介護事務の大変なところは?仕事は難しい?体験談や資格の難易度も紹介

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介護事務に興味はあっても「仕事を覚えるのが大変そう」「未経験では難しいのでは」と思っている人は多いでしょう。

この記事では介護事務の業務内容や、難しいと感じるポイント、介護事務を経験した人の体験談等を紹介していきます。

介護事務に興味のある方ぜひ目を通してみてください。

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介護事務の業務内容

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介護事務は、介護サービスを提供する施設や事業所で行う事務全般を担当します。

一般事務との主な違いは「介護報酬請求業務(レセプト作成)」があること、そしてコミュニケーションをとる相手のほとんどが福祉関連だということですね。

また施設によっては、ケアマネジャーの補助や介護職との兼務をする場合もあります。

スタッフの勤怠やシフト管理、消耗品・備品の発注等、各種会計管理も担当していて、業務範囲が広いのも特徴ですね。

さらに、介護事務は電話や来客対応等の窓口業務も担う、施設の顔でもあります。

保健所や他の施設、利用者や使用者家族等、福祉関連の様々な立場の人とコミュニケーションをとる機会も多いですよ。

介護事務の難しいところ

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介護事務には意外と知られていない、介護業界ならではの特徴も多いです。

一般事務と同じようなものだろうというイメージでいると、予習や心の準備ができずに、就業時に一層難しさを感じやすくなるでしょう。

ここからは、そんな介護事務ならではの難しいと感じるポイントについて紹介しますよ。

「介護保険制度」「介護報酬請求」の知識が必要

介護事務は一般的な事務業務だけでなく、「介護報酬請求(レセプト作成)」もメイン業務となっています。

介護報酬請求業務というのは、施設や事業所が介護サービスを提供した際に支払われる報酬を請求する業務です。

その際にレセプトと呼ばれる、介護給付費請求書を作成する必要があるのですね。

正しく介護報酬を請求するためには、「介護保険制度」「介護報酬請求」などの専門知識が必要不可欠です。

また、介護保険制度は3年に1度見直され改正が入るので、その都度知識を更新していかなくてはいけません。

介護報酬請求業務は責任重大

介護報酬は原則として利用者から1割、保険者(市町村)から9割が支払われ、総額はサービスの種類や利用者の要介護度など、様々な条件を考慮して決定されます。

つまり利用者宛と国保連宛で、案件ごとに2ヵ所分の請求書を作成する必要があるということですね。

国保連宛の請求書のことをレセプトと言い、提出期限月初から10日までと決まっています。

間に合わなければその月の介護報酬の受け取りが遅れ、施設の運営に影響してしまいます。

介護報酬は施設や事業所の主な収入源ですから、介護事務には締め切りに間に合うようしっかりとスケジュール管理する能力が求められるのです。

また利用者宛の請求を間違えてしまうと施設の信用問題となり評判にもかかわってきます。

介護事務の仕事の中でも、介護報酬請求業務は特に責任重大な業務だということですね。

ケアマネジャーの補助

ケアマネジャーとは、介護を必要とする人がサービスを受けられるよう、利用者と事業者の間に入り調整する人のことです。

主な業務には介護給付費の管理、要介護認定に必要な書類の作成、ケアプランの作成などがあります。

サポート範囲に関しては施設によって異なりますが、上記のようなケアマネジャーの業務の一部を、介護事務が補助する場合があります。

未経験で介護事務を目指す方の場合、まず事務の仕事に慣れるだけでも大変です。

さらにケアマネジャーの補助までするとなればさらに福祉の知識が必要となりますから、覚えることが非常に多く「難しい」と感じる人が多いのですね。

介護職との兼務

事務職はデスクワークしかしないというイメージがありますよね。

しかし、実は介護事務は介護職と兼務することも多く、デスクを離れて現場で活動することも珍しくありません。

介護業界は慢性的に人手不足ということもあり、施設の状況によっては「現場も手伝ってほしい」といわれることがあるのですね。

業務範囲は施設によって異なりますが、例えばレクリエーション準備や送迎時の利用者の誘導、場合によっては食事作りや配膳といった生活援助も行うことがあります。

ただ現場での業務があっても、事務業務が減るわけではありません。

人手不足の施設では現場に駆り出される頻度も高くなり、メイン業務である事務仕事に集中するのが難しいのですね。

介護報酬請求の計算は難しい?

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介護報酬請求の計算自体は、実はそれほど難しいわけではありません。

ただし、「介護保険制度」「介護報酬請求」の知識がなければ、そもそもレセプト(介護給付費請求書)をつくることができません。

また国保連への介護報酬請求を間違えて申請してしまった場合、返戻されたものを修正して再提出する必要があります。

再提出がその月10日の間に合わなかった際は翌月以降の請求になってしまうため、施設の資金繰りに影響してしまいます。

計算に間違いがある時に「何かおかしい」と気づくためには、ある程度数字に強い人の方が有利と言えますね。

また、もしミスがあっても手早く修正して期日に間に合わせることができる、正確さと余裕を持ったスケジュールを組める管理能力が特に求められます。

「介護保険制度」「介護報酬請求」の知識を覚えるのは難しい?

資格勉強

介護の実務経験や基礎知識がない人にとっては、難しい内容は多いでしょう。

特に「介護保険点数表」などは介護事務の勉強の中でも非常に重要ですが、自力で理解するには少々難解です。

通信講座を受けるなどして、人に教えて貰う方法の方が勉強効率は上がりやすいですよ。

介護事務として勤めながら先輩に教えて貰うという方法もありますが、施設によってはあまりに多忙で、新人の教育までなかなか手が回らない、なんてことも。

結局働きながらほぼ独学で勉強しなくてはいけない可能性もありますので、やはり就業前にある程度の知識をつけておくのがおすすめです。

介護事務関連資格の中には、専用の講座を用意して資格取得をサポートするものもありますから、独学が不安な方はそちらを試してみるのも良いでしょう。

介護事務と家庭の両立は難しい?

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介護事務は正社員、派遣社員、パート等様々な雇用形態での募集があります。

家事や育児と両立したい場合はパート勤務を選ぶ等すれば、ライフスタイルに合った働活き方ができますよ。

ただし、介護事務は毎月月初から10日にかけてが繁忙期となります。

介護報酬請求業務は月ごとに行う必要があり、国保連への請求は毎月10日までと決められているからですね。

この時期には残業が増える傾向にあり、どうしても間に合わないという場合には出勤予定でない日に急遽出勤しなければいけない、なんてこともあります。

家庭との両立のためには工夫も必要

仕事が忙しくて家族との時間を確保できない、なんてことにならないためには、介護事務の業務の特徴を理解して対策することも重要です。
「いつでもできる業務はなるべく繁忙期以外のタイミングで終わらせる」「シフトは月の中旬を少なめに、月末月初を多めにする」など、積極的に工夫しましょう。

予定外の出社や残業を極力生まないために工夫する調整スキルがないと、家庭との両立が難しくなることもあります。

医療事務と介護事務はどっちが難しい?

PC 仕事

医療事務と介護事務、どちらを取るべきか迷っていて、それぞれの難易度を知りたいという方もいるでしょう。

一般的に未経験者が試験に臨む場合の合格率はどちらも50~60%程度です。

医療事務、介護事務関連の資格は複数あって、資格ごとにも難易度は異なりますが、おおよその難易度はほぼ同じと考えて良いでしょう。

ただ医療事務と介護事務どちらの資格も受験経験があるという人の口コミを見ていると、医療事務の方が難しかったという声が多いですね。

介護事務関連資格の難易度

資格 勉強

介護事務をするために、資格は必須ではありません。

ただし紹介していたように、介護事務として勤務していくためには専門知識が必要となる場面が多いです。

必須ではなくとも、介護事務関連の資格を持っていることは採用時、実務開始時の両方で有利にはたらくことは間違いありません。

介護事務の資格取得は、実務に役立つ実践的な知識を習得する効率的な方法ですからね。

特に未経験の場合は、資格を持っていると大きなアピールポイントになりますよ。

ここでは介護事務の業務に役立つ関連資格とその難易度について紹介していきますので、ぜひ確認してみてください。

介護事務管理士

介護事務管理士とは、事業所の受付、会計、レセプト作成業務等の介護事務全般のスキルを証明する資格です。

試験内容は介護保険制度と介護請求事務の知識を問うマークシート形式の学科。

それからレセプト(介護給付費請求書)の作成や点検の実技です。

難易度はやや高めですが比較的知名度のある資格ですので、就職や転職のアピールポイントとしてもおすすめですよ。

受験資格 特になし
難易度 合格率約50%
受験料 6,500円
認定元 JSMA技能認定振興協会

ケアクラーク

ケアクラークとは介護事務に必要な知識や技能、高齢者・障碍者の心理や医学一般の知識について評価する資格です。

試験は学科と実技によって行われ、それぞれ70%以上の得点を取ることで合格となります。

こちらも介護事務の関連資格の中では知名度の高い資格となっています。

受験資格は特に設けられていません。

受験資格 特になし
難易度 合格率約60~70%
受験料 6,900円
認定元 一般財団法人 日本医療教育財団

介護報酬請求事務技能検定

介護報酬請求事務技能検定は、介護事務に必要な介護報酬請求業務のスキルを問う検定です。

ケアマネジャーの書類作成作業もサポートできるようになる等、実務に役立つ書類作成業務のスキルを身につけることができます。

ただし受験資格として、日本医療事務協会認定の介護講座を修了している必要があります。

専門の講座を受講していることもあり、独学よりも学習効率が良くなっているためか合格率は高めですね。

介護事務の関連資格としての知名度も高めです。

受験資格 日本医療事務協会認定の介護講座を修了している
受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学等
難易度 合格率約84%
受験料 6,600円
認定元 日本医療事務協会

日本医療事務協会認定の介護講座のコースと費用は下記の通りです。

通学コース(6時間×3日間) 4万9,500円
通信コース(最短1か月) 4万7,300円

通信コースの方は若干価格が安いですが、修了までの期間が通学に比べてかなり長いです。

転職したいタイミングや、現在就業しているのか等の状況に合わせて、最適な方法を選択して受講しましょう。

介護事務実務士

介護事務実務士とは、介護報酬請求業務に必要なスキルを評価する資格です。

在宅受験の介護情報実務能力認定試験を合格するか、指定の通信講座を修了することで資格を取得することができます。

受験資格の特になく、家事や仕事と両立しながら目指しやすい資格といえます。

合格難易度は中級といったところですが、受験難易度はかなり易しいですね。

受験資格も特になく、誰でも受験することができます。

受験資格 特になし
難易度 合格率約67.5%
受験料 試験の場合9,240円(7,700円+合格した場合の認定証発行手数料1,540円)
通信講座の場合3万8,100円(講座価格3万5,000円+認定証発行手数料3,100円)
認定元 特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会(MEDIN)

介護事務資格(介事管理専門秘書検定資格)

介護事務資格を取得すると、介護報酬請求業務をはじめ、受付・相談業務、利用者や利用者家族、施設スタッフのメンタルサポートなども行うことができます。

ケアマネジャーのサポート業務も可能になり、活躍の幅が広がりますね。

元々は「介事管理専門秘書検定資格」という名称でしたが、現在は「介護事務資格」に変更となっています。

受験資格 認定教育機関実施する履修カリキュラムを修了していること
難易度 合格率非公開
受験料 5,600円
認定元 一般財団法人 日本能力開発推進協会

介護事務資格の講座は、認定教育機関の「キャリアカレッジジャパン」で開かれています。

コースの詳細は下記の通りです。

コース 通信
受験費用 5万600円
期間 3か月~最長12か月

介護事務認定実務者

介護事務認定実務者は、介護事務に関する知識技能を評価する資格です。

試験内容は学科とレセプト作成の実技。

在宅にも対応しており気軽に挑戦しやすい資格です。

受験資格 特になし
難易度 合格率約60~80%
受験料 一般5,500円、団体5,000円
認定元 全国医療福祉教育協会

介護事務を難しいと感じる人の体験談

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介護事務の業務を実際に経験し「難しい」と感じたことがある方の体験談を紹介していきます。

介護事務は事務専門かと思いきや、介護職の補助のような仕事も意外と多くびっくりしました。
介護報酬請求業務などは、ミスをすると施設に迷惑をかけてしまうため本当は集中して取り組みたいのですが、入居者様の誘導や配膳のお手伝いなどがあるとそれも難しいです。
それでもミスできないということは変わらないので、繁忙期などは特に、精神的に疲れてしまいます。

42歳 女性

介護事務の資格を取ってからはやっと内定をもらえましたが、転職活動をしながら資格の勉強をするのは想像以上に大変でした。
独学で勉強をしているとテキスト選びも学習計画も自分で行わなければいけないので、「これが本当に正しいのかな?」と不安になってしまいます。
教えてくれる人や一緒に勉強する仲間もいないので、モチベーションを維持していくのがとても難しかったです。
ちなみに資格を取るまでには、転職活動と並行しながら5か月ほど勉強しました。
31歳 女性

主婦業の合間にと思いパートで介護事務を始めましたが、まず驚いたのは残業の多さ。
介護報酬の請求業務には締め切りがあるため、毎月月初は繁忙期となり残業が当たり前です。
どうしても期日に間に合わない時には、出勤予定ではない日に急遽出勤しなければいけないこともあります。
もう少し慣れれば違うのかもしれませんが、この調子では家庭との両立は正直難しいと感じています。

32歳 女性

未経験でも介護事務に適性のある人の特徴

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介護実務経験も知識もない全くの未経験者でも、介護事務に適性のある人はいます。

もちろん最終的には専門知識を身につける必要がありますが、それ以外で介護事務にとって重要な資質とは何なのかを紹介していきますよ。

福祉・介護業界に関心がある

介護事務は、介護・福祉に関心がある人であれば年齢に関係なく適性があると言えます。

「事務なのだから、スキルがあれば興味は関係ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし介護事務は、利用者と関りがあるのはもちろん、利用者家族への対応をする第一窓口でもあります。

ただの事務職ではなく、福祉に従事している者という認識をもって、サービスを求める人に寄り添えるような人が介護事務には向いていると言えます。

officeソフトの基本操作ができる

介護事務に関わらず、事務職全般の業務に欠かせないのがPCの操作スキルです。

特にExcelやWordといったofficeソフトはまず間違いなく使うことになります。

介護や福祉に関する知識がなかったとしても、PCの扱いになれている人であれば一般事務的な業務をマスターするのに苦労が少ないでしょう。

介護事務業務を覚える余裕をつくるためにも、Officeソフトの基本操作程度は、就業前に身につけておくのがおすすめです。

積極的にコミュニケーションできるスキルがある

事務といっても書類作成だけでなく、介護事務は人とコミュニケーションをとる機会も多いです。

利用者や利用者の家族とお話をすることもあれば、医療機関や保健所の職員と連絡を取り合うことも。

事務作業は個人で黙々と進めていくものというイメージがありますが、積極的なコミュニケーションを取りながら周囲と連携していく力も、介護事務には求められます。

また、介護の話題というのは多くの場合、利用者や利用者家族にとって繊細な問題です。

配慮の感じられないフランクな話し方などは、場合によっては相手を傷つけたり施設の信用に影響してしまいます。

最低限のビジネスマナーとして、失礼のない丁寧な言葉遣いができることも大切ですよ。

介護事務は資格がなくても始められる

事務職 女性

介護事務には必須の資格がなく、未経験でも働くことができます。

特に介護や福祉に関心がある人、人とコミュニケーションをとるのが好きな人、PCの操作が得意な人には適性があると言えますね。

ただし、介護事務には一般事務と違い専門的な知識が必要な業務が多いのが特徴ですから、介護保険制度や介護報酬請求の知識をできるだけ早く身につける必要があります。

業界未経験者には難しい内容も多いですが、出来れば就業前から勉強をはじめて、基礎知識のある状態で仕事を始めるのがおすすめです。

いざ仕事をはじめて、「予想以上に難しかった…」とならないよう、事前に介護事務の仕事内容や特徴についてしっかりと理解しておくことが大切ですよ。

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