むかつく同期、部下、上司。
言い出せばキリがありませんが、基本的に職場では同僚にイライラすることがつきものです。
それも含めてお給料のうち、ということですね。
但し、行き過ぎるとうつ病になってしまったりと、ロクなことがありません。
人間関係の悪化が、会社の業績の悪化にもつながります。
基本的には、お互いの立場を理解することでチームワークを作り、仕事を進めることが必要となってきます。
目次
チームワークはあなたから進んで作るもの
私がかつて所属していた会社で、アメリカ支社の支社長の方に聞いた言葉がありますが、「Team work with you!」という言葉があります。
「チームワークはあなたから進んで作るものだろう!」という意味です。
アメリカ支社では現地採用のアメリカ人社員は日本人よりも滅茶苦茶に自己主張が強くて、それでもなんとか職場を成り立たせるのに日本からの出向組は苦労していたようです。
アメリカ支社で日本式のチームワークを作ろうとしていた支社長がアメリカの現地社員から指摘された言葉がこれです。
「チームワークは自ら進んで行うものだ!相手の立場を尊重して行うものだ!日本支社は、なぜアメリカ支社に日本式のチームワークを強要するのだ?アメリカ人にはアメリカ人のチームワークがある。お前ら日本人のチームワークは押し付けだ!お前らの仕事は、おままごとだ!」ということでした。
支社長は苦心の末、コミュニケーション強化を図り、アメリカ支社をなんとか黒字に転換させることが出来ました。
相手の立場を尊重することで、解決策が浮かびます。
今回は、むかつく同僚との付き合い方を具体的に紹介いたします。
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
評価を気にせずに仕事をするようにしよう!評価は他人がするもの
よく会社での評価を気にして人間関係を良くしなければならないと考えている社員の方がいらっしゃいます。
そうしないと会社に居場所がなくなってしまうという不安な気持ちから来るものですが、基本的に他の社員や同僚に同調しなくても大丈夫です。
あなたの評価をするのは、あなたではありません。
矛盾するかもしれませんが、上司に嫌われても評価が下がるということはあり得ません。
あなたが一般社員だとします。
人事考課表はあなたの上司である係長職→課長職の順番で評価します。
せいぜい現場で付けられる考課表はここまでです。
その後は、人事考課表は課長職から部長→役員→人事→経営者→人事というように流れていきます。
お気付きですか?
あなたの近しい同僚である、課長の評価がおかしければどこかで人事が差し戻しをします。
つまり、最低限の気を遣う必要はあるけれど、そこまで極端に上司の評価を気にしなくても良いということです。
課長クラスが個人レベルの好き嫌いで付けている人事考課は、特徴的なので、人事と経営者はおかしいと思ったら差し戻しをします。
ちゃんと上司は、部下の仕事を見て評価せよ、ということです。
人間関係で評価が決まるのではなく、仕事の評価であなたの評価は決定します。
自分らしく振る舞っても、全く問題ありません。
それが評価に直結するものではありません。
むかつく同期の扱い方は?同期間にも上下関係は発生する!
同期は、入社年次も同じであるし、役職者ではないから、そんなにストレスの溜まる存在でないと思い込んでいる方がいます。
それは違います。
人間は組織に入ると、絶対に上下の関係を作って、自分を優位な方向へ持っていこうとします。
特にサラリーマンである以上は、少しでも目立って上位に評価されるようにしなければなりません。
野心の強い同期には要注意です。
強烈なストレス源になります。
イライラする同期に対処する方法は、しっかりと自分の意見を主張することです。
同期で役職についていなくとも、最初は平行だった微妙なパワーバランスがやがて崩れていきます。
基本的に一番目立っている社員から順番に出世していきます。
同期に舐められると、出世にも響くということです。
同期であっても、不愉快な言動をする同期であれば「お前は気に入らない!」とはっきりと伝えるようにしましょう。
間違っても、舐められてはいけません。
出世を狙うならば、同期間での対立を恐れるのではなく、積極的に命令するようにしましょう。
そうすれば、会社の上層部からは「あいつは頼りがいがある!」と見られます。
同期間のパワーバランスが最終的には出世レースに繋がっていくことを肝に銘じてください。
会社員をするのならば、ボスになることを目指さなくてはいけません。
むかつく部下の上手な扱い方とは?管理職は、北風と太陽に学びましょう!
北風と太陽というお話を知っていますか?
ある旅人のコートを脱がすために、北風と太陽が競いあって、先にコートを脱がせた方が勝ちだという競争を行います。
結果は太陽が勝ちます。
北風は旅人のコートを脱がせようと必死に冷たい風を浴びせて、コートを脱がせようとして失敗します。
無理矢理冷たく厳しい風でコートを吹き飛ばそうとして失敗しました。
太陽は違います。
太陽はひたすら気温を上昇させて暖かくして、旅人のコートを脱がせようとします。
旅人は自らコートを脱ぎました。
部下を持つ人は改めてこのストーリーを思い出してください。
太陽は旅人が自らコートを脱がせるように仕向けました。
無理矢理冷たく厳しい態度をとって部下に言うことを聞かせようとすれば部下は絶対に抵抗して言うことを聞きません。
聞いたとしても、本心から言うことを聞いたのではありません。表向きだけ従っているので、大変なときに助けてくれません。
反対に、とにかく褒める(甘やかすのではないですよ)、優しい態度で接していると、部下は言うことを聞きます。
怒らないと動かない部下と、何も言わなくても自ら上司のために動いてくれる部下、どっちが欲しいですか?
ほとんどの上司は、自ら動いてくれる部下を欲しますが、正反対の態度を取っています。
北風と太陽の北風のような態度をとってしまうのです。
これは、管理監督者に昇格する際、本来は人事部の教育担当者がするべき話なのですが、今回はこの場を借りて書かせて頂きます。
部下のことを信頼するようにしましょう。
上司も部下を選べません。部下も上司を選べません。
選べないならば、せめてお互いを信頼して仕事を進めるのが得策です。特に自分にとって耳に痛いことを言ってくれる部下を大切にして下さい。
そうすれば自然と、部下がむかつくなどといっている場合ではないと気づかれることと思います。
部下がむかつく態度をとるならば、それは上司の責任です。
部下からの信頼を得るような行動をしてください。
上司ならば、部下がムカついてもチームとしての利益が出来る行動をするように心がけてください。
会社はあなたの人心掌握術に期待して、管理職に昇進させたのですから、自信を持ってください。
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上司がむかつかない人などいないでしょう。
特に会社という組織の構成上、上司は憎まれ役を買って出ることになります。
優しい管理職が良いというのはもちろん理解できますが、優しいだけの管理職の部下になればあなたの仕事のスキルは劣化します。
出世も遠ざかります。
態度は優しくても、仕事に対する指導は厳しいのが良い上司です。
サラリーマン社会では良くも悪くも、最初についた上司があなたのサラリーマン生活を左右します。
しかし、残念ながら行き過ぎたパワハラやセクハラで部下を潰す上司がいることも確かです。
クラッシャー上司と呼ばれるタイプの上司です。
クラッシャー上司の元では、仕事は手を抜いてよい!
言動や命令が支離滅裂で、全く部下の気持ちを考えない上司の元での振る舞い方ですが、仕事を全力でしなくてもよいです。
部下のやる気を奪っている時点で、その上司の会社での行き先は決まっています。
役員まで出世することはあり得ないです。
上司の仕事は部下のやる気を高めて、積極的に仕事に挑戦しやすい環境を作ることです。
チームワークを醸成するのに必要なのは、褒めてやる気を出させることです。
最近では、褒め殺しが社員教育のトレンドになっています。
部下に文句ばかり言って全く褒めることのできない上司は、時代から取り残されています。
いずれ経営陣から転勤を命じられて、会社組織に居ることが出来なくなります。
意見を全く聞かない上司への対応法
部下の意見を全く聞かないタイプの上司にもイラっとすると思います。
組織である以上、どれだけダメな上司であっても上司は上司です。
自分自身で仕事に対する改善案などがある場合には、積極的に提案するようにしましょう。
強い意志で何度も詰めかけていれば、そのうちに「そこまで言うのならやってみろ」と言ってくれます。
意見を聞いてくれない上司が相手であったとしても、最後まで諦めずに交渉するようにしましょう。
チームワークの基本は自分が変わること!
むかつく同僚に腹が立ってしまいますが、仕事は一人では遂行できません。
なので、自分が変わっていくしかありません。
もう何十年も生きてきて、今さら性格を変えることは不可能ですが、考え方や捉え方を変えることは可能です。
他人が変わってくれることを期待すると大きなストレスになります。
まずは、自分自身の考え方を変えるようにしましょう。
自分の考え方を少しだけでも変えて、相手の立場になって考えるようにしてみてください。
そうすれば仕事のストレスは大幅に軽減されます。
心穏やかに仕事を進められることを、人事としてお祈りしております!