入社して5年の月日が経過した。
仕事に慣れてきたし、周囲にも頼られるようになってきた。
後輩も出来たし、いまが一番、サラリーマンになってから充実しているかも知れない。
今年の4月には、班長に昇格できるらしい。人事の同期に聞いたら、人事考課がかなり良くて出世コースに乗ったと言ってくれた。
でも、このままでいいんだろうか?
このままこの会社にいてもいいんだろうか。
その悩み、とてもよく分かります。
入社5年目になると、会社の色んな部分が見えますよね。
在籍している会社の、良い所も悪い所も分かってしまいます。
周囲を気にする余裕が出てくるのも、この入社5年目のタイミングです。
今回は、入社5年目の転職活動について、転職を成功させる具体的な方法を教えます。
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
目次
入社5年目のタイミングは会社を辞めたいと思う人も多い
入社5年目になると、仮に年間休日が121日の会社に勤めているとして、365日マイナス121日で、1日8時間労働として244日×8時間=1年間1952時間労働しています。
そして1952時間×5年=9760時間仕事をしてきたという計算になります。
約1万時間、これまで仕事をしてきました。もう立派な戦力です。
社会人として慣れが出てきているので、転職を考える余裕が出てきます。
仕事に対して余裕がある状態のとき、転職を考え始めます。
周囲に転職する人が出てくるけど周囲に流されるな!
特に最近はSNSなどで、この入社5年目のタイミングで転職した!という同級生がたくさん報告を挙げています。
中には、会社を辞めて起業する人物も出てきます。
そこで、「私も辞めて、転職した方がいいのかな?」と考える方がたくさん出てきます。
また、会社への不満が強烈にお腹に溜まってくるタイミングでもあります。
5年間、仕事をしてきて充実感を感じている人はそのまま管理職を目指してひた走りますが、会社に対して不満が溜まり切っているタイプの人は、ここで一旦キャリアをリセットしようとします。
またそろそろ結婚する学生時代の同級生も出てくる年齢です。
同窓会などで転職した同級生や自営業を始めた同級生などの話に触発されることもあると思います。
大切なことは自分自身で判断することです。
同期が転職していった、自営業を始めた(居酒屋や喫茶店を開業したりする)、うつ病で休職してしまった。そして、そのまま辞めていった。この会社は大丈夫なのかという疑問を持ってしまう。
信頼できる先輩が辞めてしまったなどの外的な要因を気にすることは辞めておきましょう。
自分の人生です。同じ年齢の人たちがどうしていようと、あなたはあなたです。
自分の信じることを貫いてください。
転職するかどうかの判断を周囲を見て判断するのは、危険です。
自分自身で決定をせずに周囲を見て行動をすると、他責になります。
自分自身が心から納得して決めた決断でなくては、もしも環境が激変したときにパニックになります。
転職するならば、これは自分で決めたことだ!という強い気持ちで転職の意思を固めてください。
そうすれば、どんな困難にも打ち勝つ力があなたに備わります。
どんなキャリアを積むことよりも、困難に打ち勝つ力の方が大切です。
5年目で転職を考えている方へのアドバイス!環境が激変することを覚悟しよう!
5年目で転職を考えている人は、いまの会社の環境を再確認してみて下さい。
転職すると環境は激変します。
覚悟はありますか?
人間ほど変化に弱い生き物はありません。
環境の変化により受けるストレスは、転職する人にとっては、とてつもないものです。
福利厚生なども企業によってはガラッと変わります。
特に大企業からベンチャー企業へ転職したい!という方が最近では多く見受けられますが、ベンチャー企業の仕事は熾烈を極めます。
スタートアップのベンチャー企業などは特にそうです。
すでに有名なサービスを生み出しているような安定し始めたメガベンチャー企業であれば話は変わりますが、スタートアップのベンチャー企業などは、休みもなく働くことが当たり前の世界です。
先の見えない仕事にアサインされることも少なくありません。
これまで以上に、腹を据えて仕事に向き合う覚悟が必要です。
社員食堂がある会社ばかりじゃない!小さな出費が大きなストレスに!
大企業であれば格安で食べられる社員食堂があったり、安く缶コーヒーや缶ジュースが飲める自販機などが福利厚生の一環として用意されていると思います。
大企業は社員の所得を1円でも上げようと努力しています。
一食120円足らずで昼食が取れたりしませんか?
それも栄養価までしっかりと考えられたメニューです。
ほとんどの企業にはそこまでの福利厚生はありません。
出ていくお金の桁が変わります。
しっかりと把握するようにしておきましょう。
一食120円で昼食が取れる会社から、外食で一食500円以上かかるような状況になれば給料の金額が下がったりする以上に出費が増えます。
出勤するほどお金が減っていくような状況になることでショックを受ける人もいます。
中途採用は新卒のように優しくはしてくれない!ギャップに耐えられるか?
社会人経験が5年目を超えると、転職後に新人扱いはしてくれません。
立派な戦力です。
新卒で入社した会社は、入社年次に応じて教育研修プログラムを人事が組んでいますが、中途採用は全く組まれていません。
厳しいですが、それが現実です。
まさに自分の手でキャリアを構築するという状況が当たり前になります。
新卒で入社した会社を辞めてしまうと、転職を繰り返すようになる人が多いというのはここにもあります。
新卒を育てるシステムとノウハウを日本の企業は持っていますが、中途採用を育てるシステムもノウハウも日本企業は持っていません。
致命的ですが、大切なことなので、同じ言葉を二度繰り返します。
日本企業は中途採用者を育て上げるシステムが構築されていません。
厳しいですが、それが現実です。
転職すればそれを初日で理解することになります。
新卒よりも中途採用の方が早く出世する傾向にありますが、新卒は優しく温かく育てられるのに対して、中途採用は厳しく冷たく育てる会社が多いのです。
出世出来て当たり前です。それだけ新卒では解決できない仕事を解決してくれることを期待しての採用です。
中途採用はある意味では、プロフェッショナルとしての採用です。
新卒や第二新卒との大きな違いですが、面接はまさにガチガチの商取引です。
あなたという労働力とスキルを企業は購入したいと考えての採用です。
転職先でも堂々と振る舞えるように、いまの会社で吸収できる全てを吸収するようにしましょう。
未経験転職を考えているなら年齢的にはラストチャンスが近い!
未経験転職の限界年齢が31歳までです。
本当にやりたい仕事を見つけましたか?
10年後のことはもう考えましたか?
本当にやりたい仕事が見つかっていないなら、しっかり煮詰まるまで考えてください。
頭が痛くなるくらい考えても良い問題です。
眠らずに布団を噛んで考えてもいいです。考えて考えて行動して下さい。
10年後、あなたはどうなっていたいですか?
これから挑戦する仕事は、これまでせっかく積み上げてきた5年間のキャリアを全て捨て去ってまで挑戦したいことですか?
未経験転職は完全なキャリアのリセットを意味します。
この質問を書いているのは、面接対策でもあります。
いまの企業の情勢は毎年変化していきます。
ハッキリ言って一年先のことも見えない時代に差し掛かっています。
昨日までの常識が明日には、もう非常識になっています。
社会の構造が変化していっています。
毎日、それはもう激しい変化です。
あなたが挑戦しようとしているその仕事は10年後になってもありますか?
中小企業にすらAIが導入されようとしています。ゼロ金利政策と、仮想通貨の出現で金融機関もついに息の根が止まりそうです。
製造業は作っても作っても海外の製造原価が高騰して、利益が出ません。
だからこそ、あなたが心からやりたい!挑戦したい!と思える仕事を選んで転職するようにして下さい!
そこに唯一の希望が残っています。
あなたが自分の意思でその仕事を選んだ、というところにだけ希望があります。
20代は未経験・異業種への転職で有利!?面接でアピールするべきポイントとは?
転職しやすい職種・業種とは?未経験からの異業種におすすめの仕事4選!
転職で成功する見込みはどれくらいあるのか
ほぼ確実に良い転職が出来ます!断言します!
社会人5年目、高卒なら23歳。大卒なら27歳。大学院卒なら29歳ですね。
社会人としての経験もしっかりと積み、しかもまだ20代で将来にわたって活躍してくれることが期待できる年齢です。
どの企業も欲しがる人材ですから、いとも簡単に転職できてしまいます。
なので、これまでの文章はキツく突っ込むような内容にしました。
もしも不快感を感じてしまったなら、申し訳ありません。
それくらい、考えてほしいのです。
転職が容易だからこそ、深く考えてください。
本当にいまの環境でやりたいことは出来ませんか?
転職しないとダメですか?
転職すると同期もいなくなって気軽に相談できる友人もいなくなります。
社員食堂もなくなるかも知れません。中途採用者は仕事に対する評価もシビアです。
それでも転職したいですか?
優しい環境とは、新卒でなくなったその日からお別れです。
それでもやってみたいことや、転職したい会社があるならば、挑戦してください。
転職を決意したならば、転職に成功することは確実です。
しかし、会社に残るという選択肢も悪くはない選択肢です。
特にまだ在籍中なら、眠れなくなるほど考えてから結論を出すことをおすすめします。
後悔しない決断のために、まずは求人情報を眺めてみることも大切です。
20代の方にはこちらの転職サイトがおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。