これまで20代の若手の特権のように扱われてきた転職ですが、最近ではミドル層、つまり30代や40代の転職活動も注目されるようになりましたよね。
それにともなって、ミドル層をターゲットにした転職サービスが続々とリリースされています。
これから転職を考えているミドル層の方々の中には、正直どのサービスを利用していいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はミドル層をターゲットにしている転職サイトの中から、「ミドルの転職」と「ビズリーチ」をピックアップしてサービス内容を比較していきます。
どちらを利用したらいいかわからない方向けに、利用がおすすめな人についても紹介していきますので、迷っている方はぜひ参考にしてください。
5分程度で読み終わる内容にまとめてあります。
目次
ミドル層の転職は難易度高い?
ミドル層の転職が注目されるようになってはきましたが、やはり依然として20代と比べるとミドル層の転職は難易度が高いといえるでしょう。
その理由は、企業のカラーに染まりやすいかにあります。
ミドル層は社会人経験が10年近くかそれ以上ありますから、仕事に対する考え方が固まっていることが多いです。
転職者を雇用したい企業としては、自分の企業カラーに染まってくれる人を採用したいため、考え方が固まっていると考えられるミドル層の採用意欲が低いのです。
しかしミドル層は社会人経験が長い分、スキルや経験が豊富であるため、管理職へ転職できる可能性があるんです。
その可能性は、できるだけモノにしたいですよね。
そのためにも、ミドル層の転職に向いている転職サービスを利用していきましょう。
ミドルの転職とビズリーチのサービス内容から徹底比較!
以下では本題に入って、ミドルの転職とビズリーチのサービス内容を比較し、それぞれにどんな特徴があるのかを探ってみましょう。
ミドルの転職の基本情報
ミドルの転職の基本情報は以下の通りです。
求人数 | 116,073件 |
---|---|
求人対応地域 | 全国 |
対応年収 | 300万~1000万以上 |
業種 | IT・メーカー・商社・流通・広告・コンサル・金融・不動産・運輸・インフラ |
運営会社 | 株式会社エン・ジャパン |
ビズリーチの基本情報
ビズリーチの基本情報は以下の通りです。
求人数 | 約127,000件(非公開求人含む) |
---|---|
求人対応地域 | 全国・海外 |
対応年収 | 600万~1000万以上 |
業種 | 全業種 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
①利用料金の違い
ミドルの転職とビズリーチには、利用料金に違いがあります。
以下で確認していきましょう。
ミドルの転職は完全無料で利用できる
ミドルの転職はすべてのサービスを、完全無料で利用できます。
担当のコンサルタントに転職で必要な書類の添削を依頼するのはもちろんのこと、求人の紹介から面接の対策まで一貫したサポートをしてもらえます。
これらのサポートにも追加料金はかかりませんので、安心してください。
ビズリーチは月額制
ビズリーチは、サービスを利用するために有料会員になる必要があります。
利用者の現在の年収によって会員のランクが変わり、年収が750万以上か以下かで会費が変わります。
年収750万円以下はタレント会員で月額2980円、年収750万円以上はハイクラス会員として4980円必要になります。
もちろん無料で利用できる期間もありますが、担当のヘッドハンターのサポートを受けられないデメリットがあるので注意が必要です。
②求人紹介のサービス内容
ミドルの転職とビズリーチには、求人紹介のサービス内容にも違いがあります。
以下で確認していきましょう。
ミドルの転職はコンサルタントから求人を紹介してもらえる
ミドルの転職ではコンサルタントから、利用者の要望や経歴に合わせて求人を紹介してもらえます。
面談を行い、そこで伝えた経歴や転職先に求める条件などをもとに選んでくれるので、求人を探す手間が省けます。
また利用登録をした際に担当のコンサルタントを、利用者が掲載プロフィールをもとに選ぶことができます。
業界のサポート経験や知識があるかについても記載されていますから、自分の転職を希望する業界に合わせてコンサルタントを選べますので、求人紹介の信頼度もあがります。
ビズリーチはヘッドハンターからスカウトを受け取れる
ビズリーチでは、ヘッドハンターからスカウトを受ける形で求人紹介を受けられます。
ヘッドハンターは登録の際に入力された情報をもとに、送るスカウトを選定します。
中には想像もしないような業界のスカウトが受けられることもありますので、可能性を広げられます。
また会員のランクが高い、あるいは経験やスキルが豊富だと、スカウトを多く受け取ることもできます。
③紹介してもらえる求人のレベル
紹介してもらえる求人のレベルの違いは以下の通りです。
ミドルの転職は管理職求人が豊富
ミドルの転職では管理職クラスの求人を多く紹介しています。
ハイクラス向けの求人も多いので、キャリアアップにつながる可能性が高いです。
想定年収の幅も300万~1000万と幅が広いのも魅力ですよね。
ビズリーチは会員のランクによって求人のレベルが変わることも
ビズリーチは、最低でも600万円の年収がもらえる求人を掲載しています。
ですが、会員のランクが高いと、より高年収な求人を紹介してもらえるんですよ。
ビズリーチにはタレント会員とハイクラス会員の2つの会員ランクがあります。
ハイクラス会員になれば、より高年収で高いポストの求人を紹介してもらえるようになります。
中には次期社長ポストや、新規事業の管理者等のレアなものもあります。
ミドルの転職とビズリーチは目的に合わせて利用しよう
ミドルの転職とビズリーチには上に挙げたように、同じミドル層をターゲットにしていても、サービス内容に大きな違いがあります。
そのため、目的に合わせて利用するかどうかを検討することをおすすめします。
以下ではそれぞれのサービスの利用がおすすめな人を紹介しています。
ミドルの転職の利用がおすすめな人
- 無料で転職支援を受けたい人
- 担当のコンサルタントを自分で選んでおきたい人
- 自分に合った求人を紹介してほしい人
ミドルの転職は、すべてのサービスが無料で利用できるため、転職活動のコストを抑えたい人におすすめです。
また、担当のコンサルタントを自分で選べるので信頼できるコンサルタントに任せたい!という人にもおすすめできます。
求人も利用者の条件に合わせて選定してくれるので、自分に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
求人を自分で探す手間を省くことも可能なので、転職活動に割く時間が無い…!という方でも安心して利用できますよ。
ビズリーチがおすすめな人
- 有料でも質の良い求人を紹介してもらいたい人
- 自分の年収やスキルに見合った求人を紹介してほしい人
- 最低でも年収600万円以上は欲しい人
ビズリーチではサービス利用料がかかりますが、それだけ求人の質が良く高年収・ハイクラスな求人を確実にゲットできます。
また登録時に入力した情報をもとに、会員のランクが決められます。
ハイクラス会員になると、紹介してもらえる求人の質も上がりますので、自分に見合った求人に応募が可能です。
ビズリーチの転職後の最低年収は600万円ですので、転職で年収が下がる心配もありません。
ミドル層の転職でよくあるQ&A
ミドル層の転職は20代の転職に比べてリスクが大きいですので、それだけ不安要素も多いでしょう。
そこで以下では、ミドル層の転職でよく上がる疑問をQ&A方式で紹介していきます。
転職サイトを利用して職場に転職活動がバレることはない?
ミドル層がよく気になるのが、「現在働いている企業に転職活動をしていることがバレないかどうか」です。
結論から言うと、バレることはありません。
転職サイト側では、個人情報管理を徹底しています。
そのため、利用者の同意がない限り、企業側に利用者の情報を教えることはありませんから、安心してくださいね!
またどうしても心配な場合は、登録する際に自社の名前を挙げて情報をブロックしてもらうようにすると安心です。
転職活動をしていることが職場にばれてしまうと、気まずくなってしまうのでは…?と不安になっている人でも、安心して利用できますよ!
もちろん転職先が決まったら、ちゃんと職場には報告するようにしましょうね!
悪いコンサルタントに当たらない方法を教えてほしい
担当のコンサルタントは、自分の転職活動を左右する重要な要素です。
残念ながら、確実に悪いコンサルタントに当たらない方法は存在しません。
利用開始後にコンサルタントの質が判明しますので、利用後に悪いと感じた時にすぐに変更するほかありません。
悪いコンサルタントかどうか疑うべき特徴は以下の通りです。
- 連絡が極端に遅い
- 言っていることが毎回ころころ変わる
- すぐに内定承諾するようにすすめてくる
- 提示した条件以外の求人を紹介してくる
ミドルの転職であれば、自分で好きなコンサルタントを選ぶことができますので、悪いコンサルタントに当たる可能性が低くなります。
コンサルタントの質を重要視している方は、ミドルの転職を利用してみることをお勧めします。
ミドル層向けの転職で求人をできるだけ比較したいときは?
ミドル層は20代ほど求人数が多くありません。
ですが、良い転職先を見つけるためには多くの求人を比較したいものです。
多くの求人を比較したいときは、複数の転職サービスを併用するようにしましょう。
それぞれのサービスごとに、取り扱っている求人は変わります。
そのため、多くの求人を集めたい場合は複数のサービスに登録し、併用できる状態を作っておきましょう。
ミドル層の転職で気を付けるべきポイント
以下ではミドル層の転職で気を付けるべきポイントを3つ紹介します。
他の業界にチャレンジしようとしない
ミドル層の転職では、現在働いている業界ではない他の業界へ転職しないようにしましょう。
20代での転職では、他の業界へ転職しても今後の活躍を期待して「ポテンシャル」で採用してもらえます。
しかしミドル層では社会人経験が長いため、ポテンシャルで採用してもらうことは難しいのです。
そのため、ミドル層の転職では、自分が現在働いている業界か、それに近い業界を目指して転職活動を進めるようにしましょう。
転職でやり遂げたいことを明確にする
転職した企業でどんなことをやり遂げたいのかを明確にしておきましょう。
ミドル層の転職では、収入アップやキャリアアップを目指して転職する人が多いです。
しかし実際に働く以上どんな仕事をしていきたいか、どんなことをやり遂げていきたいかなどの方向性が定まっていないと、長続きしません。
そのためミドル層の転職では、転職後にやり遂げたいことを明確にしておきましょう。
これまでの経験やスキルの棚卸を適当にやらない
転職活動で重要になるのが、これまでの経験やスキルの棚卸しです。
この経験やスキルの棚卸は、丁寧に行うようにしましょう。
ミドル層では、よりいい経験やスキルを持っている人が転職では有利になります。
良い経験やスキルを持っているのに、アピールできないのはもったいないですよね。
時間がかかる作業ですので面倒くさがって適当に思いつくものだけを書いてしまう人がいますが、せっかくの転職でアピールできるポイントをみすみす逃していることになります。
自分に合ったサイトを利用してミドル層の転職を成功させよう
いかがでしたか?
同じミドル層をターゲットにしている転職サイトでも、ミドルの転職とビズリーチはそのサービス内容に様々な違いがありました。
それぞれのサービス内容を比較して、自分に合った方を利用することをおすすめします。
しかしミドル層の転職は、20代の転職にくらべて求人が少なく選択肢が狭いので、複数のサービスを利用して選択肢を増やせるようにしていきましょう。