「看護師で転職したいけど、求人の探し方がわからない」
「転職先を選ぶときに失敗したくないな」
あなたはこのような悩みを抱えていませんか。
「転職してみると職場環境がひどかった」というケースは避けたいですよね。
そこで今回は、転職で失敗したくないあなたのために、看護師求人の探し方を紹介します。
この記事を読めば看護師求人の探し方がわかり、納得のいく転職活動ができますよ。
看護師転職で失敗したくないあなたは、ぜひ読んでみてください。
目次
看護協会で求人を探す方法
早速、失敗しない転職活動方法を紹介していきます。
失敗しない転職活動方法の1つ目が、看護協会を利用する方法です。
看護協会とは、看護師の資格を持つ個人が自主的に加入し運用する、日本最大の看護職能団体を指します。
看護協会の特徴は、eナースセンターという無料職業紹介事業を行っている点です。
全国47都道府県のナースセンターで無料職業紹介を行っているのですが、その機能をインターネット上で使えるようにしたものがeナースセンターです。
次に、看護協会を利用するメリットを紹介します。
看護協会を利用するメリット
看護師協会を利用するメリットは、大きく3つあります。
- eナースセンターを使えば、ナースセンターに直接足を運ばなくても求人を探せる
- 格安で行われている研修に参加できる
- 訴えられた時に味方してくれる
他の転職サイトと同じく、インターネット上で求人を探せるのはありがたいですね。
さらに、eナースセンターは復職支援をメインとした研修を頻繁に行っています。
eナースセンターの研修は、一般的な復職支援研修の2分の1〜4分の1程度の価格で受けられるのが特徴です。
無料で行われている復職研修もありますので、「ブランクが空いてしまった」という人はeナースセンターの研修をチェックしてみましょう。
また、看護協会に入ると何らかの不都合で訴えられた時に、看護協会が守ってくれます。
2007年6月に看護師の爪切り事件が取り上げられましたが、この時、看護協会は犯罪を疑われた看護師を支援しました。
看護協会の全面支援により、この看護師は冤罪を免れたのです。
このように、看護協会は看護師の人権を守ってくれる機関でもあります。
次に、看護協会を利用するデメリットを紹介しますね。
看護協会を利用するデメリット
看護師協会を利用するデメリットは、次の2つです。
- 登録から応募までに時間がかかる
- サポートが少ない
eナースセンターに登録する際は、多くの情報を入力する必要があります。
入力項目の中に「プロフィール」「求職者情報」という項目があるのですが、この2つを入力するのがかなり大変です。
看護師によっては、この情報入力で挫折してしまう人もいます。
また、eナースセンターは「情報の更新速度が遅い」という声もあり、求人に応募したら既に募集が終了していた事例もあるようです。
インターネットで求人を探せるのがメリットだと説明しましたが、対応が遅いと「直接ナースセンターに足を運んだほうが早いな」と思ってしまいますね。
また、eナースセンターは転職エージェントほどサポートが手厚くないのもデメリットです。
転職エージェントを利用すれば、コンサルタントが面接対策や履歴書添削など付きっきりでサポートしてくれます。
一方で、eナースセンターは面接日の設定はしてくれますが、あなたに合った求人を探してくれるサービスは行っていません。
「転職活動の対策は全て自分でやる」という意気込みがないと、転職活動がしんどくなってしまう可能性があります。
ハローワークで求人を探す方法
失敗しない転職活動方法の2つ目が、ハローワークを利用する方法です。
ハローワークとは公共職業安定所とも呼ばれており、国が国民に安定した雇用機会を確保することを目的として設置されています。
ハローワークの特徴は、看護師のお仕事以外にも約400種類の職業を扱っている点です。
ナースセンターと同様、ハローワークも「ハローワークインターネットサービス」というインターネットで求人検索できる機能を取り入れています。
次に、ハローワークを利用するメリットを紹介します。
ハローワークのメリット
ハローワークを利用するメリットは、次の3つです。
- 全国に窓口があるので利用しやすい
- 費用負担が発生しないので採用されやすい
- マイペースに転職活動しやすい
ハローワークは全国47都道府県に設置されており、全部で550以上設置されています。
数が多いので、「遠いからハローワークに行けない」という心配もありません。
さらに、病院に費用負担が発生しないことで採用されやすいのもメリットの1つです
あなたが転職エージェントを利用し採用されると、病院はあなたの年収の20~30%を転職エージェントに支払います。
一方で、あなたがハローワーク経由で応募し採用されたら、病院はハローワークにお金を支払う必要はありません。
転職エージェントとハローワークを通し同じぐらいのスキルを持った看護師2人から応募が来たら…どちらを雇うかは明白ですよね。
また、マイペースに転職活動を進めていきたい人にもハローワークはおすすめです。
転職エージェントを利用すると、コンサルタントに転職を急かされてしまうケースがあります。
なぜなら、コンサルタントは会社から「今月は10人紹介してくれ」とノルマを与えられており、ノルマを必死に守ろうとするからです。
ハローワークは自分から興味のある求人を伝えて病院と繋いで貰うスタイルなので、あなたのペースで転職活動ができますよ。
次に、ハローワークを利用するデメリットを紹介します。
ハローワークのデメリット
ハローワークを利用するデメリットは、次の3つです。
- 自分で動かないといけない
- サイトが使いづらい
- 非公開求人を取り扱っていない
転職エージェントを利用すれば、コンサルタントがあなたにぴったりの求人を探してくれたり、面接の日程調整をしてくれたりします。
一方で、ハローワークは待っているだけでは何も助けてくれません。
「この希望が叶う求人はありますか?」「面接の日程調整をお願いできますか?」と、あなたから積極的に働きかける必要があります。
また、ハローワークインターネットサービスのサイトは少し使いづらいです。
「どこから検索したらいいの?」と迷ってしまうレイアウトになっていますし、求人に画像が添付されていないので病院の雰囲気を掴めません。
実際にハローワークインターネットサービスを使ってみて「使いづらいな」と感じたら、他の選択肢を検討してください。
非公開求人を取り扱っていない点もデメリットと言えます。
非公開求人とは、病院側の都合により一般公開されていない求人のことです。
非公開求人を通して転職できると好待遇で働ける可能性が高く、看護師の間で人気の求人となっています。
転職エージェントに登録するとこの非公開求人を紹介して貰えるケースが多いのですが、ハローワークでは紹介してもらえません。
「非公開求人を受け取りたい」という人は、ハローワークや看護協会以外の選択肢を検討する必要があります。
ハローワークの詳しい解説は、こちらの記事も参考にしてみてください。
知人からの紹介で求人を探す方法
失敗しない転職活動方法の3つ目が、友人からの紹介です。
友人から紹介をもらうには、日頃から職場の看護師や知人・友人の看護師と信頼関係を築いておく必要があります。
職場の看護師や知人・友人の看護師と信頼関係が築けていないと、「この人に仕事を紹介しよう」と思ってもらえません。
なぜなら、紹介した看護師が転職先の病院で何かをやらかしたら、自分の人間性までも疑われてしまうからです。
「友人から紹介を受けたいな」と思っている人は、「この人なら仕事を紹介できる」と周りから信頼されるよう、職場での行動を見直してみましょう。
次に、知人から紹介してもらうメリットを説明します。
知人から紹介してもらうメリット
知人から転職先を紹介してもらうメリットは、次の3つです。
- 友達からの紹介なのですぐに馴染める
- 嘘偽りない情報を手に入れられる
- 求める条件に柔軟に対応してくれる
転職サイトなどを使って転職をすると、お互いのことを全く知らない状態からお仕事がスタートします。
一方で、友達からの紹介で仕事をスタートできれば、「〇〇さんの紹介で入ってこられたそうですね!よろしくお願いします」と声をかけてもらいやすいです。
また、知人に「どんな職場環境か」「休日数はどれくらい取れそうか」などの詳細な話を聞きやすいというメリットもあります。
転職サイトやハローワークを利用すると、「入職してみたら教えられていた条件と違った」ということがあるようです。
入職後にギャップを感じる原因は、利益が絡んでいる関係で転職エージェントに盛った話をされたり、ハローワークの窓口の人が看護師転職に精通していなかったりすることによると考えられます。
友人からの紹介であればリアルの体験談を聞けるので安心です。
他にも、友人から仕事を紹介してもらえれば「〇〇さんの紹介なら」と、あなたが求める条件をのんでくれやすくなります。
ただし、あなたの友人が転職先での評価が高いことが前提です。
知人から紹介してもらうデメリット
知人から転職先を紹介してもらうデメリットは、次の3つです。
- イメージと違った時に断りづらい
- 辞めづらい
- 業務にプレッシャーがかかる
友達から仕事を紹介してもらい、病院の見学に行ったとしましょう。
見学をしてあなたのイメージや希望と異なった時、「友達がせっかく紹介してくれた」という事実が邪魔をし、転職の話を断りづらくなってしまいます。
また、入職してから何らかの事情で「辞めたい」と思ったとしましょう。
この時も「友達に紹介してもらったのに裏切れない」という気持ちが邪魔をし、なかなか辞職に踏み切れなくなります。
その他人によっては、「紹介してもらった友達に迷惑はかけられない」と、日頃の業務でプレッシャーを感じてしまうのもデメリットです。
看護師転職サイト・エージェントで求人を探す
失敗しない転職活動方法の4つ目が、>転職サイト・エージェントを利用する方法です。
近年、看護師転職サイト・エージェントの数は増え続けており、看護師転職サイト・エージェントは何十とあります。
看護師転職事業に乗り出している東証一部上場企業も多く、看護師転職サイト・エージェントを上手く使えばスムーズに転職活動を進められると評判です。
転職サイト・エージェントを利用するメリット
転職サイト・エージェントを利用するメリットは、次の5つです。
- 自分に合った求人を探してくれる
- 非公開求人を受け取れる
- 病院の内情を教えてもらえる
- 面接が簡単になる
- お祝い金・友達紹介キャンペーンなどを利用できる
看護師転職サイト・エージェントを使えば、楽に転職活動を進められます。
自力で転職をしようと思うのであれば、気になる求人を1からリストアップしないといけませんよね。
看護師転職サイト・エージェントを使いコンサルタントに希望の条件を伝えれば、後はコンサルタントから連絡が来るのを待っているだけでOKです。
冒頭でも少し触れましたが、好待遇で働ける可能性が上がる非公開求人を受け取れるのも、看護師転職サイト・エージェントを利用するメリットと言えます。
また、看護師転職サイト・エージェントを上手く利用すれば、病院の内情が知れるのも大きなメリットです。
コンサルタントは日々病院に顔を出したり連携を取ったりしているので、病院の内情に詳しいと考えられます。
さらに、看護師転職サイト・エージェントを利用すると、面接の際にコンサルタントが同席してくれるのです。
質問の回答に困った時コンサルタントが助け船を出してくれたりもするので、ガチガチにならずに面接を受けられます。
その他、看護師転職サイト・エージェントでは特別なイベントを行っているケースが多いです。
例えば、看護師転職サイト・エージェントによっては転職に成功すると3万円の祝い金をくれたり、友達を紹介すると1万円分のAmazonギフト券をくれたりします。
転職サイト・エージェントを利用するデメリット
看護師転職サイト・エージェントを利用するデメリットは、次の3つです。
- 担当者が合わない場合がある
- 転職を急かされる可能性がある
- 希望と異なる求人を勧められることがある
まず、コンサルタントも人間なので、あなたに合うかどうかは実際に話してみないとわかりません。
もちろん、親身になって相談に乗ってくれるコンサルタントが大半なので、警戒しすぎる必要はないです。
また、コンサルタントのお仕事はできるだけ多くの看護師さんに転職してもらうことなので、転職を急かされる可能性があります。
自分の利益だけしか考えていないコンサルタントに転職を急かされた際は、「担当者を変えてほしいです」と電話を一本入れると解決できますよ。
「できるだけ多く転職してもらいたい」と思うあまり、転職希望者の希望と異なる求人を勧めてくるコンサルタントもいます。
「私の提示している条件とかけ離れた求人ばかり紹介してくるな」と感じた時点で、他の転職サイト・エージェントに切り替えましょう。
看護師におすすめの転職サービスは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
看護師が求人を選ぶポイントは?
看護師が求人を選ぶ際に意識しておくべきポイントは、次の4つです。
- 年代ごと看護師の平均年収を把握しておく
- 福利厚生や各種手当も重要
- 前見学で病院の内情を把握しておく
- ネットで口コミや評判を調べておく
それでは、看護師が求人を選ぶ際のポイントを1つずつ紹介します。
年代ごとに看護師の平均年収を把握しておく
看護師が求人を選ぶ際のポイント1つ目が、年代ごとに看護師の平均年収を把握しておくことです。
平均年収を把握しておかないと、安い賃金で働いていることに気づかない可能性があります。
ただし、日勤のみの契約で転職されようとしている方は、夜勤有りの契約で転職する方よりも年収は低くなるのは当然です。
平均年収を調べるときは、自分と同じ年代かつ同じ条件で働いている看護師の平均年収を参考にしてくださいね。
給与が低くても夜勤なしはおすすめ
ちなみに、「夜勤がしんどいな」と思っている方がいれば、給与が低くても夜勤なしの求人を選ぶのがおすすめです。
夜勤を続け体調を崩して働けなくなったり、子育てや介護ができなくなったりすると、もっとしんどい思いをすることになります。
夜勤なしの求人でおすすめなのが、美容クリニックのお仕事です。
美容クリニックは自由診療を中心としたクリニックなので、業績が高くなるメリットがあります。
また、ベース給も他の日勤の看護職に比べて高いです。
夜勤なしで良い転職先を調べている方は、美容クリニックへの転職も検討してみてください。
福利厚生や各種手当も重要
看護師が求人を選ぶ際のポイント2つ目が、福利厚生や各種手当を把握しておくことです。
転職をするときはついつい年収に気を取られがちですが、福利厚生や各種手当もしっかりと確認しておきましょう。
福利厚生や各種手当の有無によっては、受け取れる額に数万~数十万円の差が出てきます。
配偶者や子供がいる方なら家族手当が出たり、住宅手当が出たりする病院もあるので要チェックです。
事前見学で病院の内情を把握しておく
看護師が求人を選ぶ際のポイント3つ目が、事前見学で病院の内情を把握しておくことです。
事前見学で病院の内情を把握しておかないと、転職してから「思っていた職場環境と違った」という悲惨な目にあってしまいます。
看護師転職サイト・エージェントを利用すれば、コンサルタントに事前見学を申し出ることで病院に相談してくれるので安心です。
自力での転職を考えている方も病院にアポを取り、かならず面接の前に事前見学に行くようにしましょう。
病院から事前見学を断られた場合は、プライベートの時間を削ってでも病院に足を運ぶべきです。
ネットで口コミや評判を調べておく
看護師が求人を選ぶ際のポイント4つ目が、ネットで口コミや評判を調べておくことです。
ネットに掲載されている口コミや評判は信憑性が疑わしいのもありますが、参考にはなります。
「病院名 評判」「病院名 口コミ」と調べれば、あなたの気になっている病院の評価を知ることができるでしょう。
ネットの情報だけでなく、事前見学をしたりコンサルタントから内部の事情を聞いたりして、詳細な情報を集めるようにしてくださいね。