せっかく入社しても「思っていたのと違う」と思い、転職を繰り返してしまう人もいます。
このように転職を繰り替えてしていると、次第に次の転職先を見つけづらくなってしまいます。
これは介護業界でも同じで、どんな理由があっても転職に不利な状況になってしまいます。
そこでこの記事では、介護業界で転職を繰り返すとなぜ印象が悪いのか、デメリットを紹介します。
目次
介護業界で転職を繰り返すと採用担当者からの印象が悪くなる
慢性的に人員不足と言われる介護業界でも、転職を繰り返しているとそれが不利になってしまうことが多いようです。
なぜ不利に働くのか、その理由は採用担当者からの印象が悪くなってしまうからです。
転職を繰り返すことで、以下のような印象を採用担当者に与えてしまう可能性があります。
何回も転職している=忍耐力がない
何度も転職をしていると、いかなる理由があっても「忍耐力がない」と判断されてしまう可能性があります。
会社都合であれば考慮してもらえることもありますが、自己都合による退社での転職が続いていると、不満ばかりで忍耐力がない人という印象を与えてしまいます。
本人に問題があると勘違いされる
転職を繰り返していると、本人に問題があって仕事が続かないのではないかという印象を与えてしまい、不利になってしまうこともあります。
人間関係をうまく築けない・自分の失敗を素直に認められないなど、仕事する上で必要な能力が身についていない「問題のある人」と認識されてしまうのです。
今後のキャリアに問題が出る可能性もある
転職を繰り返していると、今後のキャリアに問題が出る可能性もあります。
一定期間同じ職場で経験を積んでいくと、主任やリーダーなどへのキャリアアップしより好条件での転職も叶うかもしれません。
しかし転職を繰り返していると転職を繰り返していると、キャリアが詰めず転職が厳しい状況になってしまいます。
そのため出世できないまま年齢が上がってしまう可能性もあるのです。
長期雇用に向かないと判断される
短期間で転職を繰り返していると、採用しても短期で辞めてしまう可能性がある人と判断されてしまいます。
短期募集であれば問題視されないかもしれませんが、長期間働ける人が欲しい企業からすると、長期雇用には向いていないと思われ採用されにくくなります。
慢性的な人手不足である介護業界では、短期よりも長期的に働ける人を採用する傾向にあるため、短期間で転職を繰り返している人は不利になってしまうのです。
介護業界で転職を繰り返す4つのデメリット
介護業界で転職を繰り返していると、どんどん不利になってしまう理由を解説しました。
一般的に3回以上の転職歴があると、不利になってしまうと言われていますが、それ以外にも介護業界で転職を繰り返す4つのデメリットがあります。
ここではその4つのデメリットを紹介します。
長期雇用で得られるスキルが身につかない
長期雇用で長い期間働いていると働いていると、介護技術はもちろんマネジメント能力などのスキルが身に付きます。
しかし短期で転職を繰り返していると、スキルが身に付かず思うような転職ができなくなってしまいます。
またスキルを身に着けることで年収アップにもなりますが、スキルがないと良い年収・条件での転職が叶わなくなります。
このようなデメリットもあることを知っておいてください。
管理職としてのキャリアを築きにくい
スキルが身につかないことと同様に、長期雇用の経験がないと管理職としてのキャリアが築きにくくなってしまうデメリットもあります。
管理職などキャリアをするためには、長期間働きながらスキルを身に着けるだけでなく、周りの人との人間関係を築く必要があります。
そのため転職を繰り返しているとそのような機会に恵まれず、ずっと介護職員としての仕事しか選べなくなってしまうのです。
そうなると介護業界で転職する際に、管理職採用の求人には応募できず年収アップを目指すのも難しいと言えます。
希望地区内での雇用先がなくなる
転職を繰り返していると、そのうち希望する地区で面接を受けられる場所もなくなってしまうデメリットもあります。
自宅から近い場所・通いやすい場所に絞って転職活動をしている場合、受けられる施設や事業所は限られてしまいます。
例えば1回の転職で2カ所の面接を受け、転職を3回していると6か所面接を受けることになります。
介護施設を6か所も受けていると、狭い地域ではすぐに雇用先がなくなってしまいます。
転職先がなくなってしまう可能性もあることを知っておいてください。
紹介される求人がなくなる
転職エージェントや派遣会社などを活用して転職活動をしている人の場合、転職を繰り返していると紹介される求人もなくなってしまう可能性もあります。
「この人を紹介してもすぐにやめてしまうのではないか」「物理的に紹介できる求人がない」など、求人を紹介してくれる会社にも良い印象を与えません。
そのため条件の悪い求人しかないなど、転職が厳しくなってしまうのです。
介護業界で転職活動を繰り返さないコツ
介護業界は体力的にも精神的にもきついだけでなく、施設や事業所によっては条件が悪く転職したいと考える人も多くいます。
しかし転職を繰り返していると、どんどん良い条件での転職ができなくなってしまうため、あまりおすすめできません。
そこでここでは、転職を繰り返すことなく良い就職先を見つけるためのコツを紹介します。
転職前に何をやりたいのかを分析する
転職前に自己分析をして何をやりたいのかきちんと把握しておいてください。
何がやりたいか明確にしないまま、なんとなく転職を繰り返してしまうと「思っていたのと違った」とまたすぐに転職したくなってしまうこともあります。
「このような会社でこんな仕事をして将来こうなりたい」という明確な意思を持つことで、どこに就職するべきかがわかりやすくなります。
転職前にじっくり自己分析をして、自分と向き合う時間を持つことが大切です。
求人掲載元の施設の状況を良く調べておく
気になる施設や事業所があれば、応募前に施設の状況を調べておくようにしましょう。
転職後に条件面に不満を持ったり職場環境が良くないことがわかると、また転職になってしまう可能性があります。
そのリスクをなくすためにも、応募前にしっかり施設について調べておき、このようなことがないように注意してください。
採用されるためのスキルを身に着けておく
より良い条件での採用を目指すためには、そのためのスキルを身につけておくことがおすすめです。
介護業界では、介護技術が高いほど即戦力として採用されやすくなります。
それに加えてマネジメント能力などを身につけておくと、好条件での転職も叶います。
どのようなキャリアを目指すのは、それにはどのようなスキルが必要なのかを調べ、取得しておくと良いでしょう。
転職先に求める条件を高望みしない
転職先を決める際には、条件を高望みしすぎないことも大切です。
もちろん軸となる譲れない条件をきめて転職活動しなくてはいけません。
しかしその条件が高すぎると、なかなか転職先を見つけられないだけでなく、転職後のミスマッチにも繋がってしまいます。
「これだけは譲れない」ということだけに絞り、あまり高望みしないように気を付けてください。
転職に対する目標をもつ
「今度の転職を最後にする」「将来のキャリアプランを決める」など、転職に対する明確な目標を持って転職活動をすることも、繰り返さないコツの一つです。
明確な目標がないままの転職活動は、働く意欲にも繋がってしまい転職を繰り返す原因の一つにもなっています。
転職に対する明確な目標を持ち、自分にピッタリの職場を見つけてください。
介護転職で心強い味方になる転職エージェント
介護転職でより良い職場を見つけ転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェント活用すれば、希望の条件を満たす施設や事業所を紹介してもらえる可能性が高くなります。
より良い転職エージェントで希望の転職を見つけるために、ここでは介護業界で心強い味方になる転職エージェントを紹介します。
ミラクス介護
ミラクス介護は、業界最大12万件もの求人数を誇る転職サイトです。
介護職だけでなくリハビリ職などさまざまな職種があるだけでなく、全国の求人があるのも大きな特徴です。
正社員だけでなく派遣の求人も保有しているので、ライフスタイルに合わせて自由に選べるようになっています。
介護ワーカー
介護ワーカーは、介護業界で転職したい人をサポートする専門の転職エージェントです。
公開されている求人だけで8万件以上を保有しており、常に更新されており新しい情報を見られます。
介護業界に詳しいアドバイザーが、丁寧にサポートしてくれるので、初めて転職する人や経歴に不安がある人でも安心して転職活動を進められるのがメリットです。
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介護業界での転職を繰り返さないことを心がけよう
介護業界は慢性的な人手不足で求人数は多いですが、体力的にも条件的にも厳しくすぐに転職を考えるという人も少なくありません。
しかし転職を繰り返していると、採用担当者に不信感を抱かせてしまいなかなか採用に繋がらないこともあります。
引く手あまたと安易に考えず、転職を繰り返さないように注意しながら転職活動を進めるように心がけましょう。