一度就職したら定年まで働く考え方から変わり、今や転職は珍しいことではありません。
電車の中刷り広告でも、テレビのCMでも転職サイトやエージェントを宣伝していますね
日経ウーマンの調査によると、調査に協力した働く女性604人のうち4人に3人が転職を考えたことがある。と回答しています。
転職したいと考えた4分の3の女性の理由はどういったものがあげられるでしょうか。
また転職する際に、退職理由を聞かれた際、どのように伝えればよいのでしょうか。
ここでは、女性が転職を決意した理由と、面接時の効果的な伝え方をご紹介していきます。
目次
みんなに訊いた!女性の転職の理由
年収が低い
リクルートキャリアの調査によると、女性の転職理由で最も多かったのは「年収アップ」です。
子供のいる女性は58.8%、子供いない女性は48.8%の方が、年収が低いことを理由に退職を検討しているようです。
昇格しても給与面で変化がほぼなく、仕事量だけが増えていてはこのまま今の職場にいるか悩んでしまいますよね。
また、年功序列で評価体制がはっきりしておらず、手当も少ないと、金銭的に将来に不安を感じるばかりか、仕事のモチベーションも上げりませんよね…。
ワークバランスを重視したい
近年、過労死などが問題視され働き方改革に注目が集まっています。
ノー残業デーが取り入れたり、サービス残業をしていると上司から早く帰れと言われたり、有給を取ることが推奨されたりと、労働時間に関して注意する企業が増えてきました。
こうした世の中の動きを見て、自分の今勤める会社が、残業時間や休日出勤の抑制の動きがないと転職して環境を変えたいと思うようです。
また、共働きの夫婦は、出産・育児・介護によって環境が変化したときに女性が働き方を調整する場合が多いようです。
子育てをしながらでも無理なく働ける環境にしたいと転職を考える方が多いのでしょう。
人間関係
職場の人間関係が悪いという理由で転職を考える方は、性別関係なく見られます。
「上司のパワハラ・セクハラ」「同僚との関係がうまくいかない」。こういった環境では、せっかく仕事内容が楽しくても職場に行きたくなくなってしまいます。
転職活動をする際には同じ失敗を繰り返さないように、よく情報収集をしておきましょう!
詳しい人間関係は入社してみないと分からないですが、口コミサイトを見たり、同業他社で働いている知り合いにヒアリングしてみたりと、自分がよい環境で働けるかどうか調査しておきましょう。
また、人間関係が理由で退職する場合は、面接時にストレートに理由を伝えてしまうと、人事担当者に「また人間関係ですぐに辞めてしまうのではないか」という印象を抱かせてしまいます。
退職理由を聞かれた際はできるだけ避けるようにしましょう。
転職でステップアップを図りたい
「他の仕事に就きたい」「やりがいのある仕事をしたい」「仕事の幅を広げたい」「専門性の高い仕事に就きたい」「数字として評価されたい」など、仕事で向上したい積極的な理由で転職を決める方ももちろんいます。
結婚出産をしても、共働きで暮らすことが求められるいま、仕事に重点をおいて考え、働き続けられる環境を求める女性増えている傾向にあると言えるでしょう。
会社の経営方針が合わない
会社のトップが変わったり、会社が合併したりして、自分の価値観と合わなくなり転職を考えるケースです。
例えば販売職をしていて、品質の良さにこだわった製品に自信をもって販売していたが、会社の経営方針が変わり、コストを落として大量生産型に切り替えたため、自信をもって接客できなくなったら…。
違和感を持ったまま働き続けることは、難しいのではないのでしょうか。
また、異動になって、自分の働きたい仕事内容ではなくなってしまい転職を考える方も多いようです。
結婚・転勤・出産など環境の変化
仕事内容が楽しくても、結婚したり、転勤したり、出産したりと環境の変化で今の職場を変えざるを得ない場合です。
出産を希望しているが、今の職場では産後の復帰は難しそう、休日出勤、残業など仕事が忙しく、育児との両立が難しかったら、転職を考えざるを得ません。
リクルートの調査では、女性が転職を考える理由の上位である「年収アップ」「仕事のやりがい」「成長やキャリアアップ」の割合は、子供のいる女性の方が、子供がいない女性よりも高いです。
転職理由が人によって違うのはもちろんですが、環境によっても理由は様々だということが分かりますね。
転職を踏みとどまる理由は「人」「環境の変化」
転職を考えたが踏みとどまった人の理由を見てみましょう。
人が理由で踏みとどまった
業務内容はきつくても会社の人に恵まれていると、転職を考え直す理由になります。
転職した先で、人間関係に恵まれるかどうかは残念ながら入社してみないと内情が分かりません。
また反対に人間関係で転職を考えていたが、問題の上司が移動になった場合、もう転職する必要はありませんね。
環境の変化で踏みとどまった
一般職から総合職への転職を希望していが、今の会社でも移動の機会があった場合、もう少し様子を見てから決めようとするケースです。
現職が総合職だと、ジョブローテンションで希望の部署を狙うことも可能でしょう。
福利厚生がいい、現状よりいい仕事が見つからない
新しいことに挑戦してみたいが、今の職場は福利厚生がよく、それより条件のよい職場が見つからないことはよくあることでしょう。
自分が、仕事に何を求めるかをよく考えて行動することが大切です。
転職を無理にする必要はありません。
自分のペースで、納得できるタイミングを見計らいましょう!
転職理由の面接時の効果的な伝え方
転職の面接時に、退職の理由をそのまま伝えては面接官によい印象を持たれない場合があります。気を付けるべきは、次の3つのポイントです。
- 前職で目標をもって仕事をしてきたことをアピール
- 「ちょっとしたことでやめないか」が人事は不安!努力しても希望が実現できないことを理由にする
- 求人をよく読んで、自分の希望と転職の理由がマッチさせ説得力がある志望動機にする
夫の転勤
転勤での転職はある程度仕方ないですが、それだけの理由だともったいないです。
前職でのやりがいを伝えて、次の仕事にも意欲的であることをアピールしましょう。
給料が安い
給料が安いと伝える気持ちは分かりますが、ストレートすぎますよね…。
前職で頑張っていたことを具体的にアピールし、成果を上げても評価される仕組みがなかったため、正当に評価され、給与にも反映される会社でやりがいを感じながら働きたいということをアピールしましょう。
体調不良
体調を崩した原因を具体的に説明しましょう。
「過度の残業」が原因であったなら、状況を具体的に説明するようにしましょう。
しかし、体調不良を理由にしてしまうと、「また体調が悪くなって辞めてしまうのではないか」と担当者に不安を与えてしまいます。
別の理由がある場合はそちらの理由を使う方がよいです。
人間関係をリセットしたい
人間関係が理由の場合もストレートに伝えてしまうと、担当者に不安を与えます。
やりがい、やスキルアップなど前向きな理由に変換して、ネガティブな発言を避けましょう。
出産育児
育児、出産もある程度仕方がない理由です。しかし、面接官には上手く伝わっていない可能性があります。
働く意思はあったが、今の職場では復帰が難しい、両立が難しいことを説明すると共に働く意欲をアピールしましょう。
まとめ
女性が転職を考える理由は様々です。それと同時に転職するタイミングも様々でしょう。
転職に失敗する可能性もありますので、転職を無理に急いでする必要はありません。
自分のペースで、納得できる転職活動をすることが大切です。
もし迷ったら、自分が仕事に何を求めるかを一度立ち止まって考えてみてはいかかでしょうか。