新卒1年目のころは、新しい環境に慣れるのに必死でしたが、2年目は仕事にも少し慣れて、余裕が出てくる頃ではないでしょうか。
周りが見えてくると、「上司からのあたりがきつい」「夜勤続きで体を壊してしまった・・」など「こんなはずではなかった!!」という方もいらっしゃると思います。
就職したらとりあえず3年と言われていますが、看護師は資格という武器があり、2年目でも転職先は見つかります。
ここでは2年目で転職することのメリット・デメリットと転職を成功させるために必要なことをご紹介していきます。
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目次
看護師2年目の転職によくある原因
転職を考える看護師には、共通する原因がいくつか存在します。
ここでは、看護師が2年目で転職を決断する一部の理由を紹介します。
原因を理解することで、自分自身が転職を検討すべき状況か、改めて確認できますね。
業務量が多くて仕事が忙しい
看護師の業務は多岐にわたり、体力的にも精神的にも厳しい仕事です。
過剰な業務量により、疲労が溜まってしまい、日常生活に影響が出る場合もあります。
仕事とプライベートのバランスを保つことが難しくなったと感じたら、転職を検討するきっかけになるでしょう。
職場の人間関係に馴染めない
人間関係のトラブルは、職場でのストレスの大きな要因となります。
看護師はチームで働く職業のため、職場の人間関係が良好でないと仕事の効率や質にも影響します。
馴染めない職場環境にいると感じた場合、転職を考える看護士もいるでしょう。
夜勤が負担に感じる
夜勤は看護師の業務に欠かせないものですが、その頻度や負担は人によって大きく異なります。
体調管理やライフスタイルと合わない場合、夜勤が原因で転職を決断することもあります。
自身の体調や心身の健康を第一に考えた、無理のない職場選びが求められます。
看護師の転職は2年目でも成功しやすい
ここからは看護師2年目でも転職しやすい理由をまとめました。
看護師が2年目で転職を考えるのは、無謀ではありません。
需要が高い看護師は、比較的転職しやすい傾向です。
なぜ早すぎるとは言えないのか、その理由も詳しく説明します。
看護師は転職市場で需要が高い
看護師という職業は、転職市場で高い需要があります。
看護師は病院やクリニック、介護施設など医療現場で必要不可欠な存在です。
医療の質を保つためには看護師のスキルや経験が欠かせません。
2年という経験があれば、新卒と比べて一定の実績や信頼があると評価されやすいでしょう。
そのため、転職市場での需要は高く、転職を考えるタイミングとしては2年目は早くはないと言えるのです。
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看護師不足は全国的な問題だから
看護師不足は全国的な問題となっています。
高齢化社会の進行に伴い、医療現場の負担は増大が見られますね。
しかし、その需要に見合った人材供給が追いついていないのが現状です。
そのため、看護師の転職活動は市場にとっては好ましい現象が起きています。
そういった理由から、2年目の転職が早すぎるとは言えないのです。
経験を活かして新たな場所で活躍することは、若手看護師ならではの特権でしょう。
看護師2年目は、医療業界全体にとっても価値がある人材と言えます。
2年半までは第二新卒になるので有利
2年目での転職は、第二新卒として扱われることがあります。
一定の実務経験を持ち、ポテンシャルが期待できることが有利に働くでしょう。
新たな環境に適応する能力があると評価される傾向にあります。
第二新卒は、新たな視点や活気をもたらす人材としても、多くの医療機関から歓迎されやすいです。
2年目の看護師が転職を考えることは、自身のキャリアパスを考える上で有利でしょう。
看護師が2年目で転職するメリット
2年目に転職するメリットは以下の通りです。
- 1から教える必要はない
- 新たな環境にも対応できる
1から教える必要はない
看護師2年目は厳しい研修や使用期間を乗り越えていますので、新卒のように1から手取り足取り教える必要がありません。
さらに、看護師としてまだまだ新しいことを吸収できるのが2年目です。
まだまだ成長する可能性を秘めています。
また、新卒1年目でやめた場合は新卒2年扱いになりますが、看護師2年目で、転職した場合は中途採用扱いになります。
新たな環境にも対応できる
看護師2年目は看護師3年目に比べて経験は浅いですが、そのかわり新しい職場に柔軟に対応できます。
そのため、前の職場で長く働いている人よりも、2年目の方が転職先になじみやすいというメリットがあります。
看護師が2年目で転職するデメリット
- 忍耐力がない人なのかと思われる
- 経験不足だと思われる
- 応募すらできない場合もある
忍耐力がない人なのかと思われる
2年目で退職していることで、採用担当者には「またすぐに辞めてしまうのでは・・」と思われる可能性があります。
そのため、3年目以降の人と比べると難易度は上がるでしょう。
面接では必ず聞かれる項目になりますので、担当者が安心できるような理由を用意し、アピールしましょう。
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経験不足だと思われる
看護師2年目は1年目より経験はあるといっても、やはり3年目以降の人とは経験もスキルも劣る場合がほとんどです。
即戦力を必要としている病院の場合、経歴2年目は経験不足とみなされてしまうことがあります。
少人数で仕事をしているところはまだ新人を育てる余裕がないため、経験が少ない2年目は採用されにくいでしょう。
応募すらできない可能性がある
例えば「臨床経験3年以上」と条件の記載がある場合は応募すらできないのが、2年目のデメリットです。
本当に行きたい場合病院に、実務経験3年以上と書かれている場合は応募することすらできません。
やはり、3年以上働いた人に比べると選択肢は狭くなるでしょう。
看護師2年目に転職をおすすめする状況
どんなに働きやすい環境でも、それが全ての看護師にとってベストな環境とは限りません。
それぞれの看護師が抱える問題や望むキャリアパスによって、転職がおすすめされる場合があります。
以下に、看護師2年目でもなるべく早い転職をおすすめする職場の特徴を紹介します。
看護師を辞めたい理由で多いものは?辞めるべき職場の見分け方も紹介
心身に不調が出ている
看護師の仕事は、身体的、精神的な負担が大きい職業の一つです。
シフト制による生活リズムの乱れ、患者やその家族とのコミュニケーションなど、ストレスが溜まりやすい環境にいます。
心身に不調を感じることがあれば、自分の健康を第一に考えましょう。
決定的な不調が出る前に、転職を視野に入れてください。
ハラスメントがはびこっている職場
職場ではパワハラやセクハラ、マタハラなど、ハラスメントの危険性が存在します。
これらは看護師の職場でも残念ながらゼロではありません。
職場でハラスメントが蔓延していて、それがストレス源となっている場合は要注意です。
早急に転職を考えることをおすすめします。
職場環境の改善が見られない場合
職場の問題が改善されない場合は、上層部の対応が良くない証拠です。
具体的な問題が解決されない場合は、問題解決の意識が低い職場と考えましょう。
問題がある職場では、自身のスキルアップやキャリアアップが難しいのではないでしょうか。
そのため、改善が見られない職場からは早期の転職をおすすめします。
看護師2年目の転職でおすすめの医療機関
2年目の転職では、自身の経験とキャリア目標を考えて職場を選びましょう。
以下では、2年目の看護師が転職を考える際におすすめの医療機関を紹介します。
病院外来
ライフワークを重視する2年目の看護師には、病院の外来がおすすめです。
病院の外来は夜勤がない場合が多く、生活リズムを整えやすいのが特徴です。
診療科目が限られているため、専門性を深めることも可能でしょう。
インシデントが少ない外来対応などは、プレッシャーを感じずに働きやすい環境が期待できます。
慢性期や療養病棟
慢性期医療や療養病棟は、看護師としてのスキルを深める上でおすすめできます。
アクティブな医療行為よりも、患者さんの日常生活の支援を主に行う仕事が多いです。
コミュニケーションスキルや対人スキルを磨くことも可能でしょう。
患者さんと長期的に関わることができて、看護師としてのやりがいを感じられる職場です。
専門的な大規模病院
専門的な大規模病院は、専門知識や技術を磨きたい看護師におすすめです。
幅広い症例に接する機会があり、学びの場としては非常に豊かです。
ただし、勤務体制に柔軟性は少なく、業務内容が幅広いことを覚悟してください。
自身の体力やメンタルの状態を考慮しながら、転職先を選びましょう。
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違う地区の病院
大学や専門学校を卒業後、大学病院や総合病院へ勤務している人もいることでしょう。
大学病院や総合病院は規模が大きく、地域に根差していることも多いため、病院所属の看護師が転職を検討する際は、違う地区の病院を転職先に選ぶようにしましょう。
特に総合病院であれば、研修制度も資格取得制度も充実していることが多いので、まだまだ学んでスキルを磨いていきたい方は、転職先の選択肢に入れておくことをおすすめします。
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地域の小規模なクリニック
みなさんの家の近くにも「〇〇医院」や「〇〇クリニック」などの小規模な診療施設があるはずです。
こういった小規模なクリニックは、2年目の看護師の転職先として非常にオススメです。
スタッフの人数も少なく、スタッフ同士の仲がいいことも多いです。
また冬のインフルエンザなどの感染症が流行る時期でなければ、残業時間も比較的少ないようです。
入院施設のないところであれば、夜勤もありませんので夜が苦手で夜勤を避けたい…という方でも、安心して働くことができます。
しかし夜勤が無いと「夜勤手当」をもらうことができませんから、収入が減る可能性があることは頭に入れておきましょう。
看護師の転職を2年目で成功させる方法
看護師が2年目で転職を成功させるための具体的な方法をいくつか紹介します。
- スケジュールを徹底的に考える
- 転職先に求めるものに優先順位をつける
- お金を貯めて経済的な余裕をもつ
- 次の仕事が決まるまでやめない
- 志望動機を丁寧に作る
- 転職先の情報収集を怠らない
- ネットワークを活用する
- 専門の転職エージェントを利用する
スケジュールを徹底的に考える
看護師が転職に成功するためには、新しい仕事を始めるまでのスケジュールを考えましょう。
転職先で勤務を開始したい時期から逆算して考えてください。
看護師は人命を預かる忙しい仕事がほとんどです。
そのため、転職活動の時間を作ることは一筋縄ではいきません。
スケジュールをしっかりと立て、転職活動に必要な時間を確保することが重要です。
具体的な日程を考えて、それに従って行動しましょう。
仕事と転職活動を両立させ、より有意義な転職活動が進められるでしょう。
転職先に求めるものに優先順位をつける
転職では新しい職場に何を求めるか、それを明確にすることが大切です。
看護師によって、仕事で求めるものは違います。
- 給与
- 勤務時間
- 休日
- 福利厚生
- 教育研修制度
- 職場の雰囲気 など
以上の中から自分が一番大切にしたい条件を決めてください。
それを基準に転職先を探すことが重要です。
優先順位を明確にすることで、自分にとって最適な転職先を効率的に見つけられるでしょう。
お金を貯めて経済的な余裕をもつ
転職先したあとの生活費、転職活動費用、新たな生活環境への移行費用などを考えましょう。
それなりの資金が必要になりますよね。
転職活動中は精神的なストレスもあるため、経済的な余裕があると心にも余裕が生まれます。
早いうちから一定の貯金を始め、経済的に安定させてください。
転職の注意点24選!失敗しないためのチェックポイントを徹底解説
次の仕事が決まるまでやめない
次の仕事が決まるまで現職を辞めないことが大切です。
転職活動は、思っている以上に時間がかかるものと考えましょう。
経済的な安定を保つことは、自身の精神的な安定にもつながります。
また、次の仕事が決まるまでのプレッシャーを減らすことも可能です。
志望動機を丁寧に作る
転職活動の一つの大きな要素は、志望動機です。
- 転職先を選ぶ理由
- その職場で何を達成したいのか
- 転職後どのように成長したいのか
以上は特に具体的に考えてください。
うまくPRできれば、面接官にあなたの意欲を伝えられます。
志望動機はあなたの人格や価値観を映し出すものと考えてください。
自分の思いを伝えることで、より良い結果を得られるでしょう。
転職先の情報収集を怠らない
転職先を選ぶ際には、情報収集が大切です。
- 組織文化
- 雇用状況
- 福利厚生
- 業績 など
以上について、詳細な情報を収集しましょう。
自分がその会社で働くイメージを持つことができます。
情報収集は面接の際にも役立ちます。
転職先への理解を面接官に示すことで、あなたの意欲や熱意を伝えられます。
情報収集は、最終的に転職先を選ぶ際の重要な判断材料となるでしょう。
看護師のネットワークを活用する
過去に転職経験がある人や、違う病院やクリニックで働いている看護師の力を借りましょう。
経験者の知識は、転職活動でとても参考になります。
実際に聞いたアドバイスは、インターネットや書籍などでは得られない実践的なものが多いです。
加えて、信頼できる人の紹介によって、医療機関から面接してもらえることも期待できますね。
転職活動においてネットワークは重要な資源となります。
人脈は積極的に活用してみてください。
専門の転職エージェントを利用する
看護師専門の転職エージェントを利用することも一つの手段です。
エージェントは看護や医療業界の転職市場に詳しく、適切なアドバイスが受けられます。
転職サポートのプロの力を借りて、新しい仕事を見つけてください。
エージェントによっては、職場の環境や人間関係を共有してもらえることもあります。
自分が何に悩んでいるのか相談し、解決できる職場を選ぶのを手伝ってもらいましょう。
看護師の転職におすすめのエージェント
転職サイトを利用するなら、一般の求人サイトよりも募集が多いため、看護師専用の転職サイトを利用しましょう。
転職で悩んだ時の相談相手にもなってくれますし、非公開求人も見ることができます。
さらには、病院の内部情報を教えてくれるため、職場の雰囲気や労働環境などを知ることができます。
人間関係や労働環境で悩んで転職を決めた方は、求人票に載ってない詳しい労働状況を知ることができますので、安心ですね。
見事、合格してからも、お給料の干渉や提出する書類の準備を代わりに行ってくれます。
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看護師2年目が面接で注意するポイント
ここでは、看護師の転職を2年目で成功させる面接のポイントをお伝えします。
転職活動のうち、面接の機会は自分自身を売り込む絶好の機会です。
担当者にいい印象を与えるためにも、これからのキャリアについて再確認してください。
転職活動でやる気が出ないよくある理由とモチベアップの対策を徹底解説
長いキャリアを考えていることを伝える
転職先は、あなたがどれだけ長期間勤務してくれるか、見極めるために面接を行います。
面接官に対し、以下の意欲を見せることが重要です。
- 転職後は長いキャリアを考えていること
- 自身のキャリアの成長と実現を考えた転職であること
- 長く働くことにより、医療チームの一員として活躍したいこと
将来の長期的なビジョンを伝えることで、採用側も良い印象を受けるでしょう。
いまの職場の不満や不平は伝えない
面接官に前職の不満や苦労を話すことは避けましょう。
否定的な表現はあなた自身にもネガティブな印象を与えます。
問題は存在しても、それを乗り越えるためにどのような行動をとったのか伝えてください。
問題解決がどのように自己成長に繋がったのか、強調することが求められます。
転職理由はポジティブなものを用意する
転職の理由は、あくまでポジティブなものにしましょう。
「スキルアップしたい」「新しい挑戦をしたい」などがおすすめです。
自身の成長や可能性を追求する姿勢を見せると好印象になります。
さらに、具体的な目標やビジョンも伝えましょう。
面接官にあなたの意欲を証明してください。
第二新卒の転職理由を例文付きで解説!面接官の心に刺さる伝え方とは
看護士の転職は2年目でも成功しやすい
看護師の2年目は1年目の頃とは物の見方がかわり、自分自身のこと、仕事について、職場について・・など、いろいろ見えてくる頃なのではないかと思います。
そんな2年目は「なぜ転職したいと思ったのか」「これからどういう職場でどのように働いていきたいのか」を見つめ直す絶好の機会ではないでしょうか。
2年目で転職することは一般の企業よりは多いですし、職場も見つかりやすいでしょう。
しかし、メリットもデメリットもあるためしっかりとした準備が大切です。
まずは、自分自身で転職する理由と将来の見通しを立てることで成功に近づきます!