プログラマーへの転職を40代から始める場合は、実務経験者でないと難易度があがります。
転職に役立つ資格や、求人応募の前に確認したいことなど、ポイントがいくつかあるためチェックしましょう。
40代未経験者におすすめしたいプログラマーへの転職のコツも紹介します。
目次
プログラマーの仕事内容は?
プログラマーへの転職を目指す前に、仕事内容について理解を深めましょう。
具体的なプログラマーの仕事内容をまとめました。
システムやソフトウェアの開発
プログラマーは、プログラム言語を使ってコンピューターのプログラムを組み、システムを開発したりソフトを作成したりする仕事です。
システムエンジニアが作成する仕様書をもとに仕事を進め、プログラミング言語を使い分けてシステムを作ります。
プログラミング言語にはJavaScriptやRubyなどの動的プログラミング言語とC++やSQLのような静的型付け言語があります。
会社によって使用する言語が違うため、転職前に勉強しなくてはいけないスキルの確認をきちんと行ってください。
アルゴリズム実装やバグ修正も担当
アルゴリズムの実装やバグ修正もプログラマーの担当です。
アルゴリズムとは問題解決のための方法を指すIT用語で、プログラミングで仕様書通りに動かない部分が出てきた時にスキルが発揮されます。
バグと呼ばれる動作の不具合は、プログラムを組んだ後で実際に動かしてみた時に確認できます。
会社によっては、プログラマーがシステムのテストやリリース作業も請け負う場合があります。
実績とスキル次第では、システムエンジニアの仕事を担当する可能性も少なくありません。
プログラマーへの転職は40代では遅い?持っておきたい6つのスキル
プログラマーへ転職する40代が持っておきたいスキルには、どんなものがあるのでしょうか。
プログラマーの仕事に必要なスキルについて具体的に紹介します。
1.プログラミング言語の基礎知識
基礎的なプログラミング言語を理解していることは、40代にかかわらずプログラマーへの転職で重要です。
プログラミング言語の仕組みや使い方の知識をきちんと理解しましょう。
WEBページを作成するHTML
HTMLはWebページそのものを構成するための言語です。
インターネットのほとんどのサイトではHTML言語が使われています。
HTMLを一括管理するCSS
CSSはスタイルシート言語の一種です。
HTMLで作られたWEBデザインや文字のレイアウトなどの見た目を一括管理できます。
WEBページに動きを付けるJavaScript
JavaScriptはオブジェクト指向型のスクリプト言語です。
ポップアップウィンドウを出現させたりメッセージ送信のフォームを設置したり、ウェブページに動きをつけます。
C系のC言語やC++、C#
C言語はコンパイル型の汎用プログラミング言語で、OS開発に適しています。
C++はC言語を拡張させたオブジェクト指向のプログラミング言語を言います。
パソコンソフトやスマートフォンアプリの開発ができる言語です。
C#はC++に後継するプログラミング言語で、Microsoft社が開発しました。
デスクトップアプリやWEBサービス・サイトの構築に使われています。
2.需要があるけど競争相手の少ないレアなスキル
需要がある一方、競争相手の少ないレアなプログラミングのスキルは、転職でとても有利です。
IoT、機械学習、AI(人工知能)の開発に使用するプログラミング言語は取得が難しいことが特徴ですが、これから需要の発展が望まれます。
工場の機械制御で使われているラダープログラミングは、現在、扱えるプログラマーが少ない傾向です。
高いスキルを持つ人材は企業から積極的に採用してもらえる可能性があるため、取得をオススメします。
3.プログラミングの基礎的な資格
プログラマーへ転職する40代が持っておきたい資格には、以下のものがあります。
- Javaプログラミング能力認定試験
- Ruby技術者認定試験
- PHP技術者認定試験
- C言語プログラミング能力認定試験
- Oracle認定JavaSE11認定資格
プログラマーは資格や免許がなくてもなれる職業です。
しかし、スキルを証明するために資格を取得しておいて損はありません。
4.折衝に発揮できるコミュニケーション能力
プログラマーの仕事は、ディレクターや他のエンジニアとチームを組んで進めることがほとんどです。
クライアントとの折衝も必要なため、スキルアップを目指すためにはコミュニケーション能力を鍛えましょう。
一人で黙々とした作業のイメージを持たれがちなプログラマーですが、連携が重要な業務内容のため、協調性が欠かせません。
5.ひとりで問題を解決する能力
仕様書の読み解きや、トラブルにつながるバグの対処、難しい開発へのチャレンジなどプログラマーには問題を解決する力が求められます。
自分だけの力で問題を解決する能力を、常に鍛えておきましょう。
日頃からトラブルの解決策を考える癖をつけると、問題解決能力が育てられますよ。
6.IT業界の経験やマネジメントスキル
IT業界で働いた経験やマネジメントスキルがあると、プログラマーへの転職で有利です。
IT業界で経験した業務を、具体的に説明できるようにまとめましょう。
仕事の管理から利益を生み出すためのマネジメントスキルも重要です。
転職後にどのようなことに活かせるか、キャリアアップの計画を含めて面接官に説明してください。
プログラマーへ転職する前に働き方を知ろう
プログラマーにはさまざまな働き方があります。
40代の方が転職を考える場合、待遇だけでなく今後のライフワークバランスも重要になることを覚えておきましょう。
また雇用形態によっては、求められる経験や実績が異なります。
転職活動前に、プログラマーの働き方を確認してみましょう。
会社員として企業に所属して働く
会社員として企業から雇ってもらい、プログラマーとして働く方法です。
プログラミング未経験の場合は、40代も応募できるポテンシャル採用の求人を見つけることに手こずるかもしれません。
しかし、未経験の場合は、研修制度がしっかりしている会社への応募をおすすめします。
特定派遣として働く
特定派遣は客先常駐として、雇用元とは違う会社に出勤・常駐しプログラミングの仕事をします。
常駐する企業によって仕事内容や労働環境が異なりますが、さまざまな現場を経験できるためプログラマーとしての実績が効率よく積めます。
フリーランスで働く
会社に属さずに個人事業主として働く方法もあります。
自営業は経験とスキルが必須ですが、時間や業務の調整がつけやすいメリットがあります。
ただし、経理や営業などの業務を自分一人で行わなくてはならず、継続的な仕事を得るためには努力が必要です。
プログラマーへ転職する40代におすすめの勉強方法
プログラマーへ転職する40代は、知識とスキルの勉強が必須と考えましょう。
新しい技術を取得するために、常に新しい情報にアンテナを張る必要があります。
プログラミングの勉強タイミングに遅い早いは無く、使えない無駄なスキルもありません。
プログラマーへ転職する40代におすすめの、効率的な方法を紹介します。
プログラミングスクールに通う
実務未経験やブランクがある主婦など、プログラミングの基礎から勉強したい人にはプログラミングスクールの通学をおすすめします。
実際に講座に通うことでモチベーションの維持につながりますし、どんなプログラミング言語の需要が高いか見極めることが可能です。
プログラミングスクールへの通学は、効率良く短期間でプログラミングの技術が見つけられます。
スクールによっては就職支援のサポートを行っているところもあり、転職のポイントを教えてもらえる場合があります。
オンラインサービスを使って独学でプログラミングを学ぶ
プログラミング学習ができるオンラインサービスや、アプリケーションは豊富に提供されています。
独学でプログラミングを学びたい人には、オンラインを使った学習ツールをお勧めします。
しかし、モチベーションの維持が難しいデメリットがあるので、目標に対する努力を忘れずに独学をすすめてください。
転職成功のための高度なスキル取得は、40代の場合は独学だけでは難しい可能性があります。
自分一人で勉強を進めることにつまずいた場合は、プログラミングスクールへの通学をおすすめします。
プログラマーへ転職した40代の待遇は?
40代からの転職はプログラマーに限らず、条件や給料が大きく変わる可能性があります。
プログラマーへ転職した場合、40代はどのような待遇になるか一例を紹介します。
休日や有給は勤務先によって異なる
休日や有給などの福利厚生は勤務先の会社によって異なるため、転職の際はよくチェックしてから応募しましょう。
フリーランスの福利厚生は、自己管理が必須です。
有給休暇や定休などがなく、社会保険や保障関係の手続きを自分で行わなくてはなりません。
転職後の年収は523万円が目安
厚生労働省発表の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、プログラマーの年収は年代に限らず523万円が平均です。(参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ただし、この額はあくまで平均値で、転職したばかりの人材は高収入が望めない可能性があります。
賃金構造基本統計調査にはボーナスが含まれませんが、40代プログラミング実務未経験者は平均年収額に届かない場合も覚悟しましょう。
プログラマーへの転職は40代もできる!資格でスキルを示そう
プログラマーへの転職は40代でも可能ですが、簡単ではありません。
資格を取得し、これまでのキャリアをアピールすると採用に一歩近づきます。
若年層にはない社会人経験の豊富さを武器にして、プログラマーへの転職を考えてください。