『マイナビ転職エージェントサーチ』と『マイナビエージェント』。ほとんど同じような名前に聞こえますが、実はサービス内容は大きく異なり、それぞれにメリットもあります。
転職活動において、自分はどちらのサイトを使うべきなのか。今回はその選択のヒントになればと、各サイトの特徴や違い、どんな方にオススメなのかなどを解説していきたいと思います。
目次
マイナビ転職エージェントサーチの特徴
マイナビ転職エージェントサーチは、『転職エージェント』を探すためのサイトです。転職エージェントとは、転職者と募集企業との間に立って交渉や調整する会社、または人のことです。
転職エージェントという呼び方以外に、『人材紹介会社』『キャリアコンサルタント』といった呼び方をすることもあります。
転職エージェントは、転職者を企業に入社させることで報酬を得ています。つまり、商品ともいえる転職者を集めることが重要です。しかし自社のカンパニーサイトだけでは、転職者を集めることはできません。
そこで利用されるのが、マイナビ転職エージェントサーチのような、『転職エージェントを検索するサイト』なのです。
ちなみにサイト上では、転職エージェントが保有する求人情報を検索することもできます。希望に合った求人に応募する場合は、まずその転職エージェントに登録して、転職エージェント経由で履歴書などの書類を提出する必要があります。
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マイナビ転職エージェントサーチの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!
マイナビエージェントの特徴
マイナビエージェントは、マイナビが運営する転職エージェントです。実はマイナビ自体も転職エージェントの機能を持っており、面談から書類推薦、面接調整、そして入社までのフォローを行ってくれます。
転職媒体として大手であるマイナビは、サイトに公開されている求人数も9,000件と桁違いに多く、しかも保有求人の80%はサイトに公開できない非公開求人とのこと。実際に保有している求人数は、4万を超えると考えられます。
マイナビエージェントの特徴は、20代を中心とした若手をターゲットにしていること。キャリア層募集の案件が多い転職エージェントですが、マイナビはその中でも20代向けの第二新卒募集や中小企業の案件が多いようです。
またコンサルタントの年齢が若いことも特徴です。転職エージェントのキャリアコンサルタントは比較的年齢層が高い方が多いのですが、マイナビでは
ちなみに、実はマイナビ転職エージェントサーチにも、マイナビエージェントが掲載されていたりします。
もちろん掲載されている求人数はほんの一部なので、より多くの求人情報を見たいという方は、マイナビエージェントのページを閲覧するほうがオススメです。
マイナビエージェントの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!
マイナビ転職エージェントサーチとマイナビエージェントのメリット・デメリット
2つのサービスを利用することで生じるメリット・デメリットについて以下で簡単にまとめました。
マイナビ転職エージェントサーチのメリット・デメリット
マイナビ転職エージェントサーチを利用するメリットは以下の3つです。
- 自分で転職エージェントを検索できる
- マイナビだけでなく他の企業まで検索できる
- 求人で求められるスキルが高い
マイナビ転職エージェントサーチを利用するデメリットは以下の2つです。
- 他企業のエージェントを選んだときは利用登録しなければならない
- 経験が浅いと転職できない可能性がある
マイナビエージェントのメリット・デメリット
マイナビエージェントを利用するメリットは以下の3つです。
- 20代前半や第二新卒などの若手層の転職に強みをもつ
- 求人全体でみて非公開求人が8割もある
- 職務経歴書や面接対策のノウハウが高い
マイナビエージェントを利用するデメリットは以下の3つです。
- 登録地が地方主要都市に限定されている
- 担当のコンサルタントの能力にムラがある
- ミドル層(30代、40代)の転職には向かないかも
マイナビ転職エージェントサーチとマイナビエージェントの求人数の違いは?
サイトに掲載されている求人数だけを比較してみると、マイナビ転職エージェントサーチが約80,000万件以上。
そしてマイナビエージェントは約9,000件。マイナビ転職エージェントサーチのほうが多いように思えます。
しかしマイナビ転職エージェントサーチは、転職エージェントが約300社近く掲載されているサイトです。転職エージェントはそれぞれ豊富な案件を保有しているため、サイト全体の合計の求人情報数も必然的に多くなります。
これに対してマイナビエージェントは、マイナビが運営する転職エージェント1社の求人のみを掲載しています。1社で約9,000もの公開案件を保有し、かつ案件全体の80%は非公開案件とのことですので、マイナビエージェントの案件数がいかに多いかが分かると思います。
それぞれのサイトの転職方法の違いについて
マイナビ転職エージェントサーチとマイナビエージェント。サイトは違いますが、実は転職方法に大きな違いはありません。
マイナビ転職エージェントサーチの場合は、自分に合った求人を保有している転職エージェントにコンタクトを取り、その後登録。そしてその転職エージェントを介して面談や面接を行っていきます。
マイナビエージェントの場合もほとんど同じです。マイナビエージェントに登録を行い、同社を介して面談や面接を実施していきます。
転職方法自体は基本的に同じですが、求人の属性やサポート内容には多少の違いがあります。これ以降の項目でも解説していきますので、ご自身のニーズに合ったサイトを選んでいただければと思います。
自分でエージェントを探せる?
マイナビエージェントでは、登録したときにマイナビ側で担当のエージェントを決定されてしまいます。
そのため、利用して初めてエージェントについて知ることになるので、稀に合わないエージェントに当たってしまう可能性があるのです。
しかし、マイナビ転職エージェントサーチを利用すると、得意分野や専門分野に合わせてエージェントを検索できます。
もちろんマイナビに所属している以外の企業のエージェントも検索することができますので、自分の好みでエージェントを選択できるのです。
そのため、自分に合わないようなエージェントに当たる心配がありませんので、変更する手間も省けるのです。
紹介している職種や業種に違いはある?
いずれのサイトも案件数は豊富ですが、紹介している職種や業種に違いはあるのでしょうか。業種にはあまり差はありませんが、『職種』にはかなり差があります。
一言でいうと、マイナビ転職エージェントサーチはハイクラス案件が多く、経験やキャリアを活かせる求人が中心で、マイナビエージェントは20代の若手向けの求人が中心です。
マイナビ転職エージェントサーチはハイクラス案件が多い
転職エージェント経由で企業に人材が入社した場合、企業は転職エージェントにその人材の年収の30%程度を報酬として支払います。つまり、転職エージェント経由の採用はコストがかかりがちです。
業界的には、未経験募集や専門性の低い職種の募集はコストが低い転職サイト、反対に経験者募集や専門性の高い職種の募集は転職エージェントで、という傾向があります。コストを考えると頷けます。
よってマイナビ転職エージェントサーチには、経験者を求める案件や、専門的な知識・スキルが必要な案件が集まっています。
つまり職種も、現場の営業よりマネジメント層、プログラマよりITコンサルタント、経理スタッフより財務や会計、といったように、よりレベルの高い求人が多いことが特徴です。
もちろん全てがこの限りではなく、中には若手の採用に強い転職エージェントなども掲載されています。
マイナビエージェントは若手が応募できる求人が多い
マイナビエージェントは、数ある転職エージェントの中でも特異な存在です。特に20代向けの求人が多く、25歳くらいまでの第二新卒が応募できるものも多数あります。
反対に、30代以上の求職者の意見として、「若手向け案件が多いので自分には合わない」「キャリア・経験を活かせる求人が少ない」という声も目立ちます。これもおそらくマイナビエージェントの戦略でしょう。
マイナビエージェントのトップページを見ると、『はじめての転職はこちら』『20代の転職マニュアル』といった項目もあり、いかに若手向けに訴求しているかが分かります。
また求人の詳細に目を通してみると、職種名横の記載や特徴フラグに『業界未経験歓迎』『第二新卒可』といった文字も目立ちます。
マイナビ転職エージェントサーチはどんな人にオススメなの?
マイナビ転職エージェントサーチはハイクラスな求人が多く、転職エージェントのサポートを受けながら転職活動ができます。ではどんな方にオススメなのでしょうか。少しだけご説明していきます。
スキル・経験を活かしてキャリアアップしたい方
せっかく学び、蓄えてきたものを次の仕事にも活かしたいと思うのは当然のこと。キャリア志向の強い方には、マイナビ転職エージェントサーチがオススメです。
転職エージェントにはそれぞれ強みがあり、中には経理系専門、ITエンジニア専門といった会社も。そういった会社であれば、あなたの経験を活かせる求人も豊富に保有していますし、場合によってはあなた自身のキャリアを企業に売り込んでくれる場合もあります。
転職したいけどスキルがない…そんな方で転職できるコツを教えます
転職によって年収アップを叶えたい方
転職直後は年収が下がってしまうことも少なくありません。しかし転職エージェントを介すると、現状維持、または前職よりも年収がアップ、ということも多々あります。
企業から転職エージェントへの報酬は、入社した方の年収の約30%。つまり転職エージェントはより高い年収で入社させようと努力してくれるのです。
個人で企業と交渉する場合は、どうしても給与のことについて主張しにくいもの…。転職エージェントを介することで伝えやすくなることも多々あるでしょう。
マイナビエージェントはどんな人にオススメなの?
若手向けの求人を豊富に持っているマイナビエージェント。ではどんな方にオススメなのか、ご紹介していきます。
転職活動が初めての方
初めての転職活動には不安が伴います。履歴書の書き方、面接での受け答え、そしてキャリアの描き方。マイナビエージェントは、こうした不安にも応えてくれます。
例えばサイトのトップページ。単に求人を検索できるだけでなく、職務経歴書を書く際のテクニックや面接対策ガイド、円満退社の方法解説、職種図鑑など、転職活動初心者に向けたコンテンツも豊富。また転職相談会などのイベントも、全国各地で行っているようです。
こうしたサポート体制は、人材ビジネスを全国で長年手掛けてきたマイナビだからこそ成せるもの。はじめて転職活動をするという方には心強いサイトではないでしょうか。
また、転職活動は、マイナビエージェントのコンサルタントと進めていくことになりますが、マイナビエージェントには20~30代の若手コンサルタントが多いのも特徴です。例えば50代や60代のコンサルタントには遠慮して伝えにくいようなことも、同じ年代のコンサルタントであれば言いやすくなるでしょう。20代の転職観にも理解が深いはずです。
マイナビエージェントを利用した転職者の口コミを見てみると、『コンサルタントの面倒見がよくて安心できる』『連絡の頻度も高く、不安なことはなんでも相談できる』という内容も。ぜひ不安に思うことはなんでも相談してみてください。
20代や第二新卒などの経験が少ない人
マイナビエージェントのメインターゲットは20代や第二新卒などの、社会人経験が少ない人たちです。
20代や第二新卒は、社会人経験が薄いため、転職でアピールできる内容が薄いことがほとんどです。
マイナビエージェントでは、経験が少なくてアピールポイントがなくても、これから先のポテンシャルを見込んで採用してもらえるように全力でサポートしてもらえます。
それに合わせて書類選考や面接対策もサポートしてもらえるので、安心してください。
サイトの特性を知った上で使うサイトを選んでください
いかがでしたか?
マイナビ転職エージェントサーチもマイナビエージェントもそれぞれに特徴があり、使い方次第で転職に有効活用できるものばかりです。
どちらのサイトを利用するかは、ぜひあなたの現状を踏まえて考えてみてください。どちらかを利用するのも良いですし、もちろん両方のサイトを活用するのも良いと思います。
それぞれのサイトには良さがありますので、その両方を駆使しながら転職を成功に導いて頂ければと思います。