50代での転職活動に関して、なかなか条件にあった仕事が見つからず苦戦していませんか?
年齢的に転職が難しいと感じている方は、介護職への転職がオススメです。
この記事では、50代に介護職がオススメの理由や、転職するメリット、採用を勝ち取るためのポイントを紹介しています。
「介護は体力が必要な仕事だから不安」という人は、職場や職種を限定することで、自分のペースにあった働き方ができます。
目次
50代の介護職の仕事内容ってどんな感じ?
「年齢に関係なく働ける職場」の代表ともいわれる介護職。
まったく違う畑から、介護業界へ飛び込むミドルシニア世代は少なくありません。
また自分の家族の介護経験を経て、介護の仕事に興味を持つ50代も多いようです。
一般的には異業種からの転職は覚えることが多く、業界の知識を身につけるのも大変です。
しかし介護は「生活の補助」という側面もあるため、経験がなくても飛び込みやすいという傾向があります。
50代でも介護職に転職できる4つの理由
50代で再就職を目指している人や、専業主婦から社会復帰を目指す人にオススメなのが「介護職」です。性別や年齢を問わず、転職しやすい理由について解説したいと思います。
介護業界の人手不足が深刻なため採用されやすい
少子高齢化が進むなか、多くの業界が人手不足に悩んでおり、その最も代表的なのが「介護業界」と言われています。
そのため未経験や社会経験が少ない人であっても、間口が広いのが特徴です。
厚生労働省の調べによると、平成29年の介護職の有効求人倍率は3.5倍。
それに比べて他業種は1.5倍となっています。3.5人を募集しているところに、1人しか求職者がいないため、給料アップや福利厚生の充実などで人を集めている状況です。
参考:厚生労働省 「介護人材の処遇改善について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000349994.pdf
未経験でも働きながら資格が取れる
介護職として働くために、介護職員初任者研修や実務者研修などの資格を取得する人も多いようです。
入社前ではなく、働きながら資格が取れるため、勉強もスムーズに進みます。
また受験資格の年齢制限もないので、何歳からでもチャレンジできるのが魅力です。
さらに国家資格である介護福祉士や、介護支援専門員実務研修などの資格を取ることで、ケアマネージャーや責任者に抜擢されるケースも期待できます。
人生経験を活かした業務に期待を持ってもらえる
介護とは、「人と人」のつながりを大切にした仕事ですので、これまでの人生経験を活かして働くことができます。
とくに女性であれば、子育ての経験や料理などの家事力を活かすことも可能です。
またお客様である利用者とも親子くらいの年齢差になるため、「話が合う」「すぐに打ち解けられる」などのメリットがあります。
40代・50代がメインで活躍している
厚生労働省の調査では、介護業界の年齢構成は以下の通りになっています。
年齢層 | 介護職員(施設など) | 訪問介護員 |
---|---|---|
20歳未満 | 0.7% | 0.2% |
20〜29歳 | 15.0% | 4.0% |
30〜39歳 | 22.9% | 10.1% |
40〜49歳 | 24.1% | 19.6% |
50〜59歳 | 19.9% | 25.3% |
60歳〜 | 15.9% | 38.5% |
介護職員は40代の24.1%がもっとも多く、1/4を占めています。また訪問介護員は60歳以上が40%近い割合を占めており、50代も全体の1/4です。
つまり年齢を重ねるほど働きやすい、ということが考えられます。職場のスタッフに同年代が多いというのは話も合いますし、同じポジションからのスタートであれば楽しく働くことができるでしょう。
参考:厚生労働省 「平成29年度介護労働実態調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000349994.pdf
50代で介護職に転職するメリット
50代から介護職に関わることで、将来に役立つメリットが豊富にあります。
介護職はキツイというイメージを持っている人も、ぜひチェックしてみて下さい。新しい発見があるかもしれません。
柔軟な働き方を選択できる
介護職の求人には、正社員から契約社員、派遣社員、パートと、実に豊富な雇用形態があります。
自分の状況にあった働き方が選べるため、長く働き続けることが可能です。
「自分のお小遣い稼ぎに」「老後の貯蓄に」と思っている人はパートや派遣スタッフとして、キャリアの再構築を考えている人は正社員や契約社員として、自分の状況に合わせた働き方の選択肢を持つことができます。
将来親の介護の時に役立つ知識が身につく
50代であれば、そろそろ私生活でも親の介護問題などが発生する年代です。
介護業界で働くことで、国の介護制度の知識が身についたり、施設の選び方や家庭での介護の仕方を学んだりすることができます。
また職場のスタッフは、介護の大変さを誰よりも知っているメンバーばかり。
自分の家族が要介護になったとき、仕事を休みがちになったとしても柔軟に対応してくれるでしょう。
他の職種よりも転職の成功率が高い
介護職への転職は、ほかの仕事と比べてもハードルが低いため、採用される確率が高いです。
たとえば人気の事務職などは、20代や30代の女性にも大変人気な職業ですので、企業側はどうしても若手を採用する傾向があります。
介護であれば、これまでの子育てや家事の経験が活かせるため、若手よりも50代の方が即戦力として活躍できるかもしれません。
50代で介護職転職を成功させるためのポイント
転職活動の期間を少なくして、スムーズに採用されるためのポイントを紹介します。
資格を取得してアピール材料を増やしておく
求人に応募する際、資格を持っていると採用される確率がアップします。
介護に対して最低限の知識があるだけで、給与面でも優遇されたり、勤務時間の要望が通りやすかったりするので、転職前に取得しておくことがオススメです。
介護の入門資格といえば、「介護職員初任者研修」で、最短1ヶ月で取得できるのもポイントです。
資格なしでも介護職に転職できる?すぐに取得できるおすすめの資格は?
どんな働き方をしたいかイメージしておく
スムーズに採用されたとしても、「働いてみると想像よりキツかった」「自分に向いていないかも」ということになれば元も子もありません。
そうならないためには、転職前にどんな風に働きたいのかをしっかりとイメージしておくことが大切です。
例えば、夜勤をしたくない人は利用者の宿泊がない「デイサービス」がオススメ。
しっかりと稼ぎたいのであれば、夜間勤務のある老人ホームがぴったりでしょう。
多くの人と接するのが苦手な人は、訪問介護が向いているかもしれません。
料理が得意であれば、介護職員ではなく調理スタッフとして活躍することも可能です。
運転に自信があれば、自宅から施設への送迎スタッフという働き方もできます。
このように、介護職にも色々な働き方があるので、どんな環境で働きたいかを自分で決めておくと失敗が少ないでしょう。
介護職への転職理由を考えておく
面接では、志望動機を必ず聞かれます。「転職しやすいそうだったから」という理由では、いくら人手不足とはいえ簡単に採用されません。
介護という仕事を通してどんな経験を積んでいきたいのか、どんなところに仕事の喜びを感じるか、自分でよく考えて面接に備えましょう。
転職サイトを利用して情報収集する
介護の求人は豊富にありますので、「どんな施設で働くか」「雇用形態はどうするか」などをある程度絞ってから、求人サイトで職場探しを行いましょう。
賃金や福利厚生も大切ですが、どんな職員が働いているかの事前リサーチも必要です。
また利用者の介護レベルが高くなるほど仕事は難しくなってきますので、むやみに「未経験OK」だけで応募するのはやめておきましょう。
50代の介護職転職におすすめな転職サイト2選
求人サイトは五万とあるため、50代に特化した転職サイトを使うことがオススメです。
ここでは、ミドルシニア世代向けで人気の高い転職サイトを紹介します。
FROM40
40〜50代の仕事探しをサポートするFROM40。会員登録者は2万5千人を超え、第二の人生へのステップアップとして、多くのミドルシニアが活用しています。
介護職を探す場合は、「医療・福祉・保育系」の項目をチェックして下さい。
エリアや雇用形態で件数を絞りながら、気になった企業は口コミなどを調べて問題なければ応募してみましょう。
パソコン操作が苦手な人でも応募しやすいフォーマットになっており、数分で作業が完了します。
介護求人ナビ
名前の通り、介護の求人に特化した求人サイトです。
掲載件数は3万件を超え、大手の介護会社も多数掲載されています。
介護求人ナビには「面接レポート」というサービスがあり、実際に企業の面接を受けた利用者が、どんな感想を持ったかをレポートで公開しています。
面接官の対応や質問された内容も分かるので、面接で役立つこと間違いありません。
また「お役立ち情報」では介護業界のノウハウについて、仕事内容や1日の流れが分かりやすく紹介されています。
未経験の方はチェックしてみるといいですよ。
介護職におすすめ転職サイト・エージェントランキング!【2020年】
50代の経験を活かして介護職への転職を成功させよう
50代は一般的には転職が難しいと言われる年代ですが、介護業界であれば、これまでの社会経験や家事経験を存分に発揮することができます。
今は50代、60代でも若々しい人が多く、これからのスタートでも第一線で活躍することが可能です。
人材不足が深刻な介護業界では、高齢になっても働きやすい環境づくりの取り組みを行っています。
「出来るだけ長く現役で働きたい」という人は、介護業界へ転職して社会貢献を目指してみてはいかがでしょうか?