一昔前は、安定している公務員は人気の職業の常連でした。
しかし、近年は公務員になったけど「やめたい」と定年退職前に退職を考えている人も少なくないようです。
やめたい理由は、人間関係や給与、公務員ならではの年功序列だったりと様々あるようです。
今回はそんな公務員を退職しようと思う理由や、転職についてお話していこうと思います。
目次
公務員のよくある退職理由
公務員になって安定した中で、定年まで勤めると考えている人は減っているようです。
公務員になったものの、「やっぱり一般企業で働きたい」と思う人も多くなっています。
公務員を退職しようと思う理由は、人間関係、仕事内容、昇進、年功序列と給与、古い習慣など様々あるようです。
ここでは具体的な退職理由と中身を詳しくお話していきます。
人間関係の悩み
公務員は、一般企業ではあまり見られない年功序列がある職場だと感じる人が多いようです。
また昨今取り沙汰されているようなパワハラなどを受けて退職したという人もいたりと、人間関係に悩むことが多くあります。
しかし人間関係は公務員に限らず、一般企業においても悩むことが多いと思います。
そこに公務員ならではの、風習や習慣が加わることで、うまく人間関係を作れず退職を考えてしまう人がいるようです。
仕事内容がつまらない
「こういうことしたい!」などの、夢や希望をもって公務員になったけど、仕事内容がルーティンワークでやりがいを見つけられない、もっと能力を生かした仕事をしたいなど、実際に公務員になると理想と現実のギャップにつまらない仕事と感じてしまう人がいるようです。
どのような仕事でも、志をもって仕事を始めても、古い仕事の仕方出会ったり、やりたいことができない環境であることで、仕事にやりがいを感じなくなってしまうのです。
志は大切ですが、まずは任された仕事を社会人として、きっちりとこなすことを第一に考えましょう。
昇進の見込みがない
公務員は年功序列が、他の一般企業より多くあるとされる職場です。
昇進にも大きく年功序列が関わってくるので、仕事ができるから早く昇進するとは限らない職場が多いようです。
自分より仕事をしていない・できない人だけど、年功序列で上司になってしまうとことがあるなど「頑張っても昇進の見込みがない」と公務員という仕事に、見切りをつけてしまう人が少なくありません。
昇進の見込みも年功序列に左右されるため、あまりに早く昇進したい人や能力重視で昇進・昇給を目指す人には、あまり向いているとは言えない職場なのかもしれません。
年功序列で給与が決まる
先ほどお話した昇進と同様に、給与に対しても年功序列が色濃く残っているというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
公務員の給与形態は、一般企業と比較しても同様の水準に設定されているので、年齢別の平均年収と大幅に差が出ることはありません。
しかし、若くに活躍したい!それに見合った給与がほしいと能力で評価を望む人にとっては、理想の職場とは少し違うと感じてしまうかもしれません。
また、自分より先に入職しているというだけで、給料が高い上司などを見ると、モチベーションが下がってしまい、退職しようと考える若い人も多く見られます。
古くからの風習・習慣に馴染めない
公務員は、その多くの職種で古くから、風習や習慣など独自のものがある職場が多いようです。
公務員の職場は様々なものがありますが、その多くが古くからあるので、よくも悪くも風習や習慣があり、それらに馴染めずに「やめたい」と思ってしまう人がいるようです。
しかし、それは一般企業にも言えることではないでしょうか。
公務員独特とはあまり考えずに、また無理に馴染もうとせず、職場と割り切って付き合って行くことが必要なのではないでしょうか。
今の若い世代にとって風習や習慣はあまり馴染みのないものなので、最初は戸惑いもあるかもしれませんが、そういうものと割り切る必要も社会人には時には必要な能力かもしれませんね。
残業が多い
残業が極端に多い部署などに配属された時に「辞めたい」と思うこともありますよね。
公務員は定時で帰れると思っていたのになど、極端な想像をしていると残業が多い場合に心が折れてしまうことにつながります。
残業に関しては、一般企業より公務員のほうが厳しく取り締まっている場合も多いので、一般企業に転職したから解消されるという問題ではないように感じます。
しかし労働は長く続けていく必要があるので、無理は禁物です。
どうしても残業がきつい場合には、残業のない会社を調べて転職することも必要なことと言えるでしょう。
公務員の退職理由を面接で聞かれたら?
いざ公務員をやめて、一般企業に転職しようとした際に、面接で退職理由を必ずと言っていいほど聞かれると思います。
そんな時あまりネガティブなことを口にしてしまうと、印象が悪くなってしまいます。
では面接でネガティブなイメージを与えずに退職理由を伝えるには、どのようにしたらよいのかをお話します。
とにかく、ポジティブに転職を考えていることを強調することは忘れないことが大切です。
退職理由をポジティブに伝える
転職というワードにネガティブなイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。
実際に転職を考えた理由を先ほどお話した通り、ネガティブな理由からの転職という人も多いです。
しかし、ネガティブな退職理由をそのまま面接で話しても、良い印象を与えることはできません。
まず転職を考えたら、なぜ転職をしたいのかを自分の中で整理してみましょう。
公務員をやめたい理由はなんなのか、自分のやりたいことは何なのかなどを自分の中で整理することで、転職に対する考え方事態をポジティブなもの変えましょう。
そして面接の際には、人間関係でつまずいたや、給与・仕事に納得できないなどの本音は隠して、「これがやりたいから転職したい」という気持ちを前面に出すようにしましょう。
民間企業を選んだ志望動機と退職理由を繋げる
民間企業を選んだ志望動機から、退職理由をストーリー性のあるものにすると良いでしょう。
「こういうことに昔から興味があり、こういう勉強をしている。そしてこういうことをしたいから転職をかんがえている」といったようなストーリーを作ることで、面接官もあなたの持つポテンシャルを知ることができます。
また自身もストーリーを考えることで、どのようなことをしたいのかを明確にできるメリットもあります。
公務員から一般企業への転職は、さほど難しいことではありません。
しかし、退職理由などを質問された際に、あまりにネガティブなことを口にしてしまうと、面接官に悪い印象を与えかねません。
志望動機から退職理由をストーリーを持たせることで、自分のやりたいこと、能力を面接官にアピールできるように研究しましょう。
民間への転職は転職エージェントがおすすめ
民間に転職したいと思っても「企業研究って何すればいいかわからない」「どうやって自分に合う、就職先を見つければよいかわからない」という人には、転職エージェントを活用することも有効です。
転職エージェントはブラック企業の掲載を断っているため、企業定着率が高いという声がありました。
エージェントがしっかりと転職希望者をヒアリングしてくれるので、就職希望者の条件に合う企業をしっかりと紹介してくれるだけでなく、内部の事情も把握しているので、実際入社してからの大きなズレを感じることが少ないようです。
自分ではなかなか見つけられないと感じている人は、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
次から実際の転職エージェントについて書いていくので参考にしてみてください!
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴は、各業界に精通した専任アドバイザーがいることです。
各職種の専任アドバイザーが業界に応じた転職事情を熟知しているので、業界に応じた転職アドバイスを受けることができます。
さらに企業の人事部とやり取りをするアドバイザーもいるので、より詳しく職場内の雰囲気を知ることができます。
もちろん面接練習や履歴書の添削など、安心して転職活動ができるように万全のサポートも整っている転職エージェントです。
doda
dodaは国内の転職エージェントの中でも、トップクラスの求人数と実績を誇っています。
dodaには非公開求人も多く、求人の質が良いことも特徴のひとつです。
さらに、転職サイトと転職エージェント両方を満たしているので、求人の比較・検討から面接準備までトータル的にサポートしてくれるのが嬉しいですね。
多くの求人の中から自分に合う企業を見つけてくれるだけでなく、履歴書の添削や面接のアドバイスなど、公務員試験とはまた違う一般企業への転職に向いている転職エージェントのひとつです。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、外資系企業や管理職、海外進出企業などハイクラス転職に特化した転職エージェントです。
専門的なスキルや能力のスペシャリストであったり、マネジメント経験があるなど、転職市場において価値が高い人にとって、より良い条件で転職できるようサポートをしてくれると評判の転職エージェントです。
公務員として一定のキャリアを築いた30代以降の人が転職をしようと考えた時に利用すると、良い企業を紹介してくれる可能性がありますが、20代やあまりに早い転職時期などでは、少し難しいハイスペック人向けと言えるでしょう。