病院や福祉施設で理学療法士として働く人の中には、今後のキャリアを考えた時に一般企業へ転職したいと考える人もいます。
ただ専門職のため、一般企業への転職の方法がわからないと悩むこともあるかもしれません。
しかし理学療法士であっても、一般企業で働く洗濯をしている人はたくさんいます。
そこでこの記事では、理学療法士から一般企業へ転職するときのコツや注意点を解説します。
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目次
理学療法士から一般企業に転職する方法は2パターン
理学療法士と聞くと、病院で働くことをイメージする人が多く、およそ7割の人が医療関連施設で働いているといわれています。
しかし残りの3割の人の中には、一般企業で働くことを選択する人もいるため、必ずしも病院で働くというわけではありません。
一般企業への転職も十分可能です。
理学療法士から一般企業に転職する方法は、2パターンあります。
1つは理学療法士の資格を活かすこと、2つ目はまったく違う、一般職で転職活動する方法です。
それぞれを詳しく説明します。
理学療法士の資格を活かして転職する
病院などで働く理学療法士は、体力面で大変さを感じて転職を考える人もいます。
そのような人は、理学療法士が嫌なわけではなく、現場で働くことに疲れてしまっただけで、知識や経験を活かして働きたいと思っている人もいます。
理学療法士になるためには、専門的な学校へ行き勉強して国家試験に合格しなければいけません。
さらになれた後でも勉強し続けなければいけない仕事です。
そのため一定期間理学療法士として働くと、たくさんの知識やスキルを持っているためそれを活かして、リハビリ器具や義肢装具の開発を行う一般企業へ転職する人もいます。
他にもスポーツメーカーなども転職先の一つです。
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一般職種で転職活動をする
理学療法士の仕事に疲れてしまうと、理学療法士とは関係ないところで働きたいと思う人もいます。
そのような人は、普通に転職活動する人と同じように、一般職種で転職活動をしています。
理学療法士であっても一般職への転職は可能ですが専門的な知識が豊富なため、これまで一般職で働いてきた他の人と同じフィールドで転職活動して内定を勝ち取るのは容易ではありません。
ただ理学療法士から事務職などに転職する人も、少なくありません。
理学療法士から一般企業に転職する時の注意点
理学療法士から一般企業へ転職する人は少なくないことがわかり、医療機関以外への転職も可能だということがわかりました。
ただこれまで理学療法士として医療機関で働いていると、一般企業への転職で戸惑うこともあり注意が必要です。
そのため戸惑うことがないように、事前に注意点を知っておく必要があります。
そこでここでは、理学療法士から一般的業へ転職するときの注意点を解説します。
未経験状態からのスタートになる
理学療法士として新卒から病院など医療機関で働いていた人が一般企業へ転職すると、完全未経験状態からのスタートとなります。
そのため覚えることも多く、最初は大変なことばかりとなり注意が必要です。
特に理学療法士として後輩を指導する立場や、責任のある立場で働いていた人が転職すると、新人扱いされることに慣れるまでに時間がかかってしまうかもしれません。
しかしこれは仕方のないことで、新人として素直に吸収しなくてはいけないということを知っておきましょう。
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職種によっては専門資格を働きながら取得することも
一般企業へ転職したとしても、その職種に専門資格が必要であれば、働きながら取得しなければいけない可能性にも注意が必要です。
学生のころと違って働きながら資格取得するためには、業務終了後や休日に時間を作って勉強しなければ合格できません。
そのために時間とモチベーションの維持が必要です。
まったく違う仕事を選ぶと、通常業務に加えてこのような大変さがあることも知ってから、転職するようにしましょう。
資格を活かす仕事を見付けづらい
理学療法士の資格を活かして働きたいと思っていても、資格を活かす仕事が見つけづらいことにも注意が必要です。
理学療法士の資格を活かして働ける仕事はありますが、一般職と比べるとその数は決して多いとは言えません。
数が多くないため見つけにくく、資格を活かした一般企業への転職が難しいことは必ず理解しておく必要があります。
理学療法士から一般企業への転職がおすすめな人
理学療法士から一般企業へ転職するときには、上記のようなことに注意して後悔しない転職を目指すことが大切です。
理学療法士がたくさん働く病院など医療機関は、一般企業と違う風土や文化も多く、これからのキャリアアップを目指すためには、一般企業で働くという選択も必要なときもあります。
中には理学療法士から一般企業へ転職するべきだという人もいます。
そこでここでは、理学療法士から一般企業への転職がおすすめな人の特徴を解説します。
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給料を今よりもアップさせたい人
理学療法士は、とてもやりがいの大きい仕事ではありますが、なかなか給料があがらないことで転職する人もたくさんいます。
年齢が上がれば確実にアップするというわけではなく、長く働いていてもあまり増えないということも珍しくありません。
そこで今よりも給料をアップさせたいという人は、インセンティブや昇給が確実な、一般企業へ転職するのがおすすめです。
頑張ったら適切な評価を得たい、給与に反映させてほしい人は、しっかり評価してもらえる企業への転職を目指すべきです。
残業を少なくしたい人
残業を少なくしたい人も一般企業への転職がおすすめです。
一般企業の中でも比較的残業が少ないといわれる事務などの職種を選べば、今よりも残業時間を減らせプライベートの充実にも繋がります。
理学療法士が激務で少し余裕を持って働きたいと考えている人も、一般企業へ転職することを検討しても良いでしょう。
新しいことにチャレンジしていきたい人
理学療法士として働いていると、毎日新しいことにチャレンジするというよりも、同じ様な患者さんと同じ様なリハビリをする機会のほうが多くなります。
ルーティンワークになってしまうと、業務に飽きてしまうため新しくチャレンジがしたい人も、一般企業への転職がおすすめです。
理学療法士ではない他の仕事で違うスキルを身に着けたいという気持ちがあれば、一般企業が最適です。
理学療法士から一般企業への転職を成功させるコツ
理学療法士から一般企業に転職するためには、一般企業で働いていた経験のある人の中で内定を勝ち取らなければいけません。
これは非常に難しく、完全未経験者よりも即戦力が欲しい企業とミスマッチを起こしてしまいがちです。
そこで確実に転職を成功させるためには、そのコツを知っておくことが大切です。
ここでは、そのコツを解説します。
できるだけ20代の内に転職活動を始める
理学療法士から一般企業への転職を目指すのであれば、なるべく早いうち20代のうちに転職活動を始めましょう。
一般的にも転職は年齢が上がると厳しくなるといわれており、専門職が長くなると未経験からになる理学療法士は、もっと難しくなってしまいます。
そのため未経験でも採用してもらいやすい20代のうちに転職活動をはじめ、可能性を高めることが大切なのです。
求人をいくつもチェックする
求人は一つだけでなく、いくつもチェックすることが大切です。
特に理学療法士の資格を一般企業で働きたいと希望している場合、求人数が少ないため数打たなければ転職はかないません。
このことから少しでも求人に出会える可能性を上げるために、いくつもチェックすることが大切なのです。
複数の転職サイト・エージェントに登録する
複数の転職サイト・エージェントに登録して求人をチェックしましょう。
転職サイト・エージェントでは、転職に関する様々なサポートと希望条件にマッチする求人を紹介してくれるので、理学療法士から一般企業への転職でも一人で行うよりもスムーズになります。
その際には、一つだけでなく複数のサイトに登録すると、求人紹介の数も増えるでしょう。
複数の転職サイト・エージェントをうまく活用し、より良い求人に出会えるようにしましょう。
理学療法士から一般企業に転職するのにおすすめ転職サイト・エージェント
理学療法士から一般企業に転職するためには、転職サイト・エージェントの活用は必要です。
ただたくさんのサービスがあるため、どれに登録すれば良いか悩んでしまうという人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、理学療法士から一般企業への転職におすすめのサービスを解説します。
doda
dodaは、幅広い業界・業種の求人を取り扱っており、未経験歓迎もたくさんあります。
そのため医療機関での勤務経験しかない理学療法士でも、応募できる求人を見つけやすくなりおすすめです。
サポートにも定評があるため、初めて転職するという人にも安心して転職が進められるサイトといえます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントとは、マイナビグループが運営するエージェントで、手厚いサポートや豊富な求人が人気となっています。
大手ならではの求人も多く、大手企業・優良企業などより良い転職を目指したいという人は、登録するべきサイトと言えるでしょう。
理学療法士から一般企業に転職するなら一からスタートは覚悟しておこう
理学療法士から一般企業への転職について解説しました。
理学療法士からでも一般企業で活躍している人はたくさんいて、転職が無理ということはありません。
ただ理学療法士から一般企業への転職は未経験となるため、まったく新しいスタートで覚えることが多いというのは理解しておく必要があります。
理学療法士のスキルと一般企業での経験で、より大きく活躍できる人を目指して転職活動に挑んでください。