自分の経歴やスキルに自信がない、でも転職を成功させたい。
そんな気持ちから、職務経歴に嘘を盛り込んで自分を大きく見せようという考えが出てきてしまうことも。
しかし、経歴に嘘をつくことは詐欺にも近い行為として、バレると重い罰則を科せられることも。
また入社には成功しても、転職先企業に提出しなくてはいけない書類の一つである「年金手帳」から経歴詐称がバレてしまうこともあります。
どんな情報がどの程度ばれてしまうか、そして職歴で嘘をつくことのリスクなどをこの記事では紹介していきたいと思います。
目次
転職の履歴は年金手帳でバレるのか
転職の際に経歴を偽って入社した場合、入社時に提出を求められる「年金手帳」の内容によって職歴詐称がバレてしまうことがあります。
ただし、場合によってはバレないこともあり、会社の管理体制の厳しさやどのような詐称をしたかによっても異なります。
またバレなかったとしても、経歴に嘘をついていることによってどこかに必ず矛盾や不自然な点は発生します。
会社に怪しまれる可能性は十分にあるということを理解しましょう。
年金手帳でどこまでバレる?年金手帳からわかる情報
年金手帳から経歴が分かるといっても、具体的にどんな情報がどこまでバレるのか気になる方もいるでしょう。
年金手帳からバレるのは主に下記のような情報です。
- 各年金の加入日
- 現住所と過去の住所
意外と「いかにも」という情報は記載されていないことが分かりますね。
しかし年金手帳に記載されている年金の加入日と、履歴書に記載してある経歴ごとの日付が一致しない場合などに、嘘の経歴がバレてしまいます。
年金手帳を提出しなくてはいけない時はどうすればいい?
どうしても年金手帳を転職先企業に提出したくない場合、年金手帳を紛失したことにする、という手があります。
なくしたことにして所定の手続きをすることで、年金の加入期間が記載されていないものを再発行することができるのですね。
新しく発行した加入履歴の載っていない年金手帳を提出することで、職歴がバレることなくやり過ごすこともできるでしょう。
ただし履歴が載っていないことに対して、会社から職歴詐称を疑われる可能性はあります。
年金手帳以外で転職の経歴がバレるケース
転職の経歴がバレるのは、年金手帳からだけとは限りません。
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
上記の2つによってもバレることがありますよ。
雇用保険被保険者証からバレる
新しい会社に入社する際、雇用保険被保険者証というものを提出します。
雇用保険被保険者証では、直近まで勤務していた会社名を確認することができます。
前職の職歴を偽っていればここでバレることになりますが、逆に言えば前職以前の経歴は雇用保険被保険者証からはわからないということになりますね。
源泉徴収票からバレる
年末調整の手続き時に必要になる源泉徴収票ですが、こちらも直近に勤務していた会社名が分かります。
少々面倒くさいですが、前職から源泉徴収票をもらっていないことにして、もらった後に自分で確定申告をすると伝えれば、源泉徴収票の提出を回避できることがあります。
ただし会社から経歴詐称を疑われることもあるので、リスクもありますよ。
経歴詐称がバレたらどうなる?
転職の経歴に嘘をついて入社したことがバレると、経歴詐称にあたり罰則を受ける可能性があります。
具体的にどんな罰則を科されるのか、例として紹介しておきます。
損害賠償を請求される
どのレベルの嘘をついたかにもよりますが、いずれにしても職歴を偽るのは詐欺に近い行為です。
特にその嘘の経歴があればこその業務で問題を起こした場合などは、会社から損害賠償を請求されることもあります。
例えば、有資格者と嘘をついていたことが発覚し取引先からの信頼を失った、のようなケースですね。
会社に実害が出てしまった場合裁判沙汰になることもありますので注意しましょう。
解雇もしくは減給
もし裁判のような大事にならなかったとしても、良くて減給、最悪解雇されることが考えられます。
解雇を免れたとしても、経歴を詐称したと知れれば会社にもいづらくなってしまいます。
減給されればモチベーションの下がりますし、まずせっかく入社しても、その後いつウソがばれるかとひやひやしながら仕事をするのもストレスですよね。
いずれにせよ、経歴詐称をするメリットはないと言えますからおすすめはできません。
経歴詐称に敏感な職種
年金手帳や雇用保険、源泉徴収票などからはバレなかったとしても、職種や企業によっては厳しい管理をしているため、経歴詐称がバレやすいです。
- 金融
- 法律関係
- 証券
- 管理職や経理などお金に関わるポジション
- 警備
上記の職種の場合、経歴詐称に特に敏感で、興信所等を利用して徹底的に調べることもあります。
前職調査が厳しいことで知られている仕事なので、経歴の詐称は考えない方が良いでしょう。
バレる経歴詐称とバレにくい経歴詐称
経歴詐称といっても、中には転職先企業にバレないレベルの嘘を取り入れて選考を乗り切る人もいます。
ではバレる経歴詐称とバレにくい経歴詐称にはどのようなものがあるのかを紹介していきます。
バレる経歴詐称
下記はバレる経歴詐称の例です。
- 高卒なのに大卒だと言う
- 持っていない資格を持っていると嘘をつく
- 就業したことの無い企業での実務経験があるという
これらは企業に提出した書類等に生じた矛盾から発覚することもあれば、職務に当たる中で嘘に気づかれてしまう可能性も高いです。
またバレてしまった時のペナルティも重くなる傾向にあり、最悪裁判になったり解雇を言い渡されることもありますよ。
バレにくい経歴詐称
下記はバレにくい経歴詐称の例です。
- 学生の頃、部活で部長をしていたと嘘をつく
- 嘘のアルバイト経験を本当のように話す
上記のような詐称は公的な記録に残らないか、企業側もここまで細かくは追求しないことが多く、バレることは少ないです。
自分の中でうまく辻褄を合わせれば、それは本当の事ですか?と深く突っ込んでくる人はほぼいないでしょう。
デメリットも嘘はつかず、うまく言い換えよう
何回も転職歴があったり、学歴に自信がない場合でも嘘をつくのはNGです。
事実は事実として伝え、うまく言い換えて表現するようにしましょう。
例えば、転職経歴が多いことを指摘されたときには、
「多種多様のスキルを身につけ、オールラウンドに活躍できる人材になりたいと思ったからです。」
のように、前向きな理由からの行動であることをアピールすると良いでしょう。
職歴やスキルに自信がない時の対処法
どうしても自分の経歴やスキルに自信が持てない。
このままでは転職に失敗するのではと不安。
このように感じてしまう人は、転職エージェントの力を借りてみるのがおすすめです。
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また第三者かつプロの視点でチェックしてもらうことで、自分で思っているほど悲観するような経歴ではないことがわかる、なんてことも多いです。
経歴を偽るよりもぜひ、試しに転職エージェントに登録してみることをおすすめしますよ。