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年収500万円以上の割合とは?
2017年に国税庁が行った「民間給与実態統計調査」によると、年収500万円以上を得ている方の割合は全体の30.57%となっています。
500万円以上600万円未満の割合は全体の10.07%であり、300万円代の17.52%と400万円台の14.78%を下回ります。
働いている人の30%以上が年収500万円以上と聞けば「割と多いな」と思うかも知れませんが、実際には決して多いとは言えない割合なのです。
ちなみに男性の年収で一番多いのは300万円台の17.82%であり女性は100万円台の23.56%であることからも、500万円の年収が決して低い壁でないことがわかりますね。
40代を超えて年収500万円以下はヤバイ?
もし今の年収が500万円以下だとしても、それだけで自分の年収が低いと考えるにはデータが不十分です。
社会に出てすぐの方が年収500万円を稼ぐのはかなり難しい話ですし、年齢という要素を考慮しなければ正しく判断することはできません。
ここでは働き盛りの40代のデータを40代前半と後半に分けて調べてみしたので、参考にしてみてください。
40代前半 | 40代後半 | |
---|---|---|
男性 | 約569万円 | 約630万円 |
女性 | 約308万円 | 約310万円 |
平均 | 約468万円 | 約496万円 |
男女間で大きな開きがあることもわかりますが、特に男性の場合では500万円を下回るのは低めの年収ということになってしまうようです。
一部の高年収の仕事をされている方が平均を釣り上げているのも事実ですが、40代になれば年収500万円を目標にしたいところですね。
職業別平均年収ランキング
年収は職業によっても大きく違ってきます。
ここでは2017年に行われた調査でのランキングTOP10と、幾つかの職業をピックアップしたデータをご紹介します。
- 1位 医師 1233万円
- 2位 航空操縦士 1192万円
- 3位 大学教授 1051万円
- 4位 公認会計士・税理士 1042万円
- 5位 弁護士 1029万円
- 6位 大学准教授 862万円
- 7位 記者 822万円
- 8位 不動産鑑定士 778万円
- 9位 歯科医師 757万円
- 10位 大学講師 708万円
- …
- 18位 システムエンジニア 551万円
- 25位 自動車組立工 523万円
- 36位 看護師 478万円
- 97位 保育士 342万円
- 105位 タクシー運転者 332万円
このデータを見るだけでも職業によって年収に大きな違いがあることがわかります。
一生懸命働くのも大切ですが、年収500万円以上を目指すには「稼げる仕事」に就くことが何より重要なのかも知れませんね。
年収1000万円以上は約4.5%
民間企業で年収1000万円以上という高収入を得ている方の割合は、全体の約4.5%になります。
数字としては少なくも見えますが、約22人に1人が1000万円以上貰ってると考えれば思ったより多くはないでしょうか?
誰もがそれほどの高収入を得られるわけではありませんが、チャンスを掴むことができれば、皆さんもその仲間入りができる可能性はあるんです。
年収500万円は毎月の手取りはどれくらい?
年収500万円といっても、そこから税金などを引かれますので全額が自分のものになるわけではありません。
所得税や住民税に社会保険料などを引かれて手元に残るお金は400万円ほどになってしまいます。
これはあくまで目安であり、独身か既婚かなど状況によって額は変わりますが、100万円近くのお金を引かれてしまっていることになるんです。
仕方がないとは言っても、想像以上に目減りしているのではないでしょうか?
このデータを見ると、やはり少しでも年収を高くしたいと思ってしまいますね。
年収500万円以上に多い職業の特徴
今から年収500万円を目指そうと思うのならば、「年収500万円以上に多い職業」に転職するという方法があります。
ある程度の年収を得やすい職業の特徴がわかれば、その中で自分に合った仕事を探すことで今よりも年収を増やすことのできる可能性を高めることができるはずです。
資格が必要な職業が多い
年収が高めの職業の特徴として「特別なスキルが必要」であるということが挙げられます。
簡単に言えば「資格」を必要とする仕事がそうです。
もちろん簡単に取得できる資格では難しいのですが、世の中のニーズにあった資格を持っていれば年収を高くできる可能性はグンとアップします。
現在も在職中という方も、通信教育などを活用して人気の資格を取っておけば転職する際に有利になるかも知れませんよ。
夜勤など肉体的負担が大きい
特別なスキルが無かったとしても工場の生産ラインなど夜勤の多い仕事を選ぶなどすれば、手当や残業が多く付きますので高収入が期待できます。
肉体的な負担は決して小さくはありませんし、慣れるまでは生活のリズムを整えるのにも苦労するはずです。
ですが今よりも高収入を期待するのであれば、そういった仕事にチャレンジしてみるのもアリかも知れません。
ただ何よりも身体が大切ですから、無理をして働くのだけは避けてくださいね。
転職しやすい年収500万円以上の仕事とは?
もし今から転職を考えているのであれば「需要の高い仕事」や「経験を活かしやすい仕事」などを選ぶのも良い考え方です。
その様な仕事を選ぶことができれば内定を受けられる可能性も高くなり、収入的にも期待が持てます。
ここからは数ある仕事の中でも、「転職しやすく年収500万円以上が期待できる仕事」を4つご紹介させていただきます!
IT・WEB系
今最も勢いがあり、これからもドンドン発展していくことが予想されているのが「IT・WEB業界」です。
未経験の方が転職するには難しい業界と思われがちですが、人手不足であることも影響して未経験者を歓迎してくれる求人を数多く見つけることができます。
IT・WEB系の仕事の中には、セールスやマーケティングなども含まれています。
WEBデザイナーやプログラマーだけの業界ではなく様々な仕事がありますので、前職の経験を活かすことのできる仕事を見つけられる可能性も充分にありますよ。
エンジニア職は需要が増えている
IT・WEB業界の仕事の中でも特に需要が増えているのが「エンジニア職」です。
WEB関係のサービス開発やセキュリティ関係の仕事を行うITエンジニアは、経験者やプログラムに関する知識を持っている方ならば好条件で転職できる可能性が充分にある仕事です。
では未経験者は無理なのかと言えば決してそうではありません。
少しでもプログラムの勉強やWEB関係の知識を持っている方が有利なのは確かですが、適正があると判断してもらえれば未経験でも採用されやすい仕事でもあるのです。
歩合制度がある営業職
営業職は実績を残せば短期間で収入を高めていくことが可能です。
歩合制のある職場であれば、契約を取ることでドンドンと年収が増えていくかも知れません。
自分が残した結果が収入と直結しているので、高いモチベーションを持って働くことができるのも特徴です。
逆に言えば結果を残せなければ高収入を得ることは難しくなってしまいますが、コミュニケーション能力に自信があるのであれば挑戦してみる価値はあります。
営業職の中でも「不動産業界・IT業界・保険業界」などは求人も見つかりやすく、未経験者が営業職として転職しやすい業界です。
中小企業の管理職
大手企業の管理職に転職するにはかなりの実績やコネが必要となりますが、中小企業の管理職ならば比較的転職はしやすくなっています。
大手と違い管理のみだけでなく自分自身も積極的に業務を行う必要があることも多いのですが、それだけに非常にやりがいを感じられる仕事です。
中小企業の場合は管理職の人数も限られおり経営者との距離も近くなりますので、認められることができれば年収500万円を軽く超えられる可能性も充分にあります。
最近はマネジメント経験のある人材を欲しがっている企業が多いので、管理職の経験者は好条件で転職をするチャンスですよ。
交代勤務のある製造業
これといったスキルを持っていなくても、2交代や3交代などの交代勤務のある製造ラインへ転職すれば、年収500万円を超えることも不可能ではありません。
製造ラインの仕事は繰り返し同じことを行うことが多く、始めて働く職場だとしても短期間で戦力として活躍することが可能です。
夜勤手当や交代勤務手当は思ったよりも額が高いことも多いので、コツコツと日々働いている間に思ったよりも多くの収入を得ることができるかも知れません。
年収500万円以上におすすめの転職エージェント
転職エージェントを利用すれば質の良い求人や希望に合った求人が見つかりやすく、職務履歴書の添削や面接へのアドバイスなど内定率を高めるサポートを受けることができます。
ですから転職エージェントは「条件の良い求人を見つけたい」や「プロのアドバスを受けて転職を成功させたい」と考えている方には必須のサービスと言えます。
ただ転職エージェントにもそれぞれ個性があり、目的によって登録先を選ぶ必要があります。
もし皆さんが「年収500万円以上」を目指すのであれば、これから紹介する2つのエージェントがおすすめです。
ビズリーチ
掲載されている求人の3分の1以上が年収1,000万円以上というビズリーチは、公開非公開を合わせて13万件以上の求人数を抱えており、年収500万円以上の求人と出会える可能性が高い転職エージェントです。
審査をクリアした3,000名近いヘッドハンターからのスカウトによる求人紹介を受けるのが基本なのですが、利用者側からヘッドハンターを検索することも可能です。
ビズリーチの全てのサービスを利用するには月額料金が必要になりますが、有料だからこそできる質の高いサポートを受けられますので、支払った額以上の価値を感じることができるはずです。
JACリクルートメント
年収600万円〜2000万円の求人が見つかると評判のJACリクルートメントは、転職支援実績43万人を誇る転職エージェントです。
安心の東証一部上場企業が運営しており、初めて転職活動を行うという方も不安無く利用することができます。
外資系企業や海外進出企業の求人も多く、グローバルに働きたいと考えている方にもピッタリなサイトです。
JACリクルートメントだけの独占求人も多いので、他社を利用しているとしても併用する価値があります。
年収500万円を目指すなら副業もあり
もし年収500万円を目指すために、あと少しの収入が必要だとすれば、不足分を「副業」で補うという選択肢もあります。
副業の条件としては「自分のペースで行えること」が何より重要です。
アルバイトなどで収入を得ようとした場合、本職に影響を及ぼしてしまう危険もあります。
そうなってしまっては、逆に収入を下げることにすらなりかねません。
ですからこれから紹介する「在宅ライティング」や「アフィリエイト」の様に、パソコンやスマホを使って空き時間に作業ができる副業がおすすめです。
在宅ライティング
簡単に言ってしまえば「パソコンやスマホを使って行う文章作成の仕事」です。
クラウドソーシングサイトに登録して行うのが一般的ですが、サイト上で募集されている案件に応募し指定されたジャンルや文字数で記事作成を行います。
記事単価か文字単価が設定されており、納期に間に合うように作業していくことになります。
無理な納期で受注しないように気をつければ、空き時間を利用して自分のペースで収入を得ることが可能です。
慣れていけば短時間で記事作成が行えますので、月数万円を稼ぐことはそう難しくはありません。
アフィリエイト
アフィリエイトという言葉自体は多くの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ブログなど自分が運営するサイト上で商品を紹介したり広告を掲載し、サイトを通して商品購入やサービスが利用されることで報酬を得る方法です。
サイト運営が軌道に乗れば手間を大きくかけずに定期的な収入を得ることも不可能ではありません。
訪問者が多くなるサイト構成や広告への誘導などセンスと技術も必要になりますが、個人で行う以上は納期もノルマもありませんので、コツコツと続けていくことができます。
副業する際の注意点
副業を始める前には、会社として副業が許されているかの確認が必要です。
コッソリと副業をしていても簡単にバレるということはありませんが、堂々と行っていては大きな問題になるかも知れません。
また副業で得ている収入の額によっては確定申告の必要性もあります。
副業で得た収入から経費を引いた額が20万円を超えている場合などは確定申告の対象となりますので、その辺りのルールも確認しておきましょう。
年収500万円を目指すなら早めの行動が大切
収入をアップさせて年収500万円を目指すのであれば「早めの行動」を心がけてください。
20代前半など充分に若ければ焦る必要はあまりありませんが、転職するとしても年齢が高くなるにつれて不利になっていきます。
副業で稼ぐとしても早めにチャレンジを初めてスキルを磨いていかないと、思うような収入を得られないかも知れません。
つまり悩むよりも行動してみることこそが、年収500万円への近道とも言えますね。