介護関連資格の取り方まとめ!おすすめの資格はどれ?

介護関連資格の取り方まとめ!おすすめの資格はどれ?

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介護職の資格には国家資格、民間資格をあわせると数十種類ほどあります。

最近は介護職の需要が増えており、働いている方も、就職中の方も「何か資格を取りたい」と思っている人は多くいるでしょう。

そこで今回は介護職のキャリアアップに必要不可欠な資格の取得方法について解説します。

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介護職のキャリアアップには資格取得が必要

介護関連の資格は多く存在しますが、介護の現場やキャリアアップで役立つ資格は数種類ほどしかありません。

それが、介護職員初任者研修、介護職実務者研修、介護福祉士(認定介護福祉士含む)ケアマネージャーです。

これからの資格は知名度も高く、資格取得によって資格手当やキャリアアップにつながり、転職する際にも評価されるでしょう。

裏を返せば、施設としては上記の資格以外は「ないよりはマシ」程度にしか考えていません。

理由としては、知名度や取得難易度も低い(誰でも取れる)ことから需要が少ないことが挙げられるでしょう。

介護職の資格にはどんなものがある?

前述資格以外では介護食や福祉用具、入浴介助、認知症…などに特化した資格がいくつもあります。

その他、介護事務や障がい者の同行支援、福祉住環境に関するものもあり、資格の幅がかなり広いものとなっています。

しかし、基本的に介護福祉士の知識や資格をもっていれば上記資格の大半をカバーすることができます。

就職やスキルアップをする際には、オールラウンダーである「介護福祉士」を取得してから施設の特色に合った上記資格類を取得することが望ましいでしょう。

最終的に介護福祉士を目指すのが一般的

介護福祉士は介護職関係の資格で最高峰に位置する国家資格です。

将来性も非常に高く、介護職として働くならばぜひとも目標にしてほしい資格の一つです。

最近では介護職の人手不足が目立っており、国や施設は多くの人材を獲得、定着させるため様々な政策や支援を行っています。

このように今後もますます介護職で働く人材が増えていく中で、最高峰資格である「介護福祉士」の需要や地位もますます向上していくでしょう。

筆者も含め、介護職の現場でユニットリーダーや施設長になる方の大半は介護福祉士の資格をもっているためキャリアップや給料にも直結するのが大きなポイントです。

介護福祉士資格の取り方

介護福祉士は受験資格が必要となりますが、受験資格を得るためには、

  • 実務経験3年+「実務者研修修了」ルート
  • 養成施設ルート
  • 福祉高校ルート

上記3種類のルートが用意されています。

社会人の方やすでに別の学校に通っている方は、「実務経験」ルートを選択するのが一般的でしょう。

資格取得の条件

年に一度ある介護福祉士受験の筆記、実技試験に合格する必要があります。
(※最近では実技試験をパスするルートが多くなっています)

例年、筆記試験は1月下旬に実技試験は3月上旬に行われ、それぞれ3か月ほど前から願書受付を行っています。

合格率も65%~70%を推移していることから、決して難しいものではなく独学でも十分受かることができるのが特徴でしょう。

合格基準としては 筆記試験では午前68問、午後57問(計125問)の内、正答率が6割を超えること(75問)です。

また、試験時間は午前と午後で110分あり、休憩時間を挟むと5時間近くの長丁場となるため集中力を維持するために事前に予行練習を行うと効果的です。

実技試験では100点満点中50点をとれれば良いことや、実技試験を免除するパターンの受験ルートが多いために事実上、撤廃されていると言っても良いでしょう。

基本的な介助技術を習得していれば自然と合格することができます。

資格取得までの流れ

ここでは受験資格を得るためのルートについて紹介します。

実務ルート

法改正や費用等を含めると一番現実的なルートであり、「実務経験3年」及び「介護職実務者研修」の修了にて受験資格を得ることができます。
(このルートは実技試験が免除されます)

実務経験3年というのは障がい者や高齢者施設で介護職として勤めることが条件であり、事務職や清掃職等の介護職以外で働く場合にはカウントされないため注意が必要です。

また少し複雑ですが「従業日数(1095日)以上」と「従事日数(540日)以上」と分けて考えます。

従業日数とは介護施設等で「在籍」している期間であり、所定の休日や有休などの日も従業日数としてカウントされます。

従事日数とは介護施設等で「実際に介護職として働いた日」がカウントされ、この場合は休日や研修等で介護業務を行わない日はカウントされません。

実務経験3年のポイントですが、この間に何度も転職をしてしまうとそれぞれの施設で「実務経験証明書」を発行してもらう必要があるため手間になってしまいます。

3年間の間は同じ施設で働いている方が書類等の手続きも複雑にならずにすむため、この間はなるべく転職を繰り返さない方が良いでしょう。

もう一つの要件である「介護職実務者研修」については後述する別項目を参照してください。

養成施設ルート

厚生労働大臣が認定した福祉系の短大や大学等のことを意味しており、以前はこの学校を「卒業するだけ」で介護福祉士の資格を得ることが出来ました。

しかし、今後増えていく介護職のトップである介護福祉士の質を向上させる目的で法改正が行われ、他のルートと同じく受験が必要になりました。
(このルートの場合、実技試験は免除されます)

※平成28年度以前に卒業した方は卒業と同時に介護福祉士を取得できます。

※平成29年~令和3年度に卒業する方は介護福祉士の筆記試験を合格すれば介護福祉士に、不合格や未受験の場合は5年間の期間限定付きで介護福祉士となることができます。

期間限定の介護福祉士となった場合は実務経験を5年積むか、再度受験に臨み合格することで正規の介護福祉士となることが出来ます。

※令和4年度以降に卒業する方は筆記試験を合格する必要があります。(期間限定の介護福祉士などはありません)

なぜこのように煩雑になっているかというと、今までは卒業と同時に介護福祉士になれたのに在学中に法改正が行われたことによって受験が必要になる方への救済措置と言えるでしょう。
(試験をうけずとも、5年間の実務経験を積めば介護福祉士になれるため)

このルートのメリットとしては介護福祉士の試験対策が充実していたり、就職前に志を同じくする仲間たちとの出会いが多くあるということでしょう。

福祉系高校ルート

厚生労働大臣が認定した福祉系高校を意味しており、これらの高校を卒業(見込み)と同時に介護福祉士の受験資格を得ることができます。

最大のメリットとしては、ほぼ最短ルートで介護福祉士になることができるため介護施設に就職する際には年齢も若いこともあり、とても大きな武器となるでしょう。

ポイントとしてはこのルートの場合、実技試験が必要なる場合もあるので詳しく見ていきましょう。

※平成20年度以前に入学した方は受験申込の際に「介護技術講習」を受ければ実技試験が免除され、そうでない場合には筆記試験、及び実技試験の両方を受験する必要があります。

※平成21年度以降で特例高校の入学者は、卒業後に9か月間の実務経験を積むことによって受験資格を得ることができます。
(特例高校とは解りやすくいえば通信や夜間学校みたいなもので、カリキュラム数が少ないためそれを補填するために実務経験期間を定めています)

その後、「介護技術講習」を受ければ実技試験は免除され、そうでない場合には筆記試験、及び実技試験の両方を受験する必要があります。

※平成21年度以降に通常の福祉高校に入学する方は筆記試験のみの受験となります。

資格取得までに必要な期間

学校系ルート、実務ルートいずれにおいても受験資格を得るためには数年の期間が必要となります。

試験自体も現在は年に1回しか開催されないため、不合格となった場合はまた1年待つ必要があるため、難易度のことも考えるとぜひ一発で合格したいところです。

介護職実務者研修の取り方

実務ルートで介護福祉士を受験する場合に必要となる資格です。

医療的なケアや介護業務に関する応用的な知識、技術を450時間の講習を掛けて取得し、修了することで資格を得ることができます。
(※後述する介護職員初任者研修の修了後なら、320時間へと短縮されます)

最大の特徴としては施設によっては資格手当がついたり、「サービス提供責任者(以下サ責)」として活躍する機会があるなど資格として成立していることです。

サ責とは主に訪問介護事業所で「ケアプラン」を基に「訪問介護計画書」を作成し、ケアプランに沿ったサービスをスムーズに提供するためのサポートをします。

訪問介護事業所では利用40人に大して1人以上のサ責を配置する基準もあるため、在宅支援に舵を切っている日本の介護制度ともマッチしている資格と言えるでしょう。

介護職実務者研修の条件

実務者研修の取り方は比較的難易度が低く、講習を受けるための条件がないのも特徴と言えるでしょう。

そのため、介護職で働くなら介護福祉士を目指す上でぜひ取得を目指してもらいたい資格となります。

修了後にテストなどの基準は設けられていませんが、スクールによってはテストを設けているところもあります。

アフターフォローも裕実しており、合格できないということはないため安心してください。

介護職実務者研修までの流れ

基本的には後述する介護職員初任者研修を受けてから受講する人が多くみられます。

これを受けることによって受講時間が短縮されたり、基礎的な知識から学んでから受けるというのが一般的です。

もちろん直接実務者研修の受講もできるため、自分のペースに合わせるのがでしょう。

資格取得までに必要な期間

基本的に2か月~半年間程度で設定しているところが多いでしょう。

費用も10万円~20万円とスクール毎に幅広いのが特徴です。

費用面については施設が「資格取得支援制度」として、一部または全部を負担しているところが多くなってきているため、事前に確認してみるのが良いでしょう。

介護職員初任者研修の取り方

介護関連の資格中、一番初歩的な資格であり実務者研修同様に受講資格はありません。

130時間をかけて、介護の基本的な知識や技術を受講します。

その為、実務者講習を受講する際にこの資格を取得していると、講義時間130時間分を引いた320時間分の講習ですむというカラクリです。

介護職員初任者研修の条件

初任者研修の取り方は比較的容易であり、受講資格は特にありません。

介護の中で初歩的な資格であるということで、丁寧に学ぶなら実務者研修の前に受けると良いでしょう。

介護職員初任者研修までの流れ

基本的には一番最初に目指す資格となるでしょう。

この資格を受けてから実務者研修を受けると受講時間が短縮されることからも、決して無駄にはなりません。

施設によってはこの資格でも資格手当を付けるところがあるので、それに合わせて取得するという考え方もあるでしょう。

資格取得までに必要な期間

受講期間はおよそ1か月~3か月程度であり、費用としては5万円~15万円と実務者研修同様にスクールによって大きく異なるのが特徴です。

この費用についても施設が負担してくれる場合もあるので事前に確認を取ると良いでしょう。

働きながら介護資格は取得できる?無資格なら介護職員初任者研修を受けよう

その他キャリア形成で有利になる資格の取り方

介護関係の資格の中には上記以外にも有用なる資格がいくつか存在し、いずれもキャリアアップや給料アップにもつながりますので、ぜひ取得してほしい資格となります。

ケアマネージャー

ケアマネージャの取り方は医師や理学療法士、看護師などの国家資格に基づく業務を5年以上、もしくは生活援助業務を5年以上勤めた場合になります。

ちなみにケアマネージャーは公的資格であり国家資格ではないことがポイントです。

受験要件となる国家資格にはいくつかありますが、介護職で働くなら介護福祉士を取得してから5年間従事するというのが一般的な流れとなるでしょう。

ケアマネージャーは簡単に言うと利用者に沿ったケアプランを作成し、介護サービスを提供する土台を作ってあげる仕事です。

そのため、利用者(家族)と施設をつなぐ調整役としての顔も持っており家族の方と関わる機会が増えるのも特徴的でしょう。

メリットとしては介護福祉士よりも上位の資格であり、更に資格手当が上乗せされることと業務内容の面からシフト制の勤務でなくなるということです。

デスクワーク中心の業務となるため、夜勤や早番などの勤務がなくなるので体力的な負担が軽減できるのが特徴でしょう。

ケアマネージャーへ転職するには?おすすめ転職サイト・転職エージェント

認定介護福祉士

認定介護福祉士とは介護と医療や地域包括ケアの連携を強化するために新しく制定された、介護福祉士の上位資格となります。

撮り方としては介護福祉士として5年間従事したのちに、指定の講習を600時間受ける必要があります。

2015年から制定された資格であり、取得要件の高さから現在でも100名ほどしか登録されていません。

介護福祉士のリーダー的存在であり、今後もますます需要が高くなる業界であることから注目されている資格と言ってもいいでしょう。

今後はこの資格を取得していれば、キャリアップや給与のアップにつながる可能性も大きく出てきます。

資格所得支援に強い介護職転職サイト

介護資格を取得するうえで、さまざまなサポートや費用負担をしてくれる転職サイトを紹介します。

かいご畑

かいご畑

かいご畑は関東首都圏を中心に派遣事業を主としている転職サイトです。

その他にも正社員やアルバイトなどの求人もありますが、最大の特徴としてはかいご畑で派遣社員として従事することで介護関連の資格を無料で受講できるということです。

そのため、働きながら初任者研修や実務者研修でトータル数十万円かかる費用を浮かすことができるのが強みでしょう。

かいご畑詳細ページ

介護求人ナビ

介護求人ナビ

介護求人ナビの最大の特徴は求人情報が全国に対応しており、その数も日本最大級という所です。

そのため、サイト独自で資格取得をサポートする機能は他のサイトと比べて少ない印象を受けますが、求人の多さから「資格取得支援制度」を設けている施設を多く見つけることができます。

介護福祉士の資格取得には実務経験が3年以上必要なので、このサイトを通して優良施設をみつけることで何度も転職することなく実務経験を満たせる可能性が高くなります。

(何度も転職をすると、受験の際にそれぞれの施設から実務経験証明書をもらう手続きが発生するため非常に手間となります)

介護求人ナビ詳細ページ

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今より収入を増やしたい介護職の方は資格を取得しよう

介護関連の資格はなんといっても取得の際に「学歴不要」であることが最大の強みでしょう。

介護業界はますます需要が拡大していくなか、講習の費用をサポートする制度も充実しています。

ケアマネージャーや介護福祉士の勉強難易度も決して高いものではありません。

この機会にぜひ、介護関連の資格を目指してみたらいかがでしょうか?

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