会社全体の人材採用を担当したり、新入社員の教育を担当する仕事として「人事」は高い人気を誇ります。
実際に人事への転職を考えている方は多いと思いますが、「人事へ転職することは難しいのかな?」と気になることがあるのではないでしょうか?
この記事では人事へ転職することが難しいのか解説します。
人事への転職が難しいとされている理由や求められるスキルなどもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
人事への転職は難しい?
人事は専門職の1つになるので、転職することが難しいとされています。
また、人事は自社に対する理解が必要になる仕事なので、勤続年数が長い社員が人事を務めるケースが多いです。
ただし、人事に転職することが不可能なわけではありません。
実際に人事へ転職を成功させている方はいますし、人事の求人は掲載されています。
人事への転職を考えている方は、事前に「転職することは難しい」ということを理解して、転職活動を始めるようにしてください。
未経験の場合は転職難易度がより高くなる
人事の経験がない方は、転職難易度がより高くなります。
上記でもお伝えした通り、人事は専門職の1つになるので、中途採用では経験の有無を問われることが多く、未経験者の場合は応募することすらできない可能性が考えられます。
また、年齢が高くなればなるほど、未経験で人事に転職することは難しいでしょう。
「未経験で人事への転職を成功させたい」と考えている方は、1日でも早くスタートさせることが大切です。
人事への転職が難しい理由
人事への転職が難しいとされている理由として考えられるものをいくつかご紹介します。
難しいとされている理由を把握することは、人事への転職成功率を高めることにつながるので、下記の理由を参考にしてみてください。
企業に対する理解が必要になる
人事の仕事内容は、人材採用や新入社員の研修、人事制度の見直しなど企業に関することが多いため、企業に対する理解が必要になります。
そのため他社に勤めていた方が人事に転職することは難しいと考えられます。
人事で必要になる企業に対する理解とは、ホームページなどに掲載されていることではないので、社内の人間になるまで理解できません。
ただし、人事の経験があれば、理解するまでのスピードが早いと判断され、採用されやすい傾向があります。
自社の社員で人事を補うことが多い
上記でお伝えした通り、人事は企業に対する理解が必要になるので、自社の社員で人事を補うことが多いです。
自社の社員で補うということは、求人が出されないということなので、人事へ転職することが難しいと考えられます。
大手転職サイト「マイナビ」でも、人事の求人は約300件しか取り扱っていません。
マイナビが取り扱っている営業職の求人は約4,000件になるので、人事の求人が少ないことがわかると思います。
倍率が高い
人事は転職市場で高い人気を誇ります。
ある程度の社会経験を積んだ20代後半〜30代前半までの方から高い人気を誇っているため、倍率が高くなり、人事へ転職することが難しいと考えられます。
さらに、上記でお伝えした通り、求人数も少ないため、倍率は高騰しやすいです。
特に、未経験の場合は応募できる求人数が少なくなるので、より倍率は高くなるでしょう。
反対に人事の経験がある方は、少し倍率が低くなると考えられます。
人事としての実績をアピールしにくい
人事の仕事は社内に関することが多いため、人事の経験があっても実績をアピールしにくいです。
「営業で〇〇円の売り上げを上げた」「こんな企画を立案した」などの実績を人事はアピールしにくいので、経験者でも転職することが難しいと考えられます。
人事から人事に転職するときには、改善した就業規則や、採用した人材の離職率などを具体的にアピールする必要があります。
人事への転職で求められるスキル
人事への転職を成功させるには、求められるスキルが身に付いていることを採用担当者にアピールすることが大切になります。
それは経験者でも未経験者でも同じです。
人事への転職で求められるスキルをいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション能力
人事はさまざまな方と関係を築く必要があるので、コミュニケーション能力が求められます。
また、人材採用をおこなうときには、「会社の顔」として求職者と関わるため、人事のコミュニケーション能力によって、会社のイメージが左右されます。
人事にとってコミュニケーション能力は身に付けていて困るものではないので、高度な能力を証明できれば、転職成功率が高くなるでしょう。
もし、人事として高度なコミュニケーション能力が身に付いていなければ、転職が成功しても、人事としての役割を果たすことは難しいです。
秘密を守る力
人事は社内の「人」に関する業務は多くなるので、常に秘密を漏らしてはいけない状況にあり、転職では秘密を守る力が求められます。
例えば、人事は社内異動を先に知るケースが多いのですが、辞令が出るまでは絶対に口外してはいけません。
他にも、社員の給料や勤怠の管理は人事がおこなうため、漏らしてはいけない情報を抱えることが多いです。
そして、秘密を守る力とは、「信頼される力」につながるので、転職では採用担当者からの信頼を得ることが大切になります。
情報を集める力
人事は社内外の最新情報を集める必要があるので、情報を集める力が求められます。
例えば、人事労務に関する情報は毎年更新されています。
もし、最新の情報を収集できていなければ、就業規則や社内規則が法律違反になってしまうことが考えられます。
就業規則や社内規則が法律違反になることは、人事としてあるまじき行為です。
他にも中途採用においてのトレンドに関する情報収集を怠ると、魅力的な求人情報を公開できずに、応募数が減ってしまうかもしれません。
もちろん、社外の情報だけではなく、社内全体の情報を集めることも大切です。
人事としての業務をこなすために、情報を集める力が求められます。
人を見抜く力
人事の業務内容の1つとして人材採用があります。
人材採用とは、新卒採用や中途採用、アルバイト・パート・派遣採用など、企業の人材採用活動の全般を担う仕事です。
人材採用では、経営幹部や各部署の責任者が求める人材を採用する必要があるため、人を見抜く力が求められます。
求められる人材は「信頼できる人」「積極的に行動できる人」「社風にあっている人」など不明確なことが多いのですが、人事として高い評価を得るためには、ニーズにあった人材を見抜く必要があります。
もし、人を見抜く力がなければ、ニーズにあった人材を採用することができず、人事としての業務を果たすことができません。
人事への転職成功率を高くするポイント
何度もお伝えした通り、人事への転職は難しいです。
そこで人事への転職成功率を高くするポイントをいくつかご紹介します。
自分の希望通りに転職を成功させるために、下記のポイントを抑えて転職活動をしてみてください。
人事で求められるスキルをアピールする
中途採用をおこなっている企業では、「即戦力で働いてほしい」と考えているため、人事に求められるスキルを採用担当者にアピールすることが大切です。
人事に求められるスキルを採用担当者にアピールできれば、「即戦力で働ける」と判断してもらいやすくなります。
そして、スキルをアピールするときは、裏付けられるエピソードを伝えることが大切です。
エピソードを伝えるときは、明確な数字を交えて、具体的な内容を意識するようにしてみてください。
人事で役立つ資格を取得する
人事への転職で資格は必要ないのですが、資格を取得していると採用担当者からの信頼を得やすくなり、転職成功率が高くなります。
人事で役立つ資格は下記の通りです。
- 社会保険労務士
- マイナンバー実務検定
- キャリアコンサルタント
- ビジネスキャリア検定
- 日商簿記検定 など
人事への転職で役立ち取得しやすい資格は、「マイナンバー実務検定」です。
マイナンバー制度は2016年より施行されたため、まだ人事の中で正しく理解できていない方が多い実情があります。
そのためマイナンバー実務検定を取得していると、採用されやすくなり、人事への転職を成功させてからも役立たせることが可能です。
ただし、マイナンバー実務検定3級では、身に付けられる知識が浅いので、2級以上の取得を目指すようにしてください。
転職エージェントを活用する
人事への転職を成功させるには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
転職サイトとは異なるサービスを提供していて、求人紹介から面接対策までサポートの幅は多岐に渡ります。
転職エージェントでは、転職サイトに公開されない「非公開求人」を紹介してくれるので、幅広い選択肢を持つことができます。
さらに、登録者1人に対して担当のキャリアアドバイザーが付くため、転職経験がない方でも安心してスムーズに転職活動を進められます。
人事への転職におすすめの転職エージェントは下記の通りです。
- dodaエージェント
- マイナビエージェント
- ビズリーチ
- パソナキャリア
- type転職エージェント
転職エージェントは併用して問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
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人事の経験がない方が転職することは難しい
この記事では人事へ転職することが難しいのかということをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
人事が専門職の1つになり、自社の社員で補うことが多いため、転職することが難しいです。
特に未経験者の場合は、人事の求人に応募することすらできない可能性も考えられます。
しかし、経験者でも未経験者でも転職することが不可能ではありません。
この記事でお伝えした内容を参考にして、人事への転職を成功させてみてください。