履歴書・職務経歴書に書くほど立派な経歴が無い。
フリーターとしてアルバイトを転々としてきたが、これからは立派に社会人として勤め上げて家庭を持ちたい!
もう30歳になりそうなのに、職歴がない!どうしよう!
彼女が妊娠してしまって、正社員として就職しないと彼女の両親が、結婚を認めてくれない!
いままで司法試験合格を目指して勉強をしてきたけれど、ついに諦めることにした。いまから雇ってくれる企業があるのだろうか。もうすぐ30歳を超えてしまう。
以前の会社は一ヶ月で退職してしまった。こんな職歴で雇ってくれるのだろうか。
大丈夫です。
転職に関して、大きな勘違いをしている転職希望者がたくさんいます。
人を採用するとき、人事はその人の将来性を見て採用します。
今回は、履歴書と職務経歴書に書くことがないときの解決法を伝授いたします。
大切なことは、過去に囚われず前を向くことです。
目次
そもそも履歴書と職務経歴書に決まったフォーマットはない!
履歴書と職務経歴書にはある程度の規格こそあれど、必要最低限の事項を埋めさえすれば後は自由です。
出来るだけ、たくさんの文章を自由に記述できるタイプの履歴書と職務経歴書を選ぶようにしましょう。
書くことが無いから、と空欄の少ないタイプの履歴書と職務経歴書を選ぶフリーターの方が多いですが、なんと勿体ないことでしょうか。
アピールできる材料をたくさん書けるようなタイプの履歴書と職務経歴書を選ぶようにして下さい。
材料の用意の仕方を、紹介していきます。
フリーターとして転々としてきた場合にはどのようにすれば良い?
フリーターといっても、これまで仕事はしてきていますので、特に後ろ向きに考えることはありません。
なぜフリーターをしてきたのかが、企業は知りたいのです。
夢を追いかけてフリーターをしてきたのか、それとも正社員としての仕事をする覚悟がいつまでも出来なくてフリーターをしてきたのかでは、企業の印象が全く違います。
アルバイトを転々としてきたとしても、目標のために動いてきたのかというところが最も大切です。
アルバイトをしていた目的があると転職は有利に!
例えば、最もフリーターで内定を勝ち取っているのが、プロのスポーツ選手を目指してきた、あるいはプロのスポーツ選手として活躍してきたが、年齢の限界がきて諦めて正社員になるというパターンです。
プロボクサーの方がいましたが、デビュー戦はノックアウト勝利でしたが、2戦目以降はノックアウト負けが続き、ついに3連敗を喫しました。
最後の試合で負けたら引退と考えて、諦めがついたからと履歴書と職務経歴書に書いてきてくれた方がいました。
営業職で、正社員として現在は頑張ってくれています。
彼はコンビニのアルバイトを転々としながら、ボクシングをする時間を確保していました。
このように何のためにフリーターとしての仕事を選んできたのかが大切です。
若いうちは当然、夢があって当たり前と考える人事が大多数です。
夢を諦めるという決断をした決断力や潔さにも惹かれました。
そこまで考えてうちの会社を志望してくれたのかと感動すらしました。
履歴書と職務経歴書にアルバイト歴をただ記入するだけでなく、なぜそのフリーターとしての生活を続けてきたのかも書くようにして下さい。
大切な材料です。
自由記入欄にこれまでの経験を書いておこう
自由記入欄にこれらの経験を書いてくる人は内定確立が高いです。
アピールできるものをアピールすれば良いのであり、何も履歴書と職務経歴書に仕事のことしか書いてはイケナイとは面接官の誰もが考えていません。
そのような虚礼的な履歴書と職務経歴書を求めるのは大企業の人事くらいなものです。
中小企業やベンチャー企業は、そうではありません。
本当に使える人を採用しないと倒産してしまいます。
企業に「この人は非常に使えそうな人材だ!」と思わせられれば勝ちです。
フリーターや既卒などから就職を目指す場合には、仕事について書けなくて当たり前です。
就職する必要性をアピールするように心がけてください。
何の目的もなくフリーターをしてきた人は今からでもアピール材料を作る!
本を毎日10冊読んでみる、難関資格に挑戦してみる、様々なところでアピールする機会はあります。
目標に向かって挑戦したという出来事を作るようにして下さい。
ただ作っただけのエピソードには本気度がないので、履歴書と職務経歴書を読んで人事がこれはいいと思うようなエピソードを作ってください。
壮大なエピソードを作る必要は全くありません。
自分なりに考えて常に答えを出してきたというような人材が企業は欲しいのです。
本を毎日10冊読むだけでも、知識を身に付けることが出来ます。
それは努力に他なりません。難関資格もそうです。全員が取得できないからこその難関資格なのです。
だからこそ、高い目標に向かって努力してきたという姿勢が大切です。
報われるかどうかわからない目標に対して努力するということは、サラリーマンになってからも大切なスタンスです。
「既卒・職歴なし」でも正社員になれる!就職成功のポイントとは
訳アリ退社の場合には隠しても問題なし!しかし人事にバレたときは自己責任
犯罪歴がある方や、前職でトラブルを起こしてしまって短期離職してしまった方については、履歴書や職務経歴書に特に記入する必要はありません。
本当のことを書けば人事も落とさざるを得ません。
嘘にならないようにアピールするしかありません。
履歴書と職務経歴書に不利になることを書く必要はありません。
嘘を見抜けなければ、その責任は全て人事の責任です。
過去を振り返らないことです。
但し、暴力団員だった方や、小指のない方は面接でどうしても落とさざるを得ません。
現業職の採用試験に半袖で工場一周ランニングをしてもらう体力検査を実施したことがありましたが、目的は体力検査ではありません。
入れ墨が入っていないかのチェックが主な目的でした。
犯罪歴と言っても様々ですが、身体に出ている人以外は、人事は見抜くことは不可能です。
但し、賞罰を隠してバレてしまった時は、自己責任です。
前職を暴力などで退職した人は、言わなければバレることはありませんが、繰り返す傾向にあります。
隠すかどうかも含めて自己責任です。
賞罰歴を隠したなら隠したで、墓場まで持っていく覚悟を決めるようにして下さい。
問題を起こさなければバレることはありません。
彼女が妊娠してしまったためどうしても正社員になりたい!
よくある就職理由の一つですが、人事が最も納得する理由の一つです。
なぜフリーターから正社員になりたいと思ったかが人事は知りたいのです。
子供が出来たので就職したい!というのも立派な志望動機です。
家族のために働く必要があるということは、立派なことです。
結構、このような志望動機の方はいます。
いまは少子化で、子供がいるだけでも立派な人だと感じる人事が多いです。
「凄いですね!」の一言です。
確かに、雇用の保証もない状況で子供を作るのは軽率だと感じる人事もいますが、それだけ必死に働いてくれるだろうという印象を受けます。
どこでもいいから正社員で働きたい!というのもこの場合ならば印象が違います。
これから子供を育てるためにお金が必要なので頑張ります!と書類に書いてあるだけで注目してしまいます。
ぜひ、正社員として頑張って、甲斐性を付けて欲しいと考えます。
四の五の言っていられない状況で頑張れる人は、魅力的な人材です。
弁護士や公認会計士になれなかった!
弁護士や公認会計士といった日本最難関の資格取得を目指したが、失敗してしまった人を積極的に採用しているベンチャー企業が最近では増えてきています。
コンプライアンス管理や創業初期からの資金管理の重要性を認識している経営者が、法律や会計学を学んでいた人を欲しがっています。
ベンチャー企業のように資金力のない企業では、企業のバリバリの第一線で活躍している人材を雇用したいと考えても、採用できないことが一般的です。
コンプライアンス対策も大切だけれど、第一線で活躍する人はベンチャーにはとても来てくれません。
安定を好む人が多いためです。
お給料も用意できません。
コンプライアンス管理のプロである総務人事経験者や、法務の経験者、お金の管理が出来る経理の経験者でバリバリの人を採用しようとすると、年収450万円は最低でも用意しないと滅多に来てくれません。
そこで、難関試験失敗組を採用して戦力化しようとしているベンチャーが増えています。
職歴が無いならばないで、年収300万円ほどで採用できます。
お給料をしっかりと確保できないベンチャー企業にとってはありがたい人材です。
法律知識や会計の知識が豊富にあり、社会人経験者を採用しようと思えば、お金がとにかくかかります。
その点、職歴が無いならばある程度の年収でも妥協してくれる転職希望者が多いのです。
もしも資格取得に失敗したとしても恥じることはありません。
その知識を企業で活かすという手段があります。
企業で生きた法律や会計の知識を、社員として学びながら身に付ければ良いのです。
企業が納得してくれるアピール材料を書くようにしよう!
フリーターや職歴なしからの正社員就職に関しては、企業が納得できる材料をとにかく、履歴書と職務経歴書に書くようにして下さい。
正社員としての職歴のある人材と採用枠を争うとすれば、当然、フリーターの方は同じ土俵で戦おうとすれば不利です。
少しでも人間的な魅力や、納得できるエピソードを用意するようにして下さい。
表現の仕方よりも、目標が大切です。
仕事内容でライバルと争うのが無理なら無理で、違う土俵で戦うようにすれば良いだけです。
正社員職歴ありの転職希望者よりも、より強い就職理由があればフリーターであっても内定獲得することは可能です。
自分自身の長所を活かし、内定を勝ち取ってください!