介護職はブラックだらけ?ブラック施設の見分け方と転職のすすめ

介護施設はブラックだらけ

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介護職はブラックなイメージ、ありますよね。

友人と話していても「介護の仕事って大変そう・・」「業界自体ブラックなんでしょ?」ってよく言われます。

確かに介護職は現代の3K職場と言われていて、

  • 給料が安い
  • サービス残業が多い
  • 人間関係がキツい

というイメージが世間に流れています。

実際私は、特養や老健などの施設系やデイサービスや訪問介護などの在宅系など、様々な現場で働いていましたが、すぐに辞めたくなるようなブラックな施設はたくさんあります。

ですがブラックな施設と同時に、ずっと勤めたいなと思うようなホワイトな施設も数は少ないですが、ちゃんとあるんです。

そこでここでは、ブラックな施設もホワイトな施設も体験した私が、ブラック施設の見極め方と、よりよい施設へ転職できる方法をお伝えしていきます。

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介護職でブラックな施設にありがちな10の特徴

介護職ではたらく人にとっては、これからあげる特徴は、けっこうあるあると腑に落ちる事が多いと思います。

1.離職率が高くて先輩がいない

ブラック施設はさんざん人を使い倒して酷使した結果、どんどん人がいなくなって離職率が高いです。

人がいなくなりさらに業務がきつくなって人間関係が悪化して、また人がやめていくという負のスパイラルに陥ります。

私が入社したとある老健では、入社2年から3年のスタッフがおらず、みんなやめていってしまいベテランだらけで人間関係も最悪という職場がありました。

2.求人情報や面接時の条件と入職後の待遇が違う

入社したら突然給与体系が変わったなどと言ってくる施設もあります。

私もいきなり夜勤手当の金額が下がったと言われて唖然としたことがありました。

なかには雇用契約書を発行しない悪質な例も。

労働基準法で、雇用側は労働者に対して給与や休日等の労働条件を書面で明示する義務があるので、きちんと契約はもらっておきましょう。

ちなみに、面接の時の説明と条件が違う場合は即退職できるので、覚えて置いたほうが自分の身を守れます。

3.お局様の新人いじめがある

新しい施設で働くと、お局様と呼ばれるおばちゃんヘルパーたちと、どううまく付き合うかということが最初の関門です。

お局様は中にはいい人もいるのですが、とにかく人当たりが強い。

悪質な人だと、仕事中に無視したり陰口を言ってきたりします。

お局様に目をつけられると、仕事ができないというレッテル張りをされ、散々文句を言われるので気をつけてください。

ブラック施設はお局様が悪質な人の割合が高いです。

4.サービス残業は当たり前

ブラック施設は、サービス残業が常態化しています。

「1日30分未満の残業時間は切り捨て」
「出勤の際、ユニフォームに着替えた後でタイムカードを押させる」

など普通に行われていますが、違法だということを忘れずに。

勉強会という名目で、残業代を出さないという施設もありますし、夜勤明けでも会議には必ずでろと言う施設もあるので注意です。

5.夜勤明けにそのまま日勤

もはや労働基準法違反なのですが、人手不足の影響もあってか、夜勤明けで残ってそのまま日勤帯の勤務をさせるブラック施設は少なくありません。

働く側も、職員がいないとご利用者に大変な影響が出るので、残らざるを得ないのです。

まさにお客様のためにという気持ちを利用したやり甲斐の搾取だと言えるでしょう。

6.有給が取れない

介護職は有給という概念がほんとに存在しないです。

なぜなら、有給を許してしまうとシフトが組めなくなるから。

ですが、有給は働くひとにとって当たり前の権利。

一人で申し出しにくいならば、他のスタッフを巻き込んで有給消化をしていきましょう。

会社としてはきちんと労働基準法に定められているので、断ることができないのです。

7.当日欠勤は代理の人がいないと認めない

もちろん常識的に考えて、当日の欠勤は避けるべきですが、欠員の補充までは休む側の義務ではありません。

欠員を補充するのは管理職や役職者の仕事です。

「休むんだったらスタッフ間で出れる人を見つけてよ」

と圧力をかけられることがありますがこれは違法行為なのです。

8.認められていない医療行為を強いる

介護施設では夜間帯は看護師がいない施設が多いです。

ですが摘便やインシュリン注射などを介護職にさせる施設もあるんです。

看護師のような専門職からもやっておいてと指示されることもあるので、やってはいけない行為であることを認識しておきましょう。

9.愚痴や陰口などのネガティブな環境

介護施設はホントに多いです。愚痴や陰口のオンパレード。

ある職員をやり玉に挙げて連帯感が高まったりするので始末が悪いですね。

休憩時間や夜勤の待機時間などによく見られるので、あまり深くかかわらないほうがよいです。

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10.長時間労働が常態化している

ブラック施設の場合、長時間労働が強いられる可能性が高いでしょう。

長時間労働が常に行われる場合は人手が足りずに、 介護士一人当たりの仕事量が多いと考えられます。

労働時間が必要以上に多いことは、精神的に余裕がない職員が 増える原因です。

疲れている状態で仕事をしても、とっさの対応や効率的な動きはできません。

長時間労働が常態化している介護施設は要注意です。

ブラック施設を見極める8つのチェックリスト

実際に働いてみないと、その施設がブラックなのかどうかはわからないですよね。

ですが、求人情報や面接の段階である程度見極めはできるんです。

ブラック施設を見極める8つのチェックリストをつくったので、参考にしてください。

常に求人を募集している

いつも求人誌に載っている会社って怪しいですよね。

アットホームな職場ですなんて文言が載っているのに、毎回求人が出てたら確実に人間関係が悪くて人が定着していないブラック施設だと言えます。

相場と比べて給料が異常に高い施設も要注意。

激務であるかもしくは退職前提で人を雇用している可能性があります。

求人情報はマメにチェックしておきましょう。

面接当日に採用される

あまりにも人がいなすぎていくつか質問されたら、「いつから来れますか?」なんて言われたことありませんか。

面接官も面接自体に飽きてしまって、もはや誰でもいいから人手がほしいという可能性があります。

そういう施設は切羽詰まっているので激務ですし、人間関係もあまりよくないです。

OJTもロクになく、いきなり独り立ちさせられるかもしれません。

こちら側も面接官を面接するつもりで望みましょう。

スタッフは挨拶をしているか

施設見学の時に、これから一緒に働く可能性のあるスタッフを観察しておくことはとても大事です。

同僚になるかもしれないですからね。

ポイントはご利用者様への声かけや挨拶。

外部のお客様に対して笑顔で挨拶するのは基本中の基本ですが、行き届いていない施設も多いです。

また、スタッフがご利用者にどう声掛けをしているか、友達みたいになっていないかなど見ておきましょう。

その施設のレベルがわかります。

一族のワンマン経営ではないか

社会福祉法人などに多いですが、一族で介護施設を運営しているところがあります。

ワンマン経営は、トップが良ければもちろんよいのですが、悪ければ権力が腐敗するがごとく現場にも影響が出てきます。

給与体系や昇格など今後のキャリアプランがきちんと整備されていないことがあるので、一族経営かどうかはチェックしておきましょう。

処遇改善加算をとっているか

施設の収入源である介護報酬の中に、介護職員処遇改善加算というものがあります。

この加算は、介護職のために職場の環境を整えたり、キャリアアップの仕組みを作った事業所に対して払われる加算で、介護職の給料が直接増える制度です。

ですが、この加算をとるための事務作業が煩雑で、審査もしっかり行われることから、この制度自体を取得していない事業所があります。

比較的小規模の事業所によく見られますが、介護職のことを考えたら、絶対に算定してないといけない加算のはず。

介護職として働くならば、最低限処遇改善加算のある事業所を選びましょう。

退職金制度はあるか

退職金制度というのは、特に会社に義務付けられているわけではありません。

実に会社の4分の1は退職金制度がないので、特に珍しいことではないです。

ですが、退職金というのは勤続して働いてくれた職員に報いるというメッセージでもあるはず。

退職金制度のある会社のほうが社員を大切にしている感じが伝わりますよね。

アットホームな環境を売りにしていないか

介護職は高齢者相手に身の回りの世話をする仕事のため、アットホームな雰囲気が当然と考えられます。

わざわざ 求人にアットホームな環境を記載する必要はありません。

「アットホームな環境」の記載には仕事の時間が長く付き合いが密になったり、休日も電話がかかってくる可能性が考えられます。

必要以上にアットホームな環境を売りにしている場合は要注意です。

面接で質問の回答をにごされないか

面接で質問を濁される場合、面接官にくわしく答えたくないという心理が働いています。

特に仕事の福利厚生や介護士の定着率で、はっきりとした 回答がもらえない場合は要注意です。

面接で重要な質問をしても、明確な回答が返ってこない介護施設は避けましょう。

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介護職でブラック企業にあたったら?

介護職でブラックな企業に当たった場合は、 以下の対応策があります。

  • ブラック介護施設に残業代を請求する
  • 労働組合に相談する
  • ブラック介護施設からの転職を考える

給料が未払いだったり残業代が払ってもらえなかったり、 労働基準法に違反する場合はすぐに 労働基準監督署に連絡しましょう。

ブラック介護施設に残業代を請求する

ブラック介護施設から残業代や手当の未払いがある場合は、未払の給料を計算し、早い段階で請求してください。

ただし残業代は消滅までの時効があるため、注意しましょう。

タイムカードや出勤簿の写しを取り、証拠を確実に集めてください。

止めている施設で対応してもらえない場合は、労働基準監督署に相談してください。

労働組合に相談する

仕事でトラブルが起きた場合は労働組合に相談しましょう。

介護職も労働組合があり、加入 条件は幅広く設定されています。

労働条件と異なる仕事や、職場での嫌がらせなど、さまざまな仕事のトラブルが相談できるため、解決へ繋がりやすいでしょう。

相談する場合はトラブルについて詳しいメモを取り、記録を残してください。

ブラック介護施設からの転職を考える

ブラック介護施設でトラブルが頻発した場合は、転職を考える方法が一番の解決策と考えられます。

施設の仕事内容や環境が改善しない場合は、体制が変わらなければ解決につながりません。

仕事場の基礎となる部分を変えることは難しいため、ブラックな介護職に悩んだ場合は転職をおすすめします。

ホワイト施設で働くとモチベーションが上がる

ホワイト施設は組織がしっかりしていて、介護スタッフをきちんとバックアップする体制が整っています。

きちんとした体制が整っているからこそ、介護職間での人間関係もいいので、働くことが楽しくなるんです。

そのためにも先程あげたチェックリストを参考にしながら、転職活動をしてみてほしいと思います。

介護という仕事の面白さが再認識できるはずです。

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