ショッピングモールや駐車場、工事現場などには、「警備員」が配置されているケースが多いです。
日常生活の中で目にする機会が多い警備員ですが、「警備員の年収ってどれぐらいなんだろう?」と気になることがあるのではないでしょうか?
この記事では、警備員の年収について解説します。
警備員の種類別の平均年収や、年収を高くする方法などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
警備員の年収はどれぐらい?
警備員の平均年収は280万円〜350万円と言われています。
日本の平均年収は約430万円になるので、警備員は日本の平均を下回っています。
警備員の平均年収が低い理由として考えられるのは、正社員雇用の割合です。
警備員は派遣社員やアルバイトの雇用割合が多いので、平均年収が低くなります。
正社員雇用だけの平均年収は、350万円〜400万円と言われているので、派遣社員やアルバイトが警備員の平均年収を下げていることが分かります。
警備員として「少しでも高い年収を得たい」と考える方は、正社員雇用を目指すようにしてください。
【2022年最新版】日本の年収の中央値は437万円!中央値と平均は何が違う?
20代におすすめ転職サイト ・エージェント比較ランキング! 【2022年版】
階級別の平均年収
警備員は階級別に平均年収が異なります。
階級別の平均年収は下記の通りです。
- 一般警備:200万円〜250万円
- 副隊長警備:250万円〜300万円
- 隊長警備:300万円〜350万円
- 管理職:400万円〜450万円
一般警備にあたるのは、ほどんとが派遣社員やアルバイトになるので、平均年収が200万円〜250万円と低くなっています。
正社員雇用で副隊長警備や隊長警備に昇格するのは、それほど難しいことではないので、正社員雇用では副隊長警備以上の階級になっているケースが多いです。
警備員の種類別平均年収
警備員は大きく4種類に分けられます。
- 施設警備(1号警備)
- 交通誘導警備、雑踏警備(2号警備)
- 輸送警備(3号警備)
- 身辺警備(4号警備)
このように警備員は4つの種類に分けられて、それぞれで仕事内容が異なります。
また、各種類によって年収にも違いがあります。
それぞれの仕事内容と平均年収について詳しくご紹介します。
施設警備の平均年収
施設警備は、ショッピングモール・ビル・マンションの入り口や、バックヤードの搬入口などに配置される警備員のことを指します。
施設などに設置されている監視カメラをチェックすることや、出入りする人を確認することが主な仕事内容です。
そんな施設警備の平均年収は、約300万円です。
怪しい人物の出入りや盗難などがなければ、配置された施設内を警備するだけなので、それほど年収を高くなりません。
ただし、「機械警備業務」に携わる資格を取得している方の平均年収は約450万円と、平均以上になります。
交通誘導警備・雑踏警備の平均年収
交通誘導警備・雑踏警備は、工事現場や祭り、イベントなどで事故が起きないように人・車を誘導することが主な仕事内容です。
工事現場や大型駐車場などで赤いライトを持って誘導している警備員は、交通誘導警備・雑踏警備に該当します。
そんな交通誘導警備・雑踏警備の年収は、約230万円です。
交通誘導警備・雑踏警備は、仕事内容が簡単で、大きなトラブルが発生する可能性が低いため、時給で働いている警備員が多くなっています。
そのため平均年収は低く、交通誘導警備・雑踏警備で高収入を目指すことは難しいです。
輸送警備の平均年収
輸送警備とは、現金や貴重品、美術品などの運搬時に盗難を防止することが主な仕事内容です。
輸送警備は車やバイクなどで護衛することが多いので、日常生活で見かける機会は少ないです。
そんな輸送警備の平均年収は、250万円〜400万円になります。
輸送するものによっては資格が必要になるので、250万円〜400万円と幅が広いです。
例えば、現金を輸送するときには、「貴重品運搬警備業務検定2級」を取得している必要があります。
輸送警備は、時間が厳守される仕事で、常に警戒態勢で業務に臨む必要があるので、他の警備員よりも年収が高くなっています。
また、やりがいなども感じやすい警備種類になるので、警備員にやりがいを求める方におすすめです。
身辺警備の平均年収
身辺警備とは、有名人のボディガードや、命が狙われている可能性のある人を警備することが主な仕事内容です。
警備員の中で最も命の危険があるため、平均年収は450万円〜600万円になっています。
身辺警備に関する資格を取得する必要はないのですが、依頼者を護衛できるように、護身術や武術などを身に付けておく必要があります。
また、「依頼者の命が最優先」という現場で働くので、身体的な負担は大きいです。
その分、感謝される機会が多くなる仕事なので、「やりがいを重要視したい」という方には、おすすめの警備員になります。
警備員として年収を高くする方法
警備員全体の平均年収は、280万円〜350万円とそれほど年収が高くないため、年収に不満を抱いている方は多いと思います。
そこで、警備員として年収を高くする方法をご紹介します。
自身のキャリアプランをイメージしながら、下記から方法を参考にしてみてください。
正社員雇用の警備員になる
警備員は雇用形態によって年収が異なるので、まずは正社員雇用の警備員を目指すようにしてください
派遣社員やアルバイトは時給制になるので、平均以上の年収を得ることが難しくなります。
「正社員雇用の求人は少ないのでは?」と思われるかもしれませんが、意外にも正社員雇用の求人は募集されています。
大手転職サイトである「doda」には正社員の求人が、約150件掲載しているので、条件に合ったものを見つけやすいです。
派遣社員やアルバイトで働いている方は、正社員雇用を目指すことが大切です。
年収の高い種類の警備員になる
警備員として年収を高くするには、平均年収が高い種類の警備員になる方法が挙げられます。
上記でお伝えした通り、輸送警備や身辺警備では、年収400万円以上を得ることが可能です。
取得している資格や、勤続年数によっては年収500万円、600万円を目指すことができるので、年収の高い種類の警備員を目指すことをおすすめします。
ただし、輸送警備や身辺警備は、警備員としてのスキルや資格が求められます。
無知な状態で目指すことは難しいので、それぞれで求められることを考えて、身に付けるようにしてください。
警備員で役立つ資格を取得する
警備員には、資格を取得しなければできない仕事があります。
上記でお伝えした通り、現金を輸送する仕事は、「貴重品運搬警備業務検定2級」を取得している警備員しかできません。
このような資格を取得していると、警備員としての価値が高くなり、同時に年収を高くすることが可能です。
警備員に関する資格は17種類あると言われているので、自分のキャリアプランに合った資格を選ぶようにしてください。
17種類の中でも需要の高い資格を下記の通りです。
- 警備業務検定
- 機械警備業務管理者
- 貴重品運搬警備業務検定
- 空港保安警備業務検定 など
これらの資格はそれほど合格率が低くないので、しっかりと勉強すれば、1年程度で取得することが可能です。
ただし、資格によっては実務経験が求められることがあるので、まずは警備員として経験を積むことも大切になります。
自分のキャリアプランを考えて、先に「資格を取得するのか」「経験を積むのか」考えるようにしてください。
警備員におすすめの転職サイト
正社員雇用の警備員になりたい方や、他の種類の警備員へ転職したい方は、転職サイトから条件を満たしている求人を探すことをおすすめします。
転職サイトには、数多くの求人が掲載されているので、効率よく自分に合った求人を見つけられます。
警備員におすすめの転職サイトを2つご紹介するので、下記から参考にしてみてください。
doda
dodaは「パーソルキャリア株式会社」が運営している大手転職サイトです。
警備員の求人に特化しているわけではないのですが、正社員雇用の求人を約150件掲載しています。
全国各地の求人を掲載しているので、地方に住んでいる方でも応募できる求人を見つけ出すことが可能です。
また、dodaは毎週月曜日と木曜日に新しい求人が追加されます。
さらに、dodaでは「エージェントサービス」を提供しています。
エージェントサービスでは、転職者に合った求人を紹介もらうことができ、転職サイトに公開されない「非公開求人」を紹介してくれることもあります。
非公開求人は、高待遇なことが多いので、警備員経験がある方は、エージェントサービスを活用することをおすすめします。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、大手人材紹介会社「リクルート株式会社」が運営している転職サイトです。
doda同様に総合型の転職サイトになるのですが、警備員の求人は約100件掲載しています。
もちろん、全国対応していて、大手企業から中小企業まで幅広く対応しているので、条件を満たしているものを見つけやすいです。
また、リクナビNEXTはさまざまなコンテンツが充実しています。
「転職成功ノウハウ」や「AIによる求人提案」など、さまざまなコンテンツが用意されているので、転職経験がない方でも安心して転職活動を進められます。
リクナビNEXTに限らず、転職サイトは「無料」で活用できるので、気になるものがあれば登録してみることをおすすめします。
警備員の年収は280万円〜350万円
この記事では、警備員の年収についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
警備員の年収は280万円〜350万円と言われています。
警備員は派遣社員やアルバイトなど時給で働いている人の割合が多いので、平均年収が低いです。
しかし、警備員の種類や階級によっては、年収500万円、600万円を得られます。
特に、命の危険が伴う種類の警備員は年収が高くなる傾向があり、資格を取得していると年収が高くなりやすいです。
中には資格を取得しなければできない仕事もあるので、資格取得は警備員の年収を高める方法としておすすめです。
この記事を参考にして、警備員として平均以上の年収を得られるようにしてみてください。