インターネットでたまに目にするこの質問あなたはどう思いますか?
頭の良し悪しで仕事について意見をするのはすごく失礼な気がしてしまいますが、実際のところどうなのか気になるのもまた事実!
これから進学を控えている子供さんや親御さんにとって、将来の職業を決めるための一つの指標になればいいなと思いお話しさせていただきたいと思います!
目次
看護師は頭の良し悪しは関係ない!
結論から申し上げますが看護師という仕事は、頭の良し悪しで決まるわけではないと私は思っております。
もちろん専門の教育機関に入り、受験資格をもらい、国家試験に合格して初めてもらえる資格なので、全く勉強をしない人にはなれません。
実技もありますので、頭の良さだけでカバーできるわけでもありません。
それではどうして看護師と頭の良し悪しが関連すると思われるのでしょう?
看護師が頭が良いと思われる理由
これは多分看護師という資格が国家資格だからでしょう。
国家資格…確かになんか頭が良さそうな響きですよね!
そして病院で命を預かる仕事をすると考えるとさらに頭が良くないとなれない気がしてきます。
私も看護師になる前はすごく頭の良い人の集団なんだと思っていました。
そして実習中に間近で仕事を見させていただき改めてその凄さを感じました。
患者さんの様子を見て状況を判断し、些細な状態変化も見逃さず、異常があれば素早く医師に報告し指示をもらい対応する。
文章だけでもすごいと感じますが、当時これを間近で見た時に「ああ、私は看護師にはなれない」と思ってしまいました。
そのくらい衝撃的でかっこよかったです。
ですが、結果的に看護師になれました。それはなぜか?
「なれない」と思った後に「それでもなるんだ!」という気持ちを持って勉強も実習も実技も必死になって取り組んだからです。
必死になって勉強し、必死になって実習をこなし、何回も何回も必死に実技の練習をすれば、看護師になれるのだと思います。
そこに頭の良し悪しは関係ありません。「看護師になりたい」という強い気持ちさえあればいいと私は思います。
なぜ頭が悪くてもなれると思われるのか?
実際に頭が良くなくても努力して看護師になった人が身近にいるからというのもあると思います。
実際、私もそうでしたし、筆記の成績が悪い人が注射の腕がものすごく良かったりすることもあります。
いくら頭が良くても実技が全くできなければ意味がありませんから。
ではなぜ頭が悪くても看護師になれると思われるのでしょう?
それは看護師が世間知らずの人が割と多いからだと私は思います!
看護師が世間知らず?と思われる方もいると思いますが、それはある意味仕方がないことでもあります。
看護師という職業は専門学校や大学、専門教育施設などを卒業し病院やクリニックなどで働くことが多く、狭い組織の中で他職種と関わることはあれど、院外での仕事はほとんどなく自分が勤めている病院などしか職場というものを知らないのです。
他の病院の人に挨拶に行ったり、メールでやりとりをしたりなどほとんどありません。
また、看護学生は実習の多さやカリキュラムの都合上、バイトなどをすることがほとんど出来ないことが多いです。
特に高校からの五年一貫校だと学校側が、バイトを禁止していることも少なくはないのです。
特に実習中なんてバイトの暇なんてこれっぽっちもありません!
病院へ入職した後も病院内でのヒエラルキーは医師の次くらいと高めなので、意見も通りやすく自然と強気になってしまったり、自分が偉いと勘違いしてしまう方が多くなってしまうんです。
また、給料も悪くないので、わざわざ異業種に転職しようと思う人も少なく、ほとんどの人が病院の世界を出ないまま過ごすので、世間というものがわからず少しずつ離れていってしまうのだと私は思います。
そしていざ異業種への転職を考えたときに今までとのギャップに物凄く驚かされることになるのです。
実際私も転職活動をしてみて、自分の常識のなさや、社会人としてのマナーを知らないことに驚かされることは多くありました。
そしてもっと社会を見るべきだったとちょっとショックを受けてしまいました。
看護師に気の強い人が多い5つの理由!気が弱くてもやっていける?
どんな人が看護師に向いているのか
看護師は頭の良し悪しでは決まらないと、ここまではお話をさせていただきました。
しかしながら看護師も向き、不向きはあると私は思っています。
実際に看護師どうしで話していても「あの子は頭はいいけど看護師には向かないね」という言葉を耳にしたりもします。
それでは一体どんな人に看護師は向いているのでしょうか?
責任感がある人
看護師になるためになくてはならないもの…それは責任感です!
人の命を預かると言うことはそれなりの覚悟や責任が必要になってきます。
その責任を感じ、しっかりと業務できる人でなければ看護師として働くのはとても厳しいと思います。
看護師業務は確認の連続です。ひとりで確認するものもあればダブルチェックで確認するものもあります。
なぜそんなにも確認をする必要があるのか?ミスをすれば命に関わるからです。
そしてその責任全てが自分にあるからです。誰だってミスはします。大きいものから小さなものまでたくさんのミスがあります。
ですが看護師の仕事はミスはほとんど許されません。
だからこそ二人で確認したり声を出して確認するのです。
看護師の仕事はいい加減にはできません。責任を持って命を預かるお仕事だと私は思います。
スピード感のある人
看護師は業務が多いです。複数のことを同時にこなさないといけません。
特に現在は看護師も不足しており、普段は二人、三人でやっていることも一人でこなさないといけない場面も多く、スピードがかなり大切になります。
素早く、かつ正確に業務を行う必要があるため、あんまりのんびりしていると先輩から「遅い‼︎」と怒られる可能性もあります。
ちなみに私が一番初めに先輩看護師に怒られたのは、歩くスピードが遅すぎることでした。
看護師になりたい皆さん、早く歩く練習をしておくといいかも知れません。
体力のある人
看護師は肉体労働なので体力は必要です。
ベッドや車椅子から自分より身体の大きい男性を移乗させたりするわけですから、それなりの体力がないとやっていけません。
病院によってはスタッフはエレベーター禁止の病院もあったりするので、体力をつけておくのはとても大切です。
また、風邪などをひいてしまうと、ただでさえ足りない人数にさらに穴を開けてしまうことになりますし、夜勤などが入ってくるとより体調を崩しやすくなってしまうので身体も丈夫でなくてはいけません。
精神的にタフな人
看護師は激務なのはもちろん精神的にもかなり負担があります。
時に人を看取ることもあり、急変対応や患者さんの中にはクレームを言ってくる人もいます。
一生懸命やっているのに報われないと思うことも多々あります。
時には先輩看護師からきつい指導をされることもあるでしょう。
「看護師に向いてないんじゃないの?」と突き放されるように言われることだってあります。
そんな時でも笑顔でいられることが大切だなと私は思います。
辛いことがあってもうまく自分の中で切り替えて、笑顔で次の患者さんの看護をしなければなりません。
もちろん弱音を吐いてもいいと思います。泣いてもいいと思います。
怒ったっていいと思います。私自身、家に帰ってから何回も何回も泣きましたし、何回も何回も怒りました。
同期に愚痴を言ったことだってあります。
ですが、患者さんの前だけは必ず笑顔でいられるようにするのが大切です。それが仕事をする上でのマナーです。
向上心のある人
医療は日進月歩です。常に新しい知識を身につけなければなりません。
そのためにも日々勉強をしなければなりません。
なんてカッコつけて言いましたが私自身、看護師として働いているときに毎日家に帰ってから勉強していたか?と聞かれれば答えはノーです。
仕事おわりなんて疲れすぎてお風呂に入ったまま寝ていたこともあります。
看護師は激務なので帰ってから勉強は正直かなり厳しいです。
じゃあいつするのか?勤務中です。
勤務中にわからないことがあればすぐに先輩に聞くのです!
わからない薬があれば業務の合間を縫ってこっそり調べるのです!
知らない術式や検査があれば医師に聞くのです!
そうやって日々学んでいきその学んだ知識をいつの日か後輩ができたらドヤ顔で教えてあげればいいのです!
ですが、知らない間に自分の知識が古いものになっている可能性もあるので、常に新しい知識を入れておきましょう。
じゃないと後輩に「古い」と思われてしまいます。
看護師から異業種へジョブチェンジ!おすすめの転職先をご紹介!
看護師になりたいという気持ちが大切!
ここまで頭の良し悪しやどんな人が看護師に向いているのかについてお話しさせていただきましたが、なんだかんだ一番大切なのは看護師になりたいという気持ちだと私は思います。
責任感は看護を勉強しているうちに自然と身につくことも多いです。
仕事に慣れたら自然とスピードは上がってきます。体力は食事や運動に気を使い生活すれば自然と着くと思いますし、精神力は同期と支えあいながら頑張ることができればなんとかなることが多いです。
知識だって仕事をしていればどんどんと身についていくものです。
だとしたら何が一番大切になるのか?看護師になりたいという気持ちです!
看護師になりたいという気持ちをもち、そのために一生懸命努力をすれば看護師になる道は自然に開ていきます。
頭が悪くたって看護師に絶対になるという気持ちを持ち、努力をすればきっと看護師になることができます。
自分の夢を諦めず、頑張っていただけたらなと思います。