uniやクルトガ、ジェットストリームなどといった個性的で便利な文具を長い間開発し続けている三菱鉛筆。
文具メーカーの中でも毎年トップ10に入る売上を誇り、経営も安定している大手と言える企業ですが、そんな三菱鉛筆への転職をする場合、どのように転職活動をすれば良いでしょうか。
ここでは、三菱鉛筆を目指す人に向けて、年収や転職難易度、評判などといった転職情報をまとめました。
目次
一目で分かる三菱鉛筆の評判
年収は高い? | ◎ |
---|---|
残業は少ない? | 〇 |
福利厚生は充実している? | ◎ |
仕事のやりがいはある? | 〇 |
スキルアップにつながる? | △ |
職場の雰囲気はいい? | ◎ |
中途入社しやすい? | △ |
三菱鉛筆はどんな会社?
会社名 | 三菱鉛筆株式会社 |
---|---|
設立 | 1925年 |
資本金 | 44億9700万円 |
従業員数 | 563名 |
本社所在地 | 東京都品川区東大井五丁目23番37号 |
代表者 | 数原英一郎 |
事業内容 |
|
事業方針・経営理念
最高の品質こそ最大のサービス
「最高の品質こそ最大のサービス」という言葉が三菱鉛筆の経営理念となっています。
ただ安いだけでなく、ユーザーから求められる最高品質の商品を提供することで、ユーザーを喜ばせることに勤しんでいます。
また、歴史ある企業であることを自覚した行動をし、そして長く会社を存続させていくために競争意識を持って日々新たな商品を生み出しています。
事業内容
筆記具事業
三菱鉛筆の主な事業はボールペンやシャープペンシル、鉛筆などといった筆記具の生産・開発・販売です。
三菱鉛筆が1953年から50年以上販売し続けているuniシリーズはもちろん、色々なキャラクターなどとコラボしているシャープペンシルクルトガシリーズなど、幅広いジャンルで学生から社会人まで幅広い層に愛されています。
2006年から三菱鉛筆で販売されているジェットストリームは1億本以上の売上を誇っており、ボールペン関連でも高い支持を得ています。
世界初のノック式ゲルインクボールペンであるシグノなど、世界初・日本初の商品も多数あります。
非筆記具事業
三菱鉛筆では筆記具以外にも消しゴムや筆箱などといった文房具の製造・開発・販売を行っています。
オフィス向けの商品が中心となっていますが、それ以外にもキャラクター版権の獲得に力を入れて学童向けの商品も多数取り扱っています。
売上
三菱鉛筆の売上は2017年で523億5800万円となっています。
文具メーカーでは7番手であり、昔から安定して経営されている企業と言えるでしょう。
資本金も450億円近く確保されており、景気にもそれほど左右されないので安泰です。
従業員数
三菱鉛筆の従業員数は572名となっています。
グループ企業の従業員数も含めると3,000名越えており、文具メーカーの中では従業員数は多い方と言えるでしょう。
三菱鉛筆の転職難易度
“三菱鉛筆の転職難易度はそれほど高くなく、ある程度のキャリアを積んでいれば転職は不可能ではありません。
「三菱」という名前が入っていることもあり、三菱財閥系列と思われがちですが、関係のない企業のため、もちろん大手なのでスキルは要求されますが、難関企業ほどではないと考えておきましょう。
また、中途採用は滅多に行っておらず、基本的には新卒採用となっています。
そのため、中途採用での入社を考えている場合、なかなか求人を見つけることが難しいため、転職サイトなどを利用するか、知人のコネクションを使って転職活動をするのがおすすめです。
三菱鉛筆の年収は平均744万円
三菱鉛筆の平均年収は744万円となっています。
大手の文具メーカーの中でも年収はかなり高めとなっており、安定して働くことが出来る企業と言えるでしょう。
その証拠として、平均勤続年数が17年以上とかなり長く、定年まで働き続ける人も多いです。
※出典:三菱鉛筆株式会社 有価証券報告書
転職後の昇給はしやすい?
年功序列の傾向が強く、35歳くらいまでは年功序列で徐々に年収が上がっていく傾向があります。
それ以上の年齢になると、それまでにどれくらい結果を残すことが出来たかが昇進に関わるようになっており、年収1,000万円以上を目指すのであれば、管理職以上でないと難しいと言えるでしょう。
また、評価も徐々に給与に反映されるようになっており、ヒット商品を出せばかなりの昇給を期待することが出来ます。
ボーナス・賞与は貰える?
賞与は毎年6月と12月の年2回支給されます。
金額に関しては、夏と冬のボーナス合わせて6.855か月分と決まっており、文具業界においてもかなりの額になると言えるでしょう。
基本的には6.855か月分となっていますが、それに結果を出すことが出来た場合はその分も上乗せしてボーナスが支給されます。
ボーナスに関しては社員の満足度も高く、待遇が良い企業と言えるでしょう。
三菱鉛筆の年収は業界でも高水準
三菱鉛筆は、パイロット、コクヨなどと並ぶ文具メーカーとして広く知られています。
三菱鉛筆の年収が業界内でどのように位置づけられているのか、一緒に見ていきましょう。
以下に、主要な文具メーカーの平均年収を比較した表を作成しました。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
三菱鉛筆 | 744万円 |
パイロット | 635万円 |
コクヨ | 737万円 |
※出典:各企業 公式サイト・有価証券報告書
三菱鉛筆の年収は業界平均と比較して高水準にあることがわかります
ただし、年収だけでなく、働きやすさを左右する福利厚生や勤務時間なども考えましょう
より広範な視点から三菱鉛筆の魅力をチェックしてください。
三菱鉛筆の福利厚生・待遇は充実している?
三菱鉛筆の福利厚生制度は大手と言うこともあり、かなり充実していると言えるでしょう。
社員からの満足度も高く、社員の生活を充実させることが出来るような制度が揃っています。
残業時間
“残業時間に関しては、部署によって異なっており、定時で退社出来る部署もあれば、毎日1~2時間程度残業をする部署もあります。
三菱鉛筆では、労働裁量制を採用しており、みなし残業制のために、30時間分の残業代が全員に支給されるシステムとなっています。
そのため、定時に帰っても確実に30時間分の残業代を受けとることが出来、人によってはかなりお得に感じている人も多いようです。
ただ、繁忙期に入ると営業職では残業が多くなってしまうこともあり、時期によって忙しさが異なると言えるでしょう。
休日・休暇
三菱鉛筆は完全週休2日となっており、それ以外に祝日や年末年始期間、夏季休暇期間などが休暇となっています。
ただ、年に5回程度土曜日に出勤することがあるので注意が必要です。
また、三菱鉛筆にはリフレッシュ休暇が3日分支給されており、有休と関係なく使用することが出来ます。
そのため、GWが連休にならなかった場合に間にリフレッシュ休暇を入れて連休にしたりなどと言った使い方をする社員が多いです。
有休に関しては、年に最大20日支給されており、翌年度に繰り越して年に最大60日の有休を取得することが出来ます。
有休に関しては、半日から取得することが可能なため、仕事とプライベートを両立させやすい環境は整っていると言えるでしょう。
産前産後休暇に関しては、産前に6週間、産後に8週間の計3か月半の産休を取得することが可能です。
もちろん健康管理のための出勤時間の調整や勤務時間の短縮なども対応してくれます。育児休暇に関しても制度が整っており、最大1年まで育児休暇を取得することが可能です。
また、父母ともに育児休暇を取得する場合は1年2か月まで、保育園の入園などの関係で育休の延長が必要な場合は最大1年半まで取得することが出来ます。
子どもが小学校3年生になるまで時短勤務制度も利用可能となっており、最大1時間40分まで勤務時間を短縮して働けます。
介護休暇に関しても一般的な制度が整っており、要介護者1人に付き93日までの休暇に対応しています。
また、最大1時間までの時短勤務にも対応しているので、子育て・介護に関する時短勤務を希望する場合は上司に相談しましょう。
福利厚生
- 各種保険
- 住宅融資
- 財形貯蓄
- 独身寮・社宅
- 退職金
- 社員持株制度
- カフェテリアプラン
- 各種クラブ活動
- 各種イベント
- 慶弔制度
三菱鉛筆の福利厚生制度は上記の通りとなっています。
大手企業の中でもかなり充実しており、社員の満足度も高いです。
三菱鉛筆のカフェテリアプランは「ユニフリーチョイスプラン」という名前であり、毎年社員にポイントが支給され、そのポイントをベビーシッターや英語などの学習、提携している保養所など色々な用途に使用することが出来ます。
また、三菱鉛筆の退職金制度はポイント制となっており、勤務年数に応じて付与される勤続ポイントと仕事でどれだけ結果を残すことが出来たかという等級ポイントの2つがあり、この2つのポイントによって退職金の額が決まります。
三菱鉛筆の働きやすさを紹介
三菱鉛筆は教育や研修の制度だけでなく、活躍のサポートが整っている企業です。
企業文化は風通しがよく、働きやすさが感じられるでしょう。
長く働いて年収を上げるためにも、三菱鉛筆の働く環境について確認してください。
教育・研修制度
三菱鉛筆は、社員一人ひとりの自己成長を重視しています。
そのため、豊富な教育・研修制度を受けられることが魅力です。
自分のキャリアを自己主導で育てられるでしょう。
具体的には、管理者セミナー、ビジネススクール、資格取得奨励制度などの機会を通じて自己成長を支援しています。
女性の活躍支援が整っている
三菱鉛筆は、ダイバーシティを重視し、全ての社員が活躍できる職場環境を提供しています。
女性社員の活躍を推進するために、キャリアを自律的に考える定期的な研修会も行っています。
その他にも、異業種交流会といったさまざまな支援策も三菱鉛筆のポイントですね。
家庭と仕事を両立しながら、キャリアを続けることが可能です。
風土・コミュニケーション
三菱鉛筆の企業風土は、開放的な社員同士のコミュニケーションが特徴です。
ボトムアップの意見も尊重され、新しいアイデアや提案が常に歓迎されています。
社員同士の人間関係も良好で、多くの社員がやりがいを持って働ける環境が整っています。
コンプライアンス基本規程やサプライヤー行動規範にのっとって、相手を尊重する考えを徹底しています。
エンゲージメントを高める取り組み
三菱鉛筆は、企業としての役割とエンゲージメントを重視しています。
採用活動におけるマッチングの向上や、採用後の定着を進めるためグループ間の人材交流も盛んです。
自ら学ぼうとする社員の成長を高めることで、グループ全体の活発な活動につなげています。
管理ポジションへ研修を実施し、評価を行うための取り組みも徹底されている企業です。
三菱鉛筆に転職する時に注意したいこと
転職活動は時間とエネルギーを必要とする大きな挑戦です。
成功のためには適切な計画と準備が必要と考えましょう。
特に、高い評価を持つ大企業である三菱鉛筆に転職を考える場合は注意点が複数あります。
事前に把握しておくべきいくつかの重要なポイントをまとめました。
企業理解を深める
最初に注意すべきは、三菱鉛筆がどのような企業であるかを十分に理解することです。
これは、業績、経営方針、事業内容、企業文化など、多面的に企業を理解することを意味します。
自分が三菱鉛筆でどのような役割を果たし、どのようにキャリアを築きたいのかを明確にすることが重要です。
希望するキャリアを洗い出すことで、面接時に自分の適性と目標を具体的に説明できます。
求められるスキルと経験をチェック
三菱鉛筆で求められる具体的なスキルや経験について理解を深めることが重要です。
求められるスキルは、求人広告や企業のウェブサイト、だけでなく転職エージェントも教えてもらえるでしょう。
これらのスキルや経験を自己分析に反映させてください。
自分が持っているスキルや経験が企業の要求と一致するか確認しましょう。
適切な転職の準備をする
三菱鉛筆への転職を効率的に進めることも重要です。
履歴書と職務経歴書の作成、面接対策、適切な服装選びを徹底してください
また、早い段階で転職エージェントに相談することもおすすめします。
担当者から受けたアドバイスを理解し、適切に行動しましょう。
プロの力を借りることで、三菱鉛筆への転職はよりスムーズに進むでしょう。
自分の能力を信じ、自分のキャリア目標に向かって進む勇気を持つことが重要です。
入社後のキャリアパスを考える
三菱鉛筆に入社後どのような経験を積みたいのか考えてください。
最終的な目標を立てて、設定したスパンで達成率を超えることが重要です。
大きなゴールのために小さな目標をクリアしていきましょう。
業界内でもネームバリューのある企業ですが、入社したからと言って目標達成ではありません。
今後のキャリアを考えて行動してください。
三菱鉛筆へ転職するまでの流れ
- エントリー
- 一次選考
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
三菱鉛筆へ転職するまでの流れは上記の通りとなっています。
かなり細かく採用までの段階が分かれており、スケジューリングをしっかり行って転職活動をする必要があると言えるでしょう。
内定までは大体2か月程度となっていますが、応募者が多かった場合などにはそれよりも時間がかかることもあるので注意が必要です。
応募方法に関しては、公式サイトの採用フォームからでも、転職サイトを経由してでも結果に影響することはなく、自分に合った方法を選んで応募しましょう。
三菱鉛筆へ転職した人たちの口コミ・評判
年齢 | 34歳 |
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性別 | 女性 |
前職 | 文具メーカー開発職 |
転職理由 | 残業の少ない職場で働きたかった |
年齢 | 42歳 |
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性別 | 男性 |
前職 | 営業 |
転職理由 | 人間関係がぎすぎすしている職場だったので |
年齢 | 29歳 |
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性別 | 女性 |
前職 | 経理 |
転職理由 | 大手で働きたかった |
大手企業におすすめの転職サイト・エージェント
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転職活動をするのであれば、大手の転職サイトに最低でも1つは登録しておくことをおすすめします。
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三菱鉛筆の求人を扱っている可能性も高いでしょう。
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リクルートエージェント
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文具業界はかなり狭い業界であることから、専門的な対策が必須なため、キャリアアドバイザーに面接や筆記試験の対策事項を教えてもらって転職活動をするのがおすすめですよ。
ハイキャリアにおすすめの転職サイト・エージェント
ハイキャリアの転職をする際におすすめの転職サイト・エージェントも見ていきましょう。
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三菱鉛筆のような質の高い求人の紹介を特に期待できる転職サポートサービスですから、非公開求人の内容を確認するためにも登録してみることをおすすめしますよ。
ビズリーチ
ビズリーチは多くの転職サイトの中でも特徴的で、ほかの転職サイトにはない独自の強みを多く持っています。
まずビズリーチに登録している人たちの傾向として管理職の経験がある人や、特別な技術を活かしてキャリアアップを図っている人たちが多いです。
ビズリーチはある程度の地位を持っている人たちが本気で転職を考えた時に利用するような転職サイトといえるでしょう。
ハイクラスの大手案件や好待遇求人が集まるのがビズリーチなので、三菱鉛筆の案件に出会える可能性も高いはずです。
そしてビズリーチ最大の特徴は有料会員制度を導入しているという点です。無料会員もありますが、活用できる機能は少なめ。
しかし、無料会員であってもうまくいけば優良企業に出会える可能性があるので、最初は無料で試してからアップグレードするか考えるといいでしょう。
パソナキャリアハイクラス
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実に3人に2人の年収アップを実現させた実績を持っていますよ。
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