既卒になり思った以上に就活がむずかしく、「就職できればどこでもいい……」と投げやりになっていませんか?
何かと新卒と比較されてしまうことが多い既卒は、内定を貰うまでに長い時間がかかってしまい、途中で就職を諦めてしまうケースも多いようです。
ここでは、既卒でも内定をもらいやすい職種を5つ紹介していきたいと思います。
それぞれの仕事内容や必要なスキルもまとめていますので、仕事探しの参考にして下さい。
目次
既卒におすすめの職種5選!
既卒が就職を成功させる方法は、「未経験OK」「学歴不問」などの求人に応募することです。
そのような仕事は、過去の経歴よりも人柄ややる気を採用基準にして判断してくれます。
ここでは、経験がなくても採用されやすい「既卒におすすめの職種」を5つ紹介していきます。
システムエンジニア
IT業界は人材が不足していて、とくに技術職であるエンジニアを広く募集しています。
特殊なスキルが必要と思われがちですが、エンジニアの育成スクールなどが充実しているため、必要最低限のスキルを身に付けやすい環境です。
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仕事内容
システムエンジニアの仕事は、クライアントの要望をヒアリングし、システムに落とし込んでいくことです。
そのためPCスキルも重要なのですが、それ以上にコミュニケーション力が大切になってきます。
顧客からの要件や開発期間、予算をもとにプログラマーに支持を出し、システムを構築。
プロジェクトの人員選出や分析、納品前のテスト作業、納期に合わせたスケジュール管理力も必要です。
SEになるためのスキル
SEになるには、Java ScriptやC言語、プログラミング言語などの技術的能力が求められます。
また顧客がどんな問題を抱えているのか、業務改善をするための課題は何かをヒアリングを通し突き止めていくため、コミュニケーション能力も必要不可欠です。
タイトなスケジュールで仕事を進行するケースも多いので、日々のスケジュール管理を通してメンバーへの過剰負荷を防ぐマネジメント能力も求められています。
プロジェクトをまとめるチームリーダーとしての活躍が期待される、人との関わりが多い仕事です。
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営業職
なかなか入社できないような業界でも、営業職は比較的採用されやすいという特徴があります。
一方で「ノルマが大変そう」「ストレスが溜まりそう」というマイナスのイメージも多く、尻込みしてしまう求職者が多いのも事実です。
仕事内容
営業職は、自社のサービスや商材を顧客に提供するのが仕事です。
しかし一口に営業といっても、さまざまな種類の営業があり、顧客や営業スタイルが大きく異なります。
例えば、決められた顧客を定期的にまわるルート営業、旅行代理店や不動産会社でよく見られるカウンターセールス、語学力を活かして海外に向けて商品を販売する海外営業職などです。
営業になるためのスキル
営業になるには、顧客との関係を築くためのコミュニケーション力が必要です。
またヒアリング力やプレゼンテーションの技術、購買へつなげるための説得力も大切になってきます。
これらの能力をもともと兼ね備えている人は少なく、仕事を経験しながらスキルを磨いていくことになります。
人と接することが苦手、あがり症という人でも、仕事を通して欠点を克服し活躍している人も数多くいるようです。
これまで「営業は圏外」と思っていた人は、考え直してみるいい機会かもしれません。
学生時代に接客業やサービス業に従事していた職歴があると、就活でも強みになり、その経験から採用される確率も高くなるでしょう。
公務員
安定を重視する人にとっては、公務員は魅力的な職種です。
福利厚生もしっかりしているため、女性の場合は妊娠・出産しても仕事を続けやすいメリットがあります。
ただし年功序列の歴史が残っていることも多く、個人の実績が評価されにくいというデメリットも踏まえ、就活をしなくてはいけません。
公務員の種類
公務員になるには公務員試験を受ける必要がありますが、学歴により受けられる職種が決まっています。
高卒の場合は自衛官や警察官、建築などの体力仕事が多い傾向です。
大卒は地方上級公務員や警察の中でもキャリア組みと呼ばれる、ハイクラスの警察官を目指すことができます。
教員免許を取得していれば、学校の教師になれるでしょう。
公務員になるためのスキル
公務員試験の受験は2通りあって、新卒と同じ一般枠受験、もしくは社会人採用枠で受験することです。
社会人採用枠であれば専門試験が免除されるため、論文や面接を通して人柄や職務経験を重視した採用が行われます。
しかし職務経験のない既卒は、面接でアピールできることが少ないため不向きです。
既卒が公務員試験を受けるなら、一般枠の募集に応募する方が採用されやすいでしょう。
試験のレベルによっては独学でも十分に対応でき、予備校に通う必要もありません。
安易に公務員に転職するのは危険!公務員の試験内容や働き方について知っておこう
プログラマー
IT業界でよく募集されているプログラマーも、未経験でも挑戦しやすい職業です。
「SEとどう違うの?」と疑問を抱えている方にも、エンジニアとの違いを分かりやすく解説します。
仕事内容
プログラマーの仕事は、システムエンジニアが設計したシステムをもとに、プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを作ることです。
企業のウェブサイトやアプリケーションを作ったり、ゲームやスマホのプログラムを作ったりと活躍の場は多岐に渡ります。
作成したプログラムが作動するかのテスト作業や、バグをみつけて修正をかけていくのもプログラマーの仕事です。
プログラマーになるためのスキル
プログラマーになるには、「言語知識」と「コミュニケーション能力」が必要です。
C言語、Java、PHP、 Rubyなどの代表的に言語のほか、目的に応じたさまざまな言語があります。
多くの言語を習得しておくことで、プログラマーとして活躍できるフィールドも幅広くなってきます。
プログラマーは技術職ですので、パソコンに向かって永遠と作業をしているイメージが強いかもしれません。
しかし顧客やSEと話し合う機会が多く、それぞれの求めていることを理解する力、それを実行する能力も求められます。
プログラミング言語は比較的短い期間で習得できるといわれているため、未経験でもチャレンジしやすい職種となっています。
事務職
女性に人気の事務職は、縁の下の力持ちとして活躍することができ、肉体的にも精神的にもストレスが少ないため長く働くことができます。
事務職にもさまざまな種類があり、PCスキルがあればOKな一般事務や、専門性の高い秘書や翻訳業務などがあります。
仕事内容
事務職の仕事はパソコンを使用してデータを集計したり、顧客の電話・メール対応、社内の郵便物の配布やファイリングをしたりがメイン業務です。
企業のさまざまな事務作業をこなす一般事務、営業部において営業職をサポートする営業事務のほか、経理や総務、秘書、医療事務と、実に多くの事務職が存在します。
事務になるためのスキル
事務職を目指すには、マイクロソフト社のオフィスソフトを操作できることが絶対条件で、職種に応じて必要なスキルはさまざまです。
事務職はサポート業務であることがほとんどですので、人を支えることにやりがいを感じるタイプの人に向いています。
「事務ならラクそう」「一日中デスクに座っていられる」など、安易な考えを持っている方は要注意。
事務はいずれAIに取って代わられると言われている仕事で、より専門的な知識やスキルが求められているからです。
また正確な事務処理能力が求められるため、性格によって向き不向きがはっきりと分かれる職種でもあります。
なぜ既卒の就職はむずかしいの?
一般的に既卒の就職はむずかしいと思われていますが、それは就活のやり方に問題があるかもしれません。
例えばネームバリューのある企業ばかりの狙った就活は、多くの新卒がライバルとなるため、なかなか内定が貰えないのも納得です。
一方で、BtoB(法人向け)企業は知名度が低いですが、福利厚生が充実した優良企業が豊富に揃っています。
そのような企業を素人が見つけ出すのは困難ですので、さまざまな業界に対して知識のある転職エージェントを活用するのがオススメです。
既卒の就活を成功させる3つの方法
既卒が就活を成功させるには、3つのポイントを抑えて活動するようにしましょう。
既卒に特化した就職エージェントを活用する
学校を卒業してから3年以内であれば、新卒枠でエントリーすることができます。
しかし応募者のほとんどが新卒ですので、既卒というだけで採用に不利になります。
中途採用では実務経験のある第二新卒と比較され、どちらにしても難しい立場に立たされるのを理解しておきましょう。
そんな既卒がハンデなく就活するポイントは、既卒に特化した就職エージェントを活用することです。
応募企業は「既卒」だけをターゲットに募集をしているため、新卒や中途採用の人材と比べられることなく、人柄や仕事への熱意を優先して採用してくれます。
既卒は事前の面接対策が必須
既卒の面接では、必ずされる2つの質問があります。
それは「既卒になった理由」と「空白期間に何をしていたか」についてです。
求職者はこの質問に対して、面接官を納得させるだけの理由を述べる必要があります。
面接官は既卒というだけで、「内定を貰えなかったのは本人に問題があるから?」「働く意欲はあるのか?」について知りたいと思っています。
面接官にとって内定を貰えなかった理由は重要ではなく、その後どんな努力をしてきたのかが大事なポイントです。
失敗は誰にでもあることなので、同じ失敗をしないよう原因を分析して、どんな対策をとったのかが求められています。
応募業界を絞り過ぎていないかチェック
既卒になった理由によくあるのが、応募する業界を絞りすぎてエントリー数が少ないことです。
就活生のエントリー数が平均で30社ほどあるのに対し、既卒は12社ほどしかエントリーしていなかったというデータがあります。
内定者のエントリー数は55社にも及ぶことから、既卒は行動量を新卒時の倍以上に増やし、1社でも多くの企業に応募しておきたいところです。
既卒がブラック企業への入社を避ける方法
既卒でありがちなのが、早く就職したいと焦るあまり、ブラック企業に入社してしまうパターンです。
法外なサービス残業、全く整備されていない教育制度、パワハラなどで、早期退職してしまうケースも多く見られます。
退職できればいい方で、上司が怖くて退職の意を伝えられず精神的に病んでしまう人も少なくありません。
仕事は一定の年数勤めなくては、スキルを習得することもできず、さらに再就職が難しくなってしまいます。
応募する前に、企業についてしっかりと研究し、ブラック企業に入社しないよう十分な注意を払わなくてはなりません。
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既卒はやりたい仕事を見直すチャンス!視野を広げて就活に励もう
既卒になった理由は人それぞれですが、自分のやりたいことを見直すチャンスと考え、仕事についてもう一度考え直してみましょう。
そうすることで、今まで関心がなかった業界へ興味が湧き、応募したいと思う企業がいくつか増えるかもしれません。
既卒は新卒に比べると応募できる求人数は少なくなってしまいますが、既卒を採用したいという企業はあなたが思っている以上に数多くあります。
新卒枠、中途採用枠でなく、「既卒枠」で就活を行い、内定を勝ち取りましょう。