介護老人保健施設(老健)に向いている介護職とは?他の施設とどう違う?

介護老人保健施設(老健)に向いている介護職とは?他の施設とどう違う?

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介護老人保健施設(老健)は骨折や入院によって在宅での生活が困難になった高齢者が「在宅復帰」や「自立」を目指すための施設です。

基本的な考え方は元気になったら家に帰って頂くということであり、入所後は3カ月ごとに「継続入所」か「退所」かの判定会議(カンファレンス)が行われるのが特徴でしょう。

運営母体は民間企業(株式会社)ではなく、社会福祉法人や医療福祉法人などに任されています。

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介護老人保健施設(老健)の特徴

老健の目的は在宅復帰!

老健の目標は骨折や入院等によって体力の落ちた高齢者がリハビリを通じて、在宅復帰や自立した生活を送れるようになることです。

特養と比較されることがありますが、特養は最期まで施設で送ることを目標としているため、個室対応や個別ケア、買い物代行サービス等の日常生活を充実させるサービスが多く用意されています。

老健は「在宅復帰」を目標にしているため日常生活を充実させるサービスよりも、リハビリや医療面でのサポートが充実しているという大きな違いがあります。

そのため介護施設と病院の中間と言える施設であり、利用者様の入れ替わりの激しさも介護施設の中ではトップクラスと言えるでしょう。

老健の特性上、利用者100人毎に医師が1人、理学や作業療法士等も利用者100人毎に1人といったように、人員配置が定められています。

このような事情から老健は病院と併設されていたり、通所リハビリやデイサービスなども併設しているところが多くあります。

特養よりも医療やリハビリ面での専門職が多くいるというのも特徴であり、夜勤帯もナースが常駐しているのも大きなポイントでしょう。

一般的な介護施設は官民問わず日中帯にナースがいることがあっても、夜間帯に常駐しているところはあまりみられません。

利用料が安い

特養と同じく、運営母体が社会福祉法人や医療法人などであり税制面で優遇されているのも特徴です。

そのため民間企業の介護施設と比べて月々の利用料も安く抑えられています。

一般的な民間の介護施設では一時入居金が数十万~であり、月々の利用料も20万円~というところが多い中、特養と同じく老健は一時入居金はなく月々の利用料も10万円前後です。

最近の特養では「個別ケア」に力を入れており、「個室部屋」中心となっていることから利用料も高くなりがちです。

一方で老健は長い期間施設にいることを目的としていないため、コスト面や効率の良さからも「多床部屋」が中心であり、更に利用料を安く抑えらることもできます。

個人差はありますが、月々に1万円は必要となるオムツ代も多くの場合は老健が負担してくれます。

利用料が安く医療関係も整っていることからも、本来の「在宅復帰」の目標から離れて特養待ちの受け皿として使用されている実態もあります。

(本来、老健から老健へと渡す「老健渡り」や特養待ちのために老健を使用することはNGと定められていますが、罰則等もないためこういった利用をする方が最近は増えているのが実情です)

それを防ぐために近年は「従来型老健」ではなく「在宅強化型老健」が増えてきています。

在宅強化型老健はベッドの回転率等や在宅復帰率を増やすことで介護報酬手当をより多くもらえる仕組みになっています。

(簡単に言うと老健本来の役目を果たしている在宅強化型老健は、より多くのお金を国からもらうことができるということです。)

働く側としても、特養と同じく介護施設の中では給与水準が比較的傾向にあるのも特徴でしょう。

厚生労働省が発表した施設別の常勤介護職給料は特養についで老健は2番目の多さとなっており、非常勤の場合であれば老健がトップに立っています。

(老健のパート賃金等は他の施設と比べてトップレベルであることがわかります)

特養よりも入所しやすい

入所要件としては65歳以上で要介護度1と判定された人が入所することができます。(特定疾病等の特例入所の場合はこの限りではありません)

老健はベッドの回転率(利用者様の出入り)が高いことや要介護1から入所できるため、特養よりも入所しやすいといえるのが特徴でしょう。

現実に特養では1施設に対して数十人~100人程度入所待ちの方がいるのに対して、老健の場合はそのようなことは見られません。

介護老人保健施設(老健)の仕事内容

ここでは介護職として、老健で働く場合の仕事内容について詳しく触れていきましょう。

衣食住のサポート

介護施設であることから、利用者様の衣食住の生活支援を行うのが主な業務内容です。

食事や排泄介助、入浴や更衣介助などの基本的な生活支援を行い、その都度(合間)にリハビリを行うことで在宅復帰を目指すことが老健本来の目的です。

施設の性格上、レクリエーションや大きな行事などのイベントは他の介護施設と比べてあまり充実していないところが一般的です。

利用者様や家族様とのコミュニケーションをとる時間よりも、介護業務やベッドメイキングなどの雑務に携わる時間が多くなるでしょう。

施設の環境面においても多床部屋や大浴場であることが一般的で、半ば流れ作業で介護業務を終わらせてしまうという場面も存在します。

その一方で老健には理学療法士や作業療法士なども配置されているため、介護動作一つをとっても「本人のできることはなるべくやってもらう」といった残存機能の維持や向上に主をおきます。

具体的には手の動く人にはなるべく自分でご飯を食べてもらったり、歯を磨いてもらったり、極力車イスでの生活を控えてもらい歩行を行ってもらうということです。

医療行為やリハビリのサポート

今までは経管栄養(胃瘻など)の滴下や喀痰吸引などは医療的行為とされ、介護職は行うことはできませんでしたが、現在は指定の研修を修了すれば行えるようになりました。

老健では病院と併設されていることもあり、他の施設と比べて医療のサポートや医療的ケアを行う場面が多くなります。

このような背景があるため、経管栄養や喀痰吸引が必要な利用者様は他の施設と比べた際に多くいるのが特徴で、場合によっては床ずれ(褥瘡)の対応等も求められます。

慣れない吸引や経管栄養の滴下はとても不安があるでしょうが、老健では24時間ナースが常駐しているため少しでもわからないことがあれば直接アドバイスを聞けるというのが大きな魅力でしょう。

更に老健ではリハビリの専門職も在籍しているため、全体向けの体操だけではなく利用者様一人ひとりに合ったリハビリのサポートを行うことができます。

通所リハビリ(デイケア)の経験もできる

老健では病院だけではなく、通所リハビリが併設されているところも多くあります。

通所リハビリ(デイケア)とデイサービスは混同されがちです。

デイサービスは入浴や食事などの一般的な生活介助やレクリエーション活動など地域の人たちとの交流の場であるのに対し、デイケアはレクリエーションよりもリハビリに力を入れている場となります。

両方とも宿泊するということはなく、日帰りでの利用が一般的な使い方です。

この場合はご家族様との交流や報告も増えるため、色々な経験ができるのも老健ならではの特徴と言えるでしょう。

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介護老人保健施設(老健)に向いている人は?

介護職で働くうえで、どのような方が老健に向いてるのかを紹介したいと思います。

介護未経験や初心者の方

特養もそうですが、介護未経験や初心者の方にはとても向いているといっても良いでしょう。

老健では利用者様の出入りが激しく、多くの方たちを介助する必要があります。

自然と高度な介助スキルを身に付けることができ、対応力を身に付けることができます。

夜勤帯は60人で介護職2人、ナース1人など特養と同じような割合ですが、20人を1人で見守るよりも40人で2人、60人を3人で見守る方が心身の負担は軽くなります。

具体的には便失禁などでシャワーに入ってもらいたい方がいても、介護職1人ではフロアーの見守りがいなくなってしまい困難となります。

同じフロアーに他のスタッフがいればフロアの見守りをお願いすることができるので、シャワーに入ってもらうといったことも可能です。

ナースが常駐しているため、急変があった場合にも安心感もあります。

専門的な技術や医療的な知識を身に付けたい方

技術や知識を身に付けたいという方は老健が非常に向いています。

医療面においてはナースが常駐しているため、胃ろうや喀痰吸引のやり方から薬や病気の知識の疑問点があれば直接聞くことができます。

リハビリ面においても理学や作業療法士が在籍しているため、利用者一人一人にあった体位交換や運動など「なぜこの人にこの運動が必要なのか?」を根拠をもって説明してもらえます。

漠然と全体向けのラジオ体操をするよりも、症状に合わせた体操を行うため介護職として欠かせない知識を身に付けることができるでしょう。

その反面、レクリエーションや行事にはあまり力を入れないことが多くありますので「盛り上げたい」と考える方は不向きと言えるでしょう。

特別養護老人ホーム(特養)に向いている介護職とは?他の施設とどう違う?

特別養護老人ホームの転職におすすめ介護職転職サイト

ここでは老健にする際に役立つ転職サイトを紹介します。

介護求人ナビ

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人気の大手サイトは関東首都圏中心の求人が多数を占めており、地方の求人案件はあまり見られません。

地方では相対的に老健の数も少なくなりますが、他のサイトと比べてお住まいの地域で求人情報を出している施設を見つける確率がグッと上がるでしょう。

また施設へ面接に行った人が職場や施設長の雰囲気を記載した「面接レポート」があり、就職活動の際には非常に役に立ちます。

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関東首都圏を中心に求人情報を掲載しており、その中には老健の求人案件も多数あります。

少しでもホワイトな施設に転職をして長く続けたいという方にはピッタリのサイトと言えるでしょう。

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まとめ

老健では医療やリハビリ面の様々な専門職が在籍しており、様々な知識を身に付けることができるのが最大の強みです。

運営母体が社会福祉法人や医療法人など経営が安定しているところが多く、腰を据えて長く働くことができるでしょう。

介護施設の中では給料水準も高い傾向もあるので、介護初心者や未経験者の方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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