが多いため、ストレスを発散しにくく、辞めたいと思うと考えられます。
「1人の時間が必要ない」「プライベートの時間はいらない」という方の場合は辞めたいと思うことはないかもしれません。
サービス残業が多い
自衛隊は辞めたいと思う意外な理由が、サービス残業が多いということです。
「国家公務員なのにサービス残業が多い?」と疑問に感じられるかもしれませんが、自衛隊は残業代が固定給に含まれているため、サービス残業が多くなりやすいです。
民間企業であれば働いた分の残業代は支払われるため、自衛隊を辞めたいと思うと考えられます。
ただし派遣されている駐屯地によっては残業時間は異なるので、サービス残業がない場合もあります。
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自衛隊を辞めるメリット
自衛隊を辞めたいと思っている方は、辞めることで生じるメリットを考えて判断することをおすすめします。
自衛隊を辞めるメリットを2つご紹介します。
ストレスを感じることなく仕事できる
自衛隊を辞めることで生じるメリットは、ストレスを感じることなく仕事ができることです。
自衛隊を辞めて民間企業に転職することで、仕事に対するストレスを払拭できて、プライベートも充実するでしょう。
また仕事に対するモチベーションも変わります。
辞めたいと思っている自衛隊の仕事に対して高いモチベーションを保つことは難しいですが、自分がやりたいと思える仕事に対しては高いモチベーションを保ちやすいです。
ストレスを感じることなく、高いモチベーションで仕事に取り組めるようになることは、自衛隊を辞めるメリットになるでしょう。
圧倒的にプライベートの時間が増える
自衛隊を辞めることで生じるメリットは、圧倒的にプライベートの時間が増えることです。
上記でもお伝えしたように自衛隊にプライベートの時間がほとんどありません。
しかし、民間企業に転職することで同僚や先輩と集団生活を送ることはなく、仕事が終わって家に帰るとプライベートの時間です。
そして休日は1日中、プライベートの時間です。
民間企業に勤めている方にとっては当たり前のことですが、自衛隊にとっては大きなメリットになるでしょう。
自衛隊を辞めるデメリット
自衛隊を辞めることにはメリットだけではなく、デメリットも生じます。
メリットとデメリットと比較して判断することで、辞めたことを後悔する可能性が低くなります。
自衛隊を辞めることで生じるデメリットを2つご紹介します。
収入での安定性が欠ける
自衛隊は「特別職国家公務員」になるので、経済状況などに影響されることがなく、収入が安定しています。
ただし民間企業に転職することで、収入の安定性が欠けるというデメリットが生じます。
大手企業になればなるほど倒産することや収入が激減することは考えにくいですが、自衛隊に比べると安定性は欠けてしまいます。
生活に困る可能性がある
自衛隊は国家公務員になるため、雇用保険に入ることができません。
そのため退職したときに「失業保険」を受け取ることができません。
民間企業に勤めている場合は、退職しても失業保険を受け取ることができるため、生活に困るというデメリットは生じないのですが、自衛隊の場合は生活に困ることがあります。
さらに退職金は勤続年数と階級によって異なるため、20代で自衛隊を退職すると十分な金額は支給されない可能性が高いです。
ただし、スムーズに転職を成功させることができれば、生活費を気にする必要はないです。
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自衛隊を辞めて民間企業への転職は成功する?
自衛隊を辞めたいと思っている方は、「民間企業への転職は成功するのかな…」と不安を感じているかもしれませんが、民間企業への転職は成功します。
自衛隊は民間企業よりも「厳しい」というイメージがあるため、辞めたことはマイナスの印象を与えません。
ただし、希望通りの転職を成功させることは簡単なことではないです。
そこで民間企業への転職を成功させるコツをいくつかご紹介します。
ポジティブな転職理由を伝える
自衛隊を辞めて民間企業への転職を成功させるためには、ポジティブな転職理由を伝えることが大切です。
例えば、「自衛隊の訓練がしんどくて転職を考えました」と伝えると、「しんどいことがあれば退職する可能性がある」と判断されてしまいます。
そのためネガティブなものではなく、ポジティブな転職理由を伝えることで好印象を与えられます。
しかし、嘘をつくことはよくないです。ポジティブに聞こえるような伝え方をすることが大切です。
待遇や給料などにこだわりすぎない
自衛隊を辞めて民間企業への転職を成功させるためには、待遇や給料など条件にこだわりすぎないことが大切です。
こだわりすぎると、条件にあった求人が見つからずに、転職が成功する可能性が低くなります。
そのため絶対に譲れない条件を2個〜3個決めるようにしてください。
譲れない条件を決めておくことで、自分にあった求人をスムーズに見つけることができて、転職が成功する可能性を高められます。
転職エージェントを活用する
自衛隊を辞めて民間企業への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスで、具体的に受けられるサポートは「求人紹介・面接対策・書類添削・日程調整・条件交渉」などです。
さらに転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーが1人付くため、転職経験がない方でも安心して転職活動を進められます。
そしてサイトには公開されていない「非公開求人」にも応募できるようになるため、転職先の選択肢が広がります。
おすすめの転職エージェント
転職エージェントのサービスを提供している企業が数多くあるため、「どのサービスが良いんだろう?」と悩むことが多いです。
そこでおすすめの転職エージェントを2社ご紹介します。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは大手人材会社「マイナビグループ」が運営している転職エージェントです。
徹底したサポート体制とマイナビグループで培った「転職ノウハウ」を駆使してサポートしてくれます。
そんなマイナビエージェントは20代から高い人気を誇ります。
34歳までの登録者が80%を占めていて、若者向けの求人が多いです。
さらに求人を掲載している企業も若者を求めていることが多いため、20代の方にはマイナビエージェントがおすすめです。
DYM就職
DYM就職は第二新卒や既卒に特化している転職エージェントです。
民間企業の就職歴がない自衛隊の方にとってはぴったりなサービスです。
書類選考や面接対策も徹底的にサポートしてくれるので、初めての転職活動を経験する自衛官にはおすすめめのサービスであるといえます。
もちろん取り扱っている企業は、大手企業からベンチャー企業まで幅広いため、選択肢が豊富に用意されています。
そして第二新卒や既卒など20代の転職に特化しているため、研修や育成制度が充実した企業の求人を多数取り扱っています。
民間企業で働くことに不安を感じている方には、DYM就職がおすすめです。
自衛隊を辞めても民間企業に転職できる
この記事では自衛隊を辞めたいと思う理由についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
自衛隊は民間企業よりも厳しい職場環境になるため、さまざまな理由から辞めたいと思うことがあります。
そして辞めたいと思われている方は、民間企業へ転職することをおすすめします。
自衛隊を辞めたことは転職において不利にはなりません。
上記でお伝えしたコツを参考にして、民間企業への転職を成功させましょう。