ジョブホッパーとは転職を繰り返す人のことで、日本ではマイナスなイメージをもつ人が多い言葉です。
しかしジョブホップは決して悪いことではありません。
ジョブホッパーとして生きるほうが心地良かったり、ジョブホップすることで成功したりする人は増えてきています。
今回は、ジョブホッパーは何がそんなに悪いのか?転職を繰り返しても人生成功させられる人の特徴について解説します!
目次
ジョブホッパーの世間からのイメージ
まずは現在の日本で、ジョブホッパーがどのような印象をもたれるのかについて解説します。
- 仕事が出来ない
- 職場の人間関係が上手くいかない
- 会社に対する忠誠心がない
- キャリア形成ができていない
仕事が出来ない
「仕事が極端に出来ないために、どの会社でも長く働けないんだ」
ジョブホッパーは仕事が出来ないというイメージをもたれやすいです。
ただ、ジョブホッパーだと名乗ったときにそう思われるかどうかは、ジョブホッパーという情報よりも見た目や話し方による印象が大きいでしょう。
「ジョブホッパーである」かつ「見た感じ仕事が出来なさそう」な場合、ジョブホップしている理由がその人の能力不足であると思われるのは仕方のないことです。
逆に、ジョブホッパーでもいかにも仕事が出来そうな見た目、話し方をしていれば「何か理由があってジョブホップしているんだな」と思われます。
職場の人間関係が上手くいかない
ジョブホッパーはひとつの会社に2~3年しかいないため、人間関係が上手くやれないと思われやすいです。
事実として人間関係を理由に転職する人は多いため、仕方がないといえます。
実際はそうではないのに、人間関係が上手くやれなさそうだと思われた場合は、そうでないという証拠を人間性などで示すしかありません。
会社に対する忠誠心がない
ジョブホッパーは会社に対する忠誠心がないと思われやすいです。
忠誠心とは少し違いますが、ジョブホッパーの多くが会社にあまり愛着をもたないのは事実でしょう。
しかしジョブホッパーに忠誠心がないわけではありませんよね。
きちんとジョブホップによってキャリアアップしていける人は、目の前の仕事や所属している会社に全力を尽くします。
また退職した会社のことを忘れてしまうわけではなく、かつての上司や同僚との繋がりを大切にしている人もいるのです。
転職活動をしていて「ジョブホッパーだから」という理由で落とされても、あなたには何の問題もないので安心してください。
「ジョブホッパーだから会社に対して忠誠心がないだろう」と思う会社とジョブホッパーのあなたはそもそもミスマッチなのです。
キャリア形成ができていない
キャリア形成とは、任された仕事を目的なくただこなすのではなく、必要な経験やスキルを積んでいく過程のこと。
「必要な経験やスキル」とは、自分の歩みたい人生(=キャリアプラン)を歩むために手に入れるべきものです。
ジョブホッパーだからといって必要な経験やスキルを積めていないとは限りませんよね。
しかし実際にジョブホップに前向きな目的や理由がないため、必要な経験やスキルを積めていない人がいることも事実です。
ただ働くことに目的がないからこそ転職しないという人もいますので「ジョブホッパーだからこうだよね」と思われるのは少々生きづらさがありますよね。
少数だが前向きなイメージを抱く人もいる
数年前までは終身雇用の考え方が当たり前でしたが、最近は「個の時代」といわれ、所属先よりも自分自身の能力や幸せの在り方が重視されるようになりました。
そのため、先ほどもお話したように「その人にとって良い意味があること」「目的や理由をもった行動」であればジョブホップは前向きに捉えてもらえます。
ジョブホップの考え方は徐々に認められてきている
世代や相手の価値観によってはジョブホッパーとして生きることを否定されることもありますが、それはただ「価値観が違う」それだけです。
自分自身が前向きにジョブホッパーをしているのであれば、それを認めて応援してくれる人と関わりましょう。
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本当に転職は3回までのほうが良いのか?
時代は変わってきているとはいえ、まだまだ実際に転職活動をするとマイナスイメージを抱かれることの多いジョブホッパー。
そもそも、日本でジョブホッパーだと思われるラインはどこなのか?実際「転職は3回まで」が良いのかどうか解説します。
- ジョブホッパーの定義
- 日本では4回以上転職をすると「多い」と思われる
ジョブホッパーの定義
ジョブホッパーの定義
2~3年に1回の頻度で転職する人
既に4回以上転職している人
「ジョブホッパーだね」と言われるのは2~3年に1回の転職を続けている人、既に4回以上の転職を経験している人です。
特にマイナスイメージなのが、既に4回以上転職を経験している人。
例えば「社会人2年目で転職は4回目です!」と聞いたとき、あなたはどう思うでしょうか?
2年間で4回転職した人が、それぞれの会社で良い経験やスキルをつけ、成果を残したとは考えにくいですよね。
年齢にもよりますが、社会人になってから8年未満の間に4回以上の転職はかなりのマイナスイメージだといえます。
理由は冒頭でお話した通り、何かネガティブな理由や問題があるのではないかと思われるからです。
日本では4回以上転職をすると「多い」と思われる
日本では「転職は3回まで」という考え方が根強く残っています。
それは終身雇用や年功序列の考え方があってこそなので、今から4回以上の転職をしてもz実際は問題ありません。
世間のもつイメージを知った上で、自分の生きたい生き方を実現させていく必要があります。
ダメなジョブホッパーの末路
ここまでジョブホッパーに対する賛成意見を述べていた筆者ですが、中には「これはダメでしょ」とフォローしきれない「ダメなジョブホッパー」も存在しています。
ダメなジョブホッパーの末路
- 収入が20代前半と変わらない
- 「何も出来ない人」になっている
- 職が見つからなくなる
収入が20代前半と変わらない
「お金より大事なものがあるだろ!」と思うかもしれませんが、どんな理想の人生にもお金はある程度必要です。
あなたは生きたいように生きるために、いくらくらい必要か計算したことはありますか?
歳を取れば取るほど使うお金は増えていくため、収入が20代前半と変わらない状態で30~40代になると、生活はかなりキツくなります。
目的やそれに伴った行動をせずに転職を繰り返していても、収入は増えません。
「何も出来ない人」になっている
ひとつの会社で成長していないのに転職してしまうと、何もかも中途半端な状態になり「何も出来ない人」が完成します。
「たくさんの業界や職種を経験した」「たくさんの会社で働いた」という事実だけではあなたに何も残りません。
自分の手元にこの先使えるスキルや経験が残っていないと、ダメなジョブホッパーになってしまいます。
職が見つからなくなる
必要な経験やスキルを積みながらジョブホップしていく人を「キャリアビルダー」と呼びます。
キャリアビルダーなジョブホッパーでないと、最終的に職が見つからなくなります。
「年齢的に教育が難しいし、長く続けられないし、これまでの転職も意味なさそうだし、それなら若い子を採用するよ」
と言われてしまわないジョブホッパーになりましょう。
ジョブホッパーは年齢によって見られ方が大きく変わります。
歳を取れば取るほど、成果や実績がないと評価してもらえなくなるのです。
ジョブホッパーとして成功する方法
では「良いジョブホッパー」になるにはどうすれば良いのでしょうか?
先ほどもお話しましたが、良いジョブホッパー=キャリアビルダーです。
自信をもって「キャリアビルダーです!」と言える人間を目指していきましょう。
また記事の後半ではジョブホッパーに向いている人・失敗する人の特徴についても解説しています。
- 年齢によって見られ方が変わることを知っておく
- 前向きな理由で転職する
- 目先の収入や待遇で判断しない
- 経験やスキルをつけながら生きる
年齢によって見られ方が変わることを知っておく
まずは世間からジョブホッパーがどう思われるのかを知っておきましょう。
これは本記事を読んでいればクリアできる内容ですね。
「ジョブホッパーで何が悪いんだ!」と思う気持ちは分かりますが、世間がもつマイナスなイメージはなかなか変えられません。
世間からのイメージを理解しつつ、上手く付き合っていくことが成功への第一歩です。
前向きな理由で転職する
転職理由が冒頭で紹介したようなネガティブなものではキャリアビルダーにはなれません。
- 仕事が出来ない
- 職場の人間関係が上手くいかない
- 会社に対する忠誠心がない
- キャリア形成ができていない
マイナスイメージに対して何も反論できませんよね。
ただ会社の人間関係や労働環境で悩んでいるのであれば、我慢せずに転職することも必要です。
そんな時でも前向きな理由「も」あることが大切。
自分にとって苦しい環境からは今すぐ離れて、もっと成長したいという気持ちをもって転職をしましょう。
目先の収入や待遇で判断しない
収入や待遇など、目の前の状態を良くするだけのために転職をするのは辞めましょう。
- 転職先は今よりも成長できるところなのか?
- 必要な経験ができそうか?
- ほしいスキルを身につけられるのか?
以上の要因のほうが目先の収入よりも大切です。
1年後の収入が2万円上がることよりも、10年後の収入が100万円上がることを考えて転職するのかどうかや転職先を決めてください。
経験やスキルをつけながら生きる
何度もお話していることですが、目標に繋がる経験やスキルを積むことを常に意識することが大切です。
転職をする際はエージェントなどを利用して、目的の達成に近づけるような会社を見つけましょう。
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ジョブホッパーのメリット
ジョブホッパーにはマイナスイメージがあるとお話しましたが、ジョブホッパー自身はメリットを感じているからそのような生き方を選んでいるのでしょう。
ここではジョブホッパーのメリットを解説します。
- 環境の変化に強い
- 個人で稼ぐ力が身に付く
- 自分の市場価値を確認できる
環境の変化に強い
ジョブホッパーは環境の変化に強い、つまり適応能力が高いです。
これは今の時代に必要なスキルだといえます。
これからの時代に合ったスキル
「今日、会社をクビにされても大丈夫か?」
ここですぐに「YES」といえる人材はどんなことがあっても生き延びられるでしょう。
いつ、何が起こるか分からない時代に、ジョブホップすることで適応能力を鍛えられます。
個人で稼ぐ力が身に付く
会社にただ所属し、利益の一部をもらっている状態でいると、会社から離れたときにお金が稼げなくなってしまいます。
自分自身が利益を生み出すスキルをもっていなければ「個の時代」で必要とされなくなるのです。
ジョブホッパーとして転職活動や転職先で評価される状況をつくることで、個人で稼ぐ力を身に付けられます。
自分の市場価値を確認できる
ジョブホッパーは定期的に評価されます。
そのため社会で必要とされる人間なのか、市場価値はどれくらいなのかを確認することができるのです。
もちろん確認するだけでなく、今の自分の問題点や改善点を探すことも大切ですね。
ジョブホッパーのデメリット
次にジョブホッパーのデメリットについて解説します。
- 仕事がすぐにつまらなくなる
- 日本ではイメージがあまり良くない
- 考えナシだと年収が低いまま
- 将来どうなるかが予想しづらい
仕事がすぐにつまらなくなる
転職へのハードルが下がってしまうと「飽きたら転職すればいいや」などと考えられるようになってしまいます。
ジョブホッパーであっても、目の前の仕事への責任感を忘れないようにしましょう。
日本ではイメージがあまり良くない
イメージの悪さで生きづらさを感じるのは大きなデメリットですよね。
他人の意見は気にしない、自分の決めた道を進むことが大切です。
今目的や理由がなくジョブホッパーをしている人は、イメージを挽回するためにも転職する目的を考えてみてください。
考えナシだと年収が低いまま
ジョブホッパーだから必ず年収が上がっていくわけではありません。
ジョブホッパーの中にはキャリアアップに成功し、1社目の何倍もの給料をもらっているいわゆる「キャリアビルダー」もいます。
キャリアビルダーは自分の考えをしっかりともっているため、年収を上げたい方は考えをもって行動するようにしましょう。
将来どうなるかが予想しづらい
ジョブホッパーは転職先での新たな出会いによって人生が思わぬ方向に進んでいくことがあります。
そのため人生設計しづらいことがちょっとしたデメリットです。
しかし人生設計はそのとおりにいくことのほうが少ないですので、仮にでも考えられていれば問題ないでしょう。
転職サイトには『ウソ』がいっぱい!?元求人ライターが紹介する5つの見極めポイント
ジョブホッパーに向いている人の特徴
最後にジョブホッパーに向いている人・転職に失敗するジョブホッパーの特徴を解説します。
現在ジョブホッパーをしている人も、これからの生き方を考えている人も、是非参考にして行動を変えてみてください。
- キャリアビルダーを目指している
- 外資系やエンジニアである
- 好奇心旺盛でやりたいことがたくさんある
- 安定よりも挑戦や成長が好き
- 自分で考えて行動できる
キャリアビルダーを目指している
キャリアアップは転職がマストではありませんが、キャリアビルダーを目指している人は転職という選択肢を考えがちです。
人生を豊かにするひとつの選択肢として、転職について考えられると良いでしょう。
外資系やエンジニアである
外資系やエンジニアでジョブホッパーをしている人は多いです。
外資系は実力主義で「ドンドンキャリアアップしていこう!」という考え方が当たり前。
会社側も実力があれば転職を歓迎してくれるのです。
エンジニアも自分のスキルで勝負する職業なので、スキルに見合った報酬がもらえる会社に転職する傾向があります。
外資系もエンジニアも、しっかりと経験やスキルを積み上げてキャリアビルディングしていますね。
好奇心旺盛でやりたいことがたくさんある
好奇心旺盛なタイプの人はジョブホッパーになりやすいです。
少し手を付けて満足するのではなく、ある程度できるようになる・今後に活かせるようになると良いです。
人生一度きりですから、やりたいことは全部実行したいですよね。
安定よりも挑戦や成長が好き
常に安定していたい人は何度も転職しません。
新しいことに挑戦したり、ドンドン成長したりしたい人がジョブホッパーに向いています。
前向きな理由で転職を重ねていけば、挑戦の幅も広がるでしょう。
自分で考えて行動できる
人生設計やキャリアプランがきちんとある人はジョブホッパーをしても大きな失敗はしないでしょう。
きちんと人生設計を行っている
ジョブホッパーとして成功する人は、目先の生活だけでなく人生規模の幸せを考えて行動できます。
今転職を考えている人は、まずは人生設計を見直したり、エージェントと一緒に考えたりしましょう。
転職に失敗するジョブホッパーの特徴
- 他責思考
- 飽き性・気分屋
- 人間関係が上手くいかない
- 目先のことしか考えられない
他責思考
転職する理由として「上司が理不尽だったから」「会社がブラックだったから」「教育してもらえなかったから」などと他人の問題を挙げる人は要注意です。
「あーこの人、他責思考だから何度も転職することになるんだな」とマイナスイメージを与えてしまいます。
会社で上手くいかない理由も、転職する理由も、自分の中にあるはずです。
是非一度「自責思考」でキャリアについて考えてみてください。
飽き性・気分屋
好奇心旺盛なのは良いことですが、飽き性で気分屋なのはあまり良くないでしょう。
飽き性でも任されたことや自分でやると決めたことをやりきれるなら問題ありませんが、そうでないなら要注意。
経験やスキルを積み上げないと転職先で今より良い状態にはなれないため、最後までやりきる力も必要です。
人間関係が上手くいかない
ひとつの会社に数年しか所属しなくても、人間関係は非常に重要です。
キャリアアップしていけるかどうかは他人との信頼関係が大きく関わってくるため、ルールやマナーを守る、他人を気遣うなどの基本的なことを大切にしましょう。
人間関係が上手くいかない人は、ジョブホッパーとしても上手くいかない可能性が高いです。
目先のことしか考えられない
目先の収入で転職先を決めたり、目の前の辛いことから逃げたりしているとジョブホッパーとしてキャリアアップできません。
今目の前にあることももちろん大切ですが、長期的な計画を立てることも大切です。
目先のことしか考えられない人は、ジョブホッパーとして失敗します。
良いジョブホッパー=キャリアビルダーになろう!
いかがでしたか?
ジョブホッパーの何が悪いかって、考えて動いている人と何も考えていない人がいるということ。
必要な経験やスキルのために、前向きな理由でジョブホップをすれば必ず結果はついてきます。
転職を考えている人は、是非前向きな理由をもって行動してください!