転職には面接が付きものですが、看護師の場合は他の職業よりも採用に当たって面接の要素はかなり重要なポイントとなります。
看護師の仕事はコミュニケーション力が求められます。
患者さんやご家族はもちろん、医師や同僚看護師、他部門の職員などとの連携が取れなければ、良いチーム医療はできません。
面接官は短い時間でもコミュニケーション力や人となりを見抜きます。
面接対策は面接当日前から始まっていますので、入念な準備をしておきましょう。
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目次
看護師が面接で聞かれる12の質問
看護師に関わらず、転職では面接は必然的で避けては通れません。
面接では聞かれる質問に対し、自身を適切に表現しましょう。
その上で、自分が看護師としてどのように役立つかを示すことが求められます。
以下に、看護師の面接でよく聞かれる質問と、答え方のヒントを紹介します。
自己PRをお願いします
自己PRはあなた自身をアピールするための大切な機会です。
ここでは、あなたの適性や、どのような経験やスキルを持っているのか具体的に伝えていきましょう。
看護師として重要となるコミュニケーション能力や病態理解力は必須です。
急変時の判断力も持っていることを、明確に伝えると良いでしょう。
また、自身がどのようにしてこれらの能力を身につけてきたのか考えてください。
それらを活かした経験なども具体的に伝えましょう。
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長所を教えてください
長所を尋ねる質問に対しては、具体的な例で回答しましょう。
例としては以下の通りです
私の長所は忍耐強さで、長時間のシフトでも一貫したケアを提供できることです。
この特性は、夜勤の際に特に役立ち、患者様からも信頼を得ることができました。
以上のように、具体的な例を挙げると良いでしょう。
自分の長所を伝える際には、それが看護師としてどのような価値に通じるのかを強調することが重要です。
当院を選んだ理由は何ですか？
転職先の医療機関に対する、理解度と意欲を見るための質問です。
事前に医療機関のホームページを見て、その理念や取り組み、患者層などを調べておきましょう。
そして、あなたの価値観やキャリアゴールとどのように合致しているのかを丁寧に説明してください。
転職動機と、深い関心を示せます。
当院で何をしたいですか？
面接官に、この職場で何を達成したいのか、またはどのように貢献したいのかを示しましょう。
あなたの短期的および長期的な目標を共有することが重要です。
それがどのように医療機関の目標や患者ケアの質に寄与するのかを説明ください。
自分が特に重視する領域や、独自のスキルや経験をどのように活用したいのか具体例を伝えましょう。
あなたの情熱とプロフェッショナルな力をPRできます。
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前の職場を退職した理由は
この質問には正直かつポジティブに答えることが重要です。
マイナスなコメントは避け、前の職場で得た経験や学んだことに焦点を当てましょう。
新しい職場でのキャリアゴールや求める環境などについて述べるのがベストです。
転職先で、前の職場ではできなかったことを達成できる理由を説明すると良いでしょう。
前向きな考えと、キャリアに対する真剣さを示すためには良い質問です。
看護師になった理由は
看護師になった動機は、あなたの個人的な価値観や情熱を反映する重要な要素です。
- 看護師になったきっかけ
- 看護師としての役割に対するあなたの考え
- 特定の経験（例えば、家族の看護を支えた経験など）
以上がキャリア選択にどのように影響したのか、伝えてください。
面接官にあなたの個人的な動機と情熱を示せます。
これまでの経験を教えてください
この質問では、あなたがどのような看護の経験を持っているのかわかりやすく伝えることが重要です。
その経験がどのようにあなたを形成し、現在の職場でどのように役立つかを説明しましょう。
あなたが直面した問題や挑戦、それをどのように克服したか、その結果何を学んだかなども盛り込めるとベストです。
具体的なエピソードを用いて、あなたの経験とスキルを強調しましょう。
仕事で大切にしていることを教えてください
この質問は、看護師としての価値観やプロとしての態度をチェックするものです。
患者のケアに対する尊重、チームワーク、倫理的な判断、継続的な学習など、具体的なことを伝えてください。
看護師として大切にしている、仕事の価値や原則を説明しましょう。
具体的な例を挙げて、どのように日常的に実践しているのかを説明できるとベストです。
夜勤や残業は可能ですか
看護師の職務は24時間体制で、夜勤や残業が必要な場合もあります。
自分がどんな勤務体系でも、柔軟に対応できることを明確に伝えましょう。
また、過去の経験から夜勤や残業がどのように看護業務に影響を与えるか、付け加えてもいいですね。
勤務体系にかかわる問題に対してどのように対処したか説明すると、さらに有利です。
インシデントの経験
医療現場では、インシデントは避けて通れません。
あなたが過去に直面したインシデントと、その際の対応について共有しましょう。
難しい状況をどのように管理し、それから何を学んだのかを示す重要な機会です。
具体的なエピソードを挙げて、どのような対応を行ったのか、どのような結果が得られたのかを説明しましょう。
結婚や子供についての予定
ライフプランについての質問があった場合には、可能な範囲で簡潔に答えることをおすすめします。
あなたが現在、または将来、家庭や子育てと仕事をどのように両立させるかについての考えを説明してください。
結婚や出産の予定があっても、仕事に影響しないことを伝えましょう。
ただし、個人的な状況に関する質問は、状況によってはふさわしくないとされる場合があります。
仕事で印象的だったこと
あなたが仕事で遭遇した状況や経験から何を学び、それがどのように影響したのか伝えましょう。
特に印象に残った患者との関わりや、解決した難題、または共同作業の経験など、具体的なエピソードを共有してください。
最後にあなたの視点や仕事への価値観に、どのような影響を与えたのか説明します。
看護師という経験から、学びを得ていることを面接官にPRできます。
看護師の面接前の準備について
看護師の面接で必要な準備を紹介します。
面接は、あなたが具体的にどのような能力と経験を持っているか、判断される場面です。
そのため、適切な準備は成功のカギとなります。
服装や身だしなみをチェックする
| 髪型 | ・ロングヘアの場合はひとつにまとめる ・縛れない長さの場合は顔にかからないようにする ・カラーリングは明る過ぎないようにする |
|---|---|
| 服装 | ・スーツは黒、紺、グレーが望ましい ・スカート丈は座った時に膝が見えるくらいの長さ ・インナーは薄い色か白のシャツ ・男性の場合、ネクタイは紺などのブルー系 |
| バッグ | ・A４サイズの書類が入る大きさがベスト ・シンプルなデザインの黒かダーク系の色 |
| 靴 | ・黒のローヒール |
| 手・爪 | ・短く切っておく ・ネイルは厳禁 ・手荒れがないようにお手入れしておく |
| メイク | ・ナチュラルメイク ・口紅は控えめにする |
| 香り | ・香水厳禁 ・喫煙者は煙草の臭いは要注意 |
バッグの中に予備のストッキングを入れておきましょう。
履いているストッキングが伝線した時に、買いに行く時間がないことも考えられます。
面接はあなたを全体的に評価する場です。
そこには、見た目に関する判断も含まれます。
清潔感のある服装と適切な身だしなみを心がけましょう。
身だしなみの清潔さは、看護師としては気をつけたいポイントです。
清潔感がある服装は、看護師として管理ができていることを印象づけられます。
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回答はポジティブなものを用意する
質問に対する答えは、ポジティブで建設的なものを用意しましょう。
面接中は、あなたの姿勢や言葉遣いが重要です。
特に、前向きで積極的な態度を示すことが求められます。
業界に対する不安や、今の職場に対する不満は、面接で伝えることは避けてください
質問の答えは自分で用意する
面接で答える回答は自分の言葉で用意しましょう。
インターネットやその他の情報を参考にしても、そのまま使用することは避けてください。
履歴書や職務経歴書など、応募書類についても同様です。
あらかじめ考えておくことで、具体的で洗練された回答ができます。
また、自身の考えや経験をより具体的に表現することも可能でしょう。
給料や休暇などの待遇について尋ねない
面接では、給与や休暇などの待遇について質問するのは避けるべきです。
給与や休暇についての質問は、内定が決まった時点で尋ねてください。
採用が決まっていないのに、待遇について質問することはNGです。
自分の利益のみに重点を置いているという印象になることもあるでしょう。
最初は、どのようにチームや患者に貢献できるか、仕事の内容に焦点を当てることが望ましいです。
看護師の面接はどんな流れ？
ここからは、一般的な看護師の面接の流れについて詳しく解説します。
看護師の面接は、看護能力、コミュニケーションスキル、忍耐力などを評価するための重要な場面です。
事前に準備をして、本番に備えてください。
1.受付後に入室を済ませる
面接の最初のステップは、受付から入室までです。
面接官に好印象を与えるために、笑顔で対応しましょう。
受付のスタッフに丁寧に挨拶し、待機してください。
面接官との最初の挨拶は自信を持ち、ポジティブな印象になるように努めましょう。
明るい態度だけでなく、きちんとした服装、髪形、そして清潔感があることが求められます。
ここで印象を良くできれば、面接が良い方向に進む可能性がアップします。
2.面接開始と自己紹介
面接が開始した後は、自己紹介が続きます。
あなたがどのような人物であるか、またなぜその職場で働きたいのか伝えてください。
自己紹介は面接の中でも特に重要なパートで、ここで自己PRをすることが可能です。
あなたが持っているスキルや経験を簡潔にまとめ、それがどのようにその職場に貢献できるのかを伝えましょう。
30代で転職する人が面接でアピールするべきポイント！NG志望動機・逆質問は？
3.志望動機を伝える
志望動機は、あなたがなぜその職場で働きたいのか簡潔に話してください。
どのように職場に貢献できると考えているのか、面接官に伝えることも重要です。
転職後は何を達成したいのか、具体的に伝えることが求められます。
自分の経験やスキル、価値観が、どのように転職先とマッチするのかを強調しましょう。
4.質問や逆質問
面接官からの質問に答えるときは、余計な情報は不要です。
聞かれたことに簡潔に答えましょう。
あらかじめ、予想される質問に対する答えを準備しておくとベストです。
その職場に対する深い関心と、探求心を持っていることを示す良い機会になるでしょう。
5.面接後に退室
面接が終わったら、礼儀正しく面接官にお礼を言ってから部屋を出ます。
面接後も、転職先から退出するまで適切な態度をとりましょう。
受付スタッフにも感謝を示し、最後まで礼儀正しく振る舞うことをおすすめします。
勤務時間中に時間を取ってもらったことに、感謝を示してください。
看護師が面接で注意したいマナー
ここでは、看護師の面接で注意したいマナーについて紹介します。
看護師の面接では、専門的なスキルや経験だけでなく、マナーや態度も評価されます。
どれも一般的なことですが、重要なポイントなので注意しましょう。
時間は厳守する
面接に遅れることは絶対に避けるべきです。
僕は、自分の時間管理能力が不足していることの裏付けになってしまいます。
面接の日は交通渋滞や遅延などを考慮して余裕をもって出発しましょう。
時間通りに面接場所に到着するように心がけてください。
面接時間の10分前には、会場に着くことが理想です。
背筋を伸ばして正しい姿勢にする
猫背だったり、姿勢が悪いとマイナスの印象になります。
背筋を伸ばし、頭を高い位置に保ちましょう。
自己肯定感が高いことや、能力に自信を持っていることを示せます。
姿勢が整っていると、話すときの呼吸を助け、声がしっかり出せますね。
面接会場では、自分の姿勢にも気をつけてください。
面接には何分前に着くのがベスト？早すぎると印象は悪くなるの？
面接中は常に笑顔を心がける
面接はストレスがかかる状況かもしれませんが、笑顔を保つことが重要です。
ポジティブな態度で、積極的でエネルギッシュな印象を与えましょう。
明るく回答するだけでも、プラスのイメージになります。
看護師は仕事柄、患者やその家族と良好な関係を築くことが求められるでしょう。
人間関係を円滑にするコミュニケーション能力を示すためにも、笑顔を心掛けましょう。
看護師の面接で見られるポイント
看護師の面接では、人間性も重要視されます。
専門的な知識や技術だけでなく、対人関係で問題を起こさないことも証明してください。
そのためには態度や、話し方の対策も重要です。
ここでは、看護師の面接で特に見られるポイントについて紹介します。
転職の注意点24選！失敗しないためのチェックポイントを徹底解説
表情や目線
表情は明るく保ち、話す時は相手と目線を合わせてください。
面接官はあなたの表情や目線を注意深く見ています。
ふとした時の表情は、内面的な状態や感情を反映します。
話す時に目を見つめることは、信頼性と誠実さを示すでしょう。
自分の感情を適切にコントロールできることを証明してください。
コミュニケーションスキルはあるか
面接では明確に答え、適切なトーンと言葉で話しましょう。
話している相手の要点を掴むことも、コミュニケーション能力を証明する良い方法です。
看護師は患者やその家族、医療スタッフとの日々のコミュニケーションが重要です。
面接官は、あなたが対人関係で問題を起こさない人材か確認します。
質問の意図をきちんと汲み取れるか
質問の答え方は、あなたが問題解決能力を持っているかどうかを示します。
質問の意図を理解し、適切に答えてください。
状況を理解し、対処する能力を持っていることをPRしましょう。
分からない質問をされても、黙り込むことは避けてください。
看護師の面接対策におすすめのエージェント
看護師の面接におすすめの転職エージェントを紹介します。
面接対策で迷ったら、プロの力を借りることが重要です。
医療施設ごとに対策が取れる転職エージェントは、活動の強い力になるでしょう。
看護師転職エージェントとの面談では何をする？どんな準備をしておけばいい？
看護roo！
看護roo！は看護師のための求人情報サイトです。
登録後はエージェントによる支援も受けられる、便利なサービスと言えるでしょう。
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レバウェル看護の強みは、人間関係や職場の雰囲気、残業の有無など、リアルな職場の声を共有してもらえる点です。
これにより、後悔のない転職活動を実現できるでしょう。
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自分にマッチする求人情報の紹介や、応募のテクニックなども教えてもらえるでしょう。
実績が豊富なサポートにより、より良い転職を実現できます。
看護師の面接でよくある質問
看護師の面接でよくある質問をまとめました。
- 逆質問は有利になる？
- 残業・夜勤はできると言わないとNG？
- 患者さんと患者様どちらの呼び方が適切？
- 面接の最後にベストな一言は？
以上のポイントを解説します。
新人看護師におすすめ転職サイト・エージェントランキング6選！転職のコツも徹底解説
面接で逆質問は有利になる？
入社後の働くイメージをつかむためにも、逆質問は重要です。
面接官に対して、自分からするとベストな逆質問をまとめました。
- 入社後の研修はあるか
- どんな看護師が活躍しているか
- 入職前に準備すること など
「働きたい」という意思のPRにもなるので、逆質問は必ず行いましょう。
残業・夜勤はできると言わないとNG？
残業や夜勤については、募集要項に沿った回答が必須です。
残業・夜勤の記載が募集にあるのに「できない」と言った返答は避けましょう。
ただし、あくまで自分の能力やライフスタイルに合わせて正直に回答することが重要です。
具体的にどの程度対応可能かを伝えると良いでしょう。
勤務体系の柔軟性と、努力をアピールする絶好の機会です。
患者さんと患者様どちらの呼び方が適切？
患者様のほうが、より丁寧な印象になります。
面接では患者様という呼び方を心がけましょう。
ただし、医療機関や地域、さらには対象者の年齢などによります。
どちらの呼び方を使うべきかは、面接前に事前に調査しておくと良いでしょう。
面接の最後にベストな一言は？
面接の最後に言う一言は、あなたの意気込みや真剣さを面接官に伝える絶好のチャンスです。
- 「こちらの職場で活躍したいと一層強く感じました」
- 「一生懸命努力して貢献します」
以上のように熱意を込めた言葉を選ぶと良いでしょう。
また、面接官に感謝の言葉を述べることも忘れないようにしましょう。
看護師の面接は事前の準備を徹底しよう
看護師の面接でチェックされることは、専門知識や技術だけではありません。
自身の人間性やコミュニケーション能力も評価されます。
自己分析と準備をしっかりと行い、自信を持って面接に挑むことが大切です。
転職で迷った場合はエージェントを活用してもいいですね。
