日本三大証券会社の1つとして、「野村證券」があります。
東証一部に上場している野村ホールディングス傘下の子会社で、高い知名度・人気を誇る証券会社です。
そんな野村證券へ「転職したいな」と考えている人は多いのではないでしょうか?
この記事では、野村證券の転職難易度について解説します。
野村證券の中途採用情報や、転職する方法などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
野村證券の転職難易度は高い?
野村證券は日本三代証券と言われている業界最大級の証券会社になるので、転職難易度が高いです。
野村證券は野村ホールディングス傘下で中核を担っている企業で、証券に興味がない方でも聞いたことがある証券会社だと思います。
1920年ごろから証券に関するサービスを提供していて、証券会社として約100年の歴史を誇るため、転職者からも新卒からも人気があります。
「証券の経験がないと転職できない」と言われるほど、転職難易度が高くなっています。
しかし、実際に野村證券に転職を成功させている方は存在します。
証券会社で働いたことがある方や、銀行で働いていた方などは、野村證券へ転職しやすい傾向があります。
そして、野村證券の転職難易度を低くするには、経歴よりも年齢が大切です。
中途採用をおこなっている企業では、「1年でも長く働いて欲しい」と考えるため、20代〜30代の方が転職しやすい傾向があります。
ただし、採用するポジションによっては40歳以降の経験豊富な人材を求めることがあるので、40代以降でも転職することは可能です。
野村證券は転職難易度が高いので、未経験で転職することは難しいでしょう。
野村證券に転職している人の職種
野村證券に転職を成功させるにはどんな職種に就いていたか、ということが大切になります。
野村證券に転職を成功させている方は、「シンクタンク・生命保険会社・銀行」が多いです。
野村證券の中途採用の募集要項に「シンクタンク経験のある方のみ募集」などと記載されているわけではないのですが、転職を成功させている職種には傾向があります。
ただし、これらの職種以外でも野村證券に転職することは可能です。
最も肝心なことは野村證券の採用担当者に「魅力的な人材」と判断してもらうことになるので、どんな職種でも転職できます。
野村證券に転職する方法
野村證券に転職する方法は大きく2つに分けられます。
1つ目が野村證券のホームページより中途採用求人に応募することです。
野村證券では、ホームページで中途採用の求人が掲載されています。
掲載されている求人は、「営業部門 スペシャリティコース」と「ホールセール・コーポレート」の2つです。
どちらからの求人に応募して、採用してもらうことができれば、野村證券へ転職できるということになります。
2つ目の方法が、転職サービスを活用するということです。
転職サービスとは、転職サイトや転職エージェントなどのサービスを指します。
中途採用の求人は各転職サービスによって異なりますが、おそらくホームページで公開されている求人と同じ内容のものが掲載されていると思います。
以上2つが野村證券に転職する方法です。
どちらの方法の方が転職しやすいということはなく、人それぞれ最適な方法が異なるでしょう。
野村證券の求人が掲載されている転職サイト
転職サイトから求人に応募することは野村證券に転職する1つの方法になるのですが、野村證券の求人は転職サイトに掲載されていません。
基本的に転職サイトは、中途採用の求人応募数を増やすことを目的にしているため、野村證券ほどの知名度があれば、転職サイトを活用しなくても求めている以上の募集数が来ていると考えられます。
そのため野村證券の中途採用求人は転職サイトに掲載されていないのでしょう。
ただし、野村證券が今よりも市場拡大を考えて、一気に人手が必要になった場合などには、転職サイトのサービスを活用するかもしれません。
今の状況が変動することがあれば、転職サイトに掲載される可能性は十分に考えられます。
転職エージェントが扱う非公開求人に注目
転職エージェントは転職サイトと異なり、「非公開求人」というものがあります。
非公開求人とは、サイトに公開されない求人で、転職エージェントのキャリアアドバイザーの紹介のみで応募できます。
この非公開求人には、野村證券の求人がある可能性があるため、ホームページ以外の方法で転職したい方は、転職エージェントに登録することをおすすめします。
野村證券の非公開求人を取り扱っている可能性が高い転職エージェントは下記の通りです。
- ビズリーチ
- パソナキャリア
- キャリアカーバー
- doda
- マイナビエージェント など
そして、転職エージェントでは、求人紹介以外にも面接対策や必要書類の添削、応募企業との日程調整など転職に関することを幅広くサポートしてくれます。
また、登録者1人に対して担当のキャリアアドバイザーが付くので、転職難易度を低くできます。
転職に対して不安を抱いている方や、あまり時間を割けない方には、転職エージェントの活用がおすすめです。
おすすめの転職エージェントについてはこの後また詳しく紹介していますよ。
野村證券の中途採用情報
上記でお伝えした通り、野村證券の中途採用求人は、「営業部門 スペシャリティコース」と「ホールセール・コーポレート」2つです。
営業部門はその名の通り、野村證券の営業マンとして働くことを指しています。
ホールセール・コーポレートでは、「インベストメント・バンキング」「グローバル・マーケッツ/リサーチ」「コーポレート」の3つの部門に分けられています。
それぞれの仕事内容や募集要項について詳しくご紹介します。
営業部門 スペシャリティコース
営業部門 スペシャリティコースには大きく2つコースがあり、「ウェルス・マネジメント」と「ウェルス・パートナー」に分けられます。
ウェルス・マネジメントとは、事業オーナーなど富裕層のお客様に資産運用や、その他のサービスを提供することが主な業務です。
幅広い知識とお客様のニーズ・悩みを対して的確なソリューションを提供する力が求められます。
ウェルス・パートナーとは、地域の個人・法人などのお客様に対して、質の高い資産運用コンサルティングビジネスを提供することが主な業務です。
上記のコースよりも、高度なコンサルティング能力や、商品・サービスの提案力が求められています。
営業部門 スペシャリティコースの募集要項は下記の通りです。
- 応募資格:国内外の四年制大学卒業以上
- 職種:①総合職 ②専任職(契約社員)
- 給与:その人の能力・知識を考慮し規定により決定
- 諸手当:時間外手当、通勤定期乗車券購入代など
- 勤務時間:8時40分~17時10分
- 休日休暇:完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始、年次有給休暇など
- 保険:健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険など
営業部門 スペシャリティコースは、野村證券「キャリア採用ホームページ」よりオンラインエントリーで応募することが可能です。
募集期限などは記載されていないので、常に募集していると考えられます。
ホールセール・コーポレート
ホールセール・コーポレートは上記でお伝えした通り、「インベストメント・バンキング」「グローバル・マーケッツ/リサーチ」「コーポレート」の3つの部門に分けられています。
各部門の業務内容は下記の通りです。
インベストメント・バンキング
国内外のお客様を対象に、ソリューションの提案や債券・株式などの引受、M&Aアドバイザリーなどの投資銀行サービスを提供することが主な業務です。
グローバル・マーケッツ/リサーチ
グローバル・マーケッツでは、銀行や投資顧問会社、生命保険会社、損害保険会社、公的金融機関などを対象に、商品やソリューションの提供をすることが主な業務です。
リサーチでは、政治や経済、為替、金利、株式、クレジットといったさまざまな分野で深い知識と豊富な経験を積んで、地域や分野を越えて密接に連携することが主な業務です。
コーポレート
フロントオフィスの良きビジネスパートナーであると共に、経営の透明性・効率性の確保、法令・諸規則の遵守、リスク管理など、グループ全体にわたる企業行動の適正化を推進するための内部統制などが主な業務です。
ホールセール・コーポレートの募集要項は上記の「営業部門 スペシャリティコース」と変わらないです。
応募方法も同じく、オンラインエントリーで応募することが可能です。
野村證券の年収相場
野村證券の平均年収は、1,000万円〜1,100万円と言われています。
日本の平均年収が約430万円と言われているので、2倍以上の平均年収を誇ります。
野村證券では30代ごろから年収1,000万円近くまで上昇して、40代〜50代では1,200万円〜1,300万円まで上昇すると言われています。
役職や個人の能力によっては、年収が1,500万円を超えることも考えられます。
上記でお伝えした通り、転職時の年収は公開されていませんでしたが、優秀な成果を残すことができれば、転職して数年後には年収が1,000万円〜1,200万円になっているでしょう。
これほどの平均年収を誇る企業はそう多くないので、「年収を高める」ということを目的に野村證券に転職する方は多いです。
年収1000万以上の割合は5%!?目指せる職業と高給取りの落とし穴を解説
野村證券の福利厚生
野村證券は日本を代表する大手企業になるので、福利厚生は充実しています。
基本的な福利厚生は下記の通りです。
- 休暇制度
- 産休、育児休暇、看護休暇、介護休暇
- 健康管理
- 保養所
- 時間管理(労働時間管理に取り組んでいる)
- 福利厚生サービス(ベネフィット・ステーション)
野村證券は基本的な福利厚生に加えて、育児支援制度に力を入れています。
育児支援制度では、授乳のための「ナーシングルーム」を設置したり、子育てと仕事が両立できるように支援したり、さまざまな制度が導入されています。
実際に野村證券で、育児休暇取得人数は1年間で500人を超えていて、育児休業後の女性社員復職率は93%を誇ります。
この数字から分かるように、野村證券は育児に関する福利厚生が充実しています。
大手企業におすすめの転職サイト・エージェント
野村証券をはじめとする大手企業への転職をする際におすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
転職サービスが多すぎて迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
野村証券のような質の高い優良求人はサイトの検索機能ではヒットせず、エージェントからしか紹介してもらえない非公開求人となっていることも多いです。
また求人は時期によっても掲載内容や掲載の有無が変わります。
野村証券の求人の有無や詳細については、エージェントに相談して確かめるのが確実ですよ。
マイナビ営業エージェント
マイナビ営業エージェントには、営業職の転職に精通したプロのキャリアアドバイザーが多数在籍しています。
登録後から内定・入社・アフターフォローまでレベルの高いサポートを受けられますよ。
野村証券の営業職を狙っている人には特におすすめです。
マイナビグループだからこその蓄積したノウハウを活かし、大手企業への転職をバックアップしてくれます。
パソナキャリア
パソナキャリアを運営していいるパソナは、キャリアアドバイザーの対応力が高いことでも評価されています。
求人のピックアップから内定獲得後の給与交渉まで、転職活動をトータルサポートしてくれるため、利用者からの満足度が高いのが特徴です。
企業からの信頼も厚いため、大手求人や好待遇の求人も多数保有していますよ。
金融業界での転職支援実績も豊富ですから、希望求人とのマッチングと最適な転職支援を期待できるエージェントサービスです。
ハイキャリアにおすすめの転職サイト・エージェント
ハイキャリアの転職をする際におすすめの転職サイト・エージェントも見ていきましょう。
紹介するのは、大手求人や好待遇の求人を多く扱うハイキャリア転職を得意とする転職エージェントです。
野村証券のような質の高い求人の紹介を特に期待できる転職サポートサービスですから、非公開求人の内容を確認するためにも登録してみることをおすすめしますよ。
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス層の転職支援に特化した転職エージェントサービスの一つです。
特に40~50代のミドル層の転職を得意としていますよ。
年収1000万円以上の求人が30%以上もあり、転職で高年収を狙っていきたい方には最適です。
経営幹部などの求人もそろっているので、転職で幹部層を狙いたい方にもおすすめですよ。
JACリクルートメント
JACリクルートメントも、ハイキャリア層の転職を得意とする転職エージェントです。
専門性の高いコンサルタントが在籍しているのもJACリクルートメント魅力。
また30代以上のベテラン層でも多くの転職成功例を持っている、実力のあるエージェントサービスです。
必然的に取り扱い求人の質も高く、大手企業の案件が集まっています。
野村證券の転職におすすめの人物像
野村證券の転職におすすめの人物像は、「お客様からの信頼」を得ることができる人です。
野村證券ほどの大きな証券会社になると、お客様から預かる金額は数百万円〜数億円まで考えられます。
これほど大きな金額を預けてもらうには、お客様から厚い信頼を得る必要があります。
また、野村證券の採用担当者も「お客様から信頼されることが大切」ということを理解しているため、信頼できるかどうかということを転職時に重要視されるケースが多いです。
そして、証券会社や銀行などの金融業界で働いたことがある方は、野村證券の転職難易度が低くなるので、転職をおすすめします。
金融業界未経験の場合は、転職難易度がグンと高まるので、他の企業で経験を積んでから野村證券に転職することも1つの選択肢になります。
野村證券は転職難易度が高いですが、信頼を得ることができる人であれば、転職することができるでしょう。